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2007.07.08
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ミステリ作家で,自分自身もイラストを書く森博嗣が,佐久間真人と組んで作り上げたビジュアルノベルだ。

○ストーリー
「建築家」の猫が,街をさまよい追い求める美の正体とは?そして郊外への小旅行で発見したものとは?

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大戦と大戦の間のアメリカ都市,あるいは東欧の都市といった背景に,路面電車と猫がかぶる,というイラストのコレクションだ。ち密な絵柄と,CGで均一に塗られた色のバランスで,不思議な異世界が展開されている。

佐久間真人により意図的に人間が消された都市を,森博嗣は猫が主人公の世界として再構築している。最近のCGはどんなタッチでも可能なので,ひょっとして三次元CGの中に作り上げた街をいろんな角度から切り出して,手書き風に線をぼやかしたりしているのかな?と思ってしまった。

それぐらい奥行きを感じるイラストだ。

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人間が1人も出てこない都会の風景は,終末戦争の後の景色のような不安感を持ってしまった。また一方で猫から見たら人間の価値なんてこんなものか?と思ってみたりもした。










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Last updated  2007.07.08 23:01:21
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