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◆Morris W-23のご依頼です ギターオーナー様は、Untitled-182様です 今回はMorrisを3台お預かりさせて頂きました◆画像から確認して行きます●1970年製作ですから、53年目を迎えるジャパンビンテージと呼べるギターです 外観&音共に初期のモーリスを代表するに相応しいギターです●この頃のモーリスのロゴは多種多用でした●1970年製です●ロングサドルタイプです🌻?この時代のギターで弦接点がこの位置は有り得ないので、オクターブが合う訳が無いと 思ってましたら、ローD&ハイDを比べると私の耳には違和感しか伝わって来ません エレキと同じ弾き方をする私には、弾いている事に耐える事が出来ませんでした●サドルと加工技術は素人レベルでは無いのですが、技術を使うベクトルが違う方向に 向かっている様です◆リペア開始して行きます●53年の歴史が刻まれているトップですが、バフを掛けると貫禄と言うか味に変わりますので トップのオーバーラッカーはお勧め出来ません●乾燥時期でフレットエッジの引っ掛りを僅かに感じますので、先にバリを取っておきます●画像ではバリが取れたかサッパリ判別出来ませんが、バリ取りは済ませました●オクターブチェック用の専用治具を使うまでも無く、サドルは交換しないとギターでは 無くなってしまいます●モーリスと相性の良いエボニーでロングサドルを削り出してセットします ロッド調整の関係も有りますので、僅かに高めに余裕を持たせて削り出しました◆セッティングを確認します●フレットはロッドで調整出来るギリギリまで調整してOKです●6E/12Fは、.05mmサドルが高かった様です。 つまり、余裕を持たせないで削り出せばOKと言う事でした●1E/12Fは、2.00mmで同じく0.5mm高かったので、サドル全体を0.5mm下げます◆改めてセッティングを確認します●1フレットはOKです●予定の弦高になる様にサドルを調整しました●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●フレットボードの仕上がりです●バフを掛ける前と全く印象が違いますので、トップのクリアを修正する気持ちは無くなると 思います🌻試奏タイムです 実に深みの有るミステリアスな音質としか、文字にしてご説明が出来無いのですが、 自分でも打込んでいて良く判ってないので安心して下さい とにかく弾けば判りますよ!で無理やり納得して下さい。
2022年12月30日
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◆Morris F-30 セッティングのご依頼です ギターオーナー様は、Untitled-182様です 今回はMorrisを3台お預かりさせて頂きました◆画像から確認して行きます●立てロゴのFタイプはリペアさせて頂いた記憶が有りませんので、初めてで間違い有りません●30番でも立てロゴになると製作に気合が入って入る事を感じます●勿論、日本製です●合板ですが貼り付けて有るローズウッドも良い材ですね●キズも殆ど付いて無い状態です●前オーナー様?と思いますが、弾き易くするために相当努力をされた形跡が有りますが 幸いにも2度手間になる様な事をされて無いのは幸いでした◆リぺア開始して行きます●1弦が切れてましたので、正式オーダーでも有ります、フレットエッジのバリを取って行きます 乾燥する時期に時々有るトラブルです●バリを簡単に取る方法を考案しましたが、申し訳有りません社外秘とさせて頂いております フレットを磨いてフレットボードにオイルを塗ってネックの仕上がりです●サドルを外しましたら、ローズウッドのスペーサーが下に置いて有りました 弦高調整の邪魔になりますので除去しておきます サドルの削り方も凄い事になってますね。 Untitled-182様の感じた通りフレットボードの曲線と全く合ってません◆取り合えずこのサドルで弦高を確認します データーとして使うのは、6E&1Eだけで他は一切無視します●6E/12Fは、2.10mmで良い感じです●1E/12Fは、1.75mmでOKですが・・・●1弦のクラランスが無さ過ぎてブリッジに接触する低さです●0.5mmのクリアランスしか有りません●幸いにもブリッジの厚みとサドルの喰い代が有りますので、ブリッジトップを 1.5mm削り落とします●型紙を当てながら削り落として行きます●予定の高さまで下げました●6E&1Eの高さを基準に使います●フレットボードは350Rです●ここまでズレてるサドルも滅多に見る事は無いです●Morrisとの相性の良いエボニーサドルで削り出しました●弦を張って1フレットの4~6弦のクリアランスを調整します●6E/12Fは、2.10mmでOKです●1E/12Fは、1.60mmでOKです●ヘッドストックの仕上がりです●フレットのエッジ処理もOKです●サドルの出も充分確保しました●ブリッジは、蜜蝋ワックスのアマニオイル入りで仕上げて有ります●リペアの完了です
2022年12月30日
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◆MASTER SP トップインレイ補修のご依頼です ギターオーナー様はYosi様です 前回リペアさせて頂きました、MASTERよりもグレードの高いモデルで、MASTERの最上位ランクに 位置するモデルです。◆画像から確認して行きます●トップに2か所クラックが入ってますが、入手される前にプロショップでリペアされてます。 今回は紫のマスキングが貼って有る箇所の、メキシコ貝のバインディングが欠損を補修して行きます●立てロゴの細工も綺麗です●ポジションマークも貝が使われてます●バックはつや消しと思ってましたが、クアラッカーの艶が落ちただけの様ですから 【放っときしましょうか❔】と言ったバックのクラックもリペアして行きます 画像を見ますと確かに目立ち過ぎますね オールソリッドで無く合板ですと、僅かにサンディンングしただけで、突板を突き抜けて しまいますので、ソリッドでしたら簡単に解決しますのでご安心下さい●トップの段差はサンディングしますとどうしても色が変わってしまい、余計に目立って しまいます。だからと言ってサンディングしないでオーバーラッカーですとクリアが厚くなって しまいますので、今回は見送る選択が正しいと思います◆リペア開始して行きます●溝に残った接着剤と貝の破片を綺麗に取り除きます●貝を入れる溝は2mm巾が相場なのですが、1.5mm巾のため削るのに手間が掛かりましたが 周囲との柄合わせも上手く行って、何処を補修したか判らないレベルの仕上がりです クリアを塗り込んでサンディングすればOKです●バックのキズはマイクロファインでサンディング後に、オリーブで着色してクリアを 3回吹いた所です。後数回クリアを吹いて完全に食い合が硬化してからバフを掛けて仕上げます。●クリアを吹き終わりましたので、硬化を確認してからバフ掛けてして行きます●画像では目立つ要に見えますが、現物は良く見ないと判らないレベルです●こちらのクラックも同様です◆リペアの完了です●欠損部分に埋め込んだメキシコ貝の仕上がりです●バックのクラックの仕上がりです●トップの2本のクラックは特に手を加えてませんが、バフを掛けましたら随目立たなく なりましたPS、セッティングは特に必要が有りませんでした
2022年12月30日
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🌸Yoshi YW-36 セッティング&ペグ交換のご依頼です ギターオーナー様はYosi様です このギターとの出会いはYOSI繋がりで、見た瞬間に手に入れなければと頑張ったそうです しかも、Yoshi YW-36以外で判っている事は、アメリカ合衆国にYoshi ギターフリークの 集いが有るらしい事だけです。 この事から輸出専用ブランドだった様に推測されますが、内部構造と出音を確認して 高確率で【ヤスマギター】が製作されたのでは無いかと思います。 確かな事が判らない場合は、勝手に想像して楽しむのは自由で有りますが、Yoshi ギターの 正確な情報をお持ちのゲスト様がおられましたら、是非ともご教授下さい。◆画像から確認して行きます●ボディの仕上方法もヤスマの様な気がします●Yoshi の命名はサッパリ判りません●ヤスマには360番と言う当時としては、半端な番号も有りました●イメージに合う様にとYOSIさんが選んだペグです 重量が増えたお陰て音も更に良くなりました●バインディングにメイプルが使われているのも、ヤスマでは無いかと判断する材料です 何気に技術力を誇ると言う事です。メイプルを曲げるのは本当に大変な技術が必要です◆セッティングして行きます●1フレット余裕が有りますので、ロッドを締める余裕が有ります と思ったらロッドフリーの状態でした●ロッド調整して、6E/12Fは、2.10mmです●1E/12Fは、1.65mmです●ポジションマークマークもメイプルが使われてます●ブレーシングの加工の形状もヤスマでは?と判断した理由の一つです●リペアの完了です🌻アメリカ合衆国でファンのサイトが有る事が納得できる音です
2022年12月30日
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◆Gibson Les Paul Signature Tナット交換です ギターオーナーは、Muraさんです ◆画像から確認して行きます●製作後10年程経過してるのですが、フレット&ボディを確認しますと、殆どはおろか 全くと言って良いほど弾かれた形跡が有りません Gibson Les Paulでタップが付いているモデルを初めて見ました ネックの状態を確認のため試奏させて頂きましたが、1E側のフレットエッジの処理が甘く 1弦がフレットエッジとサイドバインディングの隙間に、挟まってしまいますのでエッジ処理が 追加になりました●実はStandard では無く、2013年に製造された【シグネーチャーT 】と言うモデルです【T】とロッドカバーの【T】を見ると交換したくなるお気持ちは良く判ります●グロバーのロックペグが標準もとても珍しいと思います◆リペアを開始して行きます●Muraさんに、GIBSONの製作過程はしっかりしてるので云々と褒めた直後に 通常の手順でナットを外そうとしましたが、ビクともしませんと言うか、 簡単に外させないとぜ!と言う固い意思を感じましたので、これ以上のパワー技は危険と判断して ナットをノコで切断しては外す方法に切り替えました。 しかも、中央で切断して軽く叩けば外れるはずが、ビクともしないのでサンディングで削り取る 事になりましたので、即日渡しは不可能となってしまいました。 ●タスクナットでは時々こう言った事が有りますが、今回は特に強烈でした●接着剤が水分と温度に反応しないタイプで、しかも超特盛状態で接着されてました●やっとネック材が見えました●今回は無漂白のオイル漬けを使います●ナット溝に合わせただけの粗削りの状態です ナットの下面がネックバインディングより下がってますが、純正のナットはバインディングの 下面から黒のペイントが吹かれてました、オバーラッカーナットの堺目にカッターを入れる際に 切れ目が無いと感じて不思議でしたので、逆に素直に外れていたら大きく黒のペイントが破損する 所でしたので、手間は掛かりましたが結果オーライと言う事で良しとします●弦溝の墨付けをします●1フレットの高さと、プラス0.040インチの2段の線を引きます●上がナットの高さの目安で、下が1フレットと同じ高さです●接着する前に1E~6Eの弦溝を軽く付けてから、タイトボンドを適量塗って接着固定します●ナット溝にピッタリ収まってます●このまま固定を待ちます●1E側のフレットエッジを、バインディングと段差が無い様にサンディングしておきます●ダイアモンドヤスリで慎重に。バインディングを極力削らない様に注意します●エッジの段差は無くなりました●フレット&フレットボードの仕上がりです●ナット溝の調整とセッティングの時は、サウンドハウスさんの弦を使います ●1フレットにスペーサーを咬ませて、12フレットの弦高をセットします●6E/12Fは、1.90mmにセットしました●1E/12Fは、1.70mmにセットしました●調整中の画像は省略します。 ナットの仕上がりです●指定のダダリオ010~を貼りました●このタイプのロックペグは実に使い易いです◆リペアの完了です●黒は静電気で集まった埃が目立つので撮影が大変です
2022年12月19日
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◆Jumbo J-50 セッティングのご依頼です ギターオーナー様はYosi様です 年末に向けてギターを整理してましたら 随分前に手に入れたまま手を入れて無かったので、 弾き易く&音の改善のオーダーです◆画像から確認して行きます●J-50 は当時のカタログにソリッドがどうかの記載が無く、オールソリッドorトップのみソリッドの 両方の認識が有るのですが、Yosi様の調査結果によりますと【製造年で違う】らしいです、 当該モデルは、製造年からオールソリッドで間違い無い様です。 Jumboはサイドに割れ止めを付けないので判断が付き難いですね ●Jでは無くGに見えるのは何時もの事です●刻印でモデルを確認します●ロングサドル用のブリッジに通常のサドルの組合せもJumboの特徴です●先にロッドで調整しましたが、1フレットが0.50mmになった時点で、 ロッド調整の限界と言う事になり、これ以上締めますと1フレットがバズる事になります●弦高をチェックしますと、6E/12Fで2.75mmですがネックの状態からデータ以上に高く感じます●1E/12Fは、2.5mmでデータ以上に高く感じます◆セッティングして行きます●弦高を下げるためにブリッジから手を入れて行きます ピッタリ収まる様にピン穴を広げます●サンディングしたままって感じのブリッジを仕上げます●ピンホールの面取りとストリングガイドを整え、蜜蝋オイルで仕上げて有ります●ジャンボと相性の良いエボニーサドルに交換します ブリッジの溝に合わせてロングサドルです。ピッタリ収まる様に削ります●フレットボードは350Rです●余裕を持たせるために、既存のナットと同じ高さで削り出します●6E/12fは、2.50mmです●1E/12Fは、同じく2.50mmです これを基準にサドルを仕上げます●ナット弦との接触面積が大きいためアコギに適した形に直します●仕上げにマイクロファインで磨きます●サドルの両端の弦と接触しない箇所は、ブリッジの曲面に合わせてますので、 ゲージは弦に接触する部分が350Rになっているか確認します●ブリッジの仕上がりです●フレット&フレットボードの仕上がりです●音出しテストをしますと、3フレットで全ての弦がバズリますので 3フレット全体が高いので、フレットクラウンを削って調整する必要が有ります●全ポジションを確認しますと、数カ所バズるフレットが有りましたが 擦り合わせで全て解決してます◆調整済みのサドルでセッティグを確認して行きます●1フレットOKです●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.80mmでOKです●ブリッジ周りの仕上がりです●ナットの仕上がりです●部分擦り合わせをしたフレットの修正も完了してます●リペアの完了です◆試奏タイムです エボニーサドルに交換した直後にチューニングの時点で、ボディの振動が腹に伝わって 来ましたので、ジャンボもエボニーサドルとの相性が良き事を確認しました リペア前とリペア後の音質は格段に進歩してますので、期待して下さい
2022年12月14日
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◆Pro MARTIN CW-250 ジャンクギター再生して行きます ギターオーナーは、どうしてもメイプル材のギターが欲しかった私です。 商品説明を確認しないまま【ポッチとな!】した先週の自分を殴ってやりたい気分です 工房の常連様は【自分で直せるから出来る技なんだよね!】と、おっしゃいます。 その通りで有りまして、返す言葉が見当たりません。◆画像から確認して行きます●外見は製作されてからの年数を思うと、良い状態に見えますが ここまで凄い事になった考えられる原因は、弦を緩めず超長期の保管一択です この状態で試奏しましたら、メイプルらしいチャンとした音が出るので、このまま 埋もれさせるのは勿体ないと感じました●K2が中学~高校時代に知っていた【プロ・マーチン】です こんな社名が許されていた時代が過去には確かに有りました。どこぞの国をパクリなどと 言えるのでしょうかね?●CW-250ですから、当時の定価は25,000円と言う事で、現在に換算してもリーズナブルな ギターで有る事は変わらないと思います🌻ジャンクぷりを箇条書きにして行きます ①トップのサイドバインディングが全滅 ②バックのサイドバインディングも全滅 ③Xブレーシングがセンタークラック発生 ④ブリッジの剥がれ ⑤ネックーヒルの剥離 ⑥ネックのサイドバインディングが1E&6E半壊➡交換します ⑦ネックの元起き3mm ⑧12フレットの弦高7.0mm ⑨ペグ不良➡要交換 ⑩メイプルらしいフレットボードに染み ⑪フレット打替え 発覚次第追加します◆ポッチとした理由です●メイプル系の材が使われていました。この画像ですと良い状態に見えるから不思議です 🌻見事なジャンクぷりです、●トップ&バックのサイドバインディングが全滅です ポロポロ簡単に取れますので、外れたバインディングでリペア中のギターを傷付けたら 大変なので、先にサイドバインディングを全て外しました●ブリッジが浮いてます 画像は有りませんが12フレットの弦高は、1E&6E共に7.0mm有ります しかもサドルの出の余裕が7mmを吸収出来る余裕は有りません。●ネックヒールが剥離して浮いてます このギターはネックポケットが存在しないで、ウクレレと同じ構造になってる様です 現時点ではネックリセットした方が解決への早道と思ってます●フレットの錆がフィンガーボードまでシミが付いてます フレットを打ち換えてフィンガーボードを、サンディングした方が早いかも知れません🌻再生への手順を検討して行きます●サイドバインディングのサイズは、4.5mm×1.5mmです べっ甲柄を合わせて見たのですが、シックリ来ない感じです●メイプルぽい淡白なボディには黒が締まって見えるので良い感じです この先はリペアの合間を使って進めて行きます。私の元に来てくれたのは何かの 縁でしょうから、気合を入れて再生して行く事が、リペア工法の引き出しを増やして くれると思います。これ以上のジャンク品が工房に持ち込まれる事は滅多に無いと 思います。◆弦高が異常に高い原因を特定します●ロッドはフリーにしておきます●ロッドフリーで弦のテンション無しで、順ゾリの最大値は15フレットで0.10mmですから ストレートと言っても良いレベルです●参考までに弦高を測定しますと。既存のサドルで6E/12Fは4mmです 【ネックヒールは接着してませんが殆ど密着してます】●専用のスケールで測定します●ブリッジ回りの影響で上がってるのは5mmですから、特別酷いと言うレベルでは有りません●ボディとフレットボードの接着面の延長したラインを確認します●3mm元起きしてる事を確認しました●スクレーパーが両側から差し込む事が出来ますので、ネックのリセットも視野に入れてますが 当該ギターでは,【ネックリセット=万事解決】には成りませんので、ネックリセットは 時期尚早な事が判ります🌻想定通りでしたので、ネックのセット角度を矯正して行きます●戻したい位置まで戻る様に治具をセットします●戻したい位置よりも僅かに多めにトルクを掛けておきます 修正に必要は時間は全く読めませんので、治具をつけたまま放っておきます●治具をセットしてサドルを外した状態で、弦高を測ると6E/12Fで1.0mmです●バック側のバインディングを取付けるめ、接着する場所をサンディングします オリジナルに近いべっ甲柄を取付ける事にしました●バインディングを貼っている間は、画像を撮ってる溶融は有りません 収まる溝を綺麗にしておきますと接着は簡単で、何でも同じですが段取りが重要です●バック側の接着が完了しました バインディングのサイズは4.5mm×1.5mmでピッタリなのですが、規格には無いサイズで 取付したサイズは5.0mm×1.5mmですから、バック材と同じ高さに削る必要が有ります●新しいジャンク箇所を発見しました。非常に珍しい事でXブレーシングが割れてます●割れた部分にタイトボンドを流し込むのに、意外と手間が掛かりましたが 確実に入った事を確認してクランプを掛けます●トップ側にもバインディングを貼ります●バインディングをサンディングしてボディの高さに合わせます 1周が約1.6mでサンディングが4面有りますので、1.6×4で6.4mサンディング すると言う事になります ●トップ材のクリアが分厚く塗って有るのは救いになります●フレットボードの黒いシミを綺麗にするために、フレットを抜いてサンディングした方が 結果的に作業が早いと判断してフレットを抜きます。抜いたフレットを再利用するので 抜いたフレットはホルダーに並べておきますが、フレットの両端が変です? どうやら打込む時に接着剤が使われていて、それが原因で黒いシミが出来た事が判明しました●両端をサンディングするために、350Rから275Rにフレットボードの曲面を変えます●エッジのシミの原因が接着剤で有ると判明しましたが、両端のシミは深い位置まで シミが入り込んでますので、完全に綺麗にすることは不可能と判断しました ボディが比較的綺麗なので、メイプル指板のシミはとても気に成ります●ペグ交換の理由はブッシュの欠品です。 ついでに、P&Oのシールを除去を思いつきました。除去後の色合わせをしてましたら このギターの色は【バタースカッチ】で有る事に気が付きました●ジャンクのついでにMの左右のPOの文字を消す事を思いつきましたので消しましたが Mの真ん中に有るrを消しますとやり過ぎなので、rを残して冗談にする積りです●レスポールと同じフレットボードの曲面です●サイドバインディングもピッタリ収まる様に整えて有ります●極薄いポジションマークはサンディングの時に削り取られますので、メキシコ貝の ポジションに差し換えます●ポジションマークを仮置きして見ます。 サイドバインディングを取付てから接着します●ネックのサイドバインディングを貼り付けましたので、フレットボードとの段差を無くしておきます フレットボードはバタースカッチで着色した後に、ネック裏を除く全体にクリアラッカーを吹いて 仕上げます●フレットの打換えが済みましたので、削り出したナットに弦溝を付けて行きます●ネック角度修正をしなくても、弾き易いセッティングが出来る事が確認出来ましたので ネックヒールを接着固定します●ネックの接着が済みますたのでべっ甲柄のカバーを取り付けます●当初はシルバーのペグと考えていましたが、ボディ&ヘッドカラーに合うゴールドを選択しました●ネックを接着固定しましたので、サドルは余裕を持たせた状態で削り出して調整して行きます ●予定の弦高になるように仕上げたサドルをセットします ブリッジの両サイドが僅かに剥がれてますので接着固定しておきます◆仕上がりの画像です●ヘッドストックの仕上がりです●ナットの仕上がりです●6E/12は2.25mmにセットしました●1E/12Fは1.75mmにセットして有ります●フレットボードの仕上がりです●試奏してる際に、サイドのポジション・ドットが必要と判断して追加で埋め込みました●交換したトップ側&バック側のバインディングです●ヘッド全周のバインでキングも交換して有ります●ブリッジ周りの仕上がりです●ネックヒールの仕上がりです◆リペアの完了ですto be
2022年12月13日
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◆SELDER CUSTOM フレットレスベースに改造のご依頼です ベースのオーナー様は、こんにちは様です 以前にアップしましたレポートを、ご覧になられた事がご縁でご依頼を頂きました。 ベースは無事に届いておりますのでご安心下さい。◆画像から確認して行きます●SELDERと言うとストラトのイメージが強いのですが、 CUSTOM は初めて見ました 艶消し塗装のオールブラック仕様で、ネック裏を除いてオールブラックのフレットレスに 改造したい!とのお気持ちが良く判ります●SELDER CUSTOM の文字を消して欲しいとのオーダーですが、トップのクリア無しの 艶消し仕上げは、塗装の専門家の友人に確認してから手を付けて行きます テスト的にピックガード下で、コンパウンド掛けのテストをさせて頂く事になると思います●フレットレスに改造する事を前提に考えておられたので、フレットボードに一切のオイル分を 補給されて無かったのは助かります。 オイル分が無いと、バイオリン用の着色ステインの乗りが全く違って来ます●サイドのポジションのドットは黒に変えて、フレット位置の真下に新たに白でドットを入れて 更に3,5,7,9,12,15フレットの中央に6mmのメキシコ貝でマークを入れます◆フレットレスに改造して行きます●フレット抜き取って、マホガニーの板を入れる段取りをします ●溝を整えるための専用ノコを使います●過去にフレットレスに改造したベースギターの、フレットを打ち込む溝幅は1mmだったのですが 幅が狭いと思って確認しましたら、0.5mmのお馴染みのピンクのプラ板がピッタリです マホ板の0.5mm厚は流通してませんので、溝を広げるかマホ板を薄くするかの2択になります●マホ板を0.5mmに加工する事を選択し、形はクサビ型に削って行きます●マホ板の取付後に、小型カンナで出ている部分を削ります●マスキングテープ1枚分フィンガーボードから出る様に、サンディングしておきます●マスキングテープを剥がしておきます。この時点ではフィンガーボードからマホ板が僅かに 出張ってます。こいきなりフィンガーボードと同じ高さまでサンディングしますと、マホ板が痩せた 時に対応が出来なくなるからです●フィンガーボードは、350Rで緩やか過ぎますので300Rまで曲面を付けて行きます フィンガーボードの木目を観察しますと、恐らくエボニーのステインで着色すると エボニー【黒檀】と見分けが付かないはずです。特に黒檀を良く知ってる人ほど勘違いします 🌻フレットを抜きましたので【フィンガーボード】と改めます●バイオリン用に開発されたフィンガーボード用のステインです 指先を染めると大変なので、ビニール手袋使用は必須です🌻工房のフレットレスベースの標準仕様をアップします●バイオリン用のステインでエボニーに着色●ポジションマークの仕上がり 既存のドットは黒に交換して、新たに白のドットをフレット溝の真下に打込みして フレットの中央に6mmのメキシコ貝でポジションマークを入れます●フレット溝の凹部分にパテを塗っておきます●パテをサンディングしてマホ板をフィンガーボードとの段差を無くすだけの サンディングをします●エッジのマホ板の出ている部分をサンディングします フィンガーボードの側面はサンディングしてステインが正しく馴染む様にしておきます●チョークでマーキングして、300Rのあて木でフィンガーボードを削って行きます●力を余り加えずにサンディングして行きます●チョークのマーキングを目安に削って行きますが、ゲージで確認しながらの作業になります●フレットボードが300Rになっているか確認して行きます●ロッドフリーの弦無しで正しくサンディングされて有るか確認します●ノーテンションの状態でネックはストレートになってる事を確認しました●フィンガーボードにステインを塗って行く前にナットを外します●綺麗に素直に外れました エボニーのステインも塗って有りますが、蜜蝋ワックスを掛けてませんので 艶が全く有りません●離れて全体を撮影しますと、塗ったのか判断出来ないと思いますが、実は塗って有ります ネックを外さないとポジションマークを入れる事が出来ませんので、この先はネックを外しての 工程になります●打込まれていたポジションマークを抜き取ります●パテを接着剤代わりに黒のドットマークを打ち込んで行きます●パテが硬化しましたのでサンディングします●蜜蝋ワックス掛けて軽く拭き取りますと、黒檀と見分けが付かないと思います●サイドもこの通りです●新たなドットのポジションマークは、元フレットの位置の真下に打込みます●柾目のブラジリアンローズウッドです。 数年前は普通に仕入れる事が出来ましたが、最近は入手困難で諦めてます ストックを使い切ったら終了です●今回はナットにブラジリアンローズウッドを使います。 私のJrのベースの音がどうしようも無いので、何とかして!のHELPに、ハカランダの ナットに交換したら、全く別のベースになったと言う実績から迷わずチョイスしました●サクッと削り出しました●隙間が無い事を確認しました●フレットの中央に新設するポジションマークの、埋め込みも完了してます ネックはカーブが掛かってますので、メキシコ貝を同じ曲面にサンディングする 事が最も神経を使い、時間も掛かります 17F&19Fは埋め込んでもネックをセットしますと、ボディの下に隠れますので 打込んでません。 ●ネックの曲面に合わせてサンディングしました◆SELDER CUSTOM の文字を消して行きます●通常は黒のペイントの上に白でブランド名を吹き付けるのですが、今回は下地に黒をサッと 吹いた上に、黒と同じ厚みで白のブランド名が塗装されてました。エアブラシの塗装では 出来無い塗装方法です。印刷機で塗装したのでは無いかと思います。 特殊印刷機を設計してる友人に言わせると、水と空気以外だったら印刷出来ない物は 無いらしいです。 段差を無くして全体をつや消し黒で塗装する事は、想定の範囲内でした。●初回は砂吹き程度で吹き付けます●充分以上に乾燥時間を設けるために、1日に1回しか吹けませんし、雨模様の時はNGなので 塗装が絡むと時間が掛かるのは仕方がない事と思ってます。 画像は2回目を吹いた状態で、明日に仕上げ吹きをしてから、1週間後につや消しクリアを 2回程吹いてから、ハードウェアーを戻して楽しいセッティングに入って行きますが、 フレットレスベースのセッティングは、コントラバスと同じ特有のビョーン音を出す事が、 最高に楽しいです。 ●風邪を惹いてる間に充分に乾燥時間が取れましたので、仕上げのクリアを吹きました●ナットはまだ粗削り状態ですが、オールブラック仕様にしますのでご安心下さい●ハードウエアーを戻します クリアの硬化時間を取るために、セッティングは年明けから開始して行きます🌻ご存知かと思いますが、フレットレスベースには、フラットワウンド弦を 張って頂きますと、フレットボードの傷みや余計な雑音を防止するのに 良いと思います。元々高価なベース弦でしかもフラットワウンド弦は 更に高価になりますが、出来ればその方向でお願いしたいと思います●弦を張り戻します●チューニングをしてネックを限りなく完全ストレートに調整します 予めストレートにサンディングして有りますので、ほんの微調整レベルで済みました●べーズ専用に作ったゲージで確認して行きます●1フレットは0.80mmにセットしますので、0.8mmのスペーサー咬ませて12フレットの 高さを調整します●フレットレスらしいビョーン音が出しやすい様に、通常よりも0.15mm下げてセットします●1Gも同様に0.15mm下げてセットします●12フレットが決まりましたので、1フレットを0.80mmなるようにナットを調整します ●細めのゲージが張って有ると思うのですが、セッティングは微調整の必要も無く、 1回で決まりました。強め弦を叩きますとコントラバス状態の音が出て実に楽しいです。 同じフレット内でも押さえる場所を変えると、微妙に音程が変わるので、やっぱりベースは フレットレスが最高と思うのは個人的な趣味です ●ヘッドストックの仕上がりです ・・・ストリングガイドに弦を引っ掛けるのを忘れてました●フィンガーボードの仕上がりです●ポジションマークの仕上がりです●フレットレス化の完了です🌻試奏タイムです シャキとした固めの音で弦を叩く力を加減しますと、自在にコントラバス音が出せるので 実に楽しいです。 ロッド調整は殆ど必要が無い状態ですが、長いネックと張力も強いのでネックが安定した 事を見極める時間が必要ですので、1週間程度お時間を頂いてからお送りしたいと思います。 お楽しみにしていて下さい。 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2022年12月10日
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◆HEADWAY HD-210 トップ剥がれ&セッティングのご依頼です ギターオーナー様は、MI様です。 仕上がったヤマキ&THEカスガをお渡しの際に、ご依頼頂きました◆画像から確認して行きます●HEADWAY初期のモデルです トップの剥離は接着剤の関係では無く、衝撃が加わって起きたアクシデントの様です●つや消しのヘッドストックです●シリアルが若いです●バック材も良質のローズウッドです◆メインのリペア箇所です●トップの左下が浮いてますが、内部のブレーシングへのダメージは有りませんでした●この部分に衝撃が加わってトップが剥がれた様です 画像を改めて見ると、サイドにダメージが無くトップ材が破損して剥がすには、どんな風に 衝撃を加えればこうなるのでしょうか?不思議です この破損個所もリペアして行きます。ピンポイントで有りますが、ラッカーを塗り重ねて 行きますので、ラッカーの硬化時間が必要ですから1ヶ月程時間が掛かります◆リペア開始して行きます●スプールクランプで抑え込もうとしましたが、トップ材の変形が出ている様で、 ピッタリ収まりきれませんので、クランプと人口水晶をあて木に使って圧接着固定します●このままで固定を待ちます●クランプを外して段差が無く接着固定出来た事を確認します●段差は有りません●トップの破損個所を補修します。スプルースにシーラーは使わないのですが、無用な染み込みを 防ぐ効果を期待してシーラーを塗ります◆並行してセッティングをして行きます●フレットを磨いて行きます。12フレットの右が磨く前で左が磨いた後です●フレットを磨いてフレットボードにオイルを塗りました●お知らせした通りに前回使ったセッティング用の弦を張って行きますが ピンの収まりが窮屈です●ピンホールを広げてピッタリ収まりました●1フレットは3G4Di以外は僅かに高いです●手を入れる前の弦高は、6E/12Fで、3.0mm有りますが測定値よりも高く感じます●同じく、1E/12Fは、2.25mm有ります●ロッド調整口はとても不親切な位置に有ります。これでは弦を張ったまま調整が出来ません ここに調整口が有るギターをリペアでお預かりする事も有りますので、弦を張ったまま調整出来る スパナを、作れば良いだけの事に気が付きました。●1フレットの余裕分だけロッドを締め方向に回します 順ゾリは極わずかです●弦を張った時と緩めた時の差を覚えてから、ロッド調整をして行きます●予定通りネックはストレートになりました●1フレットの限界までロッドを締めます●ロッド調整後の6E/12Fは、2.75mm有ります●1E12Fは、1.75mmですが、測定値よりも高く感じます●フレットボードの曲面に合わせてサドルを調整します●サドルの両端の削り方で、恐らく純正品では無い様です●マウントされていた牛骨のサドルでは、サスティーンは勿論ですが、鳴り自体が 【こんなもんじゃないだろう?】要するに鳴ってる様に聴こえません、久しぶりに鳴らした 休眠状態を考慮してもそう感じます。このギターのポテンシャルを引き出せて無い感じです●並行してエボニーでサドルを削り出しておきました エボニーサドルとの相性が良いのは、チューニング中にボディの振動が伝わって来たので 直ぐに判りました。 試奏してたのですが、4D弦のローポジがバズリ音が出ますが、直ぐ上のフレットとの クリアランスは充分に有るのに何故?です。原因は簡単明瞭でブレーシングの剥離です ◆ノックテストをしましたら、見込通りブレーシングが剥がれてまして、剥がれ箇所を確認しますと バック側で計5カ所剥がれてました。特に異音を発生させていたのが、左の2番でしたが 逆に考えると、5カ所も剥離していて此処まで普通鳴るか?です●バックの5カ所剥がれてましたので、想定外のリペアになります●バック左の、2番&3番です●タイトボンドを流し込んでジャッキで固定してから、外からボディクランプで圧を掛け 一晩放置して固定を待ちます。 ブレーシングの接着固定は、閉店間際がとても都合が良いので、左の2番3番を接着しておきます◆右側の2番、3番、4番を接着して行きます●右側はノックテストで、剥離してる音は帰って来ませんでしたが、逆サイドも必ず確認が 必要な理由は今回の様なケースが多いからです●1番、4番から接着固定します●ラストの3番を接着固定します。 これで妙な異音とも言える音が消えて、本来の音を聴かせてくれると思います◆ブレーシングの接着固定が済みましたので、セッティングに戻ります●トップの欠損部分のクリアのタッチアップも高さが揃いましたので、1週間時間を空けてから コンパウンドを掛けて仕上げます◆弦を張り戻して弦高を確認します●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1E/12Fは、1.75mmで予定通りです🌻後は、タッチアップしたクリア部分にコンパウンドを掛けて仕上がりの予定です●破損個所の仕上がりです。●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1E/12Fは、1.75mmで予定通りです●牛骨よりも明らかにエボニーサドルの方の鳴りが圧倒的に良いです チューニングする時に振動がお腹に伝わって来るので直ぐに判ります●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です🌻ブレーシングの剥がれでバスったギターは久しぶりでした、鳴るギター=振動が伝わるギター の特徴でも有り、気が付かなければフレットの擦り合わせをしている所でした。to be
2022年12月10日
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◆Aria OOO-45 モデル ネックヒール接着&セッティングのご依頼です ギターオーナー様は、MI様です。 仕上がったヤマキ&THEカスガをお渡しの際に、ご依頼頂きました 昨夜は、ブログ更新してる最中に睡魔に襲われまして、完全に寝ぼけてました アップしたレポートを見て【何してんだか?】で驚いて直ぐに訂正しました ご心配されたと思いますが、大丈夫ですからご安心下さい◆画像から確認して行きます●完成度が高いAriaの終盤の日本製のギターで有る、とお預かりの際にお聞きしました 発売当時の価格にも驚きました マーチンのOOO-45のモデルは、かなりレアなギターで有る事を聴いた事が有り、 確かにマーチン以外で見た記憶が有りません ●ヘッドのインレイも見事です●型番を控えて来るのを忘れてました●ポジションマークも手が込んでます●GOTOHのオープンバックタイプのペグの精度も素晴らしいです●柾目のロースウッドも良い材が使われてます◆今回のリペアのメインオーダーです●ネックヒールが僅かに剥離してます クランプで抑え込んだところ、僅かな隙間が無くなりましたので、接着固定して行けますので このまま接着して行きます●極薄のスクレーパーで剥離箇所にタイトボンドを押し込んで行きます はみ出たタイトボンドを拭き取ってから、クランプを掛けますと、逃げ場を失ったタイトボンドが はみ出して来ましたので、しっかりタイトボンドが入って入ると判断しました●判わか難い画像かも知れませんが、ネックヒールの角度が、クランプを掛けるのに適さない 角度なので、何とか外れない様に工夫をしました サイドからもポッチと白い点でタイトボンドがはみ出してます🌻セッティングはネックヒールを引き剥がす方向にトルクが掛かりますので、1 週間は開けてから始めます。 待つ事も大切なリペアの工程です●クランプを外して確実に接着出来た事を確認します◆5日経過しましたのでセッティングをして行きます●1フレットが低すぎて、特に6E弦には余裕が全く有りませんので、ロッドを2時の方向まで 緩める必要が有ります●6E/12Fは、世界標準の2.50mmですが、やはり弾き難いですね。 この高さが世界標準で有る事が不思議でなりません●1E/12Fは、2.50mmで明らかに高いです●3弦を外してフレットを磨き、フレットボードにオイルを塗ります●ボディ全体を超鏡面ワックスで磨きます●フレットボードは350Rです●予定の弦高になる様にサドルを削りました●弦を張戻してセッティングを確認して行きます 1フレットのクリアランスはOKです●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです 2.50mmと僅か0.25mmの差ですが、弾いた感覚は全く違います。この差を体感した事が 工房へのリピート率の高さの原因かも知れません●1E/12Fは、1.80mmでOKです◆リペアの完了ですが、支給された減に交換する際に、ロッドの微調整が必要になる可能性は有ります●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ周りにの仕上がりです●リペアの完了です🌻最終的な微調整は、新しい弦に交換する時に確認して、必要で有れば実施しますto be
2022年12月10日
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🌻湿度管理➡マーチンの取り扱い説明書に寄りますと、アコギの適正湿度は【50%~60%】です 冬の乾燥はソリッドギターにはタフなコンディションで、工房内の湿度が30%代に下がる事も有り、 ソリッドトップにクラックが入ったり、リペアする際にも細心の注意が必要です。 45%以下の湿度では、ソリッドトップのアコギをリペアする訳には行かず、リペア進捗の原因に なる事も有ります。 幸いにも工房でお預かりのギターにクラックが入った事は一度も有りませんが、一冬に数台は トップ割れのリペアのご依頼を頂いております。クラックが入った時の音は結構、凄い音がでる そうですが、絶対に聞きたく無い音ですね。●湿度計は工房内に4個設置して確認しながら湿度管理をしてます 45%を下回るとソリッドギターのリペアは見合わせております●加湿器も使い方を間違ったら大変な事になりますので、ONの時は湿度計をこまめに確認しながら ON/OFFで調整してます。 高性能の加湿器は14畳用とかの大型のみで、8畳程度の小型が無いので能力の小さい画像の 機種を選びました
2022年12月09日
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◆Fender Custom Shop StratoCaster フレット打替えです ギターオーナー様はNaka様です 所有されているギターのレベルの高さと本数に驚かされました。 増やさない様にと心がけているそうですが、簡単な事では無いと思いますので 頑張って下さい。◆画像から確認して行きます●ミッドブーストが組まれており、E・クラプトンと同じ仕様です 打替え後の試奏が楽しみです●USフェンダーなら Custom Shop 製に限ると思ってる方も多いと思います●出音が楽しみです◆フレットの状態を確認します●過去に擦り合わせをされている関係で、一部のフレットが低くなり過ぎて、指先に違和感を 感じるとの事で、今回も擦り合わせで行けるかも知れませんのご提案は、即刻取り下げました 使用されているフレットは、フレットクラウンの原型を保っているフレットが有りませんので、 違っている可能性も有りますが、フェンダーのビンテージタイプの様です。 工房のフレットお試しギターで体感して頂いたところ、【214】番と呼ばれている、中間クラスの ワイドタイプに決まりました。●工房で常時ストックしているフレット全てを打込んで有ります◆打替え前のセッティングを確認しておきます●1Fは0.48mmが窮屈で通るクリアランスです●1E/12Fは、1.75mmでバズらないので不思議ですが、試奏していた時の弦高の感覚と 測定値に相違が有りますので、この調整もする必要が有ります●1E/12Fは、1.75mmで世界標準よりも0.15mm高いです◆リペア開始して行きます●フレットボードは240Rです●インチに換算しますと9.5インチです●時間が中途半端で残ってますので、フレットを抜いておきます ハンダ鏝の先をフレットクラウンの形に加工して有り、加熱してから フレットを抜いて行きます●エッジを痛める事無く全てのフレットが抜けました●フレットを抜いた後のフレットボードで凸凹箇所が無いか確認します●チョークでサンディンの目安をマーキングしておきます●254Rの治具を使ってフレットボードを整えておきます●インチとミリを換算した時の誤差ですから、240Rは気にしないで下さい ゆっくり動かしながらフレットボードの凸凹が残っていないか確認します●溝に残った削り粉を刷毛と掃除機で吸い出してから専用工具で更にクリーニングします●フレットを打込みする余裕が有るか確認します●同じメーカーのフレットを使ってますので問題は有りません◆打込みは明日と思ってたのですが、季節は冬で湿度が下がり乾燥する季節と言う事を忘れてました このまま打込んで行きます●フレットの打込みと、余分なエッジを切断して本日の予定はここまでです 打込み前の下準備と、打込んでいる最中の画像は割愛させて頂きました●フレットエッジを整形する前に、ナットが邪魔になりますので外しておきます USフェンダーのナットは、下面の中央に突起物が有る可能性が有るので 絶対に無理は出来ません。経験上の力で微動だにしない場合は、ナットを切断して外します 今回は、普通のカーブボトムで有りましたので、素直に簡単に外れてくれました ●ベベリングファイルで力加減を調整して、エッジを揃えて行きます●同じ形に整いました●フレットの打込み部分は通常のベベリングファイル出なく、ヤスリが直角にセット出来る 物を使います 👇●左が直角タイプで右が通常の35度タイプです●直角のベベリングファイルは、優しく撫でる様にしてエッジを整えますが 最終的にはハンドパワーで仕上げます 集中力が必要なので、数回に分けて仕上げて行きます 梅雨明け~夏季に打替えしますと、乾季の冬になって指板が乾いて縮むため、 エッジが指腹に引っ掛る事が有ります。 フレットの打替えは、今の季節をお勧めしたいです。●オイル漬けのナットをセットします。隙間が無い事を確認しました 粗削りの時点では、相当の余裕を持たせた高さに削り出して有ります●エッジの処理はネックの握りながら、僅かに引っ掛る感触が有る部分の微調整をするだけです●90度のベベリングファイルを優しく撫でる様にエッジを整えて、エッジの仕上げは●●を使う様に なってから、時短が格段に進みました●弦溝の調整を全くしてませんので、1フレットの弦高は高いのですがセットして 弦を張る準備をします●1フレットに0.5mmのスペーサーをカポで止めて、セッティングとバズるポイントを チェックして行きます●この高さでも6Eでバズるフレットは有りません●1E/12Fは、1.5mmでOKです●チョーキングをしてバズるフレットをマーキングしておきますが 久しぶりに弦を張りましたので、本日はここまでにして擦り合わせは明日とします●フレットボードは3G4D弦が頂点で、1E弦が一番下になります。下から頂点に向かって チョーキングをしますので、構造上3Gの位置でフレットに接触する事は避ける事が出来ないので バズるポイントをマーキングして擦り合わせをしました●擦り合わせ後にフレットクラウンを整えます●擦り合わせも済みましたので、ナットの弦溝も調整しましたが、1フレットの高さは僅かに 余裕を持たせて有ります。最終確認の時に微調整します●仕上がり1歩手前のナットです●打ち替えたフレットの仕上がりです●全体を超鏡面仕上げワックスで手掛けしただけで、これだけ綺麗になります🌻微調整はブリッジ駒で弦高を調整するのみでOKでした ネックの安定性も申し分無く、流石にカスタムショップ製は違うと感じるストラトです
2022年12月04日
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🌻Morris MD525 リペア済み次第に販売致させて頂きます◆Morris MD525 は、同じ型番でもサイド&バックが、アンデスローズ合板/普通のローズウッド合板/ マホガニーだったり、バリエーションが豊富です ◆立てロゴで◆ポジションマークが○○貝で◆日本で製作されてます◆トップがソリッドで◆バックがハカランダ合板で【木目から判断しました】➡判断違いで【アンデスローズ】 が正しい様です。当時はハカランダの代用材として使われたようですが、現在では ワシントン条約の件も有り、一部の限られたギターに使われている材の様です ◆サイドもアンデスローズ合板で【カタログスペックからです】◆回し心地が良くコストが掛かってそうなペグです【回し心地からG社製と思います】🌻Yosiさん、この組み合わせはイレギュラーでしょうか? 情報提供お願い致します セッティングは済んでませんが、なかなかの出音ですto be
2022年11月27日
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◆YAMAHA FG110-1 SBK セッティングのご依頼です この様な超レアギターのオーナーと言えば、Yosi様しかいらっしゃいませんね! 何とこのモデルは、YAMAHA台湾工場で製作されて、日本では未発売のモデルだそうです◆画像から確認して行きます●YAMAHAでピックガードで白は初めて見ました●黒ラベルと言うのでしょうか?●音叉マークの下に、YAMAHAロゴも初めて見ました◆現在の状態を確認して行きます●1フレットを0.5mmに矯正して確認して行きます●6E/12Fは、2.75mミリで0.50mm高いです●弦高を下げるのにサドルの出に余裕が無いので、ブリッジに手を入れる事にします サドルのマウントの深さが、3.0mmしか無くこれでは浅すぎます●ブリッジの最大の厚みは、9.0mm有ります 溝が浅くブリッジが厚い、工場が立ち上がったばかりのモデルなのでしょうか?●私的なメモです●サドル溝を3mm掘り下げます 3mm巾のノミを使います●赤ラインまで掘り下げます●黒ラインが元の3mmの深さで、+3mmの赤ラインまで掘って底面を水平にサンディング しました●予定通りの高さになるまでサンディングしました●サドルの出を考慮して、トップを1.5mm削り、蜜蝋ワックスで仕上げました●捨てサドルを基準にして、サドルの高さを出します●1フレットは0.48mmに強制的にセットします●数ある捨てサドルをアバウトでマウントしたのですが、偶然にも2.25mmになってます●1Eも1.75mmです●サドルを差し換えるので、合わせて1弦の解放が音ずまりしてるので、ナットを確認しますと 弦との接点が長すぎる様なので修正が必要です●サドルを削り出す前にフレットボードを確認します 1弦のマーキングは場合によっては、擦り合わせが必要なポイントです●YAMAHAとの相性が良い、エボニーでサドルを削り出します●R275になっているか確認します◆削り出したサドルをセットしてセッティングを確認します●1フレットのクリアランスはOKです●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●強めにピッキングしますと僅かにバズリますので、マーキングが消えるくらいで トップを擦り合わせしました●ナットを整形しなおします●マイクロファインで磨いて照りを出しますが、オイル漬けでは無いので照り具合が 違ってます●弦を張り戻してリペアの完了です●フレットボードも良い感じ仕上がりました●台湾工場産ヤマハもエボニーとの相性はバッチリです●リペアの完了ですが、この後数日はセッティングが安定したか見極める時間が必要ですto be
2022年11月26日
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◆Morris Tornado GXD セッティングのご依頼です ギターオーナー様は、Ita様です。 レアギターを探し出す情熱には何時も脱帽しております 今回もItaアンテナにキャッチされて、速攻でショップに出向いて入手されたそうです◆画像から確認して行きます●不思議なカラーリングで、じっと見てると目が錯覚を起こしてしまいます ヤフオクの説明では奇跡のカラーとか紹介された商品説明を見ました●Tornado GXD はこのシリーズの上位モデルにランクされている様です●コーションラベルも何時ものモーリスとは趣が違う様です●アルミのロッドカバーも上位機種だけだそうです◆セッティングして行きます●弦高が高いので下げて弾き易くしてのオーダーですから、何時もの手順通りに確認してから 対応して行きます ロッドが締められるギリギリまで【ロッドが回せる限界と言う意味では有りません】ロッド 調整しますが、3G~6Eは少し高いので、ナット溝を調整して1フレットを0.48mmに調整しました●この状態で6E/12Fは、2.25mmまで下げる事が出来ましたが、素材の違うネックとボディの ため、ネックポケットに緩みが出て、ネックが僅かにお辞儀してますので。何時もの2.25mm よりも高く感じますが、弾く事を躊躇う高さでは有りません●1E/12Fは、1.75mmです🌻今回は、Ita様に試奏をお願して試奏して頂きましたが 弾き易くなったとOKを頂きました🌻アンプからの出音も問題無い事を確認しました
2022年11月26日
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◆YAMAKI YM1200 ブリッジ接着&セッティングです ギターオーナー様は、MI様です。 ブログを見て頂いた事がご縁で、ご依頼を頂きました Kasugaと共にお持ち頂きました◆画像から確認して行きます●数々の名機を残して下さいました、Yamakiの最高峰クラスの固体です 仕上がった時の出音が楽しみです●Yamakiのロゴは沢山有りますが、ヘッド裏は初めて見ました。 ヘッドの表にロゴを入れる余裕の無かった、K2のライダーR400Dでしたら判るのですが 今回はロゴを入れるスペースに余裕が有ります●YM1200は初めてです●オールソリッドは勿論ですが、内部にクリアラッカーが塗って有るのもこの時代ならではです●ロゴを入れるスペースはこれだけ有ります もしかしたらオーダー品だったのでしょうか?●音質を考えてなのか、ドットも小振りなスノーフレークです●サドルはエボニーを予定してますが、最上位機種に合うかは乗せて見ないと判りませんが 合わなければオイル漬けに迷わず差し替えます●底面75度のナットです。75度タイプで有る事を見落としてました●ネック裏はラッカー仕上げのようですから、オールラッカーで間違い無いと思います●白濁が出ても気にしない方が、気が楽になります●暫く弾いて無かった証である、フレット特有の錆が出てます◆リペア開始して行きます シングルタイプのスプールクランプが出払ってますので、今日はナット外しとナットの 粗削りをしておきます●マスキングをしてから、カービングナイフでナットの四方向をナイフを入れます●ミトンを養生にして温めて行きます●完璧に綺麗に外れました●左が底面75度のナットで、右が通常の90度ナットです●75.001度の精度で特注で製作して頂いた、オリジナルの治具です この治具のお陰て75度ナットの削り出しが、簡単で精度が格段に上がりました●既存のナットの方が角度が甘い様です●ピッタリ収まるのは明日です●前でのKASUGAと同じ工程です ブリッジを外す事無く、このまま接着固定が出来ます●タイトボンドを流し込んで、クランプで固定します●工房は、一日中太陽が差し込んで来ますので、逆光になってますがナットが隙間なく 収まった事を確認しました●まだ粗削りの状態です●ブリッジの接着の状態を確認します 隙間が残る事無く固定してる事を確認しました●ブリッジ全体を軽くサンディングして表面を整えます●フレットの錆と思ってましたが、タバコの煙で付いた汚れの様です●フレットを磨くとローフレットのポジションにエクボが有ります フレットクラウンの修正が必要ですが、試奏の時に修正します●既存のサドルをセットして、テスト弦を張りますがチューニングは今日は見送ります テスト弦の予算を取ってませんでしたので、恐縮で有りますが追加と言う事で宜しく お願い致します◆サドルを削り出す前に現在のセッティングを再確認しておきます●ネックの状態の変化は有りません●フレットにスペーサーをセットします●6E/12Fは、2.50mmで変化無しです●1E/12Fは、1.75mmで変化無しです●フレットボードは400Rで、アコギでは比較的珍しいです●予定の弦高になる様に削り出しました●マイクロファインで磨いてからセットします●弦を張り戻します●予定取りで6E/12Fは、2.25mmです●1E/12Fは、1.75mmです●ナットをセットしますが、1フレットのクリアランスはまだ決めません 現時点で決めてしまうと、ネックコンディションの変化に対応出来ないので 作り直しになってしまいます●全体の整形もこれからです●整形後のナットです 全体のセッティングが確定してませんので、1フレットは僅かに余裕を残して有ります🌻セッティングが落ち着いているか確認します●1フレットOKです●6E/12Fも2.25mmでOKです●1E/12Fも1.75mmでOKです●ナットもOKです●フレットボードの仕上がりもOKです●ブリッジ周りもOKです。弦交換の時にピンを交換します●リペアの完了です◆試奏タイムです 正に異次元の鳴りで、張って有る弦はセッティング用に使っている、某社の プライベートブランドの弦です。YM1200は弦を選ばないのかも知れません🌻PSです●エンドピンで木製の物は定期的にオイルを塗って下さい●弦を交換する時には注意が必要ですto be
2022年11月24日
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🌻Cup Star サッポロ一番 ウクレレです ふらっと立ち寄ったリサイクルショップのジャンクコーナーで見つけて、即買いしました●サッポロ一番のファンの方が、シールを貼ったのかと思いましたが、 サッポロ一番のロゴを見て、応募景品の品の様です●作り込みは意外としっかりしてます●DUN CHEN だそうです。NO34は通し番号でしょうか? 34と言う数字は、自分は昭和34年生まれなので親近感が沸いて来ました●ピックガードが無いと普通のウクレレになってしまいます●ナットの山が異常に高く、弦高まで高く感じるので、余計な部分を削りました 画像の左下の角が浮いてます●2弦と3弦が高かったので調整しました 柔らかいプラスチックのナットが浮いているので、時間に余裕が有る時にハカランダに差し替えます 我が家の奥様が、ウクレレ教室が再開されたら、西やん先生をぎゃふんと言わせるために ビンテージ・Kamakaの代わりに持って行くそうです●フレット&フレットボードも磨きました●変わった楽器を見つけると、ついつい買ってきてしまうのが、僕の悪い癖です🌻このウクレレの正体をご存じのゲスト様が、いらっしゃいましたら情報提供お願い致しますPS;試奏した我が家の奥様から 音がどうのと言う前に【チューニングが出来ない!】一度は合っても弾いた瞬間に音が下がるので 責任を取ってグローバーのギヤペグに交換する様にご指示が有りました 確認するとトルク調整のネジを締め込んでも結果は同じでした。◆ちょっとだけ手を入れます●ブリッジを削り出したままで、全体にサンドペーパーが掛かって無いのでサンディングします 削り粉からハカランダの香りがします。ハカランダだとしたら50年近く前の景品? ワシントン条約前に製作された訳は無いと思うのですが謎です●ナットを差し替えました、勿論ハカランダを使いました●弦高調整後に蜜蝋ワックス仕上げです●ペグもオープンバックタイプに交換しました。 ノーブランド品ですが、普通にチューニング出来ます●推定ハカランダのブリッジのサンディング後です 仕上げは蜜蠟ワックスで仕上げます●弦交換以外の改善ポイントは全て済ませましたto be
2022年11月24日
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◆Chaki W100 セッティングのご依頼です この様なレアギターのオーナーと言えば、Yosi様しかいらっしゃいませんね! 1月にご依頼頂いてから、久しぶりの登場です ギターが増え過ぎて完全に自粛されておられまして、今回は数年前に入手されて 自力で何とかしようと頑張ったのですが、僅かに力及ばす工房にご依頼頂きました◆画像で確認して行きます●Chaki の人気は何と言っても出音の素晴らしさですね●バインディングが凄い事になってます●W-100の型番表示の文字が大きくなってます●ネックのバインディングも凄い事になってますが、演奏に支障が有りませんので 暦年の貫禄と思うと凄みとして納得出来ます●西ドイツのシャラーのペグが搭載されてますが、年代が合うので純正品と思います 10万クラスのギターは流石です●バックはハカランダとメープルの3Pです●サイドはハカランダです◆リペア開始して行きます 1E弦だけ高く弾き難いとお聴きしましたので、1フレットが高いのかな?と思って レギュラーチューニングをしましたら、見込が違った様です●チューニング前にナットの弦溝を見て見当を付けました●チューニングしたら、0.48mmで完全に調整されてました◆弦高を確認します●6E/12Fは、2.25mmで問題有りません●1E/12Fは、2.50mm有り問題が有ります 6弦よりも1弦が高いと誠に弾き難いです●ネックも殆どストレートです●消去法で後はサドルの高さだけですが、このサドルを見て違和感が有りますので 本格的に手を入れる前に確認する事にします●サドルを下げる以外の方法は有りませんでした フレットボードのR275と微妙に合ってませんでした●予定の弦高になる様にマーキングしますと●ブリッジに埋没してしまいますので、ブリッジトップを1.5mm下げます●ブリッジのセンターの厚みも8mm有りますので、1.5mm削っても支障が出ない事を 確認しました●削る前の位置を型紙に取って置きます●バランス良くひたすら削ります●蜜蝋ワックスを塗ります●サドルの整形も済ませました●磨きますと良い感じになります ピンホールの面取りとストリングガイドも付け直して有ります●サドルをセットします●エボニーのピンは定期的にオイルを塗るようにして下さい●弦を張り戻します●ブリッジに手を入れる前に感じてた、3G&4D弦の弦溝を調整しておきました●1フレットのクリアランスは、0.48mmにセットして有ります●6E/12Fは、2.25mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.75mmで予定通りです●ナットの調整もOKです●今回はフレットボードに手を入れる事は有りませんでした●リペアの完了です🌻今回の様な手順で進めて行けば大丈夫です
2022年11月23日
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◆YAMAHA FG440 グリーンラベル・セッティングです ギターオーナーはYosi様です 1月にご依頼頂いてから、久しぶりの登場です ギターが増え過ぎて完全に自粛されておられまして、今回は数年前に入手されて 自力で何とかしようと頑張ったのですが、僅かに力及ばす工房にご依頼頂きました◆画像を確認します●知られているとは思いますが、グリーンラベルのFG440&FG450は、異次元の鳴りの 個体が多く毎回驚かされます このボディでも音量の豊かさに唖然としてしまいます●バック&サイドはヤマハが命名した【ニューハカランダ】です。意味が分かり兼ねてしまいます●ヘッドは勿論全体のコンディションは素晴らしいです●FG180も凄いですけど、FG440も凄いです●純正ペグの精度も保ってますので、交換の必要は無いようです●リフィニッシュしたと勘違いする様なネック裏です◆弦高が高い原因を特定して行きます●6E/12Fは、3.25mm有ります●1E/12Fは、2.75mm有ります●計算するとこの状態で工房標準弦高にするには、6E&1Eを2.00mm下げなければなりませんが サドルの出に余裕は殆ど有りません●1フレットは、4D~6Eが僅かに高い程度です●レギュラーチューニングで順ゾリどころか、逆ゾリしてます●1フレットが最大値で、0.48mm逆ゾリしてます。4フレットから上は、スケールがベタで 密着してますので、ストレート言う事です 画像を撮ってませんが、ネックの元起きを確認しましたが、元起きもしてません こうなると原因は一択です●ブリッジ周りの隆起が凄い事になってます。スケールで隠れてますがブリッジがヘッドに 向かって起き上がってます。 原因は簡単で【長期間弦をチューニングしたまま放置です】この画像を見ても 弦は弾き終わったら緩める!に異議を唱えますか? 出来る限り隆起を修正してから、ブリッジに手を入れる工法を迷うことなく選択しましたので 納期の予定は全く立ちません●ネックのお辞儀も、ネックの反りも無いのは、ネックとネック取付の剛性が高すぎるからで それより弱いボディの隆起が変形を一手に引き受けたと言う事です。 磯釣りの仕掛けと同じで、ダメージの少ない所を少しだけ弱くする事が大切です ギターの場合はネックで、釣りならハリスと言う事になります ●気分を変えるために、ブリッジを仕上げておきます ピンの収まりを正常にして、ピンホールの周囲を面取りして、ストリングガイドを整えました これは、ブリッジには手を掛けないと言う意思表示でも有ります●工房で製作した治具をセットして、慌てず焦らす修正して行きます 強固なブレーシングの入れ方で、ボディが元に戻る事を拒んでいるようですので、対応策の 方向転換が必要と判断しました。仮に方向転換しなければ半年以上掛かる様な予感がします◆ブリッジが頂点で10mm有りますので、一般的な8mmの高さに下げる選択をしました●トップを2mm削ぎ落して、ナット溝も2ミリ掘り下げました 仕上げは蜜蝋ワックスです◆弦を張り戻して弦高を確認します●1フレットは、0.48mmでOKです●6E/12Fは、2.80mmでサドルを1.1mm下げる必要が有りますが、サドルに余裕を 持たせましたので大丈夫です●1E/12Fは、2.25mm有りますので、1.0mmサドルを下げます●サドルを修正する前にフレットボードのRを確認します 325Rです●既存のサドルは違ってますが、6E&1Eを基準に修正しますので問題は有りません●予定の弦高になる様に修正しました●ブリッジ&サドルの仕上がりです◆セッティングを確認します●1フレットは0.48mmが少し窮屈でOKです●6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1E/12Fは、1.75mmで予定通りです●リペアの完了です◆試奏タイムです FG440グリーンラベルをご存じの方の間では、鳴るギターで有名です 小ぶりなボディにも拘わらず豊かな音量で何度驚かされたでしょうか? チューニングの最中に4Dの音がボンボンって感じで全くサスティーンが 効かないので???でしたが、原因となるポイントを点検しましたら、弦の巻きが 緩く、隙間が開いている部分を発見しました。リーズナブルな弦ですがこの様な事は 初めてでしたので、珍しい事も有る様で弦を交換すれば解消しますのでご安心下さい
2022年11月23日
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◆Epiphone AJ-18S NA ブリッジ割れ修復とセッティングして行きます ギターオーナー様は、非公開とさせて頂きます◆画像から確認して行きます●ピックガードにエピフォンマークが有るタイプは、何らかの意味が有ったと記憶してますが 内容は忘れてしまいまた●ロッドカバーにGIBSON表示が有るのも、何らかの意味が有った様に記憶してます●エピフォンはコーションラベルに製造国の表示が無く、新品の時にヘッド裏に ラベルが貼って有る様です●トップはソリッドでした。ネットでも確認しましてので間違い無いようです●サイド&バックはマホガニーです●グロバーのペグですが、回した時に違和感が有りますので、仕上げの時に確認します ➡その後グリースアップとトルク調整をしましたが、回す時に僅かですが遊びが有ります。 ●ネックの状態は良好です●殆ど弾いた形跡が有りません◆リペアのメインを確認します●画像の通りブリッジが割れて、更に困った事にアロンアルファ木工用で 塗り固めて有ります ギターリペアでアロンアルファとエポキシ系接着剤は使ってはNGな接着剤です 熱と水分に反応しない接着剤は使ったら駄目です。身に危険が及ばない分野では 外れる事よりも外れない事の方が問題だからです●サドルもろとも接着されてました 優しく外そうと思ったのですが外れないので、大型のペンチで挟んで力技で外しました 余計な仕事が増えない状態で外れました●割れた部分のブリッジを外します●スチームアイロンを駆使して何とか外しました 白い部分がアロンアルファの残りです、1本丸ごと使った様にベッタリ付いてました●残ったアロンアルファを取り除きます●ピッタリ収めるのに支障が出るアロンアルファを取り除きます サドルが収まる底面のマスキングテープは、はみ出たタイトボンドがボディで固まる 事を防ぐ為の物です●3mmのサドルがピッタリ収まる様に切断面を削って収まりを確認します●OKですから接着固定して行きます●切断面の隙間にはローズウッドのパウダーをタイトボンドで混ぜたパテを盛って 接着します●硬化しますとパテは必ず痩せますので、この時点では気にせずクランプで正しい位置に固定します●パテとタイトボンドがむにゅ~と出て来ましたのでOKです●全体をサンディングして段差を取り除きます●3mmのサドルがピッタリ収まるか確認します エボニーのステインで着色しました●割れた事が判らなくなりました。 着色後に蜜蝋ワックスで仕上げました ようやくセッティングに移る事が出来ます🌻ここまでの手間を考えると、ローズウッドで新たにブリッジを削り出した方が早かったかも 知れません。Gibson用のブリッジは扱いが無く既製品が入手出来ないので困った物です●唯一の大キズであるクリアにも手を入れます 凹みの中の傷んだクリアを取り除きます●メーカーで製作された時のクリアの厚さが凄いので、気にしないで、 耐水ペーパー掛けをして、コンパウンドで仕上げます◆クリアの補修とセッティングを同時進行して行きます●フレットボードは275Rです●275Rになってませんので修正します サドルを修正すればセッティングは微調整で済むと予想してたのですが 見込み違いだった様です●ピンホールの内部のササクレが酷いのでサンディングしました◆ロッド調整して行きます●最初に、2フレット~最終フレットのバズリを無視して、1フレットのクリアランス優先で ロッド調整しますと、ネックはストレートになりますので、これで完了と思ったのですが 1E&2B弦の2フレットから11フレットまでバズリ放題でなので、次の手を打ちます●次の段階として、ご機嫌に弾ける許容範囲ギリギリの順ゾリまでロッドを緩めますと バズるフレットは減りましたが、擦り合わせが必要な事には変わりません●バズらない所までロッドを緩めると、12フレットを2.25mmにしても不機嫌に弾ける セッティングになります●バズらないロッド調整ですと、6E/12Fで3.00mmです●👆この画像はバズらないロッド調整で、指で2.25mmまで下げて弦高を目視確認 している画像です●強度の順ゾリで、楽しく弾く事は不可能です●ロッドを締めて6E/12Fを優先で調整しますと、実に弾き易いと言うかエレキギターなみです●しかしならバズリ放題で、擦り合わせをすれば簡単い解決するのですが、前オーナー様も 同じポジションを擦り合わせた形跡があるので、一時ストップして検討してみます●ネックがほどストレートでバズリ放題と言う事は、1E側が下がっている事を意味するので 派手な擦り合わせは最終手段として、ネックアイロンを掛けてから判断します●ネックアイロンの効果を確認しますと、工房基準で理想的なネックの状態になりました 此処までアイロンの効果が出るのも珍しいですが、数時間後に【元の木阿弥】になって 無い事を祈ります●順ゾリの残りは8フレットで、最大値で0.04mmです。殆どストレートと言っても良いレベルです●ネックがストレートに戻った事で、過去に擦り合わせたと思われるフレットに段差が出ましたので 必要最小限で擦り合わせました●1フレットのクリアランスは、0.48mmです●6E/12Fは、2.25mmですが、体感的に測定値よりも低く感じます●1E/12Fは、1.75mmでOKです●フレットクラウンを修復しました●フレットボード&ネックの仕上がりです●サドルを275Rに修正しました ●サドルを修正したところ、牛骨かと思ってたのですが、違った様なのでオイル漬けに 交換します 牛骨で無くてもお気に入りの音質でしたので、更に音質が良くなったと期待出来ます◆とりあえず試奏して見ます 久しぶりにマジ弾きしてしまいました!マーチン系のギターの様に、歌う様な音質では 勿論無いのですが、ブルースのフレーズを強いピッキングで弾くと、フレットに接触する ビビリ音【意思を持って出してます】が耳に心地良く、強くコードストロークしても 音がバラける事も無く、ピッキングに素直に反応してくれますので、ご機嫌のものもです エピフォンのリペア事例はそれ程多くは無いのですが、鳴らないエピフォンの記憶が無く 予算が比較的押さえられて、Gibsonの音を手に入れる事が出来そうなので、今後は 注目して行っても良いかも知れません。🌻本体のリペアは済んでますが、クリアの補修という比較的絵にならない工程ですから クリアの補修が完了してから、仕上げの工程に移った時点でアップして行きます 8回塗っても、分厚いクリアと同じ高さに成りません、根気が必要ですto be
2022年11月19日
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◆Aria Dreadnought AD-80BS サイドバインディン補修のご依頼です ギターオーナー様は、非公開とさせて頂きます◆画像から確認して行きます●型番で80クラス【80,000円】になりますと、グレードが上がってる事が直ぐに判ります●ヘッドストックの状態も良好です●コーションラベルの代わりに刻印が打って有ります●サイドに割れ止めが有りますので、オールソリッド・ギターです 仕上がり後の試奏が楽しみです●GOTOHのペグと思います ボリュート加工もして有ります●産地は不明ですが良質のローズウッドです◆リペア箇所の確認です●サイドバインディングの欠損のご依頼ですが、バインディングを張れば済むだけでは 無さそうです●欠損したバインディングから左右にトップ板が剥がれてます 勿論、トップ板の張り付けも必要です 何らかの衝撃が加わってこの様な状態に成った様ですが、バインディングが外れている部分が 砕けないで良かったと思います●更にノックテストをしますと、完全にブレーシングも剥離している場所が有ります●バック4番の左です●バック3番の左です●バック4番の右です●バック2番の右です🌻バック側ブレーシングの接着固定が、4カ所追加になります◆リペア開始して行きます●欠損したサイドバインディングの所から、トップ板を貼り付けして行きます スプールクランプで固定します●外れたバインディングが有りませんので、色合いの近いバインディングを選びました●外れたバインディングの左右のトップが剥がれている部分を接着固定して行きます 強力磁石を使って内部の目安の位置が判り易い様にします●内部からライニングの剥がれた箇所からタイトボンドを流し込みます 外側からはバインディングが有りますんで、内部から接着剤を入れます●タイトボンドを流し込んだ位置に、スプールクランプで圧を加えて固定を待ちます●スプールクランプを掛けてますので、影響の出ない箇所からブレーシングを接着固定します 2番の右からです●サイドバインディングを接着する前に、残ってる接着剤を完全に除去しておきます 画像右上の様な接着剤の残りが有りますと、ピッタリ収まりませんので注意が必要です 説明の関係で敢えて残して撮影しました●トップが剥がれた時に割れた部分にタイトボンドを流し込んで、サイドバインディングと 一緒に接着して行きます●サイドバインディングはマスキングテープを引っ張りながら固定します 左はスプールクランプが接着されない様に、料理に使うベーキングシートかな? を貼り付けてからスプールクランプで固定します●バック3番左のブレーシングを接着固定します ボディクランプは、ジャッキを押さえ込むために取り付けて有ります●欠損部分に貼り付けたバインディングです 両端を合わせてから、着色をしてクリアを吹きます●バインディングが剥がれた時に出来たサイドの欠損には、コクソパテで埋めてから クリアを吹きます●コクソパテを盛った部分をサンディングします●サイドのバインディングを境目を着色します 着色材が硬化したニトロセルロースのクリアを吹きます●バック4番の左を接着固定します●サイドバインディングの仕上がりです●衝撃で欠損したサイドも元の状態に戻しました●トップ側の塗装の欠損も目立たなくなりました◆セッティングを確認します●1フレットのクリアランスもOKです●6E/12Fは、2.10mmと非常に弾き易くセットしました●1E/12Fは、1.75mmの仕上がりです●リペアの完了です
2022年11月18日
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◆Red House StratoCaster セッティングの確認をして行きます ギターオーナー様は、Ms様です ◆画像から確認します●長野県のビルダーの作品です 作品と呼ぶほど完成度が高いギターです、残念ながらお預かりの時点で弦が張って無いので 音を聴く事が出来ませんが、楽しみでワクワクします●カスタムメイドの表記通りのギターです●フレットの打ち方も見事です●ペグの下の埋木は何でしょうか? 友人の宮大工の棟梁の仕事と変わりません●トレモロユニットのバックカバーは最初から付けられてません●サンドブラストで傷を付けてマークにしてます 手の込んだ細工です◆セッティングして行きます●今回のご依頼の発端のピックアップの取付です 無事に取付出来ましたのでご安心下さい●1フレットのクリアランスは理想的です●6E/12Fも、2.00mmで理想的です●1E/12Fは、何と1.00mmで普通でしたらバズリ放題のはずですが、バズらないと言う事は ネックが完全ストレートと言う事です。 工房でお預かりするギターは、ビンテージ中心でこの様なセッティングは殆ど不可能です●ナットの整形も理想的です 大手メーカーの大量生産品では、目にする事は無いです●フレットもフレットボードの仕上がりも理想的です●結論から言いますと、【手出し無用!】です。 通常の工房のセッティング方法に間違いが無い事を、確認させて頂きまして感謝しております。◆試奏タイム 弦を張って試奏しますと、驚きと言うか愕然です!ナチュラルで出しますと、私の耳には レースセンサーを使っていた時のクラプトンのストラトと同じ音に聴こえて来ます。 クランチと歪ませても凄い!以外の単語が思い浮かびません 購入価格をお聞きしてましたので、ストラトならこれが有れば他は必要無いと思います。 ギターに詳しい旧友もRed Houseさんはノーマークで私の情報に驚いてました。 ゲスト様でフェンダーカスタムショップや、他の評価の高いメーカーのストラトを購入を 考えておられるのでしたら、【Red House】さんのストラトも検討対象に加える事を お勧め致しますが、あくまでも自分の耳で判断して下さい。
2022年11月14日
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◆TOKAI StratoCaster セッティングのご依頼です ギターオーナー様は都内在住の、freaks様です ブログにご訪問頂いた事がご縁で、リペアのご依頼を頂きました。🌻ご依頼の内容は ①ナットの交換【Boneオイル漬け】 ②21フレットのエッジ処理【弦が引っ掛る】 ③セッティング【工房仕様でOK】◆画像から確認して行きます ●製作された年代を存じておりませんが、ストラトならTOKAIを思い出させる1台です●ヘッドの経年変化も良い感じです●ペグの精度も維持されてます●ネック裏のコンディションも良い状態を保ってます●塗装クラックが入ってますが、ギターの景色の一部と考えますと 余り気に成らなくなるのが不思議です●交換予定のナットです●最終フレットが僅かに斜めに打込んで有り、エッジ処理が甘く弦が引っ掛ってしまいます●画像の様にエッジに引っ掛ります●サイドのクラックも有りますが、気にする事は無いと思います◆リペアを開始して行きます●最終フレットを打ち込んで見ます 入らない場合は、21フレットのみ交換の了承は頂いております●正しい位置に戻りました●フレットクラウンを修復しました●ナットを交換しますので、既存のナットを外します●まだ粗削りのナットをセットしてみます ピッタリ収まりました◆既存のナットを再度セットして弦高を含むネックコンディションを確認しておきます●既存のナットでリペア前の弦高を確認しておきます 6E/12Fは、2.00mmと標準の高さですが、残念ながら弾き易さを感じません●1E/12Fも、1.80mmですが弾き易さを感じません●12フレットの弦高が低いにも拘らず弾き難いのは、単純明快で強度の順ゾリが原因です ネックスケールで確認しますと、8フレットで0.48mmのシクネスゲージが通ってしまいます 弦を緩めて8フレットの順ゾリとの差が、弦のテンション分と言う事になりますので この差を元にロッドを調整します◆ネックを外してトラストロッドでネックを調整します●弦のテンションを考慮してロッドを調整します 経験上【こんなもんでしょう】通常は理論的を信条としてますが、ストラトのロッド調整は 例外で、【こんなもんでOKでしょう】としか説明のしようが有りません●シクネスゲージで順ゾリを確認しますと、0.13mmまで改善しました ●弦を張り戻してロッドの調整具合を確認します 僅かに順ゾリは残りますが、これがロッド調整の限界で、これ以上締め込みますと 5フレットから上が逆ゾリになってバズってしまいます●1フレットのクリアランスを確認しておきます 現在の調整では、1E弦のみ低すぎますが、0.48mmのスペーサーをセットしてセッティングを 施します●世界標準の弦高にセットしますと、1E弦の全ポジションでバズリますので 擦り合わせをして来ます●工房オリジナルの擦り合わせ治具で擦り合わせて行きます●チョーキングしないでそのままのポジションでのバズリは解消しましたので チョーキングでバズるポジションを擦り合わせて行きます●3G弦の位置でのバズリはお約束事項ですが、順ゾリを残して有るにも拘らず 全体的にバズるのは前例がないので、おや?と思いましたので確認します。●微調整が必要と思いますが、現時点ではバズるポジションは無くなりました●予想通りでフレットボードのRが、ストラットのR180よりも、カーブがキツイです フレットボードのセンター付近をもう少し削った方が良かった思います 画像では判り難いかも知れませんが、6E側を押し付けると1E側に僅かな隙間が開きます 僅かな隙間でもチョーキングした時の、バズリには絶大な効果が有ります 即ちR180よりもフレットボードのRがキツイと言う事です これで、3G弦の位置の全体を擦り合わせする必要が有る事に納得です このフレットボードのRでは、チョーキングを前提にセッティングしますと、弦高を上げるか リペア前の様に強度の順ゾリにするかしか無いと思いますが、いずれを選択しても 弾き難い事は確定です。まさかストラトでチョーキング不可は考えられません◆擦り合わせをして1日経過して、更に微調整を済ませましたので、フレットクラウンの 修復をして行きます●フレットボードをマスキングします●非公開の方法でフレットクラウンを修復しました●ピカールを使いフレットを磨きました●オイル分が抜けてるフレットボードにオイルを塗り、フレットの擦り合わせの完了です●粗削りのだったナットの仕上げと、1フレットのクリアランスを調整しました ナットの仕上げにマイクロファインで磨きますと、渋い光沢が出て良い景色になります●Rのキツイフレットボードと、乾燥する季節の変わり目のため、微調整を重ねてネックの状態も 安定して来ました。あと数日はこのセッティングでバズらない事を確認してから 発送となりますので、もう少しお待ち下さい。●ナットの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです フレットボードの曲面が180Rを超えてまして、余りにもRがキツイので今後のご提案ですが、 フレットを打ち替える時期に成りましたら、180R以上から225R程度の緩い曲面に修正する 事をお勧め致します●何とかハイポジでも詰まらない様になりました◆リペアの完了です●外したナットはギターケースのポケットの中に明細と共に入れて有りますので ご確認下さい●4D弦1フレットのバズリの調整●ナットと1フレットを確認しましたら、1フレットのセンターから6E弦方向へ フレットが浮いて来てました。 リペア前に確認した際には、オーダー頂いていた1E弦の最終フレット以外の浮き箇所は 無かったはずなので、何時もの様に打ち込みましたら、素直に元の位置に戻りました 改めて1フレットのクリアランスを確認しましたら問題無状態でした。 ●先にナットを粗削りして有りしてあったのと、 フェンダー純正ナットと比べて サイズが違いますので、そのまま仕上げて行きます 0.01mmレベルの誤差は有りますが、0.48mmのクリアランスで仕上げて有ります●全体のシェイプを整えて完了です
2022年11月13日
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◆Gibson J-45 レストアのご依頼です ギターオーナー様は、Hiromiさんです◆画像から確認して行きます●弾き込んだギターで全体の景色が素晴らしいです●グロバーのペグが搭載されてまして、Gibsonとグロバーの組合せは、弦を張る時に センタポールへ弦の巻数に注意しないといけないケースが有ります 新弦を張る時にご説明致します●弦を張ったままハードケースから出して保管されていた様です 内部に溜まった埃は湿気を吸いこみますので、ギターに悪さをしますので出来る限りハードケース で保管して欲しいと思います。私達も暖かいベットで休む方が良いですよね?ギターも人も同じです●ペグを外してヘッドストックとペグをクリーニングします●ネック裏も弾き込んだ様子が出てます●バックのキズは少ないです◆リペアに入る前にデータを取って置きます●レギュラーチューニングで6E/12Fは、4.0mm有ります●1E/12Fは3.6mm有ります この状態ですと弾く事が苦痛になるかも知れません●強度の順ゾリは、8フレットで0.48mmのシクネスゲージが通ってしまいます●サドルの出が6E側で、4.0mm有りますのでご希望のセッティングにする事は簡単です◆リペアを開始して行きます●ロッド調整でどこまで調整出来るか確認します●殆どストレートに戻りましたが、数日空けてネックが落ち着いてからセッティングします●データが取れましたので、ペグを外してバフ掛けしますと 艶が戻って来ました●フレットボードにオイルを塗っておきます フレットボードの減り具合で、どれだけ弾き込まれているか判りますね●ボディ全体にバフを掛けますと、ビンテージ感が強調されて更に良い感じです 最終仕上げはこれからで、ビンテージギターならではの、貫禄と言うか素晴らしい景色を 魅せてくれます◆2日経過しましたので、ロッドの調整具合とネックの安定具合を確認しておきます●4フレットから最終フレットまでは、ネックゲージがフレットボードにベタで付いてます●4フレットから上は、画像の通り逆ゾリしてますが、この逆ゾリは弦のテンションを考慮して セットして有ります。011~の弦を張りますと、殆どストレートになる計算です●ハードケースから出してセッテングをしようと思ったのですが、ハードケースの様子が変です 木製のハードケースの裏板が広範囲に剥がれてます 最初は外側のレザーだけかと思ったのですが、これでは、ひろみさんもKanoさんでも貼り付けるのが 無理と判断して、先にハードケースを直します ●木製の側板と底板をタイトボンドをタップリ塗って接着固定します 工房のクランプの半分を使って固定します●側板のレザーの剥がれは、タイトボンドを塗ってからタッカーで仮固定します●エッジはタッカーと、マスキングテープで固定します◆J45のリペアに戻ります●ペグをピカールで磨いてからセットします●弦を張る前ですが、1~5フレットのエクボが凄い事になってまして、このまま弾いたら 1つのフレットに2点で接触してビビリ音が出るレベルで、今回出なくても近い将来ビビる 原因しなると思いますので、音出しテストの後で1~5フレットの擦り合わせをする事にします●経年変化は有りますが、ピカピカのヘッドとペグは見ていて気持ちが良です 張った弦はセッティング用としている、サウンドハウスさんのオリジナル弦を張りました●チューニングをして、もう少しロッドを締める余裕が有りますので、ロッドで微調整します 1フレットのクリアランスも問題無く、画像の通り殆どストレートになってます●この状態で、6E/12Fは3.25mm有ります●1E/12Fは、2.75mm有ります●サドルを調整する前に、フレットボードのRを確認しておきます●逆算をして6E&1Eの接点を275Rで削りました●音出しテストをしましたら、フレットのエクボが深くて同じフレットで2点の接点が生まれて バズってますので、ダメ元で擦り合わせをします。擦り合わせ後にフレットが低すぎると 判断した際には、1~5フレットだけ打ち替える事になります。幸いにもフレットは【201】の ビンテージフェンダータイプと同じでした●2弦の位置に僅かにエクボが残りますが、これはギリギリのレベルでこれ以上エクボを 無くすように削ると、打替えの可能性が高くなりますので、この辺で止めておきます●フレットクラウンを修復して、音出しテストの予定でしたが、ご予約のお客様のお約束の 時間が迫って来ましたので、この先は明日に持ち越しとします ハードケースのリペアの影響です●予定外だったハードケースのリペアも完了しましたので、安心して収納出来ます●最初は弾き込んだ跡かと思ってましたが、このポジションでフレットボードにダメージを 与えるのは不可能と思います。ちょっと不思議です◆擦り合わせの微調整も済ませましたので、リペアの完了です●初対面の時とガラッと印象が変わったと思います●弦高調整もバッチリで同じギターとは思えないと思います●ビンテージ感と存在感は凄いです お渡しの際に、これがそう? 余りの様変わりに驚いてました◆試奏タイムです 強めのストロークでも音がバラバラにならずに、まとまりが有りちゃんとコードの音が 出ます。フィンガーピッキングも良い感じで、弾いていてご機嫌そのものです お渡しの際にHiromiさんに試奏して頂きましたが、優しいタッチで弾いてもちゃんと 答えてくれて、Hiromiさんも【私ギター上手くなったかも?】は、同感です。 Kanoさんが試奏しますと、目の前に居るのに会話が出来ません、音デカ! ですが、ストロークは70%程度で押さえているにも拘わらずです。 次のライブで使えると満足して頂きました。
2022年11月12日
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🌻22年9月6日に初回アップした記事を移動させました◆ZO-3 改造 Ver.Ⅳ です どのタイプに改造しようかと悩んでましたが、工房のお隣の子供達の施設でクリスマス会の イベントの持ち時間を頂きましたので、子供たちの受け狙いのために【麒麟だZO3】 のペイントを施したテレキャスに決めました◆一切のパーツが欠品してる、極初期型のZO-3のボディ&ネックを旧友のMe君から 頂きました。➡パーツを持って来るのを忘れたそうで、メイン基板は作動不良で 処分したそうです。ZO-3の純正部品の殆どが入手困難で困っていたので助かります 有難う御座います。リペアで頭の中がテンパった時に、気分転換できる相棒が出来て 良かったです◆画像から確認して行きます●とりあえずコードネームは黒ZOとします メイン基板が有りませんので、スピーカーホールは塞ぎ、ピックアップ3発の ストラトキャスターにしようと思うのですが、【ブラッキー】にするにはフレットボードが ローズなので他の選択肢も考えている所です 現在決定してる事は、スピーカーレスで、目にあたるLEDだけ点灯する事だけです 完成は数年後と言う事になると思います➡11月中に完成させます◆台風14号の影響で平屋の工房に大切なお預かりのギターを、置いておくと不安なので自宅に 持ち帰りました、リペアするギターが手元に無く【黒ZO-3】の改造を進める事にしました◆赤文字のPodv はスッテカーと思ったらペイントでした。 なかなか上手いと感心してる場合では無いので消し去ります●ブックマッチヘッドは苦手なので、ペイントを落としてメイプルの木目を出します 手持ちのパーツが充実してますので、黒のテレキャスター風に改造する事にしました 【今のところはです】●サンドペーパーで落としました●粗目のコンパウンドから掛けて行ってピカピカですが、打痕とピックアップエスカッションの ビス跡はブリッジプレートで隠れませんので、オールペンにするか決めかねてます●ヘッドにクリアを砂吹きして行きます●ブリッジ取付位置の墨出しをします。2台目なので要領が判ってますから簡単です●弦を通す穴は使わない事と、ブリッジを固定するビスと位置が近いので、強度確保のため マホガニー丸棒で埋木してパテで補修します●テレキャスのブリッジプレートをセットすると、オリジナルのハムバッキングのザグリの方が 僅かに大きく、隙間が開くため空かない様に埋木をします●2枚に分けての埋木です●タイトボンドで接着固定してから、パテを盛っておきます●埋木した部分の段差を無くします トップだけでも塗装をやり直した方か、結果的に早いかも知れません●黒の部分塗装で色合わせをするよりも、オールペンの方が簡単で、 しかも好きな色に変えられるので変更しました 画像は打痕後をパテ埋めしてサンディングシーラーを塗った所です この状態ですと、テレキャスにもGibson系に何でも改造出来ます ●サンディングシーラーを塗ったままで、全く手が付けられなかったのですが サンディングして次の塗装に入るのですが、何ZOにするか迷ってますので タイプが決まるまで手を付けずにほって置きます◆このデザインを参考にさせて頂きますが、K2ギターファクトリーらしさを忘れずにします◆ペイントして行きます●木目が僅かに見える様にベースカラーを吹きます●ヘッドを原寸で型取って、忠実に描いた積りですけど、麒麟と言うか出来損ないの恐竜の 子供って感じです。絵心が全く有りませんので予想通りです 子供達にこの下書きでペイントしたら・・・全く違う意味で受けるかも知れませんto be
2022年11月09日
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◆Morris JASS BASS ネック修正のご依頼です ギターオーナー様はKosi様です ネック調整が上手く行かずに困ってましたので、任せて下さい!とお預かりしました Morris製のベースギターという珍品?と言う事が大きかったと思います Morris製のエレキギターはリペアした事は有りますが、ベースギターは初めて見ました ◆画像から確認して行きます●残されたビスに遠い過去を思い出しました しっかり製作されていて、ラッカー仕上げの様です●メタルのジャンボサイズのロッドカバーが昭和を感じさせます 間違い無く【Morris】ブランドです●大切に弾かれていた様で、ベルトのバックル傷が有りません●画像では判りませんが、ネックが波打ち?してる様ですが、精査してから対応策を考えます●弦を緩めていて保管されていたかの判断は難しい所です◆リペアを開始して行きます●敵を知り己をしれば百戦云々・・・レギュラーチューニングしてネックの状態を確認しますと 15フレットが最大で0.32インチの順ゾリが有ります、0.32mmなら良かったのですがインチでは 大変な状態です●ヘッド側では、7フレットで0.26インチの順ゾリが有ります●JASS BASS用に作ったネックスケールで全体を確認します●全体的に見ると、フレットボードとスケールには絶望的な隙間が有りますが、 見る方向を変えますと👇●1~6フレットは、ほぼストレートです●7~最終フレットは、13フレットが中心の順ゾリとなってました●更に1G弦側が下がってると言、カミソリネックと呼んでいたと思う、メイプルネック特有と 思っている、面倒な反りが有る事が判りました●個人的なメモですから気にしないで下さい●チューニングしたまま、ロッドを完全フリーにしてネックの挙動を確認します フリーにすると素直な順ゾリの様です●スケールを当てた状態でロッドを限界まで【回せる限界と言う意味では無いです】締め込んで行きます 素直に思った様にネックが調整出来るので、簡単に解決する見通しが出て来ました ハードメイプル・ネックはネックが落ち着くまで、この状態で数時間放置して様子を見ます●世界標準のBASS弦高に、0.25mmプラスしてブリッジ駒を調整して、全てのフレットで バズるポイントをマーキングして、ピンポイントでフレットの擦摺合わせをします 17フレットから上は全体を擦り合わせをしました ●上のポジションは、3弦が中心で擦り合わせしました 1弦のローポジは今のところ大丈夫そうですが、5フレット付近は怪しそうです●バズるポイントを確認してましたら、トーンコントロールが全く効きませんのでサーキットを 確認しますと、時代背景を感じる状態です 工房では絶対に使わない回路設計で、ポットの不良でもコンデンサー不良でも無くて コンデンサーのハンダ付けが原因した。 ハンダを付け直したら簡単に解決しました◆この状態で数日間はネックの挙動を確認しながら、ネックをベストな状態に微調整して行きます Kosi様へのメッセージです【ロッド調整は押しても駄目なら引いて見な!】です 例えば、弦をダラダラに緩めてロッドフリーにして、数日放置してからロッド調整をする事も 時には有効な方法です◆数日経過しましたので。ネックの安定具合を確認します●4E/12Fは、2.75mmです。世界標準よりも僅かに高いですが問題有りません●1G/12Fは、2.4mmの仕上がりです●Morris JASS BASS 恐らく激レアかと思います ハードオフ富里インター店に、明日以降に店頭に並びますので【探してたんだよ!】 と言うゲスト様におかれましては、ハードオフさんにお急ぎ下さい。●リペアの完了です◆時代を超えてグッドコンディションを保っておりまして、激レアと思いますので 入手ご希望のゲスト様はお見逃しの無い様にして下さい
2022年11月09日
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◆Head Way HJ68 ブリッジ周りのリペアのご依頼です。 ギターオーナー様は、Ita様です 信じられない条件で入手されたそうです◆画像から確認して行きます●サイド&バック&ネックがメイプルのギターは入手し難いギターです●Head Wayですから作り込みは丁寧な仕事をしてます●モデル名に【C】が入ってませんので、日本製で間違いないと思います◆リペアを開始して行きます●メインのご依頼は、タスクサドルからオイル漬けに交換でしたが、ブリッジが僅かに剥離して ましたので、削り出す間に接着する事にしました この形状のブリッジは剥がれますので、気が付いたら接着すると言う事で考えた方が気が楽です●剥がれ箇所から、一度接着した事が有ると思われます●ブリッジの接着と、サドルをオイル漬けに交換して、更にブリッジピンも交換しました 間の工程はIta様にお見せしてましたので省略しました●ロッドの調整もすみました●リペアの完了です
2022年11月08日
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◆Edgar Mönch Ⅲ世 ネックセット角度修正のご依頼です ギターオーナー様は非公開がご希望です◆画像から確認して行きます●1983年の購入価格が250万円のギターで、プロ御用達のドイツのメーカーです トップはソリッド・ドイツ松です●Oの上のウムラートがPCのどのキーで打てるのか判りません ö コピペで打つ事が出来ました●幸いにもペグの部品に損傷は有りません●恐ろしい程精度の高いペグで。ギヤにグリースは勿論、一切のオイル分が無いにも関わらず 全くストレスを感じないギヤーで、シャラー&グロバー等の一流メーカーも太刀打ち出来ません 実は、このペグだけでとんでもない価格です●フレットの打ち換えはもう少し先で大丈夫です●ネック裏の極薄ラッカーにウェザークラックが入ってますが、ポジっション移動に ストレスを感じ無ければこのまま行けそうです●ボディはシェラック塗装です、現在は手を入れる必要は有りません◆リペアを開始して行きます●弦を外した状態で6E/12Fが、4.00mm有ります 弾く事以上にノイズを出さない様に。神経を使われておられるのは無いでしょうか?●元起きのレベルはこの様にスケールをあてて測定します●弦高が上がった主原因はネックの元起きで、5.00mm有ります●ネックヒーターを使って元起きを修正して見ます●元起きを修正する位置にクランプを掛けて、効果に期待します●ヒーターを掛けて入り間に、ボディのトップ落ちを確認しましたが、ダメージが大した事有りません●1回で効果が出ない時は、複数回掛けて行きますto be
2022年11月08日
