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2011.09.22
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
静岡を舞台にした逢坂号の冒険小説を読んだ。

○ストーリー
女流カメラマンの秋野は,行方不明となってしまったマヤを捜し,一方で姉のミズキを狙う男たちの謎を探る。製薬会社の薬害,不気味な新興宗教,北の秘密組織,そして消える湖。やがて秋野はある場所へとたどり着く。

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都会派として有名な逢坂剛にしては珍しく,静岡とその周辺で物語が展開される。静岡市内の町名なども出てくるが,こちらは土地勘が無いので,ピンと来ない。

この地方に詳しければもっと楽しめたと思う。

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逢坂作品なので,例によってスペイン,ギターという要素も登場するのだが,今回のそれはだいぶ弱い。前半の主人公は,製薬会社の女性社員・マヤ,後半の主人公は,マヤの大学時代からの友人でカメラマンの秋野だ。

秋野の姉で,女流ギタリストのミズキはサブキャラクターであり,そのためフラメンコギターも,物語の中心にはなっていない。



では,何がこの長編の中核になっているかというと,薬害,新興宗教,産業廃棄物の違法処理,北の拉致といった社会派的な問題だ。

ただし前半の感想でも懸念したように,そうした問題と物語の流れがうまく噛み合っていない。いろいろな問題も,掘り下げが甘いので,あくまでも「社会派的」「社会派風」としか呼べない。残念だけど。

そして「熱き血の誇り」のタイトルにもあるように,血液が問題の1つなのだが,それのあまりにもB級ドラマ的な扱いには,脱力してしまった。

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後半の主人公の秋野は,前半の主人公マヤよりは行動的で,その点はだいぶ改善されている。ただ彼女の頑張りも,事件解決には大きく寄与はしておらず,どこかスッキリとしない。

途中から都合良く岩戸という名の警部補が行動を共にしていて,彼がいいところを持っていってしまうために,主人公があまり機能していないと思った。

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逢坂作品には珍しく,及第点に達していない気がした。タイトルも,なんだかB級映画風で良くない。









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Last updated  2011.09.23 23:13:44
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