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2007.03.01
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短編集「逆襲」の表題作で登場した,アンチハードボイルド探偵,”ヨイショの法間”の単独作品だ。

○ストーリー
県の大企業の老オーナーから呼び出された法間は,その企業の機密漏洩を探るように申し付けられる。だが老人が家族にも秘密にしている依頼は別にあった。その調査を始めた法間の周辺に,妨害工作が始まる。老人が抱えていた闇とは?

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全体の流れ,ストーリー展開は伝統的なハードボイルドだ。街の有力者の依頼を探偵が受け,探偵は街の底辺から歩き始め,そして大きな闇が口を開く・・・というパターン。だが東直己は,この王道パターンに,他人をヨイショすることしか取り得のない中年探偵を持ってくることで,新しいテイストの作品に仕上げている。

挫折の過去があり,口が悪く,酒びたり,というハードボイルド探偵の典型から,多くのバリエーションが生まれているが,この作品の法間探偵ほど弱虫なキャラクターはなかったと思う。

ただ,この作品で好感が持てるのが,法間が弱虫なりに,依頼者の老人に暖かい気持ちを持ち,最後まで依頼に応えようと努力する姿だ。ソフトな性格の設定だけど,その反面なのかそれゆえになのかは判断が迷うが,優しい暖かい気持ちのある主人公だ。

なかなか印象的なエンディングだった。







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Last updated  2007.03.03 12:43:07
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