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2006.11.21
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なんと言うか,西澤保彦にしか書けない作品だ。

○ストーリー
作家の私・森奈津子は,帰宅前にコンビニに寄った際に,宇宙人の秘密兵器の暴発事故に遭遇し,下半身が男性になってしまう。半年後に治療を約束して去った宇宙人を信じて,いつも通りお気楽に過ごしていた奈津子だが,近所で連続女性殺人事件が起きていることに気付く。その犠牲者は皆,コンビニで暴発事故に遭遇した女性たちだったのだ。奈津子は,少しずつ仲間を捜し当て,犯人を見つけようとするのだが?

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前作,「なつこ、孤島に囚われ」では,もっぱら妄想の中でエッチを膨らませていた森奈津子(注:フィクションのキャラクター)だが,この作品では,とっかえひっかえ仲間のアンドロギュヌス(雌雄同体)とナニに及ぶ。

描写もシチュエーションも,かなり過激な内容の連続で,電車の中で読むのはちょっと気が引けるくらいだ。男性作家が書いている,女性同性愛者のナニのシーンなので,実際の行為はともかく,気持ちの良さとか,心理描写とかが,どれくらい正しいものなのかは,僕にはさっぱり判らない。

この作品はさらに,女性同性愛者の視点から,男性優位社会について,するどく批判をしている。「異邦人」はシリアスな作品だったので,同じ批判を男性優位な社会制度について行っていた。この作品は,ナニなので,男性優位なナニについて,「思いやりが無い」「創意工夫が無い」「征服願望丸出し」と,厳しく批判をしている。うーむ,どう反応すればいいんでしょ?

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西澤保彦としては長めの長編で,中盤までほぼ,奈津子と仲間のアンドロギュヌスたちのナニばかりが描かれている。ずーっと起きているハズの事件は,警察や奈津子たちの捜査にもかかわらず,なかなか進展がない。



西澤作品は,自伝的小説での自己批判に一段落がついて,しばらくは男性優位社会への批判が続くのだろうか?それがテーマなのはいいんだけど,ナニの描写に筆が進みすぎていて,ミステリーとしては,手抜きという印象が強い。森奈津子シリーズって,書いていて作者本人は楽しいんだろうけど,作品としては,要素のバランスに問題があるような気がするな。

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ゲイについて書いた翌日に,女性の同性愛者について書いている。なんだかなー。






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Last updated  2006.11.21 23:35:39
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