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2011.03.28
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
スペインの現代と過去を行き来する逢坂剛の冒険小説を読んだ。

○ストーリー
師岡は,定年退職後に消えてしまった父・俊一郎を探すために,恋人・由芽子とスペインへと向かう。どうやら俊一郎は,彼の父で師岡の祖父となる師岡将介が生存していることを聞きつけ,探しに行ったらしいのだった。だが師岡と由芽子の捜査を,謎の男が妨害する。父,そして祖父への旅は,スペインの体制をゆるがす事件へと発展する。

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広告業界に勤めている男が,自分の出自とも関わりのある事柄を調べるためにスペインへ向かい,内戦時代に起因し現在のスペインの体制を揺るがしかねない秘密を知ってしまい,命を賭して奔走する。

・・・とパターン化すれば,逢坂剛のスペインモノはたいがいが当てはまってしまう。悪く言えば,同じモチーフの使いまわし,よく言えば安心できる逢坂品質,というところだ。

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逢坂作品の中でも,これは最も初期に属するらしい。出世作「カディスの赤い星」の2年前の作品なので,タイトルにまで「スペイン」という単語を入れるという気弱なカンジだ。(まあ,もちろん出版社の考えだろうけど。)

ただ逆に言えば,この後に発表される一連の冒険小説の原形なので,惜しみなくアイディアが盛り込まれている印象だ。



反面,不思議なことに,スペイン内戦時代の共和国側の内紛についての描写は,この作品が一番分かりやすかった。

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文庫版で400ページ程度という長さが,冒険小説としては十分だと感じた。最近の上下巻の作品は,必須でもないエピソードも盛り込む方向なので,テンポの早い作品は新鮮でよかった。









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Last updated  2011.03.28 22:39:52
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