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2008.10.26
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カテゴリ: びしびし本格推理
まさかまさかの有栖川有栖の「学生アリスシリーズ」が15年のブランクの後に,第4作の発表だ。

○ストーリー
推理小説研究会の江神二郎部長が,新興宗教の本拠地に出掛けたきり戻ってこない。心配したアリスたち部員4名は,その土地・神倉村を訪問する。そこは教団によって前衛的な建物が並ぶ,未来都市のような姿に変貌していた。表面上は穏やかな教団会員たちがだ,アリスたちに何かを隠している。そんな中,殺人事件が発生し,彼らは<城>と呼ばれる,教団の本部建物に軟禁されてしまう。事件の犯人は?そして教団に秘密とは?

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「新本格ミステリー」の時代がよみがえったような気持ちにさせる作品だ。作品の時代設定もバブル末期で,品格のある有栖川流ストーリー・テリングと相まって,1990年代テイストにあふれた作品となっている。

江神二郎は学生ながら落ち着いた姿で,最後に事件を解いて見せるし,それに何よりも「読者への挑戦状」までキッチリと登場する。

また,英都大学推理小説研究会のメンバー全員が,この新作にもキチンと登場しており,それぞれ活躍の場を与えられているのが,旧作を読んだ者には懐かしく,またうれしい。

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火村教授が探偵役を務める「作家アリスシリーズ」では,火村とアリスだけの会話がボソボソと続くのだが,主人公グループが学生サークルだと,会話のテンポも流れ方も若々しく,それだけでも読みやすい。



作品はハードカバーで500ページを超えており,持つだけでも腕力を使いそうな重さだ。読みやすいが,やはりどうしても長い。

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欠点としては,トリックの謎解きで落胆を感じてしまうことだろうか?ロジックとしては,間違いなく最近読んだミステリーの中で,最もカッチリと隙が無く構成されているのだが,どうもまっとう過ぎて,あれ?という印象だ。

せっかく,山中に突然現れる宗教都市を設定しており,大阪万博の住友童話館とよく似た建物の図面まで準備されているのになあ。

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アクションだけでなくロマンスもありかな?







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Last updated  2008.10.26 23:28:25
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