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2007.11.27
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気になっている作家,加納朋子の作品を”ミステリーランドシリーズ”で読んだ。

○ストーリー
シンは,エネルギーを持て余しているような子だ。しかし,ちょっとしたカンチガイでいじめっ子呼ばわりされるようになったのは心外だった。そんなシンが,5年生になると同時に引っ越したのは,北九州だった。新しい社宅の子どもたちとは不思議と気が合ったシンだったが,そこにはパックという謎の少年がいた。

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シンが幼い頃に出会ったアヤという少女,そして引っ越した北九州で知り合いとなったパック・・・この物語には,確かに存在するのに,大人の世界ではいないことになっている子どもたちが出てくる。そうした事態がどうして起こるのか?それは読んでもらうしかない。

ところどころファンタジーのような部分もあるこの作品だが,いじめの加害者側になってしまう主人公,大人の暗い事情が関連した謎解きなど,なかなか重いテーマも内包している。それでいて,しっかりと前向きな終わり方をしており,なかなかの力作だと感じさせられた。

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さて主人公のシンは,数々の問題を起こし,乱暴者のレッテルを貼られてしまうが,他人に理解されたいという気持ちは持っている。そうしたシンの漠然とした葛藤を,女性作家である加納朋子が,うまく描写していることに感心した。

別に男性作家が少年を描き,女性作家が少女を描くのがセオリーだとは思っていない。ただ,”ミステリーランドシリーズ”でも,多くの男性作家が少年の気持ちを描いてきたが,今回の作品より描写が優れていたものは非常に少なかった。










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Last updated  2007.12.02 16:29:16
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