城山の幼児教育を考える会

2004.12.16
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仕事をしていると学校や地域の役員を受けられない、

仕事しながら子育てする人の昔からの大きな悩み。
それでなくても子どもがいると、風邪をひいた、怪我をした、参観日、家庭訪問・・・と、
しょっちゅう休みを取らざるをえなくて、同僚に迷惑をかけている。
その上、役員での休暇だなんて、もう言えないって。

職場では子どものいない人が理解をしてくれない、いじわるをされる。
学校や地域では他の保護者が白い目で見る。って、
被害者意識さえ湧いているような話もよくきく。

正社員かパートかバイトか在宅か・・・などという違いさえも、
役員を受けるときの言い訳になっていたりする。
「私は正社員なんだもの、○○さんはパートだから私よりも楽じゃないの?」なんてね。

仕事を見つけるのも苦労する時代だから、
休んでばかりいたらクビになったり降格したりするのは
どの職場でも、どんな勤務形態でも同じだと思うの。
でね、私が思うには、まだまだ日本は、
ある意味割り切らないと子育てと仕事の両方は出来ない社会事情なんだ。
これから、だんだん、介護とかボランティアとか、
仕事じゃない部分で担っている人だって増えていくから。

だから、仕方ないんだよ、

仕事を休まないとならないときは職場で謝る。
なんか言われても、言い返したいことは自分の中でぐっと飲み込む。
そこで自己主張したら、かえって受け入れてもらえない状況ってあると思わない?
「じゃ、仕事やめなよ」とか、「じゃ、子ども生むなよ」とか、「じゃ、役員受けるなよ」とか。

「ごめんね、今回は出来ない」って言ったときにどんな風に受け止められるか、

働く人も、そうでない人も、それは同じだと思う。

カバーしてくれている仲間がいると思っていないと、何事も出来ないと思う。
仕事してない人の比率はどんどん減ってきた気がするけど、
働いていない人の中には、仕事してる人のたいへんさも理解していて、
できるだけ無理しなくてすむように自分が出来るところはやってしまおう
などと思う人だっていっぱいいる。
そこへ、「仕事してるんだから仕方ないでしょ」と開き直りの態度が見えたら、
「仕事してる人のカバーをするために働かない道を選んでいるんじゃないのに」って、
それこそ恨み言の再生産になっていく。

だから、出来ないときは出来ないでいいんだよ。
でも、みんながちょっとずつ無理してできることなら、
自分の都合は主張しないで出来る無理をし合っていくしかないと思うの。
で、ちょっと無理してもできない時は出来ないなりのやり方を考えていくしかないんだよ。

職場では『子どもがいるんだもの』、
学校では『仕事してるんだもの』、という言葉を極力使わない・・・
これが私は大事だと思うの。
厳しいことだけど、私は両方でカバーする側にいたのでそう思います。

その一方で、働く人が増えている中での役員会のあり方も
もっと工夫して変えてしていかないとならないと思うの。
そういう仕組みを変えるには、またまた手間と知恵が必要で、
それを担うのは誰がやるのか・・・って、それが今の現状だと思うのよ。

仕事と子育て、これは、大昔からの女が背負ってきた課題。
子育て支援って、保育園や学童保育の充実だけでなく、
こんなところにも課題があるんだって、
これは現場のお母さんたちしか分からない差し迫った課題なのよね。
社会問題としては切り込まないでしょ。

なんか、皆が変わっていかないとね、もうやりきれない時代がずっと前から来てるのにね。
いつか、幼稚園を退職して保育園に勤めるようになった先生が、言っていました。
「保育園の保護者に話したの。
『子どもを育てる環境を整えるために、働いていないお母さんは
皆さんの代わりにたくさん役割を果たしているってことを忘れてはだめなのよ』って。
これは、幼稚園にいたときのお母さんたちが
小学校でどんな風に活躍しているか知ることが出来たから気づいたことなのよ。」と・・・。

みんな個人が選んだ道を生きているのだから。
相手の生き方と自分の生き方の違いを強調するのではなくって、
どちらも少しだけがんばって、どちらの負担の少しでも減らすようにしていく。
お互いの生き方の利点を活かすように工夫する気持ち。
それが思いやりというものだと、
働く人も、家にいる人も、役員もそうでない人も
皆がそう思っていかないと世の中うまく回っていかないと私は思っているの。

きれいごとかもしれないんだけど、
働いていないおかあちゃんとしては
なんとか、働く人も役員がしやすいような仕組みを見つけていこうと、
そういう気持ちです。

子どもを生んだら、もれなくついてくる、役員という厄介な存在を
新たな自分の場として楽しめるような、重たくない存在に変えるように、
なんとか、工夫していこうよね、いっしょに!









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最終更新日  2004.12.16 11:09:41
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