韓国ソウル!文家の掟
1
カーテンをしない理由 - 韓国の住宅は 大きく分けて3種類ある。ひとつは一軒家。こちらでは「住宅」という。ふたつめはビルラ。日本でいう「アパート」系。みっつめはアパート。日本でいう「マンション」。最も人気があるのは アパート。日本のように、一棟がどーんと建ってるのはめったになく団地のように 何棟も密集してひとつの町を形成しているのが普通。管理も行き届いているし、周囲に学校もスーパーもあり確かに便利。そのアパートの価格がムチャクチャ高いのは私が住むカンナム区とソウル市の中心を流れる漢江沿いだ。リバーサイドって奴だ。川沿いには無数のアパートが建っておりまたその明かりが夜のソウルのリバーサイドを美しく見せる。(昼間はお世辞にもきれいとは言いがたいが)ところで その川沿いには幹線道路も走っている。信号もなく、分岐していくので便利だ。私もよくその道路を利用する市民の一人だが、この道路からアパートの部屋が丸見えなのだ。だって道路のすぐ横にあるんだもん。しかも みんなカーテンをしていない。日本の常識でいうと、暗くなったらカーテンだのブラインドだのすると思うが、ソウルでは夜になってもブラインドをするうちはかなり少ない。一階の住人くらいのもんだ。さぁ、中を見てくれと言わんばかりの様子に時々違和感を感じる。ちなみに リバーサイドの部屋はゴージャスだ。確かに 人に見られても恥ずかしいものではないどころかうらやましがられる方かもしれない。でも、それって自慢? なんか見栄っ張りでムカつく~!と思って 主人に真相を聞いてみた。主人曰く、「車からみえるったって、車も走ってるんだし、ほんの一秒くらいでしょ。そんなの見えるうちに入らないじゃない?それにリバーサイドに住むのは、ハンガンの夜景を見たいからでしょ。そのために高い金出して住んでるんだから、カーテンしたら意味ないじゃん」とのこと。でもさ、部屋の電気コウコウと点けてて、夜景見るもなにもないんじゃない?それに 考えてみたらお義母さんちも全然カーテンしないじゃない?で、土曜日姑の家に行ったとき、なんでカーテンしないのか聞いてみた。姑曰く、「向かいが学校なのに なんでカーテンしなきゃいけないの」みなさん、ごもっともでぐうの音も出ない。でも・・・やっぱり夜はカーテンした方がいいんじゃな~い?と日本の常識を捨てきれない私だった。みなさんもソウルに遊びにきたら、夜のアパートを見てください。ばーんと部屋を見せてる家が多いですから。もしかして、今は日本もそうなのかな?
January 8, 2004
閲覧総数 2401