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2010.06.19
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鯨統一郎がミステリーをパロディ化したシリーズ「間暮警部シリーズ」の第1作目を読んだ。

○ストーリー
ウェイトレスが自宅のアパートで殺された。彼女は全裸で,死体の下には大量の竹が敷き詰められていた。彼女の同僚と店の常連客を一堂に集めての捜査の場に,『神田川』を歌いながら現れた男がいた。難事件専門の男・間暮警部は,「犯人はこの部屋の中にいます」と言い放った。

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この作品を読み終えて,同じ主人公の間暮(マグレ)警部を用いたシリーズ作品がまだ2作あることに一番驚いた。

とにかく強烈な脱力系なのだ。9編の短編も臆面もなくパターン化をしていて,主人公たちが事件の依頼を受ける→ 間暮警部が登場する→ 間暮が事件の状況を70年代歌謡曲の見立てだと断言する→ 捜査により事件が解決する,という流れで構築されている。

その上,見立てだという歌謡曲を,間暮は歌いながら登場するのだ。パロディにしても,ここまで推し進めると破壊力がバツグンだ。

一方でここまでミステリーをおちょくった作品だと,1回はいいけど,続けると面白くなる,ってことにならないのだろうか?とにかく続編の存在には驚きだ。

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だが「なみだ研究所」の波田所長は,破天荒ながらきちんと依頼者の状況を読み取って解決をしていたのに比べ,間暮は毎回全く間違った推理をしつつ,たまたま指摘する犯人が正しいために捜査や自白により解決をしたことになってしまう。

間暮警部も,部下で女性の谷田貝刑事も,天然キャラなので,果たして彼らが全てを見通して真犯人を指摘しているのか,毎回偶然真犯人を当ててしまうのかが,最後まで分からなかった。

最後に,「実は天才でバカなフリをしていました」とかあると思ったんだけど,バカミスのまま終わってしまって,しばらくポカーンとしてしまった。

続編あるのか・・・ちょっとさすがに気が重い。

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各編について簡単に述べる気力もないので,タイトルだけ紹介しておく。最初のフレーズは言うまでもなく,70年代歌謡曲のタイトルだ。

「神田川」見立て殺人
「手紙」見立て殺人
「別れても好きな人」見立て殺人
「四つのお願い」見立て殺人
「空に太陽があるかぎり」見立て殺人

「ざんげの値打ちもない」見立て殺人
「UFO」見立て殺人
「さよならをするために」見立て殺人









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Last updated  2010.06.20 15:10:50
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