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“ジオラマ”評価:★★★★☆ 短編集。全9話。ただひたすら繰る返される毎日。そんなありふれた日常にほんの少しの変化が訪れる・・・。彼らは一体どこへ向かうのか?慧眼の鋭さと巧妙な筆致。桐野さんってすごい。この人の全作品読破したいリストに仲間入りですね(笑)特によかったのは、『六月の花嫁』、『井戸川さんについて』、『蛇つかい』です。『六月の花嫁』は、自分が手に入れられないものを持つ人に対して抱く感情、妬み、嫉み、羨望、憧憬・・・そういったものを絶妙な筆致で描くとともに、オチには驚かされます。『井戸川さんについて』と『蛇つかい』は、阿刀田高さんの『黒子』、『虚像』と相通じるものがあります。すなわち、他人って、自分からみれば○○な人でも、他の人から見れば××な人だったり、△△な人だったり、評価は全く異なったりする。それって、どれもその人であって、どれもその人でなかったりして。タイトルの『ジオラマ』はそれを端的かつ如実に表現していると思う。阿刀田高さんの本の中に『一パーセントの例外で、全体を評価するのは正しいことではあるまい』っていう記述があったけど、この本を読んでその言葉を思い出した。人は他人を評価するとき必ず主観が入ってしまうんだよね。だから、ちょっときつい物言いをする人がいたとしてある人はそれを聞いて『この人はつっけんどんで気が強くて嫌な人』と思うかもしれないし、また別の人は『竹を割ったような性格で、サッパリしていていい人だ』と思うかもしれない。事件が起こると、ニュースなんかで、犯人はとても特異な変わり者みたいに報道されるけど、私だって穿った見方をすればとてつもない変人になるだろうし・・・。他人の評価なんて所詮そんなもので、結局自分をちゃんと評価できる人なんていないのかもなぁ~と思う。自分でさえも自分の事なんて分からないもんだしね(笑)桐野さんの洞察力の鋭さには舌を巻きます。いいねぇ~♪
2007年01月31日

“誘拐症候群”評価:★★★☆☆ ミステリー長編。巧妙に仕組まれた小口誘拐。警察は犯人逮捕に奔走するが何一つ手がかりはつかめない。そんなとき、勘当されたある会社の御曹司の赤ん坊が誘拐され、身代金一億円が要求された。また例の誘拐犯なのか?それとも・・・?怜悧で完璧な犯人を逮捕すべく、いつもの特命組が動き出す!!症候群三部作の二作目です。今回も曖昧な部分を残し物語は終わりました。また、オチも読めてしまいました(笑)なんだろう?毎回尻切れトンボの肩透かし感。この本の圧巻といえる部分はどこ?・・・わからない(笑)でも、今回は特命組の一人である男の素性が明らかになりました。今度は特命のドンの正体を、是非詳らかにしていただきたい。でも曖昧をモットーにされてる(と私が思う)貫井さんは、きっと今度も曖昧なまま終わるのでしょうね(笑)といいつつなんか読んでしまうのはなぜだろう?『慟哭』の衝撃がいまだ忘れられず、たくさん読んでればいつか、『慟哭』に匹敵する秀作に巡り合えると信じているからかもしれません(笑)
2007年01月31日

“家守”評価:★★★☆☆ ミステリー短編集。全5話。家にまつわるミステリー。概ね可もなく不可もなく。特に感慨もありませんでした(笑)ただ、最後の『転居先不明』はおもしろかった♪♪梗概・・・主人公は、九州生まれの九州育ち。40年間田舎から出たことがなかった女は、夫の仕事の関係で東京へ引っ越すことに。引っ越してしばらくすると、出歩く度に誰かの視線を感じる。もしやストーカー?不安に苛まれ夫に相談する。初めは相手にしていなかった夫だが、数日後視線の原因が分かったと言う。それにはとんでもない理由があった・・・!!ってな感じ。いやぁ~オチがよかった。ありがちなストーリー展開だけど、最後までオチがわからなくって、読後背筋がゾーッとしました。しかし、歌野さんってトリックがうまいから、長編のがいいのかも?実は長編もずっと前に買ってあるんだよねぇ~読んでないだけで(笑)近々読みます、多分(笑)
2007年01月30日

