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2009.09.28
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森見登美彦のデビュー作を読んだ。

○ストーリー
京都のへもい(へぼくてもっさり)大学生である私と友人たちは,女にウツツを抜かすモノどもと,クリスマスという巨大な陰謀に対し,断固と戦うために日夜奔走する。果たして,その先に見えてくる静かで美しい風景とは?

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これが森見登美彦のデビュー作であるということを知らずに読んだ。伊坂幸太郎,森博嗣など,カッチリとスタイルを持っている作家はデビュー作からそれが確立されていたが,森見も間違いなくその1人だ。

京都を舞台にし,味わいのあるレトロ調のブンガク的な言い回しを使い,”へもい”男性を主人公にし,時々不思議に詩的で美しい場面が登場する,というのは,今でも森見が得意としている世界だ。

自分のスタイルを持っている,それだけで素晴らしいことだと思う。

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さて作品は,後に書かれたものと比べると,どうしても見劣りがする。まずは,ヘタレ主人公なのに,女性との恋愛に対して未練タラタラなのが薄っぺらい。もっとヘンクツに達観していなくては,フツーの男だ。



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この作品がどうしてファンタジー文学の賞を受賞したのか,もう1つ理解に苦しむ。個人的には楽しめたが,今どきあり得ないビンボー学生生活も,恋愛への憎しみも,ある意味マンガ的で,ライトノベルの世界観と大差が無い。

この作品から判断すると,森見登美彦はこの後に大化けしたということになる。その将来性を含めて評価をしたとすると,評者の読みは鋭かったのだろう。

ただ,今となってはこの作品以外にオススメのものが多々あるので,そちらからチェックしていくべきだろう。







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Last updated  2009.09.29 21:48:42
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