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◆シガーボックスギターの製作のオーダーを頂きました 工房でストックしてある葉巻の空き箱を見て、これで作って欲しいとオーダーを頂きました 用途をお聞きしましたら、インテリアとして70% 楽器として30%と言う事でビンテージ感も 忘れずにお願いと言う事で製作を開始して行きます◆製作して行きます●葉巻で有名な【HABANA】産の葉巻の箱です ビンテージ物では有りませんが、デザインはビンテージ感が有ります ツルツルした印刷紙で覆われてますので、ボディの保護に水性のクリアラッカーを 吹く必要が有ります●箱のサイズは工房製作のシガーボックスギターの原型になってます●中に同じ素材の印刷紙が有りましたので、水性クリアラッカーのテストに使います●ベニヤ板製ですが余りに軽いので、底板だけかと思ってましたがオールベニヤでした●トップ板はブリッジを取り付けますので、4mm厚のシナベニヤで補強します●箱全体のベニヤの接着が甘く印刷紙で強度を出していた様です 全てのベニヤの接触面に接着剤を流し込んでおきます●ネック接続用のあて木を取り付けます ボディ材のシガーボックスのベニヤの強度が驚く程有りません 取付口の微調整しましたらカッターでサクッと切れてしまいます、ここまで弱いベニヤは 初めて見ました。ボディ内側に補強板が必要です●試作1号機から学習しましたので、ネックは36mm巾に拡張して有ります 30mmの栗材の両サイドに3mmのマホガニーを貼り付けて広げました●ネックシェイプは薄いカマボコ型にして有ります●ポジションマークを入れて行きます ズレていますと弦を張った時に目立ちますので、特に集中して開けて行きます●12フレットだけアバロン貝を使いました センターにビッシと合わせるのは神経を使います●流れでフレットも打込ました●仮組した完成のイメージです 箱の化粧紙は防水性の有る感じの材質ですが、仕上げはクリアを吹かないと長期の使用に 耐えられないと思いますので、つや消しのクリアラッカーを砂吹きを繰り返して仕上げて行きます●仕上げ前のヘッドストックです●内部全体をベニヤで補強して有ります●トップ板は弦の張力が掛かりますので、それに耐えられる強度が必要です ピックアップ&全てのハードウェアはビンテージ感の有るパーツと言う事で、イメージ通りの パーツは揃ってます●仕上げサンディング前のネック裏です ネック材は、高級な楽器にも使われている【山桜】材で、固い事で知られている木材です ネックに必要な長さの山桜材が入手出来ないため2本継ぎにして有ります●ウクレレ用のヘッドテンプレートでペグの位置を正確に出して行きます●サーキットを組込む前に、つや消しのクリアラッカーで砂吹きを3回しておきます●ヘッド整形の仕上がりです●ネックヒールの仕上がりです●ネック全体を400番のサンドペーパーで仕上げて着色して行きます 水性のマホガニーカラーのステインで下塗りして、充分乾燥させてからウレタン系 オイルフィニッシュのクリアで仕上げます ●オリーブで着色して直ぐに拭き取ってから、マホガニーで着色します●乾燥させてから、ウレタン系オイルフィニッシュのクリアを塗って乾拭きした状態です●マホガニーで着色してウレタン系クリアラッカーを、1回吹いた直後です 手の感触を確かめながら塗り重ねて行きます●ビンテージ感を出す為にヘッドストックのサンディングは、画像の様に雑に掛けて有ります ●仕上がりのイメージです●エスカッションは、べっ甲&ブラックは同サイズですからご指定下さい 内部の補強材との関係で、このピックアップを乗せるスペースが無い事が判明しましたので トップが木製のピックアップに差し替えします●ブリッジ取付位置を確認します ウクレレ用のテンプレートですが、シガーボックスにも使えるので便利です●ネック裏とヘッドストックの仕上がりです 水砥ぎはしないでコンパウンドで仕上げますが、ウレタン系のクリアはコンパウンドが 掛けられるまで時間を空けないと駄目です●ボディは後数回はクリアを吹く必要が有ります ピックアップ用のザグリとブリッジを取り付ける墨出しは済んでます サーキットは【1V/1T】のシンプルな仕様ですから、トップ板のクリアが硬化すれば 仕上げは簡単です●クリアが硬化するまで時間が掛かりますので、サーキットを先に組んでおきます 今回はボディが若干小さく薄いため、ボリューム&トーンポットはトップに付けるスペースが 無いので、サイドに付ける様にしました。 クリアが硬化すれば後は組み立てるだけですから完成したも同じです●サーキットを組み付けます ブリッジ取付補強板があるためこのレイアウトになります●側面のノブは、シガーボックスギターでは良く有るレイアウトです●ブリッジを取り付けました●削り出すナットの高さを測定します●弦の下端が8mmですから、9.00mmで削り出せば弦の張力が掛かっても微調整出来ます ナット材はハカランダを使います●シガーボックスギターも歴史を考えると、木材でナットを作った方がシックリ来ますが、 少し前までは普通に入手出来ていたハカランダですが、最近は入手が困難になって来ました●ハカランダのナットの仕上がりですが、オイルを塗る前です ウクレレ用のペグが入荷しましたのでセットしました ●フレットボードの仕上がりです●バックのクリアは厚めに吹いて、演奏に耐えられる様に仕上げて有ります●コントロールノブ周りの仕上がりです●全体の製作は完了しました。 後は、セッティングと細かい箇所の微調整を残すだけになりました🌻試奏タイムです 本物のシガーボックスを使った1号機ですが、趣の有る仕上がりになりました シガーボックスギターの歴史を考えますと、綺麗過ぎる感は有りますが現代では それも有りかと思います。 音質に関しましては、1号機~3号機と同じで味わいの有る音ですが、本来のポテンシャルを 引き出すテクニックが不足していると思います。プロのボトルネック奏法の名手である ミック・青木氏を持ってしても、自分の音を引き出すのに30分を要した事で感じました。 楽器としては難易度が高いのですが、目的の70%の看板ギターとしては最高の仕上がりに なったと思います。お客様の反応が今から楽しみですね
2022年10月29日
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🌻2022年7月13日アップしたレポートです◆Zen-on No90 クラシックギター再生のご依頼です、ギターオーナー様はISI社長です 中学時代に愛用していたギターで、コンパウンド弦を張ってプレーしていたそうです。 弾き易い様に手を入れていたそうですが、限界を超えてしまい50年近く倉庫で眠って いたのですが、久しぶりにギターと対面して何とか普通に弾ける様にならないかの ご相談を頂き、荒療治に成りますが弾ける様に再生する事になりました ISI社長様は【Simon & Garfunkel - Angie】の数種類の演奏バージョンを正確に弾き分ける プレーヤーです ◆画像から確認して行きます●コンパウンドを掛けて全体に磨きは済ませて有ります、復活のイメージはこんな感じです●推定年齢は50歳を超えているギターです その昔は、一家に一台?ガットギターが有る時代で、K2の実家にも有りました誰が弾いたのか 全く不明です●弾き込みは半端では有りません●ペグの3Gのパーツは交換する必要が有ります 同年代のパーツを何故か持ってますので大丈夫です●サドルを此処まで下げても弦高が高く弾く事が出来なくなってしまったそうです●ブリッジから僅かに出ている状態です●弦高が上がった原因は、元起きの限界と考えてる7mmの元起きです ボディからの延長ラインが此処までここまでズレてます●その影響でトップ落ちも凄い事になってます●今回はネックヒールの継ぎ目から切断してネック角度を矯正する工法を選択しました●接着剤はニカワが使われてますので、ネックリセットと言う選択肢もご提案しましたが そこまでコストは掛けたく無いとのことでした◆再生リペアを開始して行きます●幸いにもブリッジが外れ掛けてましたので手間が省けました●この位置にトップブレーシングを追加して補強します この際にブリッジが有ると矯正の障害になりますので、ブリッジが浮いているのは好都合です●手が入らずブリッジの追加に難儀しましたが、何とか左右に貼り付ける事が出来ました●ネックヒールを切断して前後もそうですが、捻じれに対しても角度を合わせて、 ネック角度を矯正しました ●ネック裏の塗装を全て剥がして、オイルフィニュッシュ後にラッカー仕上げにして有ります このネック材はマホガニーと思ってたのですが違った様で、均一にオイルを吸い込んでくれませんが 数年も待たずとも全体が濃くなって良い感じになりますのでご安心下さい●弦を張り戻す前に超鏡面ワックスで磨きを追加しておきます●ハードウェアを戻してセッティングして行きます●サドルはセッティング後に交換します●12フレットと7フレットの高さが余り変わりません、強烈な順ゾリが有りますので ネックアイロンで矯正しますが、フレットボードの接着はニカワが使われてますので ストレートに矯正出来ると思います●35分間加熱します●弦を張り戻して弦高を確認します 2.75mm有りますが弾き難いと言った感じは有りません●1E側も同じです●リペア完了後の画像を撮り忘れてましたので、弦を張り戻す直前の画像を代用する事にしました🌻レギュラーチューニングをしますと、ネックジョイントとボディの剛性が下がっていて ネックポケットがボディと一緒にお辞儀してしまいます。この部分の補強は無理が有りますので、 対応する術が残念ながら有りません。半音落としのチューニングで有ればボデォが耐えられますので 半音下げをお願い致しました。普段のプレーも比較的カポを使われておられますので 特に違和感は感じないとお願い致しました。🌻お渡し お渡しする際に最高のサプライズを考えた結果、リペア完了のご案内を敢えてしないで お越し頂いた時に突然お渡しする方法を思いつきました。 ISI社長もあれだけの状態だから再生は諦めていた様ですが、仕上がりに驚いておられました 弾く時のお顔は、中学生時代の様な輝きでした。 弾く事に全く問題は無く、コンパウンドゲージとの相性も良く、凄く鳴ってる!でした 何時も弾いている、D-45V、サザンジャンボとは違った趣の有る音を、50年ぶりに堪能 されておられました。🌻あれだけの状態だったから、再生は無理でしょうと言おうと思っていたとの事でしたが 青春のギターリペアの冠名を下す事になるので、そうならない様にいつもの様に気合を 入れました。
2022年10月23日
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◆Gibson L-00 STUDIO WALNUT セッティングです ギターオーナー様は、KIKI様です 直前のレポート【アップが遅れていただけですけど】と同じコンセプトで製作されたギター が続くのは何かのご縁かも知れません 両機とも購入直後で、K2ギターファクトリーを通過すれば、ご機嫌に弾ける様に成る事を ご存じでご依頼頂きました◆画像から確認して行きます●ソリッド・スプルースのトップに、サイド&バックはソリッド・ウォルナットですが ネックはマホガニーで、フレットボードはウォルナットです●深胴タイプも有る様ですが、当該ギターはノーマルボディです●購入の理由をお聞きしましたら、アコギで1本はGibsonかMartinを持っていたいからと言う事で 弾き比べしたら、即決でL-00に決めたそうです 記憶を辿りますと、最近のGibsonの新しいギターはどれも鳴るなぁ~ の印象が強く KIKI氏に話ますと、確かにレスポールも良い個体が多いよ!でした 2人でGibsonは真面目に作ってるなぁ~で意見が一致しました◆セッティングして行きます●ネックの状態で変わりますが、世界標準とされている6E/12Fの2.50mmですが ご機嫌に弾き易いかと個人として問われますと、自信を持って 否!です●1E/12Fも6弦側からマイナス0.50mmの正しいセッティングである、2.00mmですが 弾き易いとは思えません◆ロッド調整で済めば良いのですが●ロッド調整で、6E/12Fが2.25mmまで調整出来ました。ロッドに殆どトルクが掛かって ませんでしたので、大丈夫とは思いますが、数日経過した後に、1E&2Bの5F~解放弦で バズる可能性が有りますので、バズったら微調整しますので工房にお持ちください●1E/12Fは、1.70mmです●今回のL-00も殆ど弾かれて無いにも関わらず、凄い鳴りで驚いてます 🌻ウォルナットのサイド&バックのギターも一台持っていたいギターです 今後のGibsonからも目が離せませんね
2022年10月22日
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◆Gibson J-15 新品購入後のセッティングチェクのご依頼です ギターオーナー様は、築120年を超える古民家にお住いのOu様です 大手楽器店で購入されたのですが、K2ギターファクトリーでセッティングされた ギターを手にすると、セッティングのチェックをしないと安心して弾けないと お持ち頂きましたが、今回は特に手を入れるポイントは有りませんでした◆画像から確認して行きます●J-15を知っましたが実機に触れたのは初めてです●ネック材がメープルです ギターの音質に絶大な影響が有り、あくまで経験値ですがトップ材&バック材とは比べ物にならない 影響が有ると思います●バックの木目に一目惚れされたそうです●サイド&バック材はアコースティックギターでは珍しい、ソリッド・ウォルナットです 🌻新品と言う事でセッティングを確認しましたが、Gibson社の説明通りに熟練のクラフトマンが 製作にあたっているとの事で、特にセッティングを調整する必要は有りませんでした🌻メイプルネックらしい歯切れの良い音に驚いたと共に、購入価格をお聞きしてコスパの高さに 2度驚きましたが、Gibson社のサイトに寄りますと、既に生産終了されている様で残るは 流通在庫のみと言う事になります 早めに生産終了になったと言う事は、コストが合わない?、材が足りない?等の影響も有った と思います。 勿論アコースティックギターですから、個体差は有ると思うのですが、Gibsonのアコギの 購入を検討されているゲスト様におかれましては、選択肢に入れても良いかも知れません 【某大手楽器店様のスペック紹介です】 トップ:スプルース単板 サイド/バック:ウォルナット単板 ブレーシング:Traditional Hand Scalloped X-Bracing 指板:ウォルナット ブリッジ:ウォルナット ピックアップ:L.R.Baggs/Element サドル:タスク 付属品:ハードケース補足説明 メイプルネック ニトロセルロースラッカー仕上げ
2022年10月22日
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◆Sheeran S03 セッティング変更のご依頼です、ギターオーナー様はNoriちゃん様です 久しぶりに弾いたところ、弦高が下がり過ぎたので、011➡010にゲージを落としたところ 6弦を張ったら更に凄い事になってしまい工房にお持ち頂きました メールでゲージアップでしたら解消する可能性は有りますが、ダウンすると逆効果で有る事を ご説明致しました。K2ギターファクトリーのセッティングは使うゲージに合わせていますので ゲージ変更は再セッティングの必要が有ります◆画像から確認して行きます●シダートップのエレアコ仕様で、上位クラスのメーカーで鳴りは流石です●6弦を張ったらフレットにベタ付きになってしまい、心配になってご相談頂きました●サイドの仕上げ方法を初めて見た時は驚いた記憶が有ります🌻即日仕上げ可能でしたのでセッティングに集中してまして、画像を撮り忘れて ました関係で、この先の画像は有りません。 ロッド調整と6E弦の2フレットが両サイドのフレットから僅かに高かったので、 両サイドのフレットと同じ高さに合わせてリペアは完了です 使うゲージでレギュラーチューニングした状態でセッティングを施しますので ゲージを変更すると、張力が変化しますのでセッティングやり直す必要が有ります
2022年10月20日
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◆WAY`S 様店頭に飾る【welcome Guitar】 製作のご依頼を頂きました ギターの種類は問わないので、入口に飾れる様な個性的なギターが唯一のオーダーです welcome Guitar はこれで参台目で、初代、弐代目の画像もアップします●オリジナルTシャツです・・・欲しいですが在庫が有るか確認するのを忘れました🌻これが初代のwelcome Guitar です。近況は重責を解かれ弊社でフルレストアしてから ご自宅のリビングで鎮座されている様です。 台風で飛ばされても壊れず行方不明にもならずに、無事生還された武勇伝が有ります レストアを依頼された時は、意地と言うか向きになっていた記憶が有ります 🌀台風で飛ばされたギターって聞いた事無いでしょう?🌻弐台目【現役】のwelcome Guitarです。風雨に晒されてトップの化粧板が剥がれかかっている 事を確認して有ります◆ギターの種類は問わないので、入口に飾れる様な個性的なギターのオーダーですが 楽器として生きているギターは使えませんので、welcome Guitarとして活躍出来る ギターを選びました●ミニサイズのガットギターで、楽器としての生命線が断たれてますので、第二のギター人生を 過ごして頂く事にしました 画像はベースカラーとしては、普通は絶対に使わないであろう黒を吹いて行きます 真っ黒にする必要が無いので、砂吹き程度を数回すればOKです これを見たらK2ギターファクトリーは、何を考えているのか不安になるかも知れませんが マスター大丈夫ですよ!私も思った通りの結果になるか判らないのは一緒です 仕上がりは【ピンクの黒豹】になる予定でしたが、ミルキーウェイに変更します●ハップル望遠鏡の画像をイメージした積りです●大きな惑星を表現するため、通常はやっちゃったーのボテを飛ばすに苦労しました●改造前から外れていたネックを接着しておきます●フレットを磨くと、恐らく真鍮?製のフレットワイヤーです●24時間屋外に展示されるので、クリアは分厚く吹く必要が有ります スペリオで塗った方が良いかも知れませんが、仕上げを見てから決めます●この仕上げに変更した理由は、ベースの黒にシルバーを砂吹きして、 クリアレッドを軽く拭きましたら、想定外の仕上がりでこれで行こうと言う事に なりました。イメージは【Milky Way】ですけど、店名にかけて【Milky Way's】としました●2回クリアを吹いただけで、更に3回はクリアを塗り重ねますので納品は今月の中旬までお待ちください🌻この後に、2回クリアを吹いて充分に硬化しましたので、本日お届け致しました 近日中に参台目のwelcome Guitarとして、玄関で皆様をお迎えさせて頂くと 思いますので、宜しくお願い致します🌻ディスプレー完了の連絡を頂きましたので、画像を撮って来ました●入口の雰囲気に馴染んでます●貸出用のジャクソンのフレイングVタイプです ステージ上の使用を許可しましたので、誰でも店内で弾く事が出来ますto be
2022年10月16日
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🌻お電話でご案内させて頂いたストラップピンの違いです●左がギブソン系のピンで、右がフェンダー系です 大きさの違いがこれだけ有りますので、抜け難いので工房ではギブソン系を使ってます●某サウンドハウスさんで売ってるロックピンです 右側のピンを引っ張ると抜ける仕組みですが、ボディからストラップが離れるので 好きな方と苦手な方の両極端の評価になる様です◆Rider R250 セッティングのご依頼です。ギターオーナー様は非公開とさせて頂きます 弦高が非常に高くて弾くにはしんどい状態でした◆画像から確認して行きます●ボディコンディションは良好ですが、弦高が高く弾く事は大変です アジャスタブルブリッジは純正では無く、交換されたそうです●Riderは特に思い入れの有るギターです●ブランド名が表に有ります【Riderをご存じのゲスト様には意味が判ると思います】 ●アジャスタブルブリッジは激レアかと思いましたが、交換されたそうです●R250でボリュート加工とGotohペグとは恐れ入れました●バックも良い材が使われてます◆セッティングして行きます●ロッドが固く緩み方向&締め方向の、両方向に回す事が躊躇う固さです 対策方法を公開しますと、出来そうかな?と思われて試した結果、ロッドに重大なトラブルが 発生しますと大変なので、今回のセッティング方法も含めて非公開とさせて頂きます●1フレットのクリアランスもOKになりました●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.90mm有りますが弾た時に違和感を感じませんので、サドルを調整する 必要は無し判断しました●セッティングの完了です🌻試奏タイム K2のR-400D&R300-Dよりも、出音が凄いので驚きました 正🎯のギターですto be
2022年10月16日
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🌻初回のアップが21年5月9日で、完全にリペアが済んでませんでしたので移動させました◆Kansas GUILD/D-55 モデル ネック調整をして行きます Kansasブランドはキワヤ楽器さんプロデュースで、鈴木バイオリン社が製作したギターです 過去のリペアの実績で、驚くほど鳴る個体ばかりで、探していたのですがジャンクを含めて 出会うチャンスに恵まれませんでした。 比較的良い状態と言う事で仕入れたのですが、k2ギターファクトリー基準で弾き易くするには リペアが必要ですが大した事では無いので安心しました ポジションマークの形状から【D-55】のコピーの様ですが、D-55の重厚感とネックの 太さはコピーして無いようです◆リペアは始まってます●ネックが逆ゾリしていて、思った通りの弦高にセット出来ませんので、 サクッとネックヒーターを掛けて矯正します 外観は大きなキズも無く、飴色に変化してジャパンビンテージの風格が出ています ノックテストで帰って来る音は【俺は鳴るぜ!】って聴こえて来ます●クランプが必要なポイントに掛けて行きます●ネックのセット角度も元の位置に戻りました この状態でしたら、理想的なセッティンにする事が出来ます●ボディにバフを掛けますと貫禄が出ますね●クランプを掛けている間に他の箇所をリペアします●ペグは交換しますので、外してヘッドストックを磨いておきます◆素直にネックがストレートに戻りましたのでセッティングして行きます●Kansasと相性の良いエボニーのサドルに交換します●ナットは水牛ボーンのオイル漬けに交換して有りますが、仮セッテイングなので 1フレットにはスペサーを挟んでチェックします●予定通り6E/12Fは、2.25mmになってます●1E/12Fも予定通り、1.75mmです🌻仕上がりの画像です●ペグもGOTOH製に交換してヘッドストックもこの通りです●手の込んだポジションマークが気に入って手に入れました●ギルドと相性の良い黒檀のサドルです●バックの3Pも良い感じです●弦高も工房標準設定になってます●エボニーorオイル漬けにするか、お好みで選んで下さい
2022年10月16日
