りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

×

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

'Ageing is not a de… New! 恵子421さん

本とバッグ なすび0901さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2008.05.08
XML
カテゴリ: びしびし本格推理
島田荘司が初期に書いていたトラベルミステリーものでもある「分数シリーズ」のうちの一冊を読んだ。

○ストーリー
久しぶりの休暇で帰省していた警視庁の吉敷刑事の地元で,女性のバラバラ死体が見つかる。8つに切断された死体は,それぞれローカル線で発見され,また犠牲者特定の決め手となる頭部はとうとう見つからなかった。難航する捜査本部に,犠牲者の身元を知っているという情報が寄せられる。吉敷刑事が,犠牲者とされる歴史学者の研究室で目にしたものとは・・・

-----------------

なんだかそのままテレビの2時間番組に流用出来そうなタイトルが時代を感じさせる。山陰のしかも出雲を中心とした地方で,女性のバラバラ死体が発見され,しかもヤマタノオロチ伝説が絡んでくる,というのだから,出来過ぎなくらいだ。それを時刻表を片手に,列車旅行をしながら推理する・・・完全にテレビドラマのパターンじゃないか?

容疑者は早々に絞り込まれるのだが,列車を利用したアリバイがあることと,犠牲者を特定するための頭部が発見されないため,警察としては手が出ない,という状況になる。20年前だからDNA鑑定は難しかったのだろうけど,ちょっと他に手立てが無かったのだろうか?また,ルミノール反応検査が,犯罪現場として考えられる全ての場所に対して行われていないような気がする。

-----------------

この作品で面白いのは,時刻表を利用したトラベルミステリーとして始まりながら,途中からそれを否定するような方向にシフトしていくことだろう。実際にトリックが成立するかどうか試すため,主人公の吉敷刑事が列車から列車へと走ってみて,失敗をして息切れをするというシーンは,まさにその象徴だ。

後半は歴史ミステリーの要素も含みながら,吉敷刑事と容疑者,そして密告者の3人での心理劇へと変わっていく。この部分の書き込みがキッチリとしているので,読んでいて,いつしか彼ら3人に対して共感を持ってしまう。



そういう意味では,単純なトラベルミステリー以上に,日本人のウェットな部分に訴えているミステリーかも知れない。これはこれで面白いんだけど,島田荘司作品らしくないなあ。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.05.11 17:46:15
コメントを書く
[びしびし本格推理] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: