Wonderland

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2007.08.22
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限られた時間に追われての、慌ただしい旅行でしたが、私にとって一番思い出深い出会いは、やはり初めて思い出深い出会いはを訪ねた時だったなあと思います。

新疆の真ん中を貫く天山山脈の中に位置されている夏特村は、伊犂谷から南疆と呼ばれる天山以南の地域に入る門戸なので、ここから南に向かって、天山の木札爾特峠を超えるのが、久しいルートでした。木札爾特峠は5000すぎメートルの標高ですから、おっかない道でした。玄奘もこの道を歩いたときに、相当の苦労を食いましたという歴史が<大唐西域記>という本に書いてあります。昔ながら、馬に乗らないと歩けないこのルートには、死霊が居ついていたのでしょうか。

馬でこの道を通って、南疆に行くなら、少なくとも三日間がかかるということで、私たちは、このルートを歩かずに、ただ町を巡って歩きました。残念ですが、夏特人の若い娘に出会って、彼女の家を見学したのは、思いがけない体験で嬉しかったです。

わたしは特に古い民家に興味がありますから、夏特人の民家を尋ねた時の喜びを言うまでもありません。古い雰囲気が溢れてる夏特村の家並みは今では珍しいです。屋根は、草葺が主体ですが、壁や床が草と土の混じりの素材で建てられたのです。魅力的で独特な民家です。

民家の内部を見せてくれればいいなぁと思った途端に、ある若い娘を見かけました。わたしは、勇気を持って挨拶しました。

私が「あなたの家を見学させてくださいませんか」と大胆に彼女に伺っていました。「いいですよ」と彼女が私たちを案内して彼女の家に入りました。

やっと珍しい夏特民家の内部を見ました。

好奇心が深いわたしは、沢山の質問をしたり、写真を撮ったり、しました。

彼女は、たどたどしい中国語で私の質問を答えました。



驚いたことに、ただ女性しか出会いませんでした。それは、当たり前のことですね。なぜかと言うと、昼間に、男は外で稼いでいるのからです。

中国語が通じないお婆さんとおばたちが私たちの手を繋がって、親切で家のあちこちを案内してくれました。彼らの笑顔は、もっとも綺麗な風景だと思います。たどたどしい会話ながらも確かに心を通い合わせることができた時の嬉しさは、他ではなかなか味わえないものです。

干されている牛の糞が庭の真ん中に並んでいます。菜園、部屋、露天の台所、家畜小屋、ナンを焼く用の土炉などを見学させていただきました。この地方は、冬が来ると、すごく寒いので、彼らのベッドは、高床で、床も壁もジュータンのような毛織物がかかっていました。

日ごとに消えてゆく古い民家とその町の生き方を訪ね歩く旅なら、地域を違えることやそれぞれに違った特色をもつ風土にふれることができます。これが旅の楽しさだし、感動でもあると思うのだが、そこでそれらの消えてゆく姿に接するなら、愛惜を噛み締める旅もなるでしょう。

外人に入らせたことはない彼女の家を部屋から庭まで見せてもらいました。でも、どのように、彼らの歓待に返したらいいのか、迷っていました。

わたしは、彼女の家を離れたとき、台湾から持ってきたチョコレートをプレゼントとして彼女にあげました。

彼女と夏特村の人々が幸せになるように、祈っています。






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Last updated  2007.09.05 12:03:11


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Sandy Miao

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