田舎育ちの私が結婚して苦痛に思ったことは料理ができないことでした。母親の食べさせてくれたものは、一通り作れましたが・・・・・見てのとうり田舎料理でした。
ご飯、味噌汁、煮魚、なます、金平ゴボウ,いかの刺身、お煮しめ、巻き寿司,おいなり、五目御飯、鍋焼きうどん、漬物、フライ、てんぷら、カレーライス、・・・・・・こんな程度でした。
女の子が二人授かり年子でしたので、育てるのに大変でした。無我夢中で育児をしました、その間夫は仕事、仕事と言って夜遅い帰宅、揚句に出張で・・・・・お父さん役、お母さん役をしていました。
二人の子供のおかげで楽しい毎日でした。しかし心の隅に夫を許せない自分が住んでいました。
自分が選んだ人、それは自分に見る目がなかったのだ!と自分に言い聞かせ、諦めることにしました。
そんな心境になるまで5-6年かかりました・・・・・自分を大切に、子供たちのために、20年頑張って行こう。
心の持ちようで、気持ちがおおらかになり、いつしか教育ママに・・夫のいいところはお給料をきちんとくれるところ、それが何よりの救いでした。
いつの間にか、子供も10歳を過ぎ手がかからなくなりました。今からでも遅くない、何を習うべきか・・・・・洋裁、和裁、編み物、料理・・
何日か考え、料理を習うことにしました。女は料理ができないとだめ、二人の娘に料理上手な女性になって男の胃袋を、子供の胃袋をしつかりつかめる娘に育ててみたい、と思いました。
親の後姿を見て、育つ・・・それを信じて私は料理にのめりこんでいきました。乗れなかった自転車を練習して、料理教室にかよいました。
習ってきた料理はその日の食卓に・・・・子供たちは生き生きしていました。ドリア、ケーキ、シュークリーム、まんじゅう、など狂喜のさた・・・・・ますます私は張り切りました。
子供が中学、高校、となっても料理にはまりっぱなし、月日は流れ・・・・
現在・・・上の娘は高校の家庭科の先生になり、料理得意、したの娘は栄養士として病院に5年間勤め,結婚で東京へ、日本一の先生について、料理をならっているとを自慢しています。
これでいいのだ・・・・美味しいものを作ってくれるお母さんを自慢する孫たち、素直に、いい子に育っています。
残念なことは男の子に恵まれなかったということです。
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