せんだって日記

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2010.01.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 せんだってやっと読み終わった『クーリエ・ジャポン』の1月号。
http://courrier.jp/contents/courrier063.html

 で、『強引なまでの“仕分け作業”でハンガリーを立ち直らせた男』って記事が面白かった。

 仕分けでハンガリー経済を立て直したのは、2009年4月からハンガリー首相を務めているバイナイ・ゴルドン(41)。

 本文を引けば

> ワーカホリックで完璧主義者のバ
>イナイは、国民に献身と引き締めを
>約束した。手始めに自分も含め、政
>府内の友人たちの賞与を下げ、各種
>手当、優遇措置を廃止した。


ってな具合だ。

 記事の内容をかいつまんで箇条書きにすると以下の通り。

【やったこと】
・消費税上げ
・所得税下げ
・年金、社会保障、家族手当のカット
・公共交通機関への支援をカット


【成果(見込み含む)】
・失業率が下がる見通し
・外国人投資家の呼び込み
・3%以上の経済成長見込み
・支持率は8%から45%に上昇



 たいしたものだよね。貧乏かつ政情不安で有名な東欧で、この世界不況の下で、“仕分け”してこの成果。

 「所得税を下げて消費税を上げる」とか「年金、家族手当のカット」とかも見事だけど、その前に政府の人間の賞与や優遇措置を軒並みカットしたところが、あとの行動の説得力を産んだのだろう。支持率の上げ幅がすげえ。

 ここが肝なんだけど、ゴルドン首相は今年の選挙後に政権を引退する見込みなんだそうだ。

「私は不況脱出のスペシャリストに過ぎず、それ以上の政治的野心はまったくない」。
 役割を終えたら辞めます宣言をしてるから、労組や官僚や政府内の友人の猛烈な反対の中で“仕分け”できたわけですよ。
 こういう人じゃないと、効果のある政治改革(笑)はできないんだよね、きっと。

 前の与党の渡辺Jr.が失敗したのも、民主党の事業仕分けが効果薄のプロパガンダだったのも、つまりそういうことなんだろうと思うけども。

 で、ゴルドンさんの場合は、首相を引退してもスペシャリストとして民間企業から引く手あまただろうから、失職する心配も無いだろうしさ。その場合は、能力のある人が民間で腕をふるう、正しい天下りだよね。





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最終更新日  2010.01.08 22:50:52
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