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◆Yasuma 1000 2号機 レストアして行きます。工房所有のギターです🌻7月にレストアは完了してたのですが、同じモデルを同時に2台リペアしてまして 2号機のアップをすっかり忘れてしまいましたので、今更ですけどアップして行きます◆2号機のリペア前の画像が行方不明になってしまい【多分撮り忘れてる】初号機の画像を 流用してますが、👇同じような状態でした●塗装の劣化が進んでますが、クリアの白濁では無いので、殆ど無かった事に出来ます●初号機は剥がされてましたが、2号機のコーションラベルは無事です◆リペア中の画像が見つかりませんので文字解説にします これでもかと言う程弦高が高く、ネックヒターやボディクランプを使って状態を戻しました ◆セッティング出来る状態に修復した所から画像文字一致でアップして行きます●サドルの高さを計測しますので、1フレットにスペーサーを咬ませて測定します●6E/12Fは、2.50mmを僅かに超えてますので微調整が必要です●1F/12Fも同じです●調整後のサドルです、材は相性の良い黒檀を迷わず選びました●ブリッジ周りのリペアが完了しました●6E/12Fは、予定通り2.25mmでOKです●ナットを交換する前にサンディングして、残ってる直角の所の接着剤を取り除いておきます●珍しく色白のナットですが、これでもオイル漬けです まだ粗削りの段階です●1フレットにスペーサーを咬ませて12フレットのクラランスを再度確認しておきます●弦溝の調整も済みましたので、ナット全体のシェイプを整えリペアの完了です●ペグ全体を熱湯に台所洗剤を入れたお湯でクリーニングしてから、ピカールで磨きグリーズアップを して有ります ペグの裏カバーを外してオープンタイプにして有りますが、👇に交換した方が見栄えは良くなります●ヘッドの仕上がりです●ネック裏の状態も良好です●ブリッジ回りの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです●ボディのクスミも消えて製作されてからの年数を考えると極上品と思います●リペアの完了です レストア前と同じギターと信じられない仕上がりです🌻弐号機は、千葉県富里市のWAYS様に出張しております●出音は決して良音では無いのですが、製作されてから半世紀を軽く超えて、枯れた味わいの有る 出音で、ブルースプレヤー向きのギターに仕上がりましたto be
2022年10月14日
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◆Seventy Seven Telecaster THINLINE サーキット交換です ギターオーナー様は、Ms様です 先日、トグルスイッチを交換しましたが、やはりノイズが気になるのでこの際ですから、 ポット交換と共にハーネス一式も交換して欲しいとご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●前回のトグルSW交換の際に、ハムバッキングなのにノイズが出ていると思ってましたが 弦アースが効いてましたので、大丈夫なんだろうと思ってました●ポットを確認するとメーカー純正では無いと思われる、外したハンダがしっかり残ってます 前々オーナー様が手を入れたと考えられます 特別な結線になってませんので、ハンダを付け替えた意味が良く判りません パーツが入荷するまで基本的な事を試して見ました、ワニ口・クリップコードを使って ボリューム&トーンポットの両方からアースを取りジャックに逃がしたのですが、殆ど効果が 有りませんでしたし、不完全そうなハンダ付けの部分を手直ししましたが、残念ながら 効果は有りませんでした。●500のAカーブのストックが1個しか無く、入荷待ちの間にサーキットカバーの裏に アルミテープを貼っておきます ご存じの通り、このアルミテープはギターが発生させるノイズを押さえる機能は無く 外部から入って来るノイズを拾い難い様にするために貼り付けます◆リペアを開始して行きます●トグルスイッチを外します●フロントピクアップを外して、トグルスイッチからのハーネス4本を通しておきます●4本のハーネスをハンダ付けして取付ます●既に全てのサーキットを外してから、トグルスイッチからのハーネスを通しておきます ESPのBOURNSのポットで組んだのですが、ノイズは多少収まったのですが、満足の行く レベルでは無かったため、CTSのポットに交換したのですが、ノイズが残るため ハーネスをベルデンから、4芯のノイズを拾い難いタイプに交換して、ようやく エレキギターの宿命レベルまで落ち着きました。●フロントピックアップの真下を通るハーネスに、更に絶縁チューブを被せました ●3回配線を組み直してようやくお渡し出来るまでに辿り着きました 外部のノイズを増幅してるよりも、ギター自身が発生させている様です◆セッティングして行きます●試奏しましたら、非常に弾き難いためセッティングをする事にしました 弦高をリセットして試奏しますとバズリ放題で、だから弦高を上げていたと理解しました ロッドで限界まで調整しても、バズるポジションは擦り合わせをする事にします●8フレットから上を全て擦り合わせをして行きますが、削るのほんの僅かです●バズリが解消された事を確認しましたので、フレットクラウンを修復します●ネックの仕上がりです●リペアの完了です🌻試奏タイムです サーキット一式を交換して更に音が良くなったと感じました。CTSポットとオレンジドロップの 相性が良いのかも知れません。 煌びやかでも軽く無い音質で、テレキャスらしさが溢れている感じです
2022年10月14日
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◆Martin HD-28V 修復のご依頼です。ギターオーナー様は、DAI様です。 ウクレレのリペアでお世話になってます、T様のご紹介でお越し下さいました DAI様にお聞きしましたら、殆ど気を使って弾いて無いらしく、HD-28Vですから もう少し労わって弾いて下さいとお願いしてしまいました◆画像から確認して行きます ●この画像ですと弦高調整で済む様な感じですが、思ったよりも重症です●このタイプのコーションラベルの方が、見慣れてますので落ち着きますね ●HD-28Vです◆リペア箇所を確認します●○○状態で、壁と衝突したらしいです。 凄い音がしたらしいですが、トップのクリアが剥がれてますので、このまま放置しますと 宜しく無い結果しか有りませんのリペアが必要です 幸いにも内部構造は、ライニングに守られて無事でした●強い衝撃が掛かったのでノックテストをしますと、ブレーシングが判り易く剥がれている 音が返ってきますので、目視点検をしますと埃が溜まってました 埃は湿気を取込みギターに宜しく有りませんので、弾かない時はハードケースに 入れるか、定期的に掃除機で吸い出して下さい●景気の良い異音が返って来ましたので、剥がれ箇所は簡単に判りましたが 1カ所で済む感じでは有りません 画像はバック側3番の右です●予想通り4番の右も剥がれてますが、他の箇所はこの2か所の接着固定が済んでから 改めてチェックします。余りにも景気の良い音なので、微妙な反響音が有っても搔き消されて しまい聴き分けが付きません●テール付近のサイドがベタベタです。 まさかラッカーの融解と思いましたが様子が違ってます ●固く絞ったウエスで拭くと綺麗になりました ハードケースの内部を確認しましたら、テールの部分にベタベタが付いてました 原因は不明で、固く絞ったタオルで拭きましたが中々取れません◆リペアを開始します●剥がれている箇所にタイトボンドを入れ、ジャッキで固定します●更に外からボディクランプで圧を変えて密着させます●トップの激突後を修復します クリアの剥がれが広がらない様にマスキングテープを貼り、カービングナイフで剥がれた クリアを切り取り、更にサンドペーパーで段差を無くします●僅かなクラックにタイトボンドを摺り込んでから、あて木をしてクランプ固定します●2時間放置してからクリアを塗り重ねる前に、シリコンオフでワックス等のオイル分を 取除きます●クリアが剥がれている部分にクリアを塗る前に、サンディングシーラーを塗ります その後にクリアラッカーを塗り重ねて完全硬化してから仕上げて行きます●3番のタイトボンドの白が透明に変わりましたので、4番を固定しますが画像の左奥には 腕が入りませんので、工房で改造したラチェット式のクランプを使って固定します●同じように外からボディクランプを掛けます この工程はタイトボンドが乾く時間が必要なので、他のギターと同時進行が可能で 必要な待ち時間が無理なく取れるので、どんどんリペアが進められます この先がリペアの本番と言う事になります◆バックの右3番&4番の接着固定が済みましたので、ノックテストをしますとアッサリ追加箇所が 有る事が判明しました 良く有る逆サイド側の3番&4番も仲良く剥がれてました●バック3番の左も剥離してました●バック4番の左も剥離してます 最初はぶつかった衝撃も関係してるかもと思ってましたが、全くの無関係の様です●バック4番左を接着固定します 腕が入りませんので特殊なジャッキを使います、ジャッキの画像は㊙扱いとさせて頂きます 因みにスチェマ製では有りません●続いてバック3番の左です 丁度ブリッジの上ですから、ボディクランプが掛けられませんので、あて木をしてクランプで 外部からも固定します ブレーシングの剥がれ箇所か、1カ所から4カ所に増えましたのでご相談させて頂きたいと思います●ブレーシングの固定を待つ間にブリッジにオイルを補給しておきます◆トップの破損個所のクリアラッカーが完全硬化しましたので仕上げて行きます●クリアを塗り重ねて完全に硬化した事を確認出来ましたので、水砥ぎ後にコンパウンドで 磨きを掛けて仕上げました●フレットの磨きと、フレットボードにもオイルを補給しておきます●弦を張り戻して、リペア前の弦高を確認しますと 凄く高いと感じた通り、ルーラーでは測定出来ない高さの4.00mm有ります 流石にこの高さですと、ご機嫌に弾く事は難しいと思います 指力のトレーニング向きかも知れません●1E/12Fは3.25mm有ります●順ゾリのマックスは、10フレットの位置で、0.43mm有ります 6E/12Fが4.00mmで順ゾリの最大値が0.43mmですと、順ゾリの数値が足りませんので 弦高が高い原因は順ゾリ以外にも有る事が確定しました●気を取り直して、ロッド調整しますと、1フレットを考慮して、0.15mmまで順ゾリが縮小 しました。経験上0.15mmでしたらご機嫌に弾ける事を邪魔する数値では有りません●6W/12Fで、3.25mmまで下がりました ロッドを調整した直後で弦高を調整するには時期尚早で、最低は1日は時間を空けてから 弦高調整に入りますが、ロッドを完全フリーにして1週間ギターハンガーに掛けてギターの 自然治癒力を期待する方法も有ります。これはマーチンギターと弦を緩めずに保管していたギター で過去に効果が有った事例が有り、試す価値は有ると考えてます ネックとしては曲がりたくないのに、弦の張力で無理やり曲げられていたので、弦を緩めた事で 本来の位置に戻ったと解釈してます【ストレートに戻る事を期待するのでは無く、ロッド調整 に余裕が生まれる事です】 ●ロッドの調整で有る程度弦高は下がりましたが、1フレットのクリアランスが取れない 事態になりました●1フレットのクリアランスを取れる様にロッドを調整しますと、順ゾリに収拾が付かなくなります●ならばと、ヒーターを掛けて見ましたが、劇的に改善するまでには至りませんでした●ヒーターを掛けている間に、トップにバフを掛けておきます●ヒーターを掛けてからロッド調整をしますと、良い感じになりました●サドル調整前ですが問題無いレベルまで下がって来ましたが、ご機嫌に弾ける事の最大の障害は ナットの低さで有る事が確定しました この状態から最も合理的な解決方法は、消耗品でも有るナットの交換で有る事が確定しましたので ナットを交換する事を前提にセッティングして行きます●1フレットに0.47mmのスペーサーを咬ませてサドルを下げます●サドルの高さも確保で出来てます●ネックもストレートに近い状態です●ナット交換前ですが6E/12Fは2.30mmです●1E/12Fは1.75mmです🌻ナットの交換は当初のお見積もりに入ってませんので、想定外事案としてお見積もりに追加と 言う事でお願いしたいと思います。◆ご了解を頂きましたので、ナットを交換して行きます●ナットを観察しますとオーバーラッカーされている様ですので、ナット全周にカッターで クリアラッカーとヘッドストックを切り離しておきます●ドライヤーで温めてから、桐の集成材で作ったアテ木で無理しない様に慎重に叩いてナットを 外します。マーチンのナットは上に持ち上げて外すのではなく、横にスライドさせて外します●ナットの側面の薄皮状の物がラッカーの被膜です●粗削りのナットがピッタリ収まる様に削って行きます ピッタリ収まりました●両サイドに少し余裕を持たせて切断します●横から見て隙間が無い事を確認します●ナットの左右をネックに合わせて整形します●既存のナットに合わせて弦溝を付けて行きます 最初の段階は修正が出来る様に、3mm程度高く削り出します●ナットを削って低くしながら弦溝も付けて行きます●ナットらしくなって来ましたが、まだ粗削りの段階です 1フレットに余裕を持たせて、0.47mmのスペーサを咬ませて弦高の最終調整をして来ます◆弦溝を削りながらナットを整形して行きます●現在のロッド調整で、1フレットは0.48mmにセットしました●弦溝の調整が済みましたので、ナット自体の整形をしようと弦を緩めましたら 3G弦が切れましたが、調整後で良かったです●ナットの整形が完了しましたので、セッティング用に保管して有ったダダリオの 012~弦を張り戻してセッティングを確認します●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは1.75mmでOKです◆全ポジっションの音出しテストをしますと、バズるフレットが有りました●1E&2Bの3フレットが両側よりも出っ張ってますので、ロッドを緩めて対応するよりも 高さを揃える方法【要するに擦り合わせ】を選択しました●影響の有る1E&2B弦の1フレットから5フレットをピンポイントで擦り合わせをしました●フレットクラウンの修復も完了しました●セッティングも完了しましたが、セッティングが安定しているか数日間は確認する必要が 有りますので、数日、お待ち頂きたいと思います●仕上がったナットです●補修したトップです●サドルは調整後にマクロファイで磨くとテカリが出て綺麗です●次々にリペア箇所が沸いて来まして、リペア内容が盛り沢山に成りましたが お渡し出来る状態に成りました🌸追加の嵐が去った後は、ご機嫌に弾けるHD-28Vに生まれ変わりました🌸 お見積もりからの追加は、完全に想定外だったナットの費用だけですから ご安心下さい
2022年10月10日
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◆Merida セッティングです。ギターオーナー様は、Ita様です 昨日手に入れられたそうです。型番のメモを忘れてしまい、型番は不明です 昨夜メールからのご依頼内容は、サドル削って弦高を下げて欲しいだったのですが 少し違った展開になりました◆画像から確認して行きます●ソリッドトップ/グロバーペグ/タスクのストリングピン&サドルと、コストの掛かる パーツを容赦なく使ってますので、上位にランクされるギターで有る事は間違い無いようです●Merida は中華人民共和国製ですが、いずれ日本の上位ランキングのメーカーと 肩を並べる日もそう遠くは無い事を、予感させられるギターです◆セッティングの方法を決める事に頭が一杯で。画僧を撮り忘れてました 要約すると、サドルを下げる事よりもで飛び出している3フレットを、打込んで見て 両側のフレットと面一になら無ければ擦り合わせる方が、より合理的と判断しましたので 弦を避けてる所から画像をアップします●ナットもタスクの様です●ジョーズと呼ばれているフレット打込み工具と、真鍮で作った打込み治具を使っても 予想通り両側のフレットと面一には成りませんでしたので、両サイドのフレットの高さに 合わせて擦り合わせます●擦り合わせてからフレットクラウンを修復して高さが合っている事を確認します●乾き切ったフレットボード&ブリッジにオイルを塗って、ロッドで微調整をしてリペアの完了です 完了後に話に夢中になってしまい、完了画像を撮り忘れてますが、You&Meが目的のレポートで Ita様に直接見て頂いていましたので、ゲストの皆様には申し訳有りませんが消化不良は何時もの 事と思って下さい🌻試奏タイム 音質はD-28に近く驚いてます、同じモデルでも同じ音が出るかは不明ですが、今後は このギターで出会ったら、とりあえず試奏して見る価値は有ると思います🌸Ita様へ 工房で説明させて頂きましたが、弦交換の際の要領です ヘッドストックが異常に厚く、グロバーのペグポストが殆ど出てませんので 弦交換の時は、6E~4D弦は隣のペグの半分くらいで巻き始めて、3G弦は隣のペグの少し手前で 巻き始め、2B&1Eは隣のポストの位置で巻き始めると丁度良いです 要するに普通の半分の位置でOKと言う事です
2022年10月08日
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◆Seventy Seven Telecaster THINLINE トグルスイッチ交換です ギターオーナー様は、Ms様です 実は同型モデルのセッティング確認と試奏をさせて頂いた事が有ります その時に初めて知ったのですが、丁寧に作り込まれていて今後更に注目される、 メーカーと感じました【K2が知らないだけでメジャーでしたら御免なさいです】 ◆画像から確認して行きます●虎目の入ったシンラインは余り記憶が有りません 丁寧に作り込まれてますね ●ネックの状態も良好です●殆ど弾かれて無いようです◆リペアを開始して行きます●トグルスイッチが上下は勿論、左右にも動きますので、かしめてた部分にガタが来てますので 修理は無理ですから交換が必要です●限られたザグリ内に収めるため同型を手配しますので、サイズを測っておきます●交換が完了しました 音出しテストもOKです●同じメーカーのパーツですがスイッチのツマミが大きくなってます 元のスイッチとはネジ径が違いますので互換性が有りません●リペアの完了です Seventy Sevenさんは、現在では箱物ボディに特化したギター製作をされている様で、 久しぶりに鳴らしましたが流石って鳴りです コスパの高さは凄いと思います【個人的な感想です】to be
2022年10月03日
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◆Grand Opry CF-81 セッティング のご依頼です ギターオーナー様は、Untitled-182様です 1976年当時で80,000円定価のギターは画像を見ただけで伝わって来るオーラが違います これ以上ギターを増やさないとおっしゃってましたが、このギターに出会ったら【例外】と言う お気持ち良く判ります。次回から気を付けて下さればOKです ◆画像を確認して行きます●製作されたメーカーはMaruhaギターです ●ゴールのメッキは磨き過ぎると、単なるシルバーになってしまいますので注意が必要です メッキの状態にも左右しますが、ピカール系の金属磨きは避けた方が良いです 工房では研磨剤の入っていないワックスで優しく磨く様にしてます●製造年がハッキリ判るのは、調べる手間が掛からず有難いです●グロバーのゴールドメッキが乗ってる上級機種は珍しと思います●サイド&バックはハカランダが使われてます●サイドのテール付近の擦り傷は比較的新しい様に見えます クリアを落として部分塗装はせずに、コンパウンドで対応する事になりました◆リペアを開始して行きます●弦高を下げるためには、6E側で2.00mm、1E側で1.00mmサドルを下げる必要が有ります このままサドルを下げますとブリッジの溝に埋没しますので、ブリッジトップを必要最小限で 削る必要が有ります●ブリッジトップを削って、サドルも予定の弦高になる様に調整しました●6E/12Fは予定通りの2.25mmです●1E/12Fも予定通りの1.75mmです●弦高が決まりましたので、弦を外してブリッジを塗装します ブリッジはエボニーが使われてましたので、エボニーで有る事が判る様にして有ります●ペグを取外してクリーニングします●ヘッドのキズは着色して目立たなくします●ボディ全体に超鏡面ワックスで磨いてビンテージの風格が凄いです●金メッキが取れ無いギ様に、注意して磨いて有ります●ブリッジの仕上がりです●フレットボードの材は黒檀で、現在では考えられませんが、当時の80,000円クラスのギターは 普通に使われてました●弦を張り戻しセットした弦高を確認します 6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmです●1フレットもOKです●バックの仕上がりです●リペアの完了で、更に風格が増しました
2022年10月03日