“プリズム”評価:★★★☆☆ ミステリー長編。小学校の女教師が殴殺された。現場には睡眠薬入りのチョコレートが・・・。事件は、『女教師の教え子』、『女教師の同僚』、『女教師の元彼』、『女教師の不倫相手』の4つの視点から絵解きが試みられる。犯人は一体誰?解説に、エポックメイキングなミステリと書かれていたけど、確かに画期的。やはり人って多面体なわけで、ある角度からみれば○○でも、違う角度から見れば××だったり、同じ事象でも多角的に見ることによって全く異なって見えたりする。人って万華鏡みたいなものなんだなぁと改めて思った。この事件も、4人の人物が、銘々が知る女教師像をもとに犯人をみつけだそうと奔走する。もちろん、各々が持つ女教師像っていうのは全く異なっものであるわけで、そうすると自ずと導き出される事件の真相も違ってくる。これ読んで、昔読んだ吉田秋生さんの『ラヴァーズ・キス』って漫画を思い出した。これも同じ日常風景を、色んな人の視点から表現した漫画で、当時中1だった私にはかなり斬新なお話でした。閑話休題。ただ、これってミステリとしてはどうなんだろう?私としてはミステリっていうものは『フーダニット』が一番大事な要素であって、『ホワイダニット』は二義的な問題なんだよな~。貫井さんの本を読んできて思うのは、なんか曖昧模糊とした部分が多すぎる。ミステリって全ての謎、布石は最後には詳らかにならなきゃいけないと思うのよ。なのに貫井さんはわりかし余韻を残すっていうか、結局明らかにならず、読者の想像に任せる部分が多いんで、読後、隔靴掻痒の感を禁じ得ない。やっぱミステリは読んだあとに全ての謎が雲散霧消して溜飲が下がる!!ってのが私の理想です。と散々辛辣なこと書いてますが、なんか癖になるね~貫井さん。やっぱタイトルのつけ方が絶妙だからかな?読んだ後に『あぁそういうことね』っていっつも得心がいきます。かといってタイトルからすぐに本の内容が読めるわけじゃないしね。ふぅ~。貫井さん買い込んでるのに、昨日また新刊本買ってきちゃいました(笑)今日は貫井モードをリセットしがてらそれを読もうと思います(笑)
2007年01月29日

“崩れる”評価:★★★☆☆ 短編集。全8話。結婚にまつわる、男女の日常に潜む恐怖。不倫をする男、公園デビューに悩む妻・・・。様々な登場人物たちが、思わぬ陥穽にはまり、思わぬ恐怖と出くわすことに・・・。玉石混淆って感じでした。読後思わず背筋がゾーッとするものもあれば、オチがみえみえでふぅーんって感じのものもあり。初めて貫井さんの短編集読んだけど、今までとはちょっと趣が違って、どちらかというと心理描写が巧妙で、こういう心理サスペンスものもうまいんだなぁと感嘆しました。でもやっぱり貫井さんは、長編でしょう♪♪
2007年01月27日

“冬の保安官”評価:★★★☆☆ 短編集。全9話。概ね可もなく不可もなくって感じでした。ただ、『ローズ』っていうSFものはあんまり入りこめずに3話全てスルーしてしまいました。でも、『ナイト・オン・ファイア』と『再会の街角』はよかった♪後者の方は、大沢さんの作品の中でも人気の高い、新宿鮫シリーズ、アルバイト探偵シリーズ、佐久間公シリーズの主人公たちが、街で偶然出会うお話です。なんかこういうのドキ×2するよね?確かに、現実的に考えれば同じ時間を同じ場所で生きてるから会うこともあるだろうけど、普通はあんまり、他作品の主人公を出演させたりしないものなのに・・・。漫画のドラゴンボールにアラレちゃんが登場した回並みに嬉しかったです(笑)ただ、佐久間公シリーズだけは未読ですので、あんまり感慨がなかったかなぁ?ということで、佐久間シリーズもまた読んでみたいです。
2007年01月26日

