青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2024年03月21日
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カテゴリ: ギターリぺアー

◆TAMA TG-120BS
ギターオーナー様は、MI様です
 今回もレアなギターをお持ち頂きました

◆画像から確認して行きます

●一般的にはTAMA=ドラムスと思いますが、過去にはアコギ&エレアコもブランド展開されてました
 Yosi様へ、このギターのレア度&最上位機種で間違い無いかの判定をお願い致します


●70年10月製作と判断して良いと思います
 TG-120BSは寺田楽器製作の最上位機種と思われます【150BSが有ったかは未調査です】


●ヘッドのインレイも承知していたデザインとは全く違います


●オールソリッドモデルです

◆リペア箇所の確認です

●ブリッジが剥がれてますが、一旦外す事無くこのまま接着固定出来ます


●ナットマウント付近のフレットボードとネック材にクラックが入ってますが、
 1E側から確認しますとクラック斜めに入ってますので、単純な剥がれでは無くギターを
 前方向に倒した事で発生したネック折れと考えられます

◆リペア開始して行きます

●ナット溝の左右にネジが入ってましたので、固定治具の下に有る受けプレートが
 干渉しない様に注意して固定します


●ネックの接着固定は隙間をテコの原理で広げてから、タイトボンドを圧入してから
 クランプ固定します。最低4日間は弦を張る事をストップします


●タイトボンドがロッドの六角?と癒着していない事と、動きを良くするために3-36を
 スプレーしておきます


●ブリッジにクラックが入って入る事に気が付きました。最初のご依頼に含まれて無いのですが
 サンディング~パテ補修~エボニーで着色して措いた方が良いでしょうか?
 ➡修復するご指示を頂きました


●ピンホール間のクラックはサンディングしてから判断します


●フレットボードがエボニー材の税金?とも言えるクラックが入ってます


●ブリッジをサンディングしますと、右側のクラックが姿を現しました


●特製パテが入る様に僅かに隙間を広げます


●エボニー材の粉末で作ったパテで埋めてからサンディングします


●フレットボードも同様です。
 エボニーステインで着色後にアマニオイル入りの蜜蝋を塗って仕上げます



●クリアを吹いてネック接着後の段差を解消して有ります


●コンパウンドで磨いて仕上げました


●パテ補修した部分にエボニーステインで着色して蜜蝋で仕上げました


●ブリッジも同様に仕上げて有ります

◆セッティングして行きます

●サドルの弦溝をサンディングで取除き、予定の弦高になる様に調整します


●サドルをセットしました


●既存の弦は012~のライトゲージが張って有りました


●ご用意頂いた弦を使います


●1フレットのクリアランスはピッタリです


●6E/12Fは0.25mm高いです


●1E/12Fは1.75mmでOKです




 ロッド調整で予定のセッティングにする事は無理ですから、サドルの6E側を0.5mm下げて
 予定の弦高になる様に調整します


●たった1回の弦の張り緩めで、1弦がペグポストから切れてしまいました。ペグポストの弦穴の
 周囲にキズが入ってましたので、スーパーファインで周囲のキズを取除きます
 フェンダーのバラ弦は有りませんので、アニーボールの弦に交換します


●リペアの完了です








🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております






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最終更新日  2024年04月01日 08時02分32秒
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