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15日の日曜日は「父の日」だった。
「母の日」に比べて、今日一つ盛り上がりに欠けるというのか・・・インパクトが弱いかな?
義父も父も亡くなっているので、贈り物はしないけれど、仏前に好物を・・・と思いつつ・・・
忘れてしまった~~(ゴメンなさい!ーー;)
父の日を過ぎてしまったけれど、父の思い出を一つ。
あれは、私が小5の時のこと、ちょうど今頃の梅雨の季節だったと思う。
父は内臓疾患で入退院を繰り返していた。
原因がわからず、3箇所の病院をまわり、ある病院での診察が出て母が医師から説明を
受けた時のこと。。。
「症状から判断すると、すい臓ガンの疑いがあるのですが・・・・」
当時はMRIとか超音波の技術も進んでいなかったから、診断はその医師の長年の経験
に頼っていたと思う。
今までの父の症状からすると、、、もし、ガンだとしたら、末期ではないかと・・・
もちろん、本人には告げていないのにも拘らず、本人は気付いていたのかも知れない。
ある日、2通の封書を母は受け取って、その手紙を子供に見せてくれたのだった。
父からの2通の手紙は、1通は母宛て、もう1通は子供たちへだった。
母宛て手紙の買き出しは・・・「愛する妻へ、子供達へ」となっていた。
具体的な内容はあまり、思い出せないのだけれど、冒頭の「愛する」という言葉が子供心
にも強列に響いた。
その後、もう一箇所、別の病院の診断は、『アルコー性の慢性膵炎』だった。
要するに長年のアルコール摂取によるもので、酒をやめられれば、治るとのこと。
最悪の事態を想定していたので、、、アリャ~?(^^:
道理で入院すると症状が良くなるはずだわ~!
母はしばらく、その手紙を取とっておいたみたいだけれど・・・
その話題が出ることはなかった。
父の遺書、それは母へ宛てた、渾身の「恋文」だったのかも知れない。