“失踪症候群”評価:★★★☆☆ 長編。主人公は4人。彼らは警察が手をつけない問題について調査をする、いわば特命係長のような役割を担っている。今回彼らが請け負った任務は、多数の失踪人調査。失踪した人々を調査する中で、思わぬ共通点がみつかった・・・!!・・・あれ?いまいち・・・。どんでん返しもなく、『クライマックスはどこかなぁ?』と思ってるうちに終わってしまいました・・・。なんで?どこもドキ×2するとこなかったじゃん(泣)『慟哭』を読んだときの感動をもう一度!!(笑)途中で失踪人のからくりもわかってしまったし、得に謎解き要素も無かった・・・。かといって新宿鮫のようなハラ×2ドキ×2のアクションもなく・・・。例えるなら、フランス料理のフルコースが前菜だけで終わったような肩透かし感(笑)それと、結局小沼豊の消息は?ちょっと中途半端な感じがしました。『慟哭』が最高だっただけにかなり期待して読んだけど・・・これは私的には×です。いやはや、それでも貫井さんの本を12冊ほど買い込んでしまったし・・・次作に期待します(笑)
2007年01月25日

“慟哭”評価:★★★★★ 長編。連続幼女誘拐殺害事件。警察は犯人をみつけだすのに全力を注ぐも、逮捕には至らない。犯人を追う中で、警察内部で起こる不和。事件を指揮するキャリア刑事の愛人スキャンダル。様々な問題が発生する中で、警察を嘲弄するかのように犯行は繰り返される・・・!!びっくり!!何これ!!すごすぎますっ。初めは読んでて『まさか普通にこのまま犯人がこいつってことで終わるんじゃないよね?』と心配しましたが、杞憂に終わりました(笑)最後の最後で大どんでん返し!!おもいっきりうっちゃりをくいました!!トリックで言うと、綾辻行人さんの『暗黒館の殺人』とか乙一さんの『暗黒童話』と同種のもので、叙述トリックっていうの?←ネタバレの可能性が少なからずあるため伏字。すっかり作者の術中にはまりました(笑)読後、もう一度読み返してみると、色々な箇所で打たれてますよ、布石が!!布石は、布石だと一読しただけでは分からないから意味があるわけで、二度目に読んでみて、「ここめっちゃ布石やん!!」と感動の?嵐でした(笑)特に印象に残ってるのは、P92の三行目とP376の最後の行。二度読んで初めて分かるこの文の重み。ちゃんと潜んでるんだよね~トリックを見破るヒントが。こんなすごい作品がデビュー作なんて・・・。それ以降は推して知るべしだね♪早速貫井徳郎さんを加えます、全作品読破目標リストに(笑)
2007年01月23日

“グレイヴディッガー”評価:★★★★☆ 長編。主人公は窃盗、詐欺などを繰り返す根っからの悪。しかし、ひょんなことから善行に目覚めドナー登録し、さらにはドナーとなることが決まった。そんな折、彼の友人が凄惨な方法で殺害された!!そしてなぜか主人公は謎の男たちに執拗に追いかけ回されるようになる。彼らの目的は?なぜ彼は狙われているのか?逃げ回る主人公。そして、その周辺で起こる奇妙な大量殺人事件。事件の関連は!?息もつかせぬストーリー展開。結構な量あるのに気づいたらほとんど読み終わってた。解説にも『これを読むのを途中で止められる人がいたらお目にかかりたい』って書いてあったけど、まさにその通り。またもやお風呂で読んでいた私は、すっかりのぼせてしまったのです(笑)今回も、社会の闇とか正義とか、大きなテーマがプロットの根幹にあって、色んなことをじっくり考えさせられます。すっかりお気に入りです、高野さん♪ ---雑記---------------------------------------二日も更新が滞ったのは・・・DSくんで遊んでたからです(笑)金曜の夜に東京からやってきたDSくんで遊びまくった週末でした(笑)というのも、ずっと欲しかったけど、行列に並んでまではいらないし、かといって並ばずに買おうと思うと、新品は23000円とかで中古でも22000円くらいするのよ、私の居住区では。はっきりいって定価以上で買うのはなんか癪にさわるしってことで、すっかり諦めてましたが・・・。父が(東京在住)たま×2休日に山手線に揺られぶら×2してたら、『DS本日入荷!!』の文字を発見し、私が欲しがってたのを知ってたので、猛ダッシュし売り場まで階段を4階分駆け上がり、長蛇の列に並んで買ってくれたのです(笑)←もち、定価でね(笑)しかも、父の後ろ五人で売り切れたそうで・・・先日我が家に帰ってきた父はその時の武勇伝?を得々と語ってくれました(笑)DSまじおもしろいよね。大人が楽しめるゲームがいっぱいだし★任天堂は新たな市場を開拓したな~と感心しております(笑)
2007年01月22日

“お艶殺し”評価:★★★☆☆ 表題作の『お艶殺し』と『金色の死』の2編。初・谷崎潤一郎でした。前に『文豪ナビ 谷崎潤一郎』を読んだことだし・・・ってことで早速読んでみました。うん。文学ってとりわけ何が言いたかったのかわからないことが多いんだけど(あくまで私の場合ですけど<(; ^ ー^) )これはテーマがかなり明確でわかりやすく、私としては次をまた読んでもいいと思える文豪でした。文豪ナビを読む限りでも、読んでみたいと思えたし、『細雪』とか『卍』『鍵』なんかは絶対読みたい。しかーし!!難点が一つ(;´д` ) それは・・・漢字が難しい(笑)いや、もちろん私が漢字を知らないってこともあるでしょうけど、それを差し引いても難しい。例えば、『希臘』。「きろうって何だ?」と思ってみれば、『ギリシャ』だし。まぁこれはかろうじて分かったたとしても、『禽獣』、『跼まる』、『汀』、『甍』、『纜』なんて読めますか!?(ちなみに答は順に、『きんじゅう』、『せぐくまる』、『みぎわ』、『いらか』、『ともづな』です。あなたはいくつ分かりましたか?・・・ってクイズじゃねぇーーー!!(笑))縦しんば読めたとしても意味がわかんないし・・・(ノ_<。)他にもこういう具合に読めない漢字がたくさんあって、かといってスルーできるタチではないので一々辞書を引き×2読んで・・・そうすると、160ページ足らずの薄い本なのに読むのに時間がかかる×2。読後は心身ともに疲弊しておりますヽ(  ̄д ̄;)ノ でも、こりずに頑張って文学挑戦して行きますL(@^▽^@)」
2007年01月19日

“犯人は秘かに笑う”評価:★★★★☆ ユーモアミステリー傑作選。全14話。アンソロジー最高~♪(★^▽^)V色んな作家さんの作品が一挙に楽しめるんだもん。一度に二度、三度・・・それ以上においしいo(*^▽^*)oこの本に収められているのは、●徳川夢声 ●乾信一郎 ●水谷準 ●香住春吾 ●多岐川恭●天道真 ●結城昌治 ●樹下太郎 ●小泉喜美子 ●赤川次郎●阿刀田高 ●清水義範 ●若竹七海 ●米澤穂信の14人です。この中で赤川さんと阿刀田さんの作品は以前なにかで読んだことありました。それでももうほとんど忘れてたから楽しめた♪こんな時ばかりは自分の記憶力の悪さに感謝します(笑)清水義範さんは以前『世にも珍妙な物語集』読んで「つまんない!!」って思ったんだけど、ミステリー作品はおもしろかった!!この中で一番気に入ったのは、樹下太郎さんの『推理師六段』です。思わず笑ってしまいました(笑)『ユーモアミステリー傑作選』だけあって、どの作品も図らずも笑ってしまうものばかりでした★やっぱりアンソロジーはコストパフォーマンス高くていいねぇ( ´ ▽` )ノ
2007年01月17日

“送り火”評価:★★★★☆ 短編集。全9話。いいねぇ~ヽ(´▽`)/~♪初めて重松清さん読んだんだけど、めちゃくちゃいい。ちょっと怖いホラー要素入った話もあり。でもベースは人生の折り返し地点にいる男女の日常風景。その中に漂う哀愁、郷愁・・・。年を重ねれば必ず誰もが抱く感傷、感慨。自然と生じてくる問題。色んな要素が内包されてます。こういう深~いお話大好き。感慨も一入です(*´ー`) 特に好きだったのは、『シド・ヴィシャスから遠く離れて』と『もういくつ寝ると』かな。前者を読んだ後こう思った。若い時って今思い出すと恥ずかしいぐらい頑迷だったり、ちょっとした矛盾も許せなくて、1+1は2にしかなり得ないって頑なに信じてたりしたなぁ、って。あの向う見ずな頑迷さ、純粋さは若さの特権なのかも。大人になると頑迷ではいられないし、正しいことが全て勝つわけじゃないってことがわかってくるし、それを認めて受容できるようにもなってくる。結局現実と折り合いをつけなくちゃいけなくて、夢見てばっかはいられない。でもそれでいいんだし、それが大人になることなんだって分かってるけど、時々、大人の庇護のもと、頑なに正しいと思うことを主張して、それが通るんだと信じてた頃が懐かしく思ったりします。こうやって過去を懐かしむようになったら年を取った証拠だとか(笑)でもたまには懐古趣味に浸って楽しんでもいいよね?(笑)懐古趣味は大人の特権さ(笑)気に入ったぞぉ~重松清さん。また何か読んでみよ~っと(o^∇^o)ノ
2007年01月16日

“名のない男”評価:★☆☆☆☆ 連作短編集。全12話。主人公は警視庁の秘密捜査員。本名、年齢、彼に関わることは全て不詳。真実を知るのはごく限られた上層部の人間のみ。そんな彼はどんな危険な捜査にも愛用の銃と身一つで潜入する。さて今回の任務は・・・?ハードボイルド。これでもかってくらいハードボイルド。広辞苑の「ハードボイルド」の欄には「名のない男」ってでるんじゃないかってくらい(笑)かっちかちのゆで卵です。淡々とした文体とあまりにも人間味のない刑事は・・・鮫シリーズを読んでるときだけに尚更抵抗がありました(笑)刑事物は、鮫シリーズ読んだ後に読むには、私のハードルが上がりきってしまっててつらいとこです(笑)
2007年01月15日

“無間人形 新宿鮫4”評価:★★★★★ 長編。シリーズ第四弾!! 若者の間で急速に流行しはじめた「アイスキャンディ」と呼ばれるシャブ。錠剤で、舐めるだけでいいと人気。鮫島はこの薬を撲滅するべく、供給源を捜査し始める。しかし、それにはとてつもない大物が絡んでいた・・・。恋人の晶が拉致されたりと苦難が鮫島を待ちうける・・・!!今回も最高!!普通は、シリーズものは読めば読むほど、耐性みたいなものができて、初めて読む人ほどは楽しめなくなる、つまり、どん×2その作品に対してハードルが上がっていってしまうんだけど、鮫はすごい。毎回倦むことなく楽しませてくれます。これは個人的には毒猿を超えたって感じか!?鮫島の状況と、敵側の状況が交互に描かれてるため、毎回「このあと鮫島はどうなったの!?」とか「あの人は死んでしまうの!?」といいとこで相手側の状況へシフトし、隔靴掻痒。気になって×2手に汗握ります。今回は、P486!!この章の最後読んだときが一番驚いた!!すっかり大沢さんにやられました(笑)鮫シリーズはやめられないね~ヽ (´ー`)┌
2007年01月14日

“文豪ナビ 谷崎潤一郎”評価:★★★★★ これはいい!!私はずっと欲しかったのです。読みたかったのです。こういう本を。文学作品って、中・高と現文の時間に読まされてさっぱり意味が分からず、さらには毛嫌いまでするようになってたんだよねぇ。でも、日本人であり、また、教養人でありたいと願う私としては、文学作品を全く読んだことがないと公言するのは、慙愧に堪えないことなのであります。←なぜか堅苦しい口調(笑)でも、何度読もうと頑張っても挫折の繰り返し。なぜかというと、その本が書かれた時代背景、著者の人柄などの知識がないと、作品を理解すること、妙味を味わうことは難しいからです。(大前提として、私が雑駁な知識しか持ち合せておらず、読解力が乏しいということがありますが(笑))だから、そういったことを作品を読む前に学べる、文学作品入門書的な本があればいいな~と願い数年。出ましたね~!!まず、文豪の作品のどれから手に取っていけば入っていきやすいか、次に、作品の梗概をコミカルな表現で紹介。そして『10分で読める』と題して、要約文を掲載。その後には文豪の『評伝』により、彼らの私生活や四方山話などを知ることができます。これ読むと文豪と呼ばれる彼らも人間味いっぱいなんだな~と思わずクスリとしたり。この本を読んでから彼らの作品に入れば、きっと、やっと、今度こそ!!(笑)文学作品を楽しめるはずです!!
2007年01月11日