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◆FERNANDES TEJ ネック再生して行きます。INO様の青春の思い出のギターです ギターへの思いが復活されて、その頃好きなモデルを入手されたのですが、最近になり ネックコンディションが宜しく無くて、弾く事が出来なくなってしまい、WAYSマスターに お話したところ、K2ギターファクトリーに相談してみたらと言う事でご紹介頂きました。 弊社の前に他のリペアショップ様でご相談されたそうですが、お願いする事は無かったそうです◆画像から確認して行きます●ボディコンディションに問題は無いですが、ネックと音が出ない事はギターとしては とても困った事です●TEJモデルで間違いないでしょうか?●問題のネックです●実は、お預かりの打ち合わせの時に、フレット打ち替え等でコストが掛かるなら、ネック交換を した方が早いのでは無いかとご提案させて頂きまして、個人的なコレクションでメーカーは 違いますが、ネックコンディション抜群のギターが有りますので、ネックを入れ替えして 解決する方法も視野に入れてました 私のギターは部品取りで潰すのでは無く、交換したネックを使って、念願だった フレットレス・エレキに改造しようと考えてました◆状態を確認して行きます●1弦の弦落ちの原因は、ブリッジを止めているネジの位置にも有りますが、ネジが出っ張ていて 駒のイモネジが画像の左側に寄っていて1弦の位置が狂ってました ブリッジを固定するネジの位置に?が有りますね●音が出ない、実際はアンプ&ギターのボリュをフル10にしますと、蚊の鳴くよう弱弱しい音が 出ましたので、ボリュームポットの不良が確定しました。 ノブは止まる事無く回すと永遠に回ってしまいます●お預かりの際に弦高が高いと言いましたが、測定すると12フレットの高さは低すぎる程でした●理由は簡単で、超強度の順ゾリです MAXで0.75mmは、工房レコード更新かも知れませんが逆に安心しました これだけの順ゾリはロッドフリーorロッドの致命的なトラブル以外に考えられないからです 【このシクネスゲージ・セットの最大の厚みは0.75mmです】 お預かりの際に、他のショップさんで【ロッドが回らない】と言われた事がリペアの最大の 障害になると思ってたのですが、最高のコンディションに戻して、お渡し出来る事が確定して 安心しました。【もしもロッド折れならネック交換も視野に入れてました】●初対面のロッドはセオリー通り、緩め方向に回しますと素直に回りました 画像は緩んだ事が判る様に、完全フリーの状態で撮影しました●念のためネジ山に潤滑剤をスプレーしておきます●ロッドをネックスケールで確認しながら調整します 弦テンションが掛かった事を考慮して調整します●ロッド調整後に6E&1Eの12フレットの高さを調整します 6E&1Eを決めてから5A~2Bは、それに合わせるだけです ※工房で作ったイモネジ専用の六角回しは、ゲージを見ながら回せるので重宝します セットした弦高の画像が抜けてます●各ポジションとチョーキングした時のバズるポイントをマーキングして行きます 👉この工程はロッド確認前で、ロッドが回らない事が前提でしたので、結果的に無駄な 工程に成りましたが結果オーライです◆セッティングするには、アンプから出力しない事には、進みませんのでポットを交換します●ポットが完全に抜けてます●B-250のポットが使われてます●BOURNS製のポットに交換しました ※BOURNSのポットは、Eddie Van Halenなど多くの著名アーティストのギターに 使われているメーカーです●メタルノブはインチ/ミリの両方のスケールに対応します●出音が復活しましたので、バズるポイントを見つけてマーキングします 3G弦の6~8フレット以外はチョーキングでバズるポイントです ネックの安定を見極めてから擦り合わせて行きますので、待機時間に成りますが待つ事も リペアにとっては大切な工程です●ロッド調整後ネックの状態が安定したと判断出来ましたので、改めて擦り合わせポイントを 確認後に擦り合わせをしました、レギュラーチューニングをしてチョーキングを中心に微調整 して行きます●最終確認をしますと、2B弦の9フレットがチョーキングした時に僅かにフレットに触れて バスりますので擦摺合わせをします●全ポジでバズリが解消しましたので、フレットクラウンを修復しました◆リペアの完了です●超強度の順ゾリのリペアも修正して、弾く事がご機嫌そのものです●リペア後の再会を楽しみにしていて下さい to be
2022年10月03日
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◆Martin D-28 剥がれたバインディングの接着のご依頼です ギターオーナー様は、Sato様です このギターは定期的にメンテナンスさせて頂いております◆画像から確認して行きます●凄い鳴りの28です。良い28に出会う為に、主だった楽器店を回って探し当てただけの 事は有ります。マーチンを選ぶ際には、可能な限り楽器店を回って探す事と、決して 妥協しないで選ぶ事が大切です●ナットは前回の定期メンテで交換しました◆リペアを開始して行きます●今回は簡単な内容ですから、直ぐに完了する予定です●剥がれてる少し先にマスキングテープで固定してから、剥がれ箇所にタイトボンドを塗って マスキングテープで固定して、一晩このまま置けばリペアは完了です●はみ出たタイトボンドは硬く絞ったウエスで拭けば綺麗に取れます 隙間が無い事を確認してリペアの完了です●リペアの完了です 画像6枚は最小枚数記録更新と思います
2022年10月03日
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◆Kansas W-150 ジャンクからの再生です。ギターオーナー様は、匿名希望です ご自宅の納戸に数十年仕舞っていて、超久しぶりに弾こうと思ったら、大変な状態になって いたので、元通り弾ける様に成りますか?と ご相談頂いたのがきっかけです K2ギターファクトリーのサブタイトルの、【青春のギターリペア】ですから、 青春時代を相棒として過ごして来たギターを、ご機嫌に弾ける様にする事はお任せ下さい◆リペア開始して行きます●この画像ですと、何処にも問題が無い様に見えます、外見から伝わって来る事は 大切に弾かれて来た事です●ペグがチューニング出来る状態では無かったので、既に交換をして有ります●コーションラベルが無いのですが、購入時に15,000円からお値引きして頂いた記憶が有ると言う事で W-150で間違いが無いと思います 初心者の方にKansasをお勧めする楽器店様の対応に関心します。Kansasをリペアさせて頂いて 良く鳴るギターが殆どでしたので、好印象を持っているメーカーです 工房のお客様で、最初に手に入れたギターが現在では名機と呼ばれるギターを購入された時の 説明に共通している事は、【これを買っておけば間違いないから!】です。 男気を感じます◆画像から確認して行きます●スケールを使わなくても目視で判るほど、10フレットから強度の逆ゾリが有ります●逆ゾリの頂点にマーキングをしておきます●11フレットにスペーサーを咬ませて、ネックヒーターで逆ゾリを矯正して行きます 今回は素直な逆ゾリでしたので、問題無くストレートに戻せると思います●30分掛けてから、数時間後に10分掛けてから治具を外して状態を確認しますと ロッドフリーで、1フレットもネックスケールにピッタリ付いてます●途中も問題有りません◆サクサクと再生して行きます●ネックヒールに隙間が有りましたので、タイトボンドⅢを流し込んでクランプで固定します●ラチェット式のクランプは真っすぐにトルクが掛かりますので、こう言った時には使い易いです●トップの隙間も同時に接着固定してりますのでご安心下さい◆ネック裏はオイルフィニッシュに変更がご希望でしたので、塗装を剥がして行きます●ここまでは手作業ですが、この先は機械の力を借りて剥がしますので簡単です●今回はワトコを使わず、ウレタン系のオイルフィニュッシ仕上げにしました 画像は仕上げの蜜蝋ワックスを掛ける前ですが、手触りと滑り具合はリード弾き プレーヤーには最高です【個人的な好みです】 オーナー様のプレースタイルから滑りが良い方法をご提案しました アコギもエレキも同じプレースタイルの同志ですから、その辺は良く判る積りです◆セッティングして行きます●仮のナットですから、フレットに0.45mmのスペーサーをセットします●手持ちの合いそうなサドルをセットしてセッティングして行きます●仮のサドルでしたが、6E側の高さはピッタリでした●1E側は0.5mm下げる必要が有ります●クリアを塗って有るブリッジはキズが付くと見栄えが宜しく有りませんので クリアを剥がして、エボニーのステインで着色します●フレットボードもエボニーステインで着色します 元のローズウッドの木目がエボニーに見えましたので着色しました●ボディ全体にワックスを掛けますと、ビンテージギターにしか出ない、何とも言えない 風格が出て来ます お渡しの際に【これが俺のギター?】と信じられないと言うか、惚れ直したって事が多いです●バックのクリアを見ますと、ラッカー仕上げ?の様な感じです。年代から違うとは思うのですが もしそうだったらと考えて、ラッカー対応の扱いをした方が良いと思います●過去のデータからサドルはエボニーにします●フレットボードの350Rに合わせてサドルを削り出します●ナットはオイル漬けですが、弦溝はセッティングが決まってから調整しますので 1フレットにスペーサーをセットします●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E側は、0.5mmサドルの削りが足りなかった様です🌻仮の試奏タイムです セッティング前の仮のナットがタスクで、サドルがプラスチックでしたが、K2の耳には 最初の組合せの方が圧倒的に出音が良いです。 エボニーサドルとの相性が良くない3例目になりそうですが、ナットの相性を見るために サドルを戻して出音を確認し、満足が行かない時はタスクナットに交換します 組合せの種類は,前者がナットで後者がサドルです ①ボーン+ボーン ②タスク+ボーン ③タスク+プラスチック➡プラスチックのブランクサドルは使った事が無いので情報不足です●何時ものオイル漬けのナットをセットします ピッタリ収まっているのですが、1E側のバインディングセルが縮んで隙間が出来てます タスクナットに交換する可能性も借りますので、現時点では接着はしてません●上からの見た画像を先にアップしたのは、バインディングが縮んでますと隙間が有る様に 見えるからです●ナットはオイル漬けで行きますので、1フレットの調整を済ませました●ナットを整形して1フレットのクリアランスを、0.47mmで有る事を確認します●12フレットの弦高は決まってますので、この先はサドルの素材を決めれば良いだけです エボニーとの相性も好みの問題で特に宜しくない訳では有りませんので、タスクを用意して 3種類のサドルで最も好みに合う素材に決めて頂く事になりました●ヘッドストックの仕上がりです●フレットボードも良い感じです●ウレタン系のオイルステインの手触りも良い感じです●バックも綺麗な状態です●仕上がりました🌻工房に展示しておりましたら、商談を頂きましたのでリペア記事が直ぐに判る様に トップページに移動させました
2022年09月30日
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◆Tokai Les Paul Standard 1E音詰まり解消のご依頼です。ギターオーナー様は、Ms様です フレットの打ち直しの診断も兼ねてお越し頂きました ・・・どこかで見た事が有ったと思ったら、K2も買おうか迷ったギターでした ◆画像から確認して行きます ●ゴールドトップのStandardで、57年製のコピーです ネックも太すぎず細すぎず、弾き易い絶妙な太さです●G社から指摘された Les Paul 名が入ってます。その後はLove Rockに変わったと思います 現在でこんなことしたら大炎上確定でしょうね●トップゴールドのサイドバックのカラーは、やはりこの色がベストと思います◆リペアを開始して行きます●E弦が開放~最終フレットまで全て音詰まりを起こしてますので、原因はブリッジ駒Or弦 以外に有りませんが、今回は流石に弦と言う事は無いので、コマの溝を耐水ペーパーで 優しくサンディングします これで開放弦以外の音詰まりは無くなりました●ナットの1E溝を整えますと、解放弦の音詰まりも解消しました フレットの打ち直しは、全く必要の無いコンディションですからご安心下さい●音詰まりが有ったのでブリッジを1E側を上げていたそうなので、適正な高さに戻して リペアの完了です●某リサイクルショップで試奏させて頂いた音と、工房で試奏した音が全く違うため 入手するのを躊躇った事を後悔したギターですto be
2022年09月25日
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◆Morris F-30 セッテイングです。ギターオーナー様は、Tta様です 工房の近くの【ボーンアゲイン】さんと言うリサイクルショップさんで見付けて来たそうです Ita様はお宝ギターをゲットする天才です 状態と音も申し分なく、更に購入価格をお聞きして驚いてしまいました お約束のお渡し予定日は、日曜の午前中でしたが、台風の影響がどうなるか予測不能ですから 残業して済ませてしまう事にしました◆画像から確認して行きます●状態も良く40年以上経過しているにも拘らず、日焼けも殆ど無くフレットの減り方に 親近感が沸きましたので、エレキ弾きの方が前オーナー様の可能性が高いです●ヘッドストックの突板はハカランダの様です●この頃の日本製のWシリーズは、品質が安定しており当たりのギターが多い印象です 【K2ギターファクトリーの個人的な感想です】●1E側のフレットのエッジ処理が宜しく無いので、エッジの処理を追加させて頂きます●バックのベルト等で出来るお約束のキズも有りません●ネックの状態も極上です◆リペアを開始して行きます●ロッドは既に締められる限界まで回ってましたが、緩めてから1フレットのクリアランスを 確認しながら、締められる限界を確認しながら調整して行きます●ロッド調整後の弦高が、6E/12Fが3.00mmで1E/12Fが2.75mmでしたので、 逆算してナットの高さを予定の弦高になる様に削りました●弦を張り戻して予定の弦高になっているか確認します 6E/12Fは、2.25mmで予定通りです●1E/12Fも、1.75mmで予定通りです●画像の様に1E側のフレットエッジの処理が甘いため、1E弦がエッジに引っ掛ります●隙間が開いているフレットにマーキングをしておきます●バインディングをマスキングしてエッジを仕上げます●1E弦が引っ掛る事は無くなりました●フレットの磨きと、オイル塗りも完了しましたので、リペアの完了です 今回はエッジの仕上げの追加が発生しました🌻試奏タイム 今回のW-30もすこぶる鳴ってまして、しかもサビ錆びの弦ですから驚きです 弦を張変えた後の出音が楽しみです
2022年09月23日
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弊社ブログの社名、画像を無断で使用している偽サイトが確認されています。これらの偽サイトは、弊社がリペアしたギターを販売しているかの様に表示しており、お客様からお預かりしたギターを、無断で別のURLのサイトで販売する事は有り得ませんこの様なサイトは、弊社とは一切関係は御座いません 模倣サイトではお客様の個人情報を収集、悪用されたり、詐欺被害を受ける可能性が高いですくれぐれも被害に合わない様に、K2ギターファクトリーが運用しているURL以外のサイトにはご注意下さいませ。K2ギターファクトリーが運営しているURLは下記の通りです。正規サイトのURLに接続されていることをご確認の上、ご利用ください。【他のURLのサイトは有りません】K2ギターファクトリーhttps://plaza.rakuten.co.jp/sikedaimao/
2022年09月22日
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◆YAMAHA FG-180 赤ラベル SKYSONIC T902取付です ギターオーナー様は、ONU様です。富里市WAY‘Sのマスターからご紹介を頂きました🌸ギターオーナー様をご紹介致します●YouTubeで【トンネル弾き語り】で検索しますと、トップページに表示されますので探す 手間が掛かりません、是非お聴きくださいませ! K2ギターファクトリーでは、FG180赤ラベルのメンテナンスをお引き受けさせて頂く オフィシャル・ギター工房としてバックアップさせて頂く事になりましたので、宜しくお願い 申し上げます。◆画像から確認して行きます●ジャパンビンテージのシンボルと呼んでも良いFG180の赤ラベルです ボディのキズは長年の勲章に見えてくるのは何故でしょうか?●NEO-Dのパッシブタイプをお使いでしたが、取付が簡単では有りますがシールドが長いので 緊急避難的には便利ですが、長く使うにはシールドが!ですね●緊急避難的には戦力になりますが、サウンドホールから伸びるシールドをどうしましょう?です●工房でお勧めしている、T-902は、マグネット&コンデンサータイプのピックアップでノイズも無く コスパも高いピックアップです◆交換して行きます●12mm径の穴を開けます●シールドをテールから通せばサウンドホールに腕を突っ込む必要が有りません●楽器ではお馴染みのCR2032電池1個を使います 満タンの電池で連続使用102時間くらいです●依頼されて無いのですが、ホワイトボックスのK2ギターファクトリーを通過したギターを ちょこっと調整すれば弾き易くなる事が判っていて、そのままお戻しする訳にはいきませんので 調整しておきました●作動テストもOKです●ピックアップ取付は完了しました●お考えになってる事とは思いますが、ペグが限界に近づいていると思います ライブでチューニングは命ですから早めに交換された方が良いと思います🌻ギターオーナーのONU様は精力的にライブ活動をされてまして、YouTubeに動画を アップされておられます。トンネルの中と言うレアな場所で収録されてますので、 是非ともお聴きください!
2022年09月20日
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◆K.Garage セッティングのご依頼です。ギターオーナー様は、SZ様です Gib▲onのリペアの際に、もう一台有るけどお願いしたいと言う事でお持ち頂きました Jシリーズと言うよりも、L-00モデルに近いと思います◆画像から確認して行きます●L-00のコピーは珍しいのか、見た記憶が有りません 深胴、小振り、ピックガードのデザインから間違いないと思います●詳しい訳は判りませんが、ブランドマークも消して欲しいそうです●コーションラベルも剥がします●ここまで乾き切ったフレットボードも珍しいです、割れずに良く耐えたと思います●ギターでしたらお約束のバックのキズも殆ど有りません◆リペアを開始して行きます●ヘッドのネームを消して行きます ●幸いにもブラック塗装の上にクリアを吹いてから、社名をペイントして更にクリアを吹いた様で 粗目のコンパウンド~鏡面仕上げコンパウンドで周囲と同じ仕上がりになりましたので 改めてクリアを吹く必要が有りませんでした●ネックスケールでネックの状態を確認しますと、13フレットを頂点に左右が低い状態です とても嫌な予感がして来ました●ロッドを完全フリーにして、ロッドを調整して行きますと予想に反して簡単にセッティング 出来そうです●6E/12Fで3.00mmはまだまだ高いですが、13フレットを中心の左右の差は無くなりました●1E/12Fも3.00mm有りますが、大した事では有りません◆調整後の弦高を確認します●6E/12Fで、2.00mmは少しやり過ぎかも知れませんが、他に影響が出なければOKです●1E側はOKです●1フレットは0.48mmのシクネスゲージがピッタリですから、ロッドの調整がピッタリと言う訳です●全ポジっションの音出しをしますと、1E弦の殆どでバズってますので弦高を上げる選択では無く フレットを擦り合わせする事を選択しました●1Eのポジション全体を一度に擦り合わせ出来る治具を使います 1Eのポジ全体をマジックでマーキングしておきます●マーキングが消えれば擦り合わせの完了の目安になります●ブリッジの1E側に木目思ったらクラックでしたので、タイトボンドでパテを作って 接着固定します●クラックにパテを無理やり押し込んでからクランプを掛けま 余分なパテが、むにゅと出てきましたので、このまま接着固定を待ちます●パテが硬化した事を確認したので、サンディングして蜜蝋を塗ってクラックの接着固定はOKです クラックの跡は木目の様に見えます●社名を消す時に使ったワックス分はシリコンオフで脱脂してります◆仕上がりのセッティングを確認します●6E/12Fは、2.25mmです●1E/12Fは、1.80mmです●ヘッドの仕上がりです●フレットボードもこの通りです●リペアの完了です
2022年09月19日
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