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2006.08.22
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西澤保彦のデビュー作に登場していた匠千暁(たくみ ちあき)シリーズの1編だ。

○ストーリー
匠の友人・辺見が,自分の荷物の中からクリスマスプレゼントを見つける。これは1年前のクリスマスイブの日に,匠たちが遭遇した転落死の女性の遺品らしい。いそがしい辺見に代わり,高瀬千帆と匠の2人が,渡されなかったプレゼントを届けようと,事件の再捜査を始める。ほどなく5年前にも同じ場所で転落死があったことが分かり,さらには新たなる犠牲者が発生する。3つの事件の裏に潜む謎とは?

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あらゆる意味で印象の薄い主人公・匠に代わり,彼より頭ひとつ背の高い,クールな美人の高瀬が探偵役を務める。ところが,高瀬はなぜかいつもより,この「探偵ごっこ」にムキになって取り組む。それはどうやら彼女が自分の親子関係のトラウマを投影しているらしい,ということが分かってくる。

2人が捜査を続ける中で,さまざまな親子関係のゆがみが描かれる。感情的な言い争いにも巻き込まれるが,なんとか2人は言い負かされないで切り抜ける。感情的になった人から傷つかないで別れるって,実際はなかなかできないことなので,これはこの主人公たちが強い性格なんだと好意的な解釈をしておこう。

事件の結果を細部までは表現しないクセのある西澤保彦が,この作品ではわりときっちりきっちりカタをつけている。高瀬でけじゃなく,西澤にもこの作品のテーマには,思うところがあるんだろうか?

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ちょっと気になったのは,3つの事件の結末のリアリティにばらつきがあることだ。時系列的にもっとも古い5年前の事件は非常にシリアスなんだけど,最新の事件は絶対あり得ないカンジ。最後に明かされる2番目の事件は,「えっ?なんで彼女は手ぶらでここに来たの?設定が分かんないよ」というところ。









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Last updated  2006.08.22 09:11:39
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