“屍蘭 新宿鮫3”評価:★★★★★ 長編。シリーズ第三弾!!今回の鮫島さんは大変です。汚職と殺人の容疑をかけられ、退職の危機に追いつめられるのです。誰が彼をハメたのか?そして、彼はこの危機から脱出することができるのか!?おもしろい。多くの人が鮫シリーズの中で一番よいと挙げる毒猿と比較しても遜色ないと思う。途中で鮫島が罠にハマって身動きとれなくなった時なんか、どうなるか心配でページがめくれなかったもん(笑)私の場合、シリーズものを連続して読むと、いくらおもしろくてもどこか食傷気味になるんだけど(アルバイト探偵もめっちゃくちゃよかったけど、そうなってしまったし・・・)鮫は読めば読むほど面白みが増してきてやめられない、止らない。←どっかのお菓子のキャッチフレーズみたい(笑)次はどんな事件が待っているのか、読むのが楽しみです。ドキ×2(*^o^*)
2007年01月10日

“ザ・ジョーカー”評価:★★★☆☆ 連作短編集。全4話。主人公は裏社会のトラブルシューター。本名、年齢不明。どんなトラブルもたった一人で引き受け解決するプロ。さて今夜の依頼人は・・・?ハードボイルドだね。私が考えるハードボイルド像にぴったり。でも、これはあまり私好みじゃなかったかな。もうちょっと人間味があってもよかったし(それじゃハードボイルドじゃないけどね(笑))、この手のお話はきっと長編の方がおもしろいと思うんだよね~。短編だとせっかくのいい題材をフルに活用できない気がします。僭越な言い分ですけど。これは続編も出てるみたい。だけど、読むかどうかはまだ未定です。さて、ようやく?鮫シリーズ突入します( ̄ー ̄)ゞ
2007年01月10日

“使命と魂のリミット”評価:★★★★☆ ミステリー長編。主人公は心臓外科医を目指す研修医。彼女はある疑念を抱き、心臓外科医を目指していた。そんな折り、彼女が勤める病院に脅迫状が届く。犯人の狙いは?そして、彼女が抱える秘密とは・・・!?さっすが東野圭吾さんっ。読ませます。犯人との息詰まる心理戦。主人公が抱える秘密。そしてそれらが交錯するとき、運命の扉が軋み始めるのです。息もつかせぬ展開。各々が心の闇を抱え、懊悩する主人公と犯人。そして徐々に変化し始める心理。巧妙な筆致で描かれる心理描写は圧巻です。それなのに★が満点でないのは、私自身の問題。私の厭世主義者ぶりは人後に落ちません(笑)ですので、それまでの憎悪や嫌悪が渦巻く環境が、あっさりと好転してしまう(主人公が担当するおばあさんの娘夫婦、そして主人公のラスト)あたりがどうも得心がゆかぬのです。「人間そんな簡単に心変わりするかなぁ?」と邪推してしまって・・・いや、はい。私は嫌な人間です(笑)でもさ、ペシミストだもん。しょうがないよね?(笑)
2007年01月09日

“拷問遊園地”評価:★★★★☆ 長編。シリーズ第五弾!!今回は、取引の仲介人としてとある品の受け渡しをすることになった隆君。しかしそれはとてつもない取引だった!!依頼人は行方不明となり、この事件の調査に乗り出す冴木親子だが、隆君は謎の男たちに拉致され、恐怖の拷問を受けることに!!どうなる、隆君!?このシリーズも大好きだったのに、今回で完結?みたいな感じでした。しかし、「帰ってきたアルバイト探偵」で、タイトル通り帰ってきてるので、また冴木親子の活躍を見られる日がくるかも!?(’-’*)シリーズものは制覇途中は楽しいのですが、最終巻にくると、もう会えないって感じで淋しくなります(ノ_<。)この淋しさをバネに?今度は鮫シリーズ制覇にとりかかります(笑)
2007年01月08日

