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2011.06.10
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
スペインに駐在している日本人の目から第二次世界大戦下のヨーロッパを描く逢坂剛の作品を読み終えた。

○ストーリー
1941年も夏を過ぎ,ドイツはイギリスとソ連双方と戦火を開き,苦戦の色を見せ始める。国際紛争に不干渉の方針を貫くアメリカを戦争に巻き込むために,イギリス情報部は,日本がアメリカと開戦をするように仕向ける。共にスペインに住む,日本人の北都とイギリス人のヴァージニアは,相手の情報を引き出すために近付くが,徐々に惹かれあってしまう。そしてついに・・・

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下巻を読み終えた。外交通信の暗号が解読されている危険性を,省みない日本の外務省と軍部。ドイツの空爆にさらされても強い意志で日常生活を続けるロンドンの市民。内戦の傷跡が生々しいスペインの人々。そうした舞台設定は興味深いのだが,これだけで物語を続けるのには無理がある。

とくに下巻は,誰にとっても自明の真珠湾攻撃による日米開戦が,ほとんど唯一のイベントだ。それを「開戦は止められるだろうか?」と引っ張るのは,どう考えても無理。

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主人公の北都が,あっさりとイギリスの情報部員の女性に心を奪われてしまうのもなんだかヘンだ。北都は日本で訓練を受けた工作員だし,半年前にスペインで結婚した妻を喪ったばかりだ。

わざわざ身分を偽ってスペインで暮らしている目的を考えても,地元の友人からの視線を考えても,この女性に惚れてしまうことは危険すぎると思う。それなのにメロメロになってしまっていて,この主人公ホントに大丈夫か?



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下巻で唯一変化があったのは,ヴァージニアとのロンドン旅行の描写だ。ドイツの空爆にひるまないロンドンの人々が活き活きと描かれていて,楽しめる。

ホントによく調べているけど,お願いだからもっとシェイプアップした内容にしてもらいたい。

〈イベリア・シリーズ〉第3作の「燃える蜃気楼」は楽しめる作品らしい。次に期待だ。








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Last updated  2011.06.11 16:51:42
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