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2007.12.10
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「ススキノハードボイルド」の東直己のハードボイルド短編シリーズだ。

○ストーリー
宮崎一晃は難病に侵され,車椅子の生活だが,画家としてあちこちの旅行先で作品を製作するだけでなく,知り合いの老人ホームで絵画教室の先生などをしている。だが,一晃の本当の姿は,世の中に存在することを許されない人々を抹殺あるいは破滅させる殺し屋だった。

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身体が不自由な殺し屋という,なかなか変わった設定のシリーズだ。脇を固めるのは,主人公の仕事をサポートする中年の僧侶・龍犀と,主人公の身の回りの世話をする美女・篤子だ。龍犀は,一晃に仕事を仲介するだけでなく,一緒に現場に出ることも多い。一方で篤子は,一晃の仕事のことは知らない。

短編集なので,各編に共通して登場するのはこの3人だけで,それ以外は依頼人と標的が出てくるだけだ。ハードボイルドの東直己だけに,少ない枚数できちんとドラマが描かれている。また,それぞれ仕事の方法が異なるのも,読者を飽きさせない。

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だが,この短編集にもう1つ感情移入できないのはなんでだろう?

まずは,主人公・宮崎一晃が殺し屋として優秀すぎて,仕事が鮮やかにこなされ,緊迫感が湧かないからだろう。身体が不自由ゆえのピンチ,というシーンは1つもなかったが,それを想起しつつ読み進んでいたのは僕だけではないと思う。



お金で人を殺したり,破滅させたりするのが仕事なのに,いい人っぷりを読ませられてもなんだか騙されているような気がしてしまう。

最後に,一晃,篤子,龍犀の関係に変化がないことも気になった。一晃の病気は徐々に進行しており,ある段階まで進んだら仕事も,篤子との関係も終わらせる,という設定なのだけど,一度もそうした前兆を見せず,毎回一晃は元気に(?)仕事をこなす。で,この話をどこに持って行くのか??

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東直己作品としての魅力はあるのだけど,どうもメインのシリーズとはなれそうもない短編集,僕にはそう思えてしまった。








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Last updated  2007.12.16 22:50:03
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