“不思議の国のアルバイト探偵”評価:★★★☆☆ 長編。シリーズ第四弾!!今回も例に漏れず、冴木親子は事件に巻き込まれます。しかし、今回は隆君、親父さんの助けが受けられず、孤軍奮闘するのです。隆君の運命やいかに!?なぜ評価が★三つかというと、第一に、連続で読んでいるのでこのシリーズに無意識のうちに慣れて倦み始めているから。(とはいってもおもしろいのはおもしろい!!)第二に・・・今回は私の大好きな親父さんの登場シーンが少なかったから(笑)でも、今回は親父さんの出自が明らかになったり、隆君の留年が決定したりと、物語は進展します。このシリーズも残すところあと一冊。なんだか淋しいです( p_q)
2007年01月08日

“軽井沢マジック”評価:★★★☆☆ ミステリー長編。シリーズ第一弾!!見た目は言うことなしだけど、中身にちょっと・・・いや大いに問題ある主人公。彼に恋する後輩OLは、彼と共に出張に行った。その帰り、乗っていた電車が人身事故で止まってしまった。そこで、途中下車して主人公の知人のペンションで暇つぶしをすることに。しかし、不運にもその滞在先で事件に巻き込まれてしまう!!以前読んだ、「名探偵 水乃サトルの大冒険」と同じシリーズです。実はこちらが先なんだよね~なのにうっかりしてて、二作目から読んでしまった(笑)これもおもしろい。シリーズ読破します。今年中には(笑)ただ、今回はどうも二、三動機付けがピンと来ないものがあったので、評価は★三つとあいなりました。シリーズ第三弾までは購入済みですので、近々読みます。楽しみだぁ♪
2007年01月07日

“女王陛下のアルバイト探偵”評価:★★★★☆ 長編。シリーズ第三弾!!今回冴木親子が請け負った任務は、東南アジアの島国の王女さまの警護。次々と現れるヒットマンたち。冴木親子の運命やいかに!?あいかわらずおもしろい。今回は隆君の切ない初恋もありです。アルバイト探偵シリーズがおもしろすぎて、最新刊まで揃えた新宿鮫シリーズに未だ手がつけられません(笑)アルバイト探偵シリーズ制覇したら、急いで?鮫にとりかかります(笑)
2007年01月07日

“どこまでも殺されて”評価:★★☆☆☆ ミステリー長編。主人公は高校教師。ある日男子生徒から「僕は殺されようとしている。」と助けを求めるメッセージを受け取る。数人の生徒とともに、このメッセージの主の特定と、犯罪の阻止に奔走する。最後の最後のどんでん返しには脱帽。でも、それまでが、なぜだろう?あんまり入りこめなかった。以前読んだ連城さんの作品がかなりおもしろかっただけに、余計に肩透かしをくらった感がぬぐえない。でも、連城さんの周到な伏線と巧みな筆致には舌を巻きます。感服の至りです。この人ももうちょっと読んでいきたいかな♪
2007年01月07日

“調毒師を捜せ”評価:★★★★☆ 連作短編集。全4話。シリーズ第二弾!!あいかわらずの冴木親子。今回は隆君の出生の秘密が明らかになります。普段は飄々とした親父。でも、一度事件が起こると、真骨頂を発揮します。あのなんともいえぬキャラがたまんなく好きだなぁ~。漫画で言うとシティーハンターの冴羽りょうって感じ?(笑)もちろん息子もいいんだけどね。事件が起こった際の二人の阿吽の呼吸には目を瞠ります。今回も、本当は★満点にしたかったのですが、なんせ続けざまにこのシリーズを読んでいるので、私自身の気持ちがだれつつあって、ちょっと集中できずに読んでしまったため★4つとなりました(笑)次読んだらきっと満点付くと思います。
2007年01月06日

“しゃべくり探偵”評価:★★★★☆ ユーモアミステリー。連作短編集。全4話。ボケの保住君とツッコミの和戸君が主人公。保住君はホームズ役。和戸君はワトソン役。和戸君が持ち込んだ事件を保住君が解決。彼は安楽椅子探偵なのです。(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!爆笑です!!保住君と和戸君がテンポのいい関西弁での掛け合いをみせてくれます♪思わず噴出してしまう(笑)真剣な場面である謎解きの際にも絶対ボケを忘れない保住君。最高です(笑)私は関西弁を話す人なので違和感なく読めるんだけど、これって、関西弁圏以外の人が読むとどうなんだろう?読みにくくないのかな?ちょっと疑問がわきました。まぁおもしろいよ。ストーリーも、各話が独立してると思いきや、最後の話では思わぬことがわかります。実はつながってたんだね~全部が。これはシリーズ読まないと!!
2007年01月06日

