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2009.07.02
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カテゴリ: 心理・教育
七夕.GIF



 いったい何をやるのかというと、10人ぐらいの見ず知らずの人と、いっしょのグループを作り、それに、ファシリテーターという心理の専門家がついて、3泊4日ぐらいの合宿をやるのです。たいていは、都会からは離れた宿舎で行われます。その間は、何をやるかというと、部屋の中で車座になって、2~3時間、テーマを決めず、何かを話すのです。たいていこういう「セッション」を午前、午後、それに夜行います。たまに散歩したり軽いスポーツで汗を流すこともありますが、ほとんどこのセッションを繰り返します。

 こう書くと、ずいぶんかったるいことをするんだなあと思う人が多いでしょう。僕もそう思いました。実際、今でもそう思います。セッションの中では、1時間以上もみんな黙ったままの沈黙が続くこともあるのです。やってるさいちゅうに、「いったいなにやってんだか?」と思うこともあります。
 それでも、BEGはいいんです。

 僕が最後に参加したBEGは、河口湖のそばの大学寮で行われました。
 セッションが始まり、いろいろな話が出ました。もちろんみんな、世間話や週刊誌的な雑談をするために集まったのではないという意識があるので、自分の中の気持ちのこだわりや、他人の話に触発された自分の経験談や思いなど、会話を通じてだんだん自分の内面を掘り起こしていきます。
 ただ、このグループでは、心理的に深く入ろうとする人がいる一方で、そういう雰囲気に水を差す人もいました。お互いの話しに共感してもっと自分のことを語りたくなるようなときに、「そういうのは私はわからない」とか、「心理の人はやたらそういう見方をしたがるけど、私はそういうのは好きじゃない」といったことを言って、グループの雰囲気をもり下げます。

 そのうちに、「こんなことをやってもあまり意味がない気がする」と言い出したり、または一般的な雑談をしようとします。
 グループの相互の気持ちが深く行こうとするのに抵抗しているようです。そして、その人たちの「妨害」に対する反感を持つメンバー、双方をなんとか納得させ、グループをまとめようとするファシリテーター。


 3日目の午前のセッションでは、もうみんな疲れてしまい、停滞した雰囲気でした。
 でも、その中で
「自分の心の中にあるものが知りたい。でも、深くまで行ったら、忘れていたトラウマを呼び覚ましてしまうかもしれない。自分の心の中深くに入っていくのって、井戸の底を探るような怖さがある。」
 と、僕が最初の日に言った言葉をだれかが持ち出しました。
 そして、セッションが終わるとき、ファシリテーターが、
「疲れたから、午後はもう休んじゃいましょう。井戸の底・・・うん、井戸の底じゃないけど、みんなで風穴を見に行きませんか?」
と提案しました。

 午後はセッションお休み。みんなで富士の風穴を見に行きました。ひんやりすずしい暗い洞窟の中。わいわい楽しみながらも、このとき、何かこのグループに変化が起き始めていました。
 風穴を見たあと、みんなで喫茶店でお茶を飲みました。みんなわいわい雑談で盛り上がる店の隅で、ファシリテーターの人が、グループに抵抗していた人の話をしきりに聞いていました。

 夜のセッション、突然グループの空気が変わっていました。あれほど抵抗していた人が、自分の気持ちを語り出したのです。こうなると、お互いの話しに次々に刺激され、自分の心の深くにあるものが次々とわき上がってくるのです。そして、それを言葉にする。
 この仲間といっしょだから、向き合える、このグループにいるから、自分の「井戸の底」に下りることができるのだなあと思いました。



 翌日、午前のセッションが終わり、グループは解散、お別れになりました。しかたがないのだけれど、いつまでもここで、この人たちといたいという思いでいっぱいでした。
 帰りに何人かを車で駅まで送りました。
 握手をして、別れると、僕は車のエンジンをかけてその場を去りました。運転するうちに涙があふれてきて、思わず車を止めて、しばらくボッとしてました。
 こういう思いを味わえるのは、やはりBEGだけなんですよね。 






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Last updated  2009.07.02 23:50:47
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