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サリィ斉藤

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カテゴリ: 今日のつぶやき
ゴールデンウィークの終わり頃の話で、もう一週間前のことなのですが、近郊のお祭りに合わせて開催されたお茶会に出かけてきました。

日差しは初夏を思わせるような、快晴のイベント日和。
会場となる公園の一角に、古くから伝わる木造の建物があり、今は休憩所となっています。
その中の和室を使って、大寄せの茶会が行われていたのでした。

200円のお茶券で、観光客の方も気軽に参加できる席でしたが、きちんと着物をお召しになっていらしたお客様もちらほら。
もちろん、係の方々は言うまでもなく…

暑さに負けて、夫ともども“平服”で行ってしまった私は、まだまだ精進が足りないわ~と思い知らされました(笑)

お茶碗は菖蒲の柄が描かれたものが多く使われていて、お菓子は青い楓の形の練り切り、さわやかな風味の甘さで、とっても美味しかったです。

まさに「目に青葉」…の季節を味わいながら過ごす、ひとときとなりました。



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【今月からお点前は風炉に。これは“蛤卓”?水指はぼんぼりの形】
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「客にならせていただくことは本当に幸せなことです、ひたすらもてなしていただくことを楽しんでいればいいのですから」

という感謝の言葉が、とても印象的でした。
立場が変われば、お客様を迎えるためにどれほどの準備や労力が必要か。
それを十分に理解されているからこそ、出てくる思いなのだと思います。

「侘び」とか「寂び」とか、そんな言葉の意味のかけらもつかめていない私ですが、未熟ながら茶道の世界の端っこを覗いてみて、つくづく思わされること。
それは「行間を読む」能力を育てなければ、堪能できない世界がここにあるんだなぁ、ということです。

小さなヒントをつなぎ合わせたり、ふくらませたりして、大きな世界を描き出していく…
たった十七文字で様々な思いや風景を描写する、俳句の世界にも通じるものがあるかもしれません。

この、“推して知るべし”が前提となった、「余白」を良しとする私たちの民族性は、欧米の価値観が基本となったグローバリゼーションの時代には、ともすれば悪しきもの、競争の邪魔になるものとみなされてきました。
が、それもよく考えたらもったいない話だなぁ、とボンヤリ考えている、この頃の私なのです。

【そんなわけで、今読んでいる本。司馬遼太郎×ドナルド・キーンの対談です】

日本人と日本文化





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最終更新日  2008.05.12 23:58:03
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