“アルバイト探偵”評価:★★★★★ 連作短編集。全4話。シリーズ第一弾!!主人公は高校生。探偵事務所を営む親父がいる。彼は時々父の仕事のアシスタントをしながら小遣い稼ぎ。しかし、毎回事件に巻き込まれてしまう!!おもしろかった~。初めは短編だから盛り上がりにかけるかなと思ったけど、ある回の事件がまた別の回の事件に微妙に絡んでたりして、「これがあれで、またこれか!!」ってな具合に色々なところにおもしろさが飛び火してよかった。主人公もいいけど、親父さんのかっこよさと飄々とした生き方が好きだな~その親父に育てられた主人公のキャラは推して知るべし(笑)これもシリーズの既刊本は全て手に入れましたので、読破に向けて邁進します★
2007年01月05日

“悪魔の羽根”評価:★★☆☆☆ 短編集。全7話。男女が織り成すちょっぴり怖いお話。ん~・・・。乃南アサさんってこんな感じだったかな??昔読んだときは、小池真理子さんと肩を並べるくらいにおもしろいと思った記憶があるんだけど・・・。これはイマイチでした。最後のもう一押しが足りないっていうか、画龍点睛を欠くっていうのかなぁ??しばらくはおあずけです。乃南さんは。
2007年01月05日

“走らなあかん、夜明けまで”評価:★★★★☆ 長編。東京生まれの東京育ち。生粋の東京人である主人公は、出張で初めて大阪にやってきた。そこでアタッシュケースを置き引きされた。それには新商品の極秘資料が入っていた!!アタッシュケースを取り返すべく犯人を追いかける主人公。しかしいつの間にやらヤクザのいざこざに巻き込まれてしまった・・・!!資料は取り返せるのか!?いや、生きて帰れるか!?こういうジャンルのものも書かれるんだ~。すごい。新宿鮫とも、アルバイト探偵シリーズともまた違って、なんていうのかな?ハラ×2ドキ×2。「ノンストップ・エンターテインメント」と銘うってるけど、まさにその言がぴったり。こういうのも好きだし、大沢さんの作品って全部違った妙味があってどれもおもしろい。鮫シリーズもアルバイト探偵シリーズも読破できてないうちから、これもまた読破したくなってきた(笑)いっそ大沢さん全作品読破を今年の目標にしてみよう。うん。 ---雑記---------------------------------------「毎日更新!」と宣言して、舌の根の乾かぬうちにその約束を反故にしてしまいました(笑)だってさ・・・年末年始忙しくて疲れたんだもん・・・←いいわけ(笑)まっ、気負わずぼち×2頑張って行きます。今日は昨日一昨日分読もうと思います。
2007年01月04日

“青空の卵” 評価:★★★☆☆ 連作ミステリー短編集。全5話。第一弾。主人公の友人はわけあってひきこもり。主人公は彼を少しでも外出させようと日々奮闘。結果はあまり芳しくはないが・・・。友人はとっても料理上手。なので、主人公はほぼ毎日彼の家に一飯いただきにいっている。そこで主人公が持ち込むちょっとした謎や事件を、彼は驚くべき怜悧な頭脳で推理してしまう。さながら安楽椅子探偵のように。これ、新しいよ。ミステリーだけど、叙情的な小説要素もたっぷりだし。読後は清涼感で満たされます。この本の著者ってきっと繊細で、詩とか書いたりするタイプなんだろうな~と思う。だから、生粋のミステリ好きには向かないかもしれないけど、ミステリ入門者とか、中高生が読んだら絶対ハマると思う。どろ×2してないし、ちょっぴり純粋できれい(すぎる)感があるので、中高生なんかには胸をはって?おすすします(笑)ちなみにこれは三部作です。 --- 2007年 事始め ---------------------------------------あけましておめでとうございます♪♪今年も始まりました~ってことで、ここで今年のブログに関する抱負なんぞを書いて、自分を追い込み?(笑)有言実行しようと思います。◎◎ 毎日更新 ◎◎◎◎ 一日一冊、一年365冊以上読む ◎◎気張らずに頑張っていこうと思います。今年もよろしくお願いします★★
2007年01月01日
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