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カテゴリ: 映画の話
夏に実家に帰ったとき、よく行く近所のお蕎麦屋さんで、奥さんが「今、ヨン様にはまってるのよ!」と、うれしそうに話してくれました。私、ちょっと笑い出しそうになってしまった…というのは、二年前のワールドカップの頃、その奥さん「ベッカム様が大好きなの!携帯の待受もベッカム様よ!」と、全く同じ表情でうれしそうに語っていたので…。

今週は、「ヨン様来日!」の報道が毎日賑やかですね。
「おばさんたちの心の恋人」みたいな取り上げられ方が多いようですが、三十代の私の友人たちも、韓流に夢中な人がたくさんいます。(それは、もう私たちの世代もおばさん、ということ…?)

実は、最初に「冬のソナタ」がBSで放送されたとき、ある友人から「うちは夫婦で大好きなのよ!絶対に見て、必ずはまるから」と勧められ、二回ほど見てみました。
しかし、ペ・ヨンジュンさんの風貌は、私の好みからは決定的にはずれていたのと、途中から見たのでは設定がチンプンカンプンだったことで、(ぜんぜん面白くない…)と感じてしまったのが運の尽き?
一般常識として、韓国の四天王の名前くらいは知っていますが、どうも韓流ブームに乗り切れないまま、今に至っています。

でも、「近くて遠い国」と評されることも多かった韓国と日本の距離が、文化の面のアプローチで近くなっていくのは素晴らしいこと。数年前は、岩井俊二監督の映画「ラブレター」が、韓国で大ブームになったそうですし。
日本は、マスコミがブームを過熱させるというか、何かが流行りはじめると、メディアが一斉に取り上げて、あっという間に忘れていく風潮がありますね。食いついて、浪費して、飽きたら捨てて…ちょっとハゲタカみたいなところがあると思います。ワイドショーもCMもバラエティも、韓流スター花盛りの昨今。このブームは、果たして一過性のもので終わるのか、どうか。

ヨン様の清潔感あふれる笑顔と、それに夢中になっている女性たちを見ていると、叙情的なものやロマンチックなものが、いかに日本から消えてしまっていたか。それを無意識のうちに求めていた人が、どれだけ多かったか…ということを、考えさせられます。


ドラマは全くピンと来なかった私ですが、韓国の映画は以前から時々目にしていました。「シュリ」がヒットしたあたりから、韓国の映画はなかなかだぞ、という意識が日本に定着したような気がします。私が特に大好きな韓国映画は、下記の二作です。

「八月のクリスマス」
『八月のクリスマス』
不治の病を背負った写真館主の恋を、淡々と静かなタッチで描いた作品。「シュリ」で主演したハン・ソッキュの演技が素晴らしかったです。

「おばあちゃんの家」
おばあちゃんの家
去年、公開された当時岩波ホールに観に行って、劇場の看板の「いつだって、山の向こうで待ってるよ」というコピーを見ただけで泣いてしまった。夏休みを、祖父母の住む田舎で過ごした経験を持つ私には、色々な思い出がよみがえってきて、上映中涙が止まらない一本でした。





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最終更新日  2004.11.27 23:20:14
コメント(7) | コメントを書く


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Re:「韓流」にのれない私だけれど…(11/27)  
哲0701  さん
「8月のクリスマス」は3回見ました。
最後に自分で自分の写真を撮るシーン、その後の
彼女が写真屋の前に佇むシーンが印象に残って
います。 (2004.11.27 23:46:38)

はじめまして  
リエ04  さん
ご訪問ありがとうございました。
韓国四天王は、もはや、一般常識なんですね。(^^)
私もブームからは一歩引いているつもりですが、とても幸せを感じている一人です。
お陰で韓国の映画とも出会えました。
この2作品、私も大好きです。
また、遊びに来てくださいね♪ (2004.11.29 06:26:58)

私もです  
ISO0104  さん
私もヨン様のルックスは好みのタイプではないのであの大騒動には寄れないです。でも、あのソフトで品のいい雰囲気は好きですし、はまる人の気持ちはわかります。うちの母の友達がヨン様にはまるってる人が多いそうですが、うちの母はそれほど熱に浮かされていないので、ちょっとほっとしてます。 (2004.11.29 23:28:46)

良い作品ですよねー  
「八月のクリスマス」は本当に繊細で心の琴線に触れる作品ですよね。
私も何度も繰り返し観ています(あぁまた観たくなりました)。
ところで最近の私のコリアンヒットシネマは「殺人の追憶」です。
サスペンス映画で好きになれるのってめったにないのですが、
この作品の余韻には抜群のものがあって唸りたくなりました。
機会があったらぜひご覧になってみて下さい。 (2004.11.29 23:43:26)

Re:良い作品ですよねー(11/27)  
哲0701  さん
旅するゾウさんさん
>ところで最近の私のコリアンヒットシネマは「殺人の追憶」です。
>サスペンス映画で好きになれるのってめったにないのですが、
>この作品の余韻には抜群のものがあって唸りたくなりました。
>機会があったらぜひご覧になってみて下さい。
-----

これは映像の力で迫る傑作です。
私も好きな映画です。
これほど、俳優の顔がものを言う映画も珍しいと
思います。
ラストのソン・ガンホの顔のアップ!
(2004.11.30 01:22:20)

コメントありがとうございました♪  
サリィ斉藤  さん
「八月のクリスマス」は、ストーリーの主軸である恋の行方もさることながら、写真館を取り巻く人々の、小さなエピソード一つひとつが味わい深いんですよね。
私は、家族写真を撮りに来たおばあさんの場面が大好きです。
「ヨン様」、仁川空港にまで日本の女性ファンが待機していたのですね…人の趣味にはとやかく言いたくないですが、ちょっと絶句してしまいました。
「殺人の追憶」は、かなり話題になった映画でしたね。あいにく近くで上映されることがなかったので未見ですが、実際の未解決事件をモチーフにした衝撃作だそうですね。ぜひチェックしてみたいと思います。 (2004.11.30 21:15:15)

現象を的確明瞭に表現してるのがスゴイ  
まりえf  さん
と、ファンになりました。サリィ斉藤さん のです。はっきり言い過ぎで、ちょっと恥ずかしい^^;
私は、言いたい事がびしっと言えない、だらだら書いてしまう。で、何言いたいのよって結果になりそうで、もっと端的に的確に書けないものかと思いながらも努力してないです。努力すればどうになかるのか?
私もブームから外れてます。ツヨポンが韓国語を始めた時いいな~と思ってましたが、なんなんだこのブームは!?となると、天邪鬼の私は寄り付きたくもない~となってしまう^^;
そうそう、ベッカムにキャーキャー言ってた人たちはどこに行ったの?ですねえ。そういうところを毒なくさらっと書けてて、お見事です。お人柄が出るんですね、きっと。私が書き始めたら、毒づいてしまって、反感買うようなことになります、きっと。だから触れないようにしてきた~。ヤナ女なんだ~、私^^;
そうそう、私もタイプじゃない~。ドラマ観たことない。「シュリ」は興味あったけどやっぱり観てない~。ご紹介の2つも知らないです。サリィが紹介してるとよさそうって思う~。
韓国って国をあげてものすごく映画の教育してるんですよね。何回かTVで観ました。日本はごく一部の才能のある人の人気におんぶしてますよねえ。
岩井俊二監督、2つしか観てないけどすごく印象深かったです、今何してるんだろう~。 (2004.12.14 09:39:26)

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