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カテゴリ: 今日のつぶやき
毎日欠かさず視聴している(その上、毎週まとめ再放送も欠かさず見てしまう)、NHKドラマ「ちりとてちん」。

数年前から、ちょっとずつ興味が湧いてきてきていた落語。このドラマにはまったことをきっかけに、機会を見つけては色々な噺を聞いています。

「ちりとてちん」の舞台が大阪ということもあり、自然と上方落語の噺家さんに目が向いてしまいます。
いつか、草原兄さんこと桂吉弥さんの高座を、生で聞いてみたいなぁ!

・・・ところで、吉本興業や松竹芸能の功績か?横浜で生まれ育った私のような人間でも、いわゆる“関西弁”のイントネーションや言葉遣いは、テレビを通して耳に馴染んでいる・・・と、思っていました。

ところが、数日前「ちりとてちん」を見ていて、今までにまったく聞いたことがないような言葉に遭遇しました。
徒然亭の兄弟弟子の入門秘話を描くシーンの一つ。
前触れもなく、草若師匠の楽屋に入ってきた後の四草に向かって、小草若がわめき立てる

しゃいしゃいしゃい!!!

・・・というフレーズ。これが、(私にとっては)底抜けに意味不明で・・



ところが、「寄合い酒」という落語を聞いていたら、またしても「しゃいしゃいしゃい!」が耳に飛び込んでくるではありませんか。

男が大きな鯛を料理しようとしているところへ、犬が横からちょっかいを出してくる。
その犬に向かって放たれる言葉なので、あぁ、「うるさいあっち行け!」とか、そういうニュアンスなんだ~、と理解できた次第です。

田辺聖子さんだったか、TVのお笑い芸人が喋る言葉だけが大阪ことばだと思ってもらいたくない・・・と書かれていたことを思い出したりして。

そういえば、タイトルの「難しい」も、私は通常「むずかしい」と言いますが、上方の言葉づかいだと「むつかしい」と発音されるような気が・・・ちょっとした違いが、大きな響きの差につながっているんですね。

小気味いい舌足らずの江戸言葉も、柔らかくはんなりとした上方言葉も、それぞれの魅力があって大好きです。

落語の世界に一歩ずつ足を踏み入れることで、言葉の魅力の奥深さを度々発見している、この頃の私です。





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最終更新日  2008.02.01 22:00:20
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それは初耳  
いちおう大阪の生まれですが、「しゃいしゃいしゃい」は初耳です。落語にあるなら、古い大阪言葉なんでしょうね。
ただ、大阪では「捨てる」ことを幼児言葉で「ちゃいする」と言いますし、「ちゃいちゃい」と追い立てる使い方もありますので、それと関係があるかもしれません。
「ちりとてちん」は楽しんで見ていらっしゃる方が多いようですね。今日は新聞の投稿欄に、「ヒロインが後ろ向きなのがいい」と力説している文章があって噴出しそうになりましたが、そうなんですか? (2008.02.01 23:40:49)

ある思い出  
まろ0301  さん
 学生のときに、下宿で一年生ばかり寄り集まって話をしていたのですが、そこに、四年生の人が入ってきました。しばらく、私達の話を聞いていて、ぽつりと、「君たちの話っておかずが一杯入ってるね」。その人は横浜出身の方でした。
 一つの事をしゃべるのにも、無駄な事、いらないことが沢山入っている、だけど、それが関西の言葉の魅力なんだろうね、という説明でした。
 その方はマージャンが無類に強く、私などは横で観戦させて貰うだけでしたが、言葉に無駄がなく、その時初めて、東西の言葉の違いと特質に気が付きました。
 その方の個性というものもあるのでしょうが。

 「ほかしといて」という言葉を「保管しといて」と聞き間違えて・・・という例は国語の教科書にも出ていたような覚えがあります。
 「しゃいしゃいしゃい!」、米朝師匠の噺にも出てまいります。そらびっくりされますわなぁ・・。 (2008.02.02 12:07:40)

Re:それは初耳(02/01)  
サリィ斉藤  さん
935うさちゃんさん

>いちおう大阪の生まれですが、「しゃいしゃいしゃい」は初耳です。落語にあるなら、古い大阪言葉なんでしょうね。

そうですか!
一括りに「大阪」「関西」と言っても範囲が広くて、使われる言葉も地域差が微妙にあったりするのでしょうね。

>「ちりとてちん」は楽しんで見ていらっしゃる方が多いようですね。今日は新聞の投稿欄に、「ヒロインが後ろ向きなのがいい」と力説している文章があって噴出しそうになりましたが、そうなんですか?

そうなんです。明るくて前向きでくじけない女の子、というのがヒロイン像の定石じゃないかと思うのですが、とにかくネガティブ思考の主人公が、不器用ながらも周囲に助けられ、人生の主役になっていく姿に引き込まれます。落語の登場人物みたいな・・・というのが、主人公像のキーワードになっている気がします。 (2008.02.02 21:39:29)

Re:ある思い出(02/01)  
サリィ斉藤  さん
まろ0301さん

> 一つの事をしゃべるのにも、無駄な事、いらないことが沢山入っている、だけど、それが関西の言葉の魅力なんだろうね、という説明でした。

「おかずが一杯」というのは素敵な表現ですね。
“違うということ”を、すぐに“どちらが上”“どちらが正しい”という方向に持って行きたがる人が多い中で、そういう風に良さを見つけて認めるというのは大人だなぁと思います。頭の良い方だから、言葉も理路整然・・・だったのでしょうね。

寄合い酒の噺、いきなり「これ、なおしといて」というのも出てきて、ディープな上方言葉を堪能しました。 (2008.02.02 21:42:17)

吉弥さん大ブレイク  
嫌好法師  さん
吉弥さんの落語会、最近は超人気であっと言う間に完売だそうです。
箕面で隔月にやっている「ごにんばやしの会」(5人のうちの一人が吉弥さん/私は最近常連です。千円という破格の値段)も吉弥さん人気で、次回は立ち見が出るかも。

「しゃいしゃい」は「しっしっ」と犬などを追い払う時の掛け声ですね。 (2008.02.02 23:50:19)

Re:吉弥さん大ブレイク(02/01)  
サリィ斉藤  さん
嫌好法師さん

>吉弥さんの落語会、最近は超人気であっと言う間に完売だそうです。

そうなんですか。そりゃそうですよね。先日、NHKスタジオパークで超ダイジェスト版の「ちりとてちん」を披露されてましたが、軽やかで巧くて、素敵でした。
古参のファンの方にとっては、この状況はフクザツでもあるでしょうね。でも、この人気がいい方向へ力強く根付いてほしいです。

>「しゃいしゃい」は「しっしっ」と犬などを追い払う時の掛け声ですね。

=しっしっ、なんですね!それで本当に、感覚がよく飲み込めました。ありがとうございます。今後もよろしくご指導のほどを。
(2008.02.05 18:18:18)

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