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カテゴリ: 旅の話
先日のNHKニュースで、市川団十郎・海老蔵親子の歌舞伎公演がパリのオペラ座で行われている様子を見ました。

出し物は「勧進帳」とのこと、海老蔵の弁慶に団十郎の富樫というのは、新鮮な印象を受ける配役です。
ニュース映像では、お家芸の「にらみ」を大きな目玉で披露する海老蔵が、なかなか堂に入っていて立派でした。
絢爛豪華なオペラ座の空間に負けない、気迫あふれる若々しい弁慶だったことでしょう。

社会に出てまだ間もない頃、初めて連続休暇をもらって、人生で最初に訪れたヨーロッパの街がパリでした。
初冬の刺すような冷気の下で、見るものすべてに興奮し、自分の内側が好奇心で燃え上がるようだったのを、今でも覚えています。

このとき、せっかくだからオペラ座で何か見物しよう・・・ということになり、当日券を買ってモダンバレエを観ました。
安いボックス席で、舞台からはかなり遠かったけれど、その分、シャガールが描いた色とりどりの天井画を間近に見られて、うれしかったです。

あのオペラ座に、今週は三味線と長唄が響いているのだなぁ・・・と、感慨や思い出に浸っておりましたが、ふと、そういえばこれまでに、私はいくつの国で「オペラ座」というものに入ったのだろう・・・という疑問符が頭をもたげました。



とはいえ、文字通りオペラを鑑賞した経験は、ウィーンのオペラ座のみ。
ちょうど滞在中に、ウィーンフィルの指揮者に就任して間もない小沢征爾が「フィガロの結婚」を上演するというので、多少のプレミアがついても・・・とあちこちのチケットショップを尋ねまわり、何とか(これまた安い席を・笑)手に入れたのでした。
粉雪が舞う石畳の路を歩き回ったのも、今ではいい思い出です。

ウィーン オペラ座ロビー


劇場内の巨大なシャンデリア、ロビーに建ち並ぶ彫像・・・
この写真はロビーの回廊から写したものですが、まさに「劇場的空間」の豪奢な雰囲気に酔いしれた一夜でした。

そういう意味では、ブダペストのオペラ座も、規模は決して大きくなかったけれど、ハプスブルグ家の栄華を体感するには十分すぎるほどの美しさでした。

ヨーロッパ各国の他にも、かつて植民地だった時代の名残としての「オペラ座」を見たことがあります。

これはベトナム、ハノイのオペラ座。

ベトナム ハノイのオペラ座

隣接するホテルが、その名も「ヒルトンハノイオペラ」というくらい、街のランドマークとして根付いているという印象でした。
ライトアップも豪華でしたが、残念ながら式典が行われており、内部の見学は出来ず。

・・・その式典の主賓だったのが、当時はまだまだお元気だった、この方です。大きな体と、眼光の鋭さが印象的でした。
カストロ議長


そういえば、先週終わった世界フィギュア!
世間は、いまや女子シングルの話題でもちきりですが、私は「オペラ座の怪人」にのせた高橋大輔くんのフリーの演技に、一番感動しました。

口元がだらしない男は、本来タイプではないのだけど(笑)・・・あのステップはやっぱり美しい。エキシビジョンもかっこよかったですね。モロゾフコーチは流石だなぁ~。

【そういえばこの映画、まだ観ていないのですが・・・】


オペラ座に限らず、歴史のある劇場の建物には、どこか「この世のものならぬ」不思議な存在が棲みついていてもおかしくない、その場にいるだけで人を幻惑させるような空気が漂っていると思います。


やっぱり、隈取りをしていそうな感じがしますね(笑)





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最終更新日  2007.03.27 19:21:49
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