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2007.06.15
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マニアックなミステリ作家・山口雅也の「キッド・ピストルズシリーズ」の作品を読んだ。

○ストーリー
キッドたちは宝石盗難事件を捜査するために,靴製造会社の女性会長の家を訪ねる。彼女の家が,靴の形をしているのに驚く一行だったが,さらに翌朝彼女が密室状態の中で殺害されている状況に出くわす。キッドが解いた事件の謎とは?

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5編の短編が収められており,それぞれマザーグースの歌と関連した事件が起きる。だが,上に紹介した作品以外は,関連が低く,もう一つシリーズとしての魅力が少ないような気がする。この本では,第1編がキッド,第5編がピンク,と2人の探偵が生い立ちをそれぞれ語る作品となっていて,ファンへのアピールはそれで補っているような気がする。

「13人目の探偵士」で登場した,キッドとピンクだが,そこでの敵か味方か分からない,という印象の時が一番魅力的で,後の作品では全てパワーダウンしているのが残念だ。まあ,いまどきパンクと言われてもねえ。・・・ってこれは,狙って外しているのかなあ?

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各編について簡単に述べる。
「キッド・ピストルズの慢心」:キッドが少年の頃出会った事件とは,カルト教団に関連する人々の不審な連続自殺だった。・・・キッドの生い立ちがわかる。うーん,この結末は・・・



「さらわれた幽霊」:20年前誘拐された息子が電話をかけてきた。母親は身代金を準備するのだが・・・ピンクが犯人?というあたりは面白かった。なんだか説明が多い作品だ。

「執事の血」:嵐で遭難しかけたキッドたちは,近くの屋敷で一晩を過ごさせてもらうのだが,その家の執事の態度は・・・伏線が見事だ。

「ピンク・ベラドンナの改心」:ロンドンの郊外で怪しげなブティックで働いていたピンク・ベラドンナの友人が惨殺された。ピンクは犯人を捕まえる決心をするのだが・・・キッドよりもパンクでパワーのあるピンクの生い立ちが分かる。謎解きのポイントは弱い気がしたが,ミステリとしてはよくまとまっている。







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Last updated  2007.06.19 00:26:19
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