◆TAMA TG-120BS
ギターオーナー様は、MI様です
今回もレアなギターをお持ち頂きました
◆画像から確認して行きます
●一般的にはTAMA=ドラムスと思いますが、過去にはアコギ&エレアコもブランド展開されてました
Yosi様へ、このギターのレア度&最上位機種で間違い無いかの判定をお願い致します
●70年10月製作と判断して良いと思います
TG-120BSは寺田楽器製作の最上位機種と思われます【150BSが有ったかは未調査です】
●ヘッドのインレイも承知していたデザインとは全く違います
●オールソリッドモデルです
◆リペア箇所の確認です
●ブリッジが剥がれてますが、一旦外す事無くこのまま接着固定出来ます
●ナットマウント付近のフレットボードとネック材にクラックが入ってますが、
1E側から確認しますとクラック斜めに入ってますので、単純な剥がれでは無くギターを
前方向に倒した事で発生したネック折れと考えられます
◆リペア開始して行きます
●ナット溝の左右にネジが入ってましたので、固定治具の下に有る受けプレートが
干渉しない様に注意して固定します
●ネックの接着固定は隙間をテコの原理で広げてから、タイトボンドを圧入してから
クランプ固定します。最低4日間は弦を張る事をストップします
●タイトボンドがロッドの六角?と癒着していない事と、動きを良くするために3-36を
スプレーしておきます
●ブリッジにクラックが入って入る事に気が付きました。最初のご依頼に含まれて無いのですが
サンディング~パテ補修~エボニーで着色して措いた方が良いでしょうか?
➡修復するご指示を頂きました
●ピンホール間のクラックはサンディングしてから判断します
●フレットボードがエボニー材の税金?とも言えるクラックが入ってます
●ブリッジをサンディングしますと、右側のクラックが姿を現しました
●特製パテが入る様に僅かに隙間を広げます
●エボニー材の粉末で作ったパテで埋めてからサンディングします
●フレットボードも同様です。
エボニーステインで着色後にアマニオイル入りの蜜蝋を塗って仕上げます
●クリアを吹いてネック接着後の段差を解消して有ります
●コンパウンドで磨いて仕上げました
●パテ補修した部分にエボニーステインで着色して蜜蝋で仕上げました
●ブリッジも同様に仕上げて有ります
◆セッティングして行きます
●サドルの弦溝をサンディングで取除き、予定の弦高になる様に調整します
●サドルをセットしました
●既存の弦は012~のライトゲージが張って有りました
●ご用意頂いた弦を使います
●1フレットのクリアランスはピッタリです
●6E/12Fは0.25mm高いです
●1E/12Fは1.75mmでOKです
ロッド調整で予定のセッティングにする事は無理ですから、サドルの6E側を0.5mm下げて
予定の弦高になる様に調整します
●たった1回の弦の張り緩めで、1弦がペグポストから切れてしまいました。ペグポストの弦穴の
周囲にキズが入ってましたので、スーパーファインで周囲のキズを取除きます
フェンダーのバラ弦は有りませんので、アニーボールの弦に交換します
●リペアの完了です
🌻K2ギターファクトリー
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代表 加藤 和久
☏ O8O-5376-O998
⁂お車6台分の駐車場をご用意しております