2005年09月27日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay


 ものすごく迷ったけれど、わたしは行かなかった。
 「ずっと父さんのお墓参りや法事には呼んでもらいたから、あちらの親戚とは仲良くしたい」とは、娘たちの弁であり、それは我が子ながら中々天晴れな心構えである。

 それに引き換え、別れた夫の実家はどうも居心地が悪い。
 わたしには居場所がないのだ。
 ついつい隅っこに退いてしまい、それが周囲に気を使わせてしまう。
 わたしの存在が、場所に妙な空気を漂わせてしまう気がするのだ。

 彼の、長い闘病生活の最後の部分しか関わらなかったことが、どうしても後ろめたい。
 それには、わたしなりの理由があり、言い訳もしたいところだけれど、誰にも理解はしてもらえまい。

 これはわたしの悪い癖で、いつも肝心なところで口をつぐんでしまうのだ。
 でも、亡き元夫はそれを誰より理解してくれていたのだから、心配には及ばないのだけれど。







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最終更新日  2005年09月28日 00時48分31秒
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