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2011.11.10
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トリックスターの自伝?どこまで信じるかはあなた次第,という作品だ。

○ストーリー
〈僕〉の名前は,イルカ総一郎。プロの作家としてデビューできる日を夢見て,雑誌への投稿を続ける毎日だ。ライバルとみなしていた人たちに先を越されて,〈僕〉は作家になることをあきらめようとする。だが・・・

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この作品をどこまで小説と解釈するかは悩むところだ。

鯨統一郎という覆面作家が描くところの,イルカ総一郎というキャラの作家デビュー,というメタ的な作品と解釈すれば楽しめる。ところどころに,鯨統一郎作品のアイディアの源泉がうかがえるのも興味深い。

だが,私小説として読んでしまうと重苦しくてたまらない。結果的には作家デビューを果たしたと知っているので,ハッピーエンドは分かっている。けれども,何年間も目が出ない作家予備軍の生活というのは,信じられないほど過酷だ。

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そして結局のところ,イルカ総一郎は強固な信念と,妻の信頼があったからデビューを果たしたのであって,何かきっかけとなる気付きがあったワケではない。単純に長い時間を耐えたのだ。



自分をいつまでも信じてくれる伴侶を見つけることって運だろうし,「能力があるのにデビューできない」人がデビューできるきっかけも運だと思う。

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10年以上も苦しい生活を過ごしたことを切々と描いていて,「努力しないで作家になる方法」というタイトルを付けていることも全く理解出来ない。

なんかのウィットなんだろうか?

結局は,日本文学伝統の自己憐憫に満ちた私小説でしかないような気がする。ガッカリだ。










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Last updated  2011.11.11 00:07:59
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