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2011年05月03日

『本日は大安なり』／辻村深月

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100592)

カテゴリ：ほん

本日は大安なり
著者：辻村深月
価格：1,680円（税込、送料込）
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暦どおりに、とはいかないまでも、
今年は上手いことシフトを組ませてもらって、
プチ連休を確保。

天候と体調と家事とのバランス、
その他もろもろを考慮して、
比較的ゆっくりと過ごさせていただきました。

溜まっていた積読本も１日１冊ペースで読めたし、
満足まんぞく。

東野圭吾『麒麟の翼』の安定感は言うことないが、

先般、吉川英治文学新人賞に輝いたのも記憶に新しい彼女。
全体的に有川浩っぽいテイストの作風ながら、
辻村カラーの伏線の緻密さはさすが。
ブライダルコーディネーター、という仕事についても
しっかり取材をし、咀嚼していることがよくわかる。

短篇と短篇との流れもスムーズだけど、
人物の状況設定がすこし難しいので、
考えながら読みすすめなければならないあたりは、
ソフトにミステリー畑の本領発揮か。

私自身、もともとハッピーエンドは
うすっぺらく偽善的な気がしてあまり好みではないのだが、

ほんとうに心の揺れる出来事が続くなか、
知らず知らず無意識のうちに、
明るい未来を暗示するような結末の物語に共感するような
心持ちになっている。

その点においても、この本は、

直木賞もそう遠い将来ではないと思われる辻村深月、
今度は本格的なコッテコテの正統派ミステリー、
期待してます。

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