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2007.12.17
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カテゴリ: びしびし本格推理
久々に西澤保彦のミステリを読んだ。

○ストーリー
過疎が進み5軒の家しか残らない地区が,ある夏の台風の日に橋が流され孤立してしまう。その夜,村の住民のほとんどは鎌で惨殺されてしまった。生き残ったのは学校に逃げた中学生3人と1人の教師だけだった。彼らの証言から犯人とされた人物も,川の下流で水死体で発見され,事件は一応解決ということになった。
そして10年後,生き残ったかつての少年少女たちの周辺で,連続殺人は再発する。果たして犯人は誰なのか?

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第一部は台風の村の一日,第二部と第三部はその10年後で,生き残った少年少女の後日談だ。第四部はさらに10年が経過しており,舞台は第一部の村に戻る。そして第五部は第一部の5年前にさかのぼり,事件の発端が明かされ終わる。

第一部から第二部の中盤まではワリとフツーのミステリなのだけど,第二部の終盤からなにやら方向が怪しくなってくる。第三部も同じように途中からおかしくなってきて,衝撃の第四部へとなだれ込む。

とにかく登場人物たちが,どんどん異常になってくる。それがサスペンス風に精神のバランスがおかしくなる,というのではなく,突然別の人のようになってしまう。これまでの西澤作品では変人や,精神的におかしくなる人は登場したが,それぞれキチンと論理的な説明が付けられていた。この作品では,「どうしてもこうなっちゃんだ」という一言だけで,登場人物の突然の行動が説明されており,なかなかナットクできない。

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どうもこの作品は,長い時間をかけた復讐の不思議な顛末を描こうとして,あちこちにぎくしゃくとしている点があるような気がする。

西澤作品の中でこれと近い作品は「猟死の果て」だろうか?どちらもあまり再読はしたくないなあ。







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Last updated  2007.12.20 00:10:06
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