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2008.07.05
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カテゴリ: びしびし本格推理
「吉敷刑事シリーズ」の中編を読んだ。

○ストーリー
吉敷刑事は誘拐されたプロ野球選手の息子を救うために,東京の街中を疾走させられる。何番目かの電話の指示の後,誘拐犯は身代金を回収せずに,少年を解放した。
一方,東京の埋立地の住宅街で,毎週火曜日に白いバンが街中を周回する。だが人々はこの車のことを覚えていない。
誘拐事件と「幽霊バン」事件がつながったとき,吉敷刑事の前に真相が現れる。

---------------

1,000万円入りのカバンを抱えて走り回る吉敷刑事の姿で作品は始まる。プロ野球選手の子どもの誘拐,犯人を追う刑事たち,と映像映えしそうな展開が進むのだが,後半は地味で味気ない展開となってしまい,失速感は否めない。

せっかく知性派の悪人というキャラクターが登場したのだから,吉敷刑事対容疑者のだまし合いなどを期待したのだけど,それも実現していない。

いろいろと改善点が見えてしまう作品だ。



初期の島田荘司の作品群で,タイトルに分数が入っている「分数シリーズ」的なものがある。実際には,タイトル以外にキャラクターや,作風の共通点は少ないので,本当のシリーズではない。ただ,一時期島田荘司が,自分の作品タイトルのカラーにしていたということだろう。

今回の作品も「2/2」が含まれているので,この「分数シリーズ」の一部をなす。この「2/2」だが,エンディングの文章を読んで一応納得した。とすると「北の夕鶴2/3の殺人」の「2/3」がいまだに一番意味が分からない分数だなあ。











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Last updated  2008.07.06 22:11:10
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