りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

新千円札と新一万円札 なすび0901さん

Are there health be… 恵子421さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2006.12.04
XML
カテゴリ: びしびし本格推理
ずっと読み進めている西澤保彦のミステリーだ。

○ストーリー
自分の部屋に押し入ってきた若い男に殺されそうになった梢絵は必死の反撃をする。なんとか彼女は助かったが,事件は無差別連続殺人へと発展し,別の3人が発生する。そのまま事件は迷宮入りとなり,4年の歳月が流れる。
事件のショックで他人と関係がうまく築けなくなってしまった梢絵は,せめて犯人の目的だけでも探ろうと,推理の専門家たちを頼る。梢絵が訪れた屋敷で明かされた事実とは?

-----------------------

西澤保彦の本としては,あまり有名ではないこの作品だが,なかなかの傑作だ。ストーリーのパターンは,西澤保彦お得意の,グループの討議によって論理が展開し,推理が進む,というものだ。

一番近い作品は「麦酒の家の冒険」だと思うが,あちらは「匠千暁シリーズ」の1編だったので,1)コミカルタッチな部分が多い,2)推理の裏付けとなる証拠は提示されない,という特徴がある。それに対して,この作品は,1)シリアスである,2)専門家たちが事前に調査をしており,証拠を提示する,という差がある。さらには,3)ジェンダー問題について述べていない,という部分もあり,ミステリー作品として,すんなりと読みやすいものになっている。

-----------------------

上に書いたような特徴を活かし,次々と推理のプロたちが自分たちの調査結果を述べ,あるいは他人の意見を論破し,だんだんと真相に近付いていく,という面白みがある。残念ながら,西澤作品なので,すんなりと解決にはつながらず,全ての謎は解かれない,が,より大きな秘密が明らかになり,読者は衝撃を受ける(だろう)。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.12.05 21:17:33
コメントを書く
[びしびし本格推理] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: