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一連のラールセン銘柄の再喫の最後は「シグナチュア」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年3月の事でした。 今日本に輸入されているラールセン・ブランドの中で唯一の100gとなっている「シグナチュア」です。爽やかフルーツ系の喫味が美味しいラールセンらしい逸品です。過去幾つか輸入されて来たラールセンの100g缶ですが、一つを残すとしたら私でもこれを選びますし、実際一番売れていたのでしょう。 例えばドイツで販売されているラールセンの煙草ラインアップを見ると、50gパウチ、50g丸缶、100g角缶と揃っていて、且つ同銘柄で100g缶と50gパウチの両方のパッケージで売られている物もあったりします。日本でもかつては50gパウチ、50g丸缶、100g缶とあって、しかも100g缶は銘柄毎に個性的な缶形状をしていました。また、古い在庫だと100g?深丸缶も見たような記憶があります。それが今の日本では、50gパウチの上は、いきなり100g角缶です。 大抵のブランドのラインアップを見ると、50gパウチの上は50g丸缶で、イヤー煙草のような限定品が100g角缶になっています。ピーターソンとかダビドフとかがそうです。ですから、50gパウチの上にいきなりレギュラーの100g角缶があり、且つ限定も100g角缶で出るという日本向けラールセンのラインアップ構成は、かなり珍しいと言えると思います。 こういうラインアップ構成も個性的で悪くないとは思いますが、やっぱり50g丸缶がないのは少し寂しい気がします。前述のドイツでの販売ラインアップを見ても、ラールセンの50g丸缶は種類が少ないですから、それを日本にも導入するというのは非常に難しいのだろうとは思いますが、ラールセン・ファンの私としては50g丸缶銘柄も日本向けラインアップに入れて欲しいなと思う所です。 まぁ、でも、今より更に銘柄数が減ってしまうより、現状維持の方がマシではありますね。[個性的な煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.26
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続けてラールセンの煙草を吸っています。今回は「スイートアロマティック」です。この煙草を最初にレポートしたのは、旧称「マスターズブレンド」時代の2011年8月の事でした。 ラールセンの日本向け現行パウチ物3銘柄の内、最もバランスの良い煙草だと思います。前回の「メロー&テイスティ」より華やかで、「ファイン&エレガント」より落ち着きと奥行きがあります。この辺は流石「マスターズブレンド」と呼ばれていただけはあります。前述2銘柄より、一つ上の出来栄えです。 そう考えると、現在残っているラールセンの日本向けパウチ物3銘柄の内容は、最低限の銘柄数で上手く出来ているなと思います。以前は着香ラタキア物の「トゥルーディライト」とナッツ系着香の「シンプリーユニーク」があって、もっとバラエティーがあったのですが、そこから削って銘柄数を減らしつつラールセンらしさを表現するとなると、私でも現行3銘柄にすると思います。やはりラールセンの煙草の一番の個性は、フルーツ系の爽やか着香をベースにしている所だと感じるからです。 近年、日本に輸入される多くのパイプ煙草ブランドで銘柄数の削減が行われていますが、何を残して何を無くすのかという事は、製造元&輸入元の中では大きな問題になっているのだろうと思います。勿論、殆どの場合は売上高や利益率で決まっているのでしょうが、それらに加えてブランドの個性や特徴を維持するというのも大きな課題なのだろうと思われます。 市場が拡大していて、イケイケドンドンという状況であれば何てことない課題ですが、市場が縮小して行く現在の状況下では非常に難しい問題でしょうから、製造元&輸入元の苦労が偲ばれます。[イケイケドンドンの煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.19
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今年のイヤー煙草からラールセンの煙草を集中的に吸っています。今回は「メロー&テイスティ」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年の6月でした。 現在輸入されているラールセンの煙草の中では最もマッタリ系の煙草だと思います。フルーツ系の風味も混ざっているのですが、基本的にバニラ・チョコレート系の着香です。ほんの数年前までは「1864」とか、他にもマッタリ系の煙草が輸入されていたラールセンなのですが、今はすっかり銘柄数が減ってしまいました。 けれども、例えばドイツのネット煙草通販サイトとかを見ると、欧州で販売されているラールセンの煙草はかなりの銘柄数があって、これまで日本には輸入されていない物も多くあります。ですから、ラールセンというブランドが大きく縮小しているという訳ではなく、輸入元の判断として、輸入銘柄数が減らされているのだと考える事が出来ます。(同様に米国でのラールセンの銘柄数は日本より更に少ないようです。) ラールセンのファンである私としては、以前のように多くのラールセン銘柄が輸入されると嬉しいのですが、歴史的円安局面である現在の状況を考えると、それも殆ど無理なんだろうなと思います。orz まぁ、手の届く範囲で何とか楽しみを見つけて行くしかないんでしょうね。[楽しみな煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.12
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先月末にラールセンのイヤー煙草「2024」を吸い、前回は新パイプの評価用として同社の「ファイン&エレガント」を吸った訳ですが、今はその流れで「ファイン&エレガント」をそのまま吸い続けています。この煙草を最初にレポートしたのは2011年4月ですが、この煙草は私が初めてパイプ煙草を購入した際の三つの銘柄の内の一つですし、近年は常備煙草にしていて、ずっと切らした事がありません。 で、今吸っている分は、煙草ジャーに入れて前からストックしていた物で、3月に購入していた同銘柄のパウチは、次のストックに回る予定です。言ってみれば、今は長期ストックの入れ替えをしている最中という訳です。 良く考えてみると、最近この煙草については、今回のようにジャーに入れていた長期ストックの入れ替えのために集中的に吸うばかりで、パウチの開封直後にそのパウチを一つ吸い切ってしまうという事がありません。煙草ジャーに入れて保管しているとは言え、何か月もジャーに入れていると、乾燥が進んだり、着香が飛んだりして、開封直後のフレッシュな状態とは少し違う喫味になってしまいます。好きな煙草なので、こういうわざわざ味を落としてから吸うような消費の仕方は、何だか勿体ないような気もします。まぁ、好きな味なので、少々味が劣化していても美味しく楽しめてはいるのですが・・・。 次のストックに回す分は、吸うタイミングが来るまでパウチを開封せずに置いておき、いざ開封して吸ったら、1パウチを完全に消費するまで連続して吸い続けるという方法も良いかも知れません。でも、色々な銘柄を吸っている中で、次の煙草に移る中途半端なタイミングの時の繋ぎとして常備煙草を一二回吸うというような事もあるので、常備分を集中して1パウチ吸い切る訳には行かない場合というのもあります。 ・・・まぁ、暫くは今のままの消費の仕方で続けるしかなさそうです。[今のまま続ける煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.08
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やっと日本に入って来たラールセンの今年のイヤー煙草「2024」を吸います。 昨年のイヤー煙草は「EDITION 2023」と缶にあって、それまでの年のバージョンでも年号の前か後に必ず「Edition」の表記があったのですが、今年は缶の何処にも「Edition」の文字がありません。ですから今回の記事の表題にも「エディション」とは入れなかったのですが、ネット上のお店によっては「エディション2024」と表記している所もあるようです。 では早速開けてみましょう。 開封時の香りは、基本的にフルーツ系ですが、中にクッキーか何かの焼き菓子系の香りも少し混ざります。カットはラフとリボンの混合で、真っ黒いブラックキャベンディッシュらしき葉が半分くらいを占めるでしょうか。缶裏にある説明によると、ブレンド内容は「ブラックキャベンディッシュ、バージニア、バーレー」なのだそうです。湿気は、この手の着香煙草としては普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、酸味と甘味の混ざったフルーツ系でありながら、意外にも落ち着きのある香りが来ました。少し混ざる焼き菓子系の香りが、フルーツ系の派手な香りを適度に抑えている感じです。味も、酸味と甘味のあるフルーツ系がメインではありますが、意外に渋さがあって、やはり落ち着きを感じさせます。この落ち着き感の演出は、ブレンドされているバーレー葉によるものなのではないでしょうか。 火付きと火持ちは良いです。イイ気になってスパスパやっちゃうと燃え過ぎになってしまいそうな感触もありますが、落ち着きのある喫味に合わせて落ち着いて吸えば問題ないと思います。 喫煙中盤になると、落ち着きのあるフルーツ系という味と香りは変わりませんが、バーレー葉由来と思われる舌や喉への刺激が出て来ました。それほどキツイ刺激ではありませんが、落ち着きのある味や香りの方向性とは少し合わないので、ちょっと目立ちます。でも、まぁ、この派手過ぎず地味過ぎず、甘過ぎず辛すぎないバランスが、この煙草の個性なのでしょう。 喫煙終盤になると着香が抜けて来て、割りと渋さが先行する喫味になって来ました。この辺は標準的な着香煙草の流れだと思いますし、フルーツ系とは言え最初から落ち着きのある喫味だったので、特に違和感はありません。ただ、やっぱりバーレーの刺激が目立つかなぁ・・・。 という事で喫煙終了。後味は落ち着きのあるフルーツ系と少しの刺激、残り香は薄いフルーツ系でした。 全体的に見て、抑えた酸味と甘味のあるフルーツ系に少しの刺激が加わり、絶妙に中庸な着香煙草だったと思います。 美味しい煙草だとは思いますが、う~む、何と言ったら良いのでしょう。派手な軽さのフルーツ系ながら、軽過ぎない程度に抑えが効いていて、更に抑えが効いている割りには地味になり過ぎず、刺激もそこそこあるという、一言では言い表せない喫味の煙草で、レポートを書いてて複雑な気持ちになりました。最近の混沌とした世界情勢のようでもあり、その意味ではイヤー煙草らしいとも言えますが・・・。 まぁ、何も考えずに吸うのが良いのかも知れません。(笑)[複雑な煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.28
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今回はラットレーの「ブラックバージニア」を吸っています。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2015年10月で、50g缶は2021年7月にレポートしています。 私の場合、一つだけ常備銘柄というのがありますが、基本的に1パック毎に違った銘柄を吸っていて、同じ銘柄を何パックも続けて吸い続ける事はありません。それでも、お気に入り銘柄というのがあって、時々無性に吸いたくなって買ってしまいます。今回の「ブラックバージニア」もそういうお気に入り銘柄の一つです。 バージニア葉を真っ黒になるまで熟成させた煙草で、コーヒー牛乳にも似た独特の濃い味わいがとても美味しい煙草です。バージニア葉ベースの非着香ブラックキャベンディッシュ単葉の煙草だと思うのですが、米国某情報サイトでは葉組が「Black Cavendish, Virginia」、「Flavoring」は「Licorice, Nuts / Beans, Plum, Sweet / Sugar」、カットは「Ribbon」となっています。・・・このサイトの情報だけを見ると、何だか普通の着香煙草のように見えますが、実際に吸ってみると全くそんな事はありません。そういう意味では、非常に稀有な煙草だと思います。 これだけオリジナリティーがあり、且つ、とても美味しく好みに合い、入手性も悪くないとなれば、そりゃお気に入りになります。 皆さんのお気に入り銘柄は何ですか?[お気に入りの煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.24
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前回に引き続き、マックバレンの庶民の味方=セブンシーズ・シリーズを吸っています。今回は「レギュラー」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年7月の事でした。 オーソドックスなバニラ・チョコレート系の着香なのですが、同系統の着香である「ゴールド」と比べると控えめで、ナチュラルな感じがします。けれども、湿気が強く、緩めに詰めないと難易度の高い喫煙になってしまう点は「ゴールド」と同じで、価格と味の割りには初心者に優しくない煙草です。 こういう一見初心者向けのようでも、実は初心者に優しくない品物というのは、色んな分野に存在しますよね。パイプ本体とかでも、初心者向け低価格モデルでは、煙の冷却性能やジュースの吸水性が悪く、初心者が使うと煙の熱さや出て来るジュースの量の多さに困ってしまう事があります。このため、初心者には最初からそこそこ定評のあるパイプを使って欲しいと思うのですが、そういうパイプはそれなりの価格なので、これからパイプスモーカーとして定着するかどうか分からないような人に、そうした出費を強いてハードルを上げてしまうのは如何なものかと思ってしまう面もあります。 こうして考えてみると、初心者にお勧めのパイプやパイプ煙草の選定というのは、案外難しいものです。[優しい煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.14
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マックバレンの「セブンシーズ・ゴールド」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは2013年1月だったのですが、その前にも既に吸っていましたし、その後も何度も吸っています。 「セブンシーズ」のシリーズは1パウチ40g入りとは言え、やはり1個1,150円(50g換算約1,438円)という安さは魅力です。高価な銘柄を購入した際は、トータルの出費を抑えるために、こういう安い銘柄を一緒に買うようにしています。 味もなかなか良いと思います。この「ゴールド」は濃い目のバニラチョコレート味で、個性があり過ぎる訳でもなく、安心感があります。ただ、湿気が強めの煙草なので、意識的に緩めにパイプに詰めないと、途端に難易度の高い喫煙になってしまいます。安いだけに、もっと吸いやすい湿気具合にしてくれれば良いのにと何時も思うのですが、糖度が低いであろう安い原料葉煙草に必要な強い着香を施してしまうと、どうしても湿気が強めになってしまうのかも知れません。 でも、まぁ、庶民の強い味方であるのは確かです。これからも何度もお世話になる事でしょう。[お世話になっている煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.10
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今回はコップ社(旧コールハス社)の今年のイヤー煙草「イヤーオブザドラゴン」を吸います。昨年版の「イヤーオブザラビット」は、2023年3月にレポートしてますから、今年もほぼ同じ時期でのレポートという事になります。 缶には赤地に金色で竜の絵と「龍」の簡体字である「龙」という文字が入っています。もう完全に中国向けですね。(笑) まぁ、市場規模が日本より遥かに大きいでしょうから、こうなりますわなぁ。 それでは早速開けてみましょう。 開封時の香りは甘酸っぱいフルーツ系です。でも、これ何だろう・・・。同梱のカードに書かれた着香内容は「Star fruit」とあります。・・・スターフルーツなんて、私は食べた事がありません。orz カットはリボンとラフがメインで、僅かにキューブカットが混ざっています。やはりカードに書かれたブレンド内容は「Cube Cut Virginia | Virginia」となっていますから、着香ストレートバージニアという事になるのでしょうか。少なくとも黒いブラックキャベンディッシュの類は見当たらず、割りと均一な明るい茶色の葉ばかりです。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じ香りと、何かの果物で甘味を加えた紅茶系の味が来ました。カードに書かれた着香内容と葉組に納得が行く喫味です。黒くなるまでは熟成させていないバージニアへの着香という事で、バーレー葉への着香と比べると、着香の深さとしては浅くなりそうだと予想していましたが、実際に吸ってみても、そんな感じです。非着香バージニアの紅茶系の味が、かなり明確に感じられます。 火付きと火持ちは普通で、特に難しい所はありません。キューブカット混じりなので、そこで火付きが悪くなりそうなのですが、それのブレンド割合が少ないので、意識する程の火付きの悪さになっていないのでしょう。 喫煙中盤も序盤と同じ喫味が続きますが、バージニアの糖分によるアルカリの刺激が少し出て来ました。やはり着香感は厚くなく、バージニア本来の喫味と上手く同居しているような感じです。こういう喫味なら、バージニア原理主義の方でも楽しめるのではないでしょうか。 喫煙終盤も殆ど喫味は変わりません。着香感が厚くないのに、ここまで着香感を継続できるのは、ちょっと驚きです。着香の強さと継続性とは別の物だという事なのでしょうか。興味深い喫味です。 という事で喫煙終了。後味はフルーツ味の紅茶で、残り香は独特のフルーツ系でした。 全体的に見て、バージニアの味わいと着香の味わいが上手に最後まで同居している美味しい煙草だったと思います。 着香煙草と言えば、糖度が低く、味が浸み込みやすいバーレー葉が使われる事が多く、且つ、それを真っ黒になるまで熟成させたブラックキャベンディッシュがまず思い浮かびますが、今回のコップ「イヤーオブザドラゴン」では、バージニアに着香し、尚且つ黒くなるまでは熟成させないという方法で作られています。それで着香とバージニアの味わいが同居するという喫味になっている訳ですが、それがここまで楽しめる結果を生むとは驚きです。多分、稀な好例なのでしょうが、こういう作りのレギュラー品がもっとあっても良さそうだなと思います。[楽しめる煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.31
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三つ購入したベントレーのパイプ煙草の最後に吸っているのが、今回の「ロイヤルゴールド」です。この煙草を最初にレポートしたのは、旧称「ロイヤルバニラ」時代の2014年1月で、その後モデルチェンジした旧称「ロイヤルバニラ」の際が2018年1月、名称が今の「ロイヤルゴールド」になって、パッケージが紙箱になってからは2021年5月にレポートしています。 今の「ベントレー」ブランドのパイプ煙草を語る上で外せないのは、やはりパッケージについてです。ベントレーのパイプ煙草が登場した当初、パッケージは普通の50g入り丸缶でした。そして、最初のリニューアルの時もパッケージは丸缶のままでした。ところが、二度目のリニューアルでは丸缶から四角い紙箱になり、今に至っています。日本に輸入されているパイプ煙草で四角い紙箱入りで売られている物は、このベントレー・シリーズだけです。こういう事をするとコスト的に不利だと思うのですが、どうしてこんな事をするのでしょう? ご存じの通りベントレーは英国の高級車メーカーで、今はドイツ・フォルクスワーゲン社の傘下にあります。英国の高級車という事で、エリザベス2世女王の公務専用車として使用された実績もあります。それ程の高級ブランドなだけに、そのブランドから販売されるパイプ煙草も、他とは違う高級感を出したかったのでしょう。独特の紙箱入りなのは、そういう意図なのだと思います。 ただ、元々パイプ煙草というのは庶民のための煙草であって、富裕層や貴族階級は葉巻を好んでいたものです。ですから、本当に高級感を出したいのであれば、パイプ煙草という選択肢はなかったはずです。また、高級感と言っても、日本に於けるベントレーのパイプ煙草は、スイス・ダビドフ社のパイプ煙草程の高級感はありません。日本に於けるダビドフのパイプ煙草は、パッケージは普通なのに、売価だけで高級感を出し切っています。 このように、日本に於けるベントレーのパイプ煙草は、意図したと思われる高級感を出すのに成功しているとは言えないように思います。意図したのが高級感でないのなら話は別ですが・・・。 とは言え、パッケージの面でオリジナリティーがあって、パイプ煙草業界の多様性を豊かにしている訳ですから、これはこれで悪くない取り組みだとも言えます。 宜しいんじゃないでしょうか。[多様性のある煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.27
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今回はベントレーの「プランターズパープル」を吸っています。この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、旧称「プランターズスイート」時代の2016年10月の事で、今の名前「プランターズパープル」になってからは、2021年5月にレポートしています。 今のベントレー・ブランドは全てダン・タバコ社(DTM)が製造している訳ですが、着香煙草に名品が多いDTMだけあって、この煙草も着香煙草として非常に美味しく仕上がっています。そう言えば、先週レポートしたベントレーのラタキア物である「オリエンタルアンバー」も、ラタキア物とは思えない程に着香が目立つ煙草でした。 このように着香煙草に強いDTMですが、そのパイプ煙草製造は1972年から始まったそうですから、パイプ煙草メーカーとしては新興勢力という事になるでしょうか。それなのに、多くの個性的名品を生み出すだけでなく、こうしてOEM供給元としての地位も確立している訳ですから、煙草に対する逆風の強い現代に於いてはお見事としか言いようがありません。 DTMの勢いが今後も続く事を祈るばかりです。[勢いのある煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.24
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ベントレーの「オリエンタルアンバー」を吸い始めました。製造はダン・タバコ社(DTM)です。この煙草を最初にレポートしたのは、旧称「オリエンタルスパイス」時代の2017年9月で、名称&パッケージが変更になった後は2021年5月に記事にしています。 「ベントレー」というのは、勿論あの高級車ブランドなのですが、どうして高級車ブランドからパイプ煙草が出ているのか不思議に感じてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。実は、こういう高級車ブランド等から一見何の関係もない品物が販売される事は意外に珍しくありません。私は昔オートバイの高級ブランド「ハーレー」関係の仕事をしていた事がありますが、ハーレーからもバイクウェア類以外に普通の衣類とか、子供やペット向けのおもちゃ、喫煙用ライター等が売られていました。面白いもので、高級或いはマニアックな車やバイクに乗る人というのは、身の回りの全てを好きな高級車ブランドの品物で揃えたくなってしまうようです。私にもそういう時期がありました。(笑) ベントレーのパイプ煙草は、そうした需要に応えるものです。 本来なら、こういう高級車ブランドの品物は、そのブランドの販売店で売られるべきものなのですが、不幸にも日本では煙草類の販売には財務省の許認可が必要です。自動車販売店がその認可を得るのは色んな意味で大変なのでしょう。それで結局、高級車ブランドの煙草も、煙草店でしか販売出来ない訳です。これはブランドの販売戦略として見ると、決して成功と言える事例ではないと思われます。 ま、でも、自動車に興味がない私でも、こうして「ベントレー」を時たま思い出す訳ですから、イメージ戦略としては一定の効果があったと言えるかも知れません。[成功している煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.17
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ロバート・マッコーネルの「ハイゲート」を久し振りに吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2020年3月の事でした。 やっぱりバージニア&ペリクでコインカットの煙草は美味しい物ばかりです。今回の缶では牧場臭が強めで、ペリクの存在感が前にある感じになっていたのですが、このコクと旨味と甘味のバランスは見事です。同ブランドの他銘柄よりも少し高価なのですが、それに値する美味しさはあるのではないでしょうか。 先日吸った「リミテッドエディション2024」と同様に、この煙草もコップ社(旧コールハス社)が製造しているのですが、これだけ方向性の異なる煙草を、どちらもこれほど完成度高く製造出来るとは見事なものです。例えば同じ欧州大手でもダン・タバコ社(DTM)とかスカンジナビアン・タバコ・グループ(STG)とかは、どちらかと言えば着香系に強いイメージがあるのですが、コップ社は「ラットレー」ブランドも製造している事からも分かるように、どちらかと言えば非着香系に有名銘柄が多いように感じます。あ、いや、ラットレーやロバート・マッコーネルといったOEM向けに非着香の美味しい銘柄が多く、コップ社の自社ブランドでは着香系が多いような感じでしょうか。 また欧州だけでなく、米国の大手も見てみると、そちらはそちらでコーネル&ディールのように独特の雰囲気があったりします。 このように様々な煙草を製造している大手であっても、良く見てみると夫々に個性があるようです。面白いですよね。[面白い煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.13
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今回はコップ社の限定100g缶「リミテッドエディション2024」を吸います。 コップ社とか何だか聞き慣れない社名ですが、元はコールハス社です。これまで「コールハス」と略して呼んでいましたが、略しなければ「Kohlhase & Kopp」というのが社名でした。ですから「コップ」社という名前は「&」より前の「Kohlhase」の部分がなくなったという形です。この社名変更が行われた理由は分かりません。 で、同社の昨年版「リミテッドエディション2023」については、2023年4月にレポートしています。・・・缶のデザインが、去年と今年で色以外は殆ど同じです。 あれ? そう言えば去年の「リミテッドエディション2023」では、同社がOEM供給しているジョン・エイルズベリー社の同名限定缶も同時に入荷していたのですが、今年は見当たりません。何だか販売パターンが不安定ですよね。時代の流れなのか、供給者サイドの気まぐれか・・・。 ま、取り敢えず吸ってみましょう。 開封時の香りは、まずココナッツが来て、その後にベリーが来るような感じです。缶に同梱されたカードに「Blueberry Coconut」と着香内容が書かれており、本当にそういうような香りになっています。カットはリボンとラフで、湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じように、先にココナッツの香りが来て、その後にベリー系の香りが来て混ざります。他の煙草でベリー系の着香は割りと色々あったと思いますが、ココナッツの香りは比較的珍しいと思います。ちょっと考えても直ぐには思い出せません。そのココナッツが先行するので、とても個性的な着香に感じます。 一方、味の方は、甘味がそこそこあるナッツ系が主で、酸味のある果物系が従という感じです。この段階ではバーレー葉的な渋さは感じず、着香好きとしては大変好ましい味わいです。 火付きと火持ちは普通です。特段気になる燃え方はしないので、普通に吸えます。 喫煙中盤も基本的には同じ喫味で続くのですが、微かに舌を刺す刺激が出て来ました。同梱のカードに書かれたブレンド内容は「ブラックキャベンディッシュ バージニア ブロークンバージニア」となっているので、ブラックキャベンディッシュのベースとなっているであろうバーレー葉による刺激だと思われます。ただ、余り露骨な刺激ではなく、かなり抑えられているので、殆ど気にせず吸い続けられます。 喫煙終盤になると流石に着香感が薄れて来て、バージニアの甘さが一瞬垣間見えたりもするのですが、それでも結構な着香感です。この段階まで続くというのは、かなり深い着香です。ただ、ベリー系の着香感の方が薄れ方が強く、喫煙中盤までよりもココナッツが前にあるように感じます。 という事で喫煙終了。後味は甘味のあるナッツに少しの果物で、残り香はココナッツと少しのベリーでした。何か、そのまんまだな。(笑) 全体的に見て、ココナッツ+ブルーベリーの着香で最後まで楽しめる煙草だったと思います。 ココナッツ着香というのは割りと珍しいと思いますし、随分と深い着香で最後まで行きますから、着香好きであれば好感を持てると思います。ただし、それだけ強い着香ですから、常喫向けとは思えません。その意味で、「リミテッドエディション」らしい煙草と言えるかも知れません。[らしい煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.10
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今回は煙草屋さんで長らく在庫に残っていたピーターソンの限定煙草「スペシャルリザーブ2014」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2015年3月の事でした。 最初にレポートした時でさえ発売の翌年でしたから、この煙草をタイムリーに吸った事は一度もないという事になります。orz でも、その後も何度か買って吸っていますし、下手をするとマイナーなレギュラー品よりも吸ってるかも知れません。 とは言え、いつもの煙草屋さんの在庫も今回の缶が最後のようなので、私が吸えるのも今回が最後となりそうです。 で、流石に10年前の限定品ですし、しかもビニール袋の開いた口を折り畳んで軽くテープで留めただけという封入のされ方なので、今回の缶では煙草がパリパリに乾燥してしまっていました。それで加湿しながら吸っているのですが、ちょっと加湿しただけでも意外に美味しく吸えています。 この煙草のブレンドでは、フレイクの欠片が混ざっているのですが、こういうブレンドだと、乾燥が進んでいても意外に甘味を感じやすく美味しく吸える事が多いように思います。圧縮された塊状の煙草(フレイクの欠片とか)は乾燥が進み難く、且つ燃え難いので、乾燥しているように見えても、意外に燃え過ぎず、適度な燃え方になるのではないでしょうか。 ・・・さて、いつもの煙草屋さんの長期在庫限定煙草の内、今回の缶のような大きく平べったい角缶のタイプはこれが最後であったように見受けられます。今後、また何度も同様の古い限定煙草を買う事になるかと思いますが、これからはモデルチェンジして現行品と同じ形状になった缶を買って行く事になりそうです。 一つの区切りが付いたような気分です。(笑)[適度な煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.06
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今年もダビドフから超高額イヤー煙草が出ました。今年は辰年という事で、名前は「イヤーオブザドラゴン」となっています。で、問題は価格で、昨年までは1万2千円クラスだったのですが、今年のは1万8千円と大幅に値上げになっています。昨年までの価格でも高いのに、今年は昨年から50%近くも値上げされており、一般的な限定100g缶と比べると3~4倍の価格です。話によると、最近のダビドフ社は業績が絶好調で、かなり強気な値上げが続いているとの事。ダビドフのレギュラー品の米国での今の販売価格を見ると、他のブランドと同じような価格である事を考慮すると、これは日本の輸入元の思惑が多くを占めているような気がします。全く酷い話です。 で、煙草の内容についてなのですが、今年はラタキア物になっているようです。3年前までは普通の着香物で、一昨年が珍しくラタキア物、それで昨年は普通の着香物に戻っていたのですが、今年は再びラタキア物です。ただ、ブレンド内容はブラックキャベンディッシュ、バージニア、ラタキアとなっていますから、着香ラタキアという事になるでしょうか。生粋のラタキア至上主義者からは何か言われそうなブレンドです。果たしてどんな仕上がりなのでしょう。早速開けてみます。 開封時の香りは完全に南国フルーツ系です。ラタキアの匂いは全く感知できません。私は、ラタキア物を吸う時はラタキア用に設定した専用のパイプを使っているのですが、この煙草をそのパイプで吸うのは躊躇してしまう程です。カットはフレイクを良く解したようなリボンカットがメインで、ラフカットらしき物が少し。湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、南国フルーツ系の香りが来ました。ここは開封時の香りの延長線上です。ただ、一般的にラタキア臭が強まりがちになる着火時には、一瞬だけラタキアっぽい臭みが垣間見えますから、ラタキアがブレンドされているのは確かなようです。(ラタキア用パイプに浸み込んだラタキア臭が出ただけかも知れませんが。) 一方、味の方もフルーツ系なのですが、フルーツ系の着香では珍しく太めのコクと旨味があり、これはラタキア由来なのだろうと思います。 火付きと火持ちは普通ですから、特に困るような事はありません。ただ、せっかくの美味しい南国フルーツ系の香りを楽しむのなら、ラタキア臭が出がちになる高火力での喫煙は避けたい所です。 喫煙中盤に向かって、着香が少し抜けて来たのかも知れないのですが、徐々にラタキア由来のコクと旨味が更に太くなったような気がします。とは言え、ラタキアの臭みは一瞬感じる事がある程度で、全く気にならないので、意識しなければ非ラタキアの着香物として吸えそうです。 喫煙終盤で、慣れもあってか南国フルーツ系の香りは更に弱まります。かと言ってラタキアの臭いが出る訳でもなく、大筋でコクと旨味&フルーツ系の味という構成で美味しく楽しめます。着香好きの私としては、良く出来た煙草として評価出来るなと感じます。 という事で喫煙終了。後味はコクと旨味に少しのフルーツ、残り香はフルーツ系でした。 全体的に見て、ラタキアのコクと旨味を活かしつつも臭みは感じさせない、良く出来た南国フルーツ系着香煙草だったと思います。 一昨年のダビドフのイヤー煙草「イヤーオブザタイガー」も着香ラタキア物でしたが、今回の「イヤーオブザドラゴン」は一昨年よりも更にラタキアを感じさせない煙草だったと思います。ラタキア好きの方にはお薦め出来ませんが、着香好きなら美味しく楽しめると思います。ただし、意識していればラタキアを感じ取れる瞬間もあるので、そこは覚悟しておく必要がありますし、それ故にやはりラタキア用のパイプを使う方が良さそうな気がします。 それと価格についてなのですが・・・。確かに良く出来た美味しい煙草ですが、一般的な限定物に比べて3倍以上も価格相応に美味しいかと言われると、甚だ疑問です。大幅な値上げもされていますし、今年のこれは例年よりも少ない個数しか輸入されなかったと聞きましたから、その辺は輸入元も考慮しているのでしょう。話のネタとして、知り合いと共同購入して吸ってみるというのがイイ所なのではないでしょうか。 コストパフォーマンスの面で、決してお薦め出来る煙草ではない気がします。[逆にお薦め出来る煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.03
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ボルクムリーフ・シリーズの最後となる今回は、「オリジナル」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2013年8月の事でした。 「オリジナル」という名前からして、供給者サイドとしては、この銘柄がシリーズのメイン銘柄だと考えているのでしょう。でも、ほんの十数年前までは、この煙草は「ウルトラライト」という名前で、とてもメイン銘柄とは思えない存在でした。実際、当時の日本では、ボルクムリーフの「バーボンウイスキー」に100g入りとかの大容量パックはあったものの、「ウルトラライト」或いは「オリジナル」の大容量パックはありませんでした。少なくとも売れ筋は「オリジナル」ではなかったのです。で、現在は同シリーズ内に大容量パックの設定はなくなっている訳ですが、売れ行きとして一番多くなっているのはどれなんでしょう。 売れ行きの状況は分かりませんが、「オリジナル」がメインとなるだけの理由はあるかと思います。この煙草はバニラ着香の煙草という事にはなっていますが、同シリーズの「バニラキャベンディッシュ」や「チェリーキャベンディッシュ」ほど着香の主張が強くありませんし、「バーボンウイスキー」よりも無個性です。極めて凡庸で癖がなく、かと言って不味くもなく、十分美味しいという、常喫に最適な煙草です。こういう煙草がシリーズのメインとなるのは不思議ではなく、常喫向けという意味で、売れ行き的にも一番になりそうな感じがします。 それに、この煙草の旧称や、以前の大容量パック「バーボンウイスキー」の存在を知らない人であれば、名前からして「オリジナル」がメインだと思うでしょうし、まず最初に同シリーズを吸い始めるとしたら、この「オリジナル」からにするでしょうから、同シリーズ内での「オリジナル」の売り上げ個数の割合は、年を追う毎に増えて行くのではないでしょうか。 こうした影響を考えると、煙草の名前というのも、余り軽々しくは捉えられないなと思います。[最適な煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.11
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今回はボルクムリーフの「バニラキャベンディッシュ」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2013年1月の事でした。 そこまで強烈ではないマイルドなバニラ着香が美味しい煙草です。微妙な酸味を伴った果物感も少々あって、果物系が好きな私も嬉しい喫味になっています。 このバニラ着香というのは、煙草の着香としては定番中の定番ですが、その強さや他の香りとの組み合わせは、銘柄によって多種多様です。メチャクチャ濃くしてダークな感じの仕上げになっていたり、果物系と合わせて軽快な感じに仕上がっていたりして、色々吸い比べると非常に面白いと感じます。ただ、どういう風に仕上げたとしても、ベースの煙草の味との相性は非常に良く、バラバラな感じにならずに纏まります。 考えてみると、これ程までに相性が良いのも、ちょっと不思議です。バニラの香りというのは、同名の植物の豆を発酵・乾燥を繰り返すキュアリングにかけて初めて発せられるようになるのだそうで、その成分を抽出し溶剤に溶かしこんだバニラ・エッセンスやバニラ・オイルというのが、煙草の着香に使われているようです。で、植物としてのバニラはラン科に属するそうで、ナス科に属するタバコとは全く異なる植物です。ただ、バニラの原産地はメキシコや中央アメリカだと言われていて、南アメリカの熱帯地域原産と言われるタバコと近いです。もしかしたら、この辺が相性の良さの由来かも知れません。バニラはチョコレートとの相性も非常に良いですが、チョコレートの原料となるカカオも南アメリカの熱帯地域が原産です。 異なる種でも、原産地が同じだったり近かったりすると、味や香りでの相性が良くなるという現象が、実際存在するのかも知れません。[相性が良い煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.04
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ボルクムリーフの「バーボンウイスキー」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年10月の事でした。 最初に吸ってレポートして以来、何度もこの煙草を吸っていますが、バーボン等の洋酒系の味わいを強く感じる事は殆どありませんでした。ところが今回吸ってみると、確かに洋酒系・蒸留酒系の味わいを感じます。間を空けて別のパックを吸う度に、異なる味わいに感じるというのは、農作物の加工品である煙草では珍しくありません。 でも、昔、紙巻煙草ばかり吸っていた当時は、こんな事を感じませんでしたし、人様の紙巻煙草レポートを読んでいても、こういう話は見た事がありません。一方、葉巻の世界では、一本一本の熟成度合いで味わいに変化があるという話を良く聞きます。 同じ銘柄なのに違った味わいに感じるか否かという問題は、一体何に由来するのでしょう。紙巻煙草の場合、同じ味わいになるように、生産ロット毎にブレンダーが微妙にブレンド内容や着香内容を調整しているという話を聞いた事があります。同じ事をパイプ煙草でやっているのかどうか分かりませんが、実際どうなんでしょう。 紙巻煙草の場合、同じ銘柄を連続して吸い続ける事が多いので、少しずつの微妙な変化に気付き難いというのはあるかも知れません。逆に、パイプ煙草で幾つもの銘柄を吸っていると、以前に吸った時の喫味を忘れてしまって、同じ喫味でも違って感じるかも知れません。 何れにしても、パック毎に違った味わいに感じる方が面白味があって、趣味の喫煙として良いと私は思っているのですが、この辺は人によって意見が分かれそうです。特に習慣として同じ銘柄を吸い続ける人は、味の変化を歓迎しないのではないでしょうか。 煙草も吸い方も、或いは人の好みも実に様々だという事だと思います。[様々な煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.31
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今回からスカンジネビアン・タバコ・グループ製の人気シリーズ「ボルクムリーフ」を幾つか吸って行きますが、これらも昨年中に買っていた煙草で、ここまで後回しになっていました。で、最初は「チェリーキャベンディッシュ」です。 ボルクムリーフのチェリー着香と言えば、2012年10月にレポートした丸缶の「ゴールド・チェリー&バニラ」が私としての最初の煙草だったのですが、その後にパウチ物の「チェリーキャベンディッシュ」が発売され、それについては2019年10月に記事にしています。・・・やっぱり丸缶時代の物とパウチ物になった物とでは、中身が異なるように思います。で、パウチ物の方もちゃんとしたレポート記事にすべきだったのでしょうか、結局忘れて今日に至ると・・・。(^^ゞ このボルクムリーフ「チェリーキャベンディッシュ」は、チェリー着香の煙草の中では比較的マイルドな方で、チェリー着香で感じる事が多いベース煙草の味との違和感がそれ程ありません。しかも、その違和感はこの煙草を吸う度にどんどん薄れて来て、今回のパウチでは「これホントにチェリー着香?」と思ってしまう程に自然です。ってか殆どチェリーっぽくありません。良く気を付ければチェリーの姿が見えなくもないのですが、もしかしたら着香の抜けてしまった物をたまたま買ってしまったのかも知れません。ま、着香好きとは言えチェリー着香については違和感を感じがちな私としては、こういう方が好都合です。(笑) この煙草の希薄なチェリー感の他に感じるのは、濃くはないですが酸味のある果物風味です。甘味や旨味・コクの類は少なく、且つ舌への刺激も少ないので、吸い応えという意味では物足りなさも感じますが、何も考えずに「ながら」喫煙するには丁度良いです。 年末年始のドタバタも終わり、これからニッパチの閑散期に向かう中で、こういう煙草を吸いながらマッタリ&ボンヤリするのも悪くないです。[好都合な煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.24
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旧年中に買っていた煙草が未だ残っているので、それを吸っています。今回は柘製作所から販売されている「イムコ・パイプタバコ・バニラ」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2016年6月の事でした。 製造は撤退したプランタ社だったので、既に廃止になって何年か経つのですが、行きつけの煙草屋さんで未だ在庫があったので買いました。ってか、この煙草については廃止になってからの方が多く吸っています。(笑) それ程に廃止になってから長く在庫が残り続けているなんて、余程人気がないんでしょう。でも、普通のバニラ系着香煙草で、別に不味い訳ではないんですけどねぇ・・・。もしかして、あの煙草屋さんでこの煙草を買っているのは私だけ? この煙草に限らず、廃止になったのに長く在庫が残っている銘柄は意外に多いように思います。先日の買出しでも、そちらは限定品だったのですが、10年前の煙草を購入しました。多分、輸入業者が日本に新規の銘柄を入れる際、一回の発注で必要な最低量というのがあるのでしょう。で、その新銘柄の売れ行きが想定を下回った場合、返品する訳にも行かず、結果的に長く在庫に残ってしまうと・・・。輸入業者も大変です。 こういう煙草が長く店頭に残っていると、消費者である私としても気持ち良くないので、出来るだけ先に消費してしまいたくなります。ただ、毎回異なる銘柄を吸うという私の吸い方だと、廃止銘柄ばかり吸うという訳にも行かず、長期在庫品をなかなか一掃出来ません。煙草の定価販売が義務付けられている日本の法律が変わって、不人気長期在庫品を安売り出来るようになれば、長期在庫品を減らせて、煙草業界も少しは楽になると思うのですが・・・。 何だか、この煙草の店頭在庫がなくなるまで、未だこれから何度も私はこの煙草を買ってしまうような気がします。[楽になる煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.21
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年末年始向けの煙草も吸い終わりましたし、旧年中に買っていた新パイプの慣らしも終わりました。一方、楽しみにしているラールセンのイヤー煙草は未だ買えていません。それで今回から日常の喫煙に戻り、スカンジナビアン・タバコ・グループ(STG)製の「クラン・アロマティック」を吸い始めました。 この煙草、ちょっと考えると不思議な煙草です。この煙草を最初に吸った時には、ブレンドに明らかにラタキアが入っていました。けれども、二回目以降に買ったパウチではラタキアを全く感じず、普通の着香煙草の味がします。今回のパウチも普通の着香です。 また、一時期「クラン」には、この「アロマティック」の他に「ファインアロマティック」という銘柄もあったのですが、それは何時の間にかなくなって、今の「クラン」は「アロマティック」の単独銘柄になっています。こういう単独銘柄で、且つ然程個性的でない煙草は直ぐに廃止になる事が多いのですが、これは継続販売されています。珍しいパターンです。 STG製のパウチ物は50g入りが標準的なのですが、この「クラン・アロマティック」は40g入りとなっています。何だかSTG製パウチ物の中では、ちょっと特別扱いをされている銘柄のような気がします。 こんな風に「クラン・アロマティック」はちょっと不思議な煙草です。吸ってみると至って普通の着香煙草なのですが、むしろそれだからこそ扱われ方に不思議さを感じます。もしかしたら、至極普通な着香煙草だからこそ、常喫にしている人がとても多く、それ故にちょっと特別な扱いを受けているのかも知れません。 面白い存在です。[面白い煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.14
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本当であれば、その年最初の煙草レポート記事はラールセンのイヤー煙草で書きたい所なのですが、昨年に引き続き、今冬も旧年中にそれを入手出来ませんでした。もしかしたら、これからずっと同じかも知れません。ラールセンのファンとしては残念です。orz ですので、今年最初の煙草レポートは、昨年末から書いているコールハス社製3ブランドの「ウィンターエディション2023」レポートの続きという事になります。今回は、それの最後となりますジョン・エイルズベリーの「ウィンターエディション2023」です。 ジョン・エイルズベリーに関しては、日本にレギュラー品が輸入されていなかった状況の中、昨冬にいきなり限定品が輸入されたので、これからレギュラー品も入って来るのかなと一瞬思ったのですが、結局昨年中にレギュラー品が輸入される事はなく、また限定品だけが今冬に入って来ました。何だか不思議な扱いを受けているブランドです。 では開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり酸っぱい果物系です。柑橘系とは少し違う感じではありますが、本当に酸っぱい香りです。カットは、リボンとラフ、それにフレイクの欠片が少し混ざっています。経験上、フレイクの欠片が混ざった着香煙草は美味しい物が多いイメージがあるので、この煙草は期待出来そうです。湿気は、やや強めです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、やはり酸っぱい果物系の香りが来ました。この香りは、他の銘柄で経験があるような気がするのですが、良く思い出せません。少なくとも他にはない香りという訳でもなく、かと言って、そんなに有り触れた香りでもありません。そういう微妙な線なのですが、私としては割りと好きな香りです。一方、味の方は、基本的に酸味のある果物系なのですが、ちゃんと感知出来る程度には甘味があって、なかなか美味しいと思います。前にレポートしたコールハス社製「ウィンターエディション2023」の二つのブランドの物より、味に関してはこっちの方が美味しいと感じます。 火付きと火持ちは普通です。やや湿気が強い上に、フレイクの欠片も入っているので、火付きと火持ちは悪くなりそうな所なのですが、少し緩めに詰めた事もあって、意外に普通に吸えてます。 喫煙中盤も基本的には同じ喫味が続きます。微妙に舌を刺す刺激があるのですが、この程度なら余り気になりません。やはり酸味が強めとは言っても、果物系の味と香りは素晴らしいと思います。 喫煙終盤も喫味の変化はありません。この段階まで着香の味わいが潤沢に続くというのは、かなり優秀な着香煙草だと思います。きっと着香の内容が、ベースの煙草の味とよく馴染んでいるからなのでしょう。また、渋さが出ない所を見ると、フレイクの欠片に含まれる糖度がかなり高いのではないかと思われます。やはりフレイク混じりの着香煙草は美味しいという経験則は外れていませんでした。 という事で喫煙終了。後味は酸味の強い果物系で、残り香も酸味のある果物系でした。 全体的に見て、酸味が少し強いとは思いますが、果物系の味わいが最後まで続く美味しい着香煙草だったと思います。 今回吸ったコールハス社製3ブランドの「ウィンターエディション2023」の中では、今回のジョン・エイルズベリーの物が一番美味しかったと思います。そういう意味では、これを今年最初の煙草レポートとしてアップ出来たのはラッキーだったと思います。 今年は良い年になりそうです。[良い年になりそうな煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.07
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コールハス社製の年末年始向け限定煙草を続けて吸います。今回は、コールハス社が自ブランドで出している「ウィンターエディション2023」です。早速吸ってみましょう。 開封時の香りは、アーモンドとちょっと土臭いような草の匂いです。缶に同梱されているカードには「Milk Chocolate Almond Amaretto」とありますから、そういう香りなのですが、やっぱりちょっと草っぽい匂いです。少なくともミルクチョコレートは感知できません。カットは、リボンカットとラフカットの混合で、湿気はやや強いでしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時とほぼ同じ香りが来ました。アーモンドはありますが、やっぱり草っぽくて、チョコレートの姿は・・・一瞬見えたかなぁ・・・。味の方では、軽い渋味と苦みに少しの甘味、その下にナッツ系があるという感じです。香りにしても味にしても派手な艶やかさはありませんが、これはこれで落ち着いた味わいで悪くないと思います。 火付きと火持ちは普通だと思います。バンバン燃える訳でもなく、再着火を繰り返す必要がある訳でもなく、普通に吸えます。ただし、やや強い湿気を感じていたので、気持ち緩めには詰めています。 喫煙中盤になって舌を刺す刺激が出て来ました。ブレンドされているブラックキャベンディッシュのベースとなっているであろうバーレー葉による刺激だと思われますが、この辺は一般的な着香煙草では普通にある事です。そういう意味では、この煙草も普通の着香煙草の範疇にあると言えそうです。 喫煙終盤で舌への刺激が少々気になるものの、着香が抜けてしまうような感じもなく、割りと淡々と吸い進んで来ました。着香の味わいがここまで続いているのですから、着香煙草としては良く出来ていると言えるのではないでしょうか。これで刺激がもうちょっと弱ければ、もっと楽しめたのにとは思いますが。 という事で喫煙終了。後味は刺激とナッツ系で、残り香はアーモンドでした。 全体的に見て、アーモンド系の落ち着いた着香煙草だったと思います。カードに書いてあったチョコレートとアマレットの行方は分かりませんし、刺激が割りと出るので、大傑作とは言えませんが、これならこれで悪くはない煙草だと思います。 何かと騒がしい年末年始に、ちょっと落ち着くような、こういう味わいの煙草も良いのではないでしょうか。味わい的には、限定品ではなく、レギュラー品で出ていても不思議ではないと感じました。[師走の煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.27
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昨年に引き続き今年もコールハス社製3ブランドから「ウィンターエディション」が発売され、日本に入って来ましたので、早速吸ってみます。まず今回はラットレーの「ウィンターエディション2023」です。 開封時の香りは、果物系+洋酒系です。缶に同梱のカードには着香内容が書かれており、そこには「洋梨蒸留酒・アマレット・ラム」とあります。ですから、まぁ、だいたいそういう香りです。カットは茶色のリボンカットがメインで、そこに黒いラフカットが混ざっています。湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時よりも弱まった感じですが、ほぼ開封時と同じような香りが来ました。特に洋梨っぽさと洋酒っぽさが前にあり、アマレットは後ろにあります。で、香りの内容としてはオリジナリティーがあるなと思いますが、着香煙草としての雰囲気は、着香好きの私にとっては馴染みあるもので、奇を衒わない安心感があります。一方、味の方は、意外に甘味が少なく、酸味の方が前にある果物系で、この感じも比較的オーソドックスと言えます。 火付きと火持ちは悪くないです。比較的湿気の強い煙草に感じたので、気持ち緩めに詰めたのが良かったのかも知れませんが、何も意識せずに普通に吸えます。 喫煙中盤になって舌への刺激が出て来ました。ブレンドにブラックキャベンディッシュが入っており、それはバーレー葉がベースでしょうから、それによる刺激だと思われます。この辺もオーソドックスな着香煙草っぽい部分だと思います。その舌への刺激以外の喫味については、凡そ序盤と同じです。 喫煙終盤で徐々に着香が抜けて来て、バーレーらしい渋さが出て来ました。これもオーソドックスな着香煙草にありがちな流れだと思います。 という事で喫煙終了。後味は渋く、残り香は薄い果物系でした。 全体的に見て、着香内容にオリジナリティーもあって美味しい着香ではありますが、一般的なパウチ物の着香煙草のような着香の抜け具合と渋みの出具合が少し残念ではありました。 着香内容は美味しいとは思いますが、価格を考えると少々物足りなさがあります。ただ、年末年始向け限定煙草なので、常喫する訳でもありませんから、一瞬の派手さがあれば十分なのではないでしょうか。これはこれでアリだと思います。[オリジナリティーのある煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.20
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コーネル&ディールからの新入荷品の二つ目は「サンデーピクニック」です。オリエントとペリク、バージニアのブレンドで非着香フレイクなのだそうですから、私の好きなバージニア&ペリク系、或いはネイビー系に近い味わいなのではないかと予想しています。 では開けてみましょう。 開封時の香りは、牧場臭とまでは行かないまでも、酸っぱいくらいまで発酵したような干草系です。ペリクのブレンド割合がかなり高そうです。カットは長さ5cmくらいのフレイクなのですが、元の幅が分からなくなる程度には崩れていて、当然枚数までは分かりません。湿気はやや強めでしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに適当に詰めて着火しますと、意外に硬質な干草系の旨味が来ました。甘味は殆ど感じませんが、明確にペリクが感じられる漬物系の柔らかな酸味もあります。硬質な旨味はオリエント由来でしょうから、バージニア&ペリク或いはネイビー系とは明らかに違う味わいです。米国某情報サイトでは、この煙草のブレンドタイプを「オリエンタル」としていますが、成程、こういう事かと納得出来ます。一方、香りの方は、開封時に近く、酸っぱく発酵した干草系です。 火付きと火持ちは余り良くありません。特に火付きについては、湿気多めのフレイク系らしい気難しさがあります。ただ、サミュエル・ガーウィズのあの湿気たフレイク程ではなく、思い通りにならずにイラつくという事はありません。燃え進みは遅い方です。 喫煙中盤、遅い燃え進みに合わせてユルユル吸っていますと、ギリギリ来るか来ないかくらいの舌への刺激が感じられます。バージニアの高い糖度から来るアルカリの刺激だと思いますが、やはり強めに吸って煙量を増やすと刺激が出て良くないようです。我慢してチビチビ吸えば、オリエントの旨味とペリクのコクが美味しい喫煙を楽しめます。 喫煙終盤、喫味に関しては序盤から中盤~終盤と特段の変化はなく、淡々とここまで来ます。燃え進みが遅く、且つ刺激が出ないようにチビチビ吸うので、喫煙時間は随分と長くなりますが、味わいとしては豊かで、またチビチビ吸う分、結果「ながら」喫煙になるので、飽きるという感じはありません。なかなか良いのではないでしょうか。 という事で喫煙終了。後味は硬質な旨味とコク、残り香は酸っぱい干草&焚火系でした。 全体的に見て、割りと硬めの味ではありますが、チビチビマッタリ喫煙に適した旨味とコクの煙草でした。個人的には、もう少し甘味が出ているとベストだったとは思いますが、こういうのも悪くないと思います。 名前が「サンデーピクニック」で、且つカラフルなラベルデザインなので、もっと甘味のある艶やかな味を想像してしまいがちだと思うのですが、実際の中身は「田舎の野原でマッタリ過ごす」ようなナチュラルな雰囲気でした。「サンデーピクニック」=日曜日に日帰りでピクニックに行くというのは、実際こういう感じで、そんなに甘ったるいものではないという事です。[ナチュラルな煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.17
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新入荷の煙草レポートを続けます。今回はコーネル&ディール(C&D)の「パイレートケーキ」です。米国某情報サイトによると、ラタキアのブレンド割合が75%にもなる強烈なラタキア銘柄です。ラタキアの他はバーレー葉とオリエント葉だそうで、普通のバージニア葉がブレンドされていないという面でも希有な存在です。 では早速開けてみましょう。 開封時の香りは、当然ラタキア臭です。割りと硬質で、鰹出汁っぽい感じです。カットは所謂クランブルケーキと呼ばれる大きな塊タイプで、大きさ50mm×50mm×25mmくらいの物が一つと、小さな欠片(多分、重量合わせのために加えられたと思われます)一つが缶に入っていました。湿気は、この手のタイプにしては少ない方だと思います。 通常ならナイフ等を使って塊からフレイク状の板を切り出し、それを解してパイプに詰めるのですが、今回は開封直後という事で、缶に入っていた中途半端な欠片を指で解してパイプに詰めます。パイプの火皿内径は20mmです。 そうして着火しますと、割りと硬質な鰹出汁系の旨味が来ました。ラタキア特有のドロッとした甘味もあるのですが、硬質な旨味の方が前にあり、腐敗して糸を引くようなネバネバした感触はありません。ブレンドされているバーレー葉の硬質な味が、全体を上手く引き締めているような感触です。一方香りの方は、普通に強いラタキア臭です。硬質な方のラタキア臭なので、慣れれば吸っている本人には何て事ない範疇ですが、流石に外出前に吸うのは憚られるくらい臭いです。 火付きと火持ちは普通です。指で解すと細かいラフカットになる煙草なので、荒く解したフレイク物よりも燃えやすい感じです。 喫煙中盤になり、喫味の硬さが増して来たように感じます。多分、バーレー葉の刺激によるものだと思われるのですが、ラタキアのドロドロ感を良く抑えていてイイ感じです。尤も、匂いの方は相変わらずのラタキア臭で、ここまでは抑え切れないようです。 喫煙終盤も硬い喫味と強いラタキア臭は続きます。ラタキア臭が強いので、部屋を喚起しながら吸っているのですが、流石にこの時期の窓開放での喫煙はシンドイものがあります。今年は暖冬なので、まだマシな方だと思うのですが、ファブリーズの消費が凄い事になっています。(笑) という事で喫煙終了。後味は硬い旨味で、残り香は強いラタキア臭でした。吸い終わって暫く経った後の、鼻に抜ける自分の息までラタキア臭です。 全体的に見て、ラタキアの旨味をバーレー葉の硬さで引き締めたような喫味の煙草だったと思います。匂いは強いラタキア臭で、ラタキア至上主義の方には良さそうですが、そうでなければ対策に苦労するかも知れません。 米国某情報サイトでは、この煙草を「a latakia lover's treasure」と表現しているのですが、正にそういう煙草だと思います。逆に、ラタキア臭が強く、甘味も殆どないので、ラタキアに慣れていない方や着香好きの方には、かなり厳しい煙草だと思います。そういう意味では、人を選ぶ煙草かも知れません。[引き締まった煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.10
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前回に引き続き、新たに日本に入って来たG.L.ピースの煙草を吸います。今回は「カイロ」です。前回の「ウエストミンスター」と同様に、海外では以前より販売されていた銘柄です。 では、早速開けてみましょう。 開封時の香りは柑橘系です。・・・あれ? これって着香系でしたっけ? というくらい柑橘系の香りがします。実際は着香されていないと思われるので、ブレンドされているペリクやらオリエントやらの上手い混ざり具合で出ている香りなのでしょう。カットは細かいリボンカットで、湿気はやや少なく感じます。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、砂糖なしのレモンティーのような味が来ました。果物系の酸味と硬質なコクはありますが、甘味は少なく、意外に硬派な味です。ここに軟派な柑橘系の香りが加わりますから、何だか複雑な気分になります。とは言え、柑橘系の喫味は私の好みなので、非常に美味しく感じます。・・・これ、やっぱり着香してるんじゃないかなぁ・・・。色んな人のレポートを見ても、そんな事は一言も書いていないですが。 火付きと火持ちは良いです。葉がやや乾燥しているので、そうなるのですが、イイ気になって燃やし過ぎにならないよう注意したい所です。 喫煙中盤になって柑橘系の香りに慣れて来ると、その奥に浅い熟成のバージニア葉の味わいが見えて来ます。・・・今は日本に輸入されなくなってしまいましたが、以前は「エリンモア・フレイク」という煙草が日本でも販売されていて、好きで良く吸っていましたが、あれもバージニア系フレイクの味わいを奥に持ちながら、表には果物 or 柑橘系の喫味がありました。今回の「カイロ」は、その「エリンモア・フレイク」の喫味を思い出させるものがあります。 こういう煙草は好きだなぁ・・・。 喫煙終盤になると、少し舌を刺すような刺激に意識が向くようになって来ました。バーレー葉は使われていないようので、この刺激はバージニア葉のアルカリによるものだと思うのですが、この刺激がなく、且つ甘味がもっとあれば、私の好みにドンピシャだったのにと思ってしまいます。ただ、着香なしでこれだけ柑橘を意識させ、且つバージニア葉の旨味も兼ね備えるブレンドの上手さは、流石G.L.ピースだと感じさせるものがあります。 という事で喫煙終了。後味には硬質なコクが残り、残り香は柑橘+枯れ葉系でした。 全体的に見て、甘味がなく硬い味ではありますが、柑橘系の香りが美味しい煙草だったと思います。また、G.L.ピースのブレンドの上手さを、この煙草でも感じる事が出来ました。 今回この煙草を吸うに当たって、日本に正規輸入される以前に個人輸入で吸った方々のレポートを幾つか読んでみたのですが、私とは随分と違う感じ方をしていて、且つ賛否両論で大変興味深かったです。 本当に、パイプ煙草に対する人の好みというのは、食べ物と同じで実に様々なのだなと思います。[様々な煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.06
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この年末になって新たな煙草が国内に入荷したようです。G.L.ピースから2銘柄と、コーネル&ディールから2銘柄なのですが、どれも海外では以前から売られている銘柄で、海外の情報サイトではこれらの煙草の内容について調べる事が出来ます。とは言え、私は勿論吸った事がないので、とにかく早速吸ってみる事にします。今回はG.L.ピースの「ウエストミンスター」です。コーネル&ディール社が製造しているラタキア物です。 開封時の香りは、硬質で軽いラタキア臭と出汁臭の混合で、割りとライトな感じです。カットはちょっと細かいリボンカットがメインで、湿気は少ない方だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、軽いながらも薄っぺらさは感じない硬質な出汁系の旨味が来ました。非常に繊細で緻密な味わいで、流石のG.L.ピースという感じです。また、香りに関しては、ラタキアの臭みよりも出汁系の匂いの方が強く、上品な感じです。葉組はラタキア・オリエント・バージニアとなっていますから、非ラタキアのオリエント葉がラタキアより前にあって、ラタキアが出過ぎないようにしているのではないでしょうか。 G.L.ピースの煙草を吸う度に、その緻密な味わいに感心するのですが、今回の「ウエストミンスター」もそういう煙草に仕上がっています。 火付きと火持ちは良いです。また燃え過ぎるような感じもありませんから、吸いやすいと思います。やや乾燥気味の葉ではありますが、特に問題はなさそうです。 喫煙中盤にかけて強く吸ってみたり弱く吸ってみたりしたのですが、強く吸って火力を上げると、流石にラタキアの臭みが強くなってしまいます。逆に火力を落として弱く吸うと、出汁系の旨味が勝って来ます。この辺、繊細な味の構成になっているだけに、吸い方にも繊細さが求められるような面があります。ラフに吸っちゃうと、明確に味が乱れます。 喫煙中盤から終盤にかけて、吸い方の違いで味の変化はありますが、丁寧に吸っている限りに於いては、味に大きな変化はありません。軽めながらも緻密で繊細な旨味が美味しい煙草です。ただ、繊細なだけに吸い方に神経を使うので、ながら喫煙とかマッタリ喫煙には向かないように思います。ちゃんと煙草と向き合うような吸い方が必要です。・・・これはちょっとシチュエーションを選ぶなぁ・・・。 という事で喫煙終了。後味は軽く硬質な出汁系で、残り香は出汁系+ラタキアでした。 全体的に見て、軽く硬質な出汁系の味がラタキアよりも前にありますが、それが繊細な構成になっているだけに吸い方に気を遣う煙草でした。丁寧に吸えれば、G.L.ピースらしい緻密な味わいを楽しめます。 流石のG.L.ピースといった感じですが、現行価格が2オンス(約56.7g)入りで3,350円ですから、かなり高価な煙草です。それなりの内容があるとは思いますが、なかなか気軽に買える価格ではありません。また、吸うシチュエーションを選びそうですし、吸い方に気を遣いますから、ここぞという時の取って置きとして考えるのが良さそうです。[取って置きの煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.03
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昨年より前から販売されていたダン・タバコ(DTM)社製パイプ煙草の集中喫煙を続けて来ましたが、先日の買出しで在庫が他に見当たらなかったので、今回で取り合えず終わりにします。最後は「スイートバニラハニーデュー」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2012年10月の事でした。 この煙草の今の缶ラベルでは「S.V.H.」と略した表記になっていますが、最初にレポートした当時の缶ラベルでは、ちゃんと「SWEET VANILLA HONEYDEW」となっています。大きくなった警告表示に押されて長い名前をフルに表記出来なくなったという事だと思いますが、もしかしたら「SWEET」という言葉も問題になったのかも知れません。だとしたら、この煙草の今の正式名称は「スイートバニラハニーデュー」ではなく、「エスブイエイチ」になっているのかも。 バニラ&蜂蜜着香の煙草ですが、カットはフレイクを解したレディラブドで、元のバージニア・フレイクの味わいもしっかり感じ取る事が出来ます。因みに葉組はバージニアだけで、ブラックキャベンディッシュは使われていないそうです。ですから、ブラックキャベンディッシュを多用する一般的な着香煙草とは一味違う仕上がりになっています。こういう煙草ならバージニア原理主義のパイプスモーカーでも受け入れやすいのではないでしょうか。ある意味DTMらしい上手い作りの煙草です。 という事でDTMの旧来製品の集中喫煙は一先ず終わりにします。他にも「チューチュートレイン」とか美味しい煙草はあるのですが、パッとは買えなかったので、又の機会にします。[上手い作りの煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.29
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引き続きダン・タバコ社製の煙草を吸いたい所なのですが、廃止銘柄を早く吸ってしまいたいので、今回はマックリントックの「イルカミーノ」を吸っています。製造は撤退したプランタ社でした。この煙草を最初にレポートしたのは、2013年10月の事でした。 廃止銘柄を早く消費してしまいたいという気持ちで、むしろ廃止になってからの方が頻繁に吸っている銘柄です。直近では今年の4月にも記事にしています。 製造が終わって、それなりの期間が経過しているので、今回のパウチは結構乾燥が進んでいました。未だ加湿なしでも行ける範疇ですが、後一年もするとヤバイかも知れません。やはりパウチ物は密閉度の面で不利です。ですから、廃止になったパウチ物は面倒な事になる前に早く消費してしまいたい所なのですが、こういうのばかりを吸うという訳にも行きませんし・・・。 流通在庫に残っている廃止銘柄を買って消費するという行動は、販売店を気遣っての事で、消費者である我々がそこまでする必要はあるのかという疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、限られたパイプ煙草販売店を我々が守って行かないと、最終的には我々消費者も困った状況に追い込まれてしまいます。近くにお店がなくなると、高い送料を伴った通販に頼らざるを得なくなります。これは出来る事なら避けたい・・・。 また、廃止銘柄の在庫が一掃されれば、販売店は新しい銘柄を在庫しやすくなる訳で、それは我々としても嬉しい事です。 パイプスモーカーを取り巻く環境は年々悪化しているので、販売店と消費者が協力し合って市場を守って行く事も必要だろうと思います。[気遣った煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.22
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ダン・タバコ社(DTM)社の銘柄を続けて吸っています。今回は「テイクユアタイム」です。この煙草の旧称「テイクイットイージー」時代に最初にレポートしたのは、2011年7月の事でした。 最近吸っている一連のDTM製パイプ煙草の中では、最も着香が強い銘柄かも知れません。この煙草の缶には、釣りをしている二人の間にペリカンが立っているという絵が描かれているのですが、この絵のように屋外でのんびりしている際に吸う煙草として適するように、わざと強い着香にしているように思います。逆に、屋内で吸うには少々香りが強過ぎると感じるかも知れません。フルーツ系の良い香りなのですが、風通しの良い場所でないと厳しそうです。 まぁ、幸い今年は暖かいので、この時期でも窓を開けっ放しで過ごせますから、丁度良いです。 慣れない人には厳しいラタキア系の匂いもそうですが、こういう強い香りを放つ煙草を吸うには、窓を開けていられる春と秋が一番快適です。本当に屋外でパイプを吸うと、風の所為で火種の管理が面倒になったりしますから、やはり風の少ない屋内の方がパイプは吸いやすいのですが、その屋内の空気の入れ替えが少ないと、やはり強い香りの煙草は吸うのを憚られるような側面があります。 一方、味や香りの内容によっては美味しく感じる季節が違って来るという話もあります。暑い夏場は甘くない煙草や酸味のあるフルーツ系の煙草が美味しく感じますし、逆に寒い冬場は甘ったるい煙草を吸いたくなったりします。 どの季節にどの煙草を吸うかは、人夫々好みはあろうかと思います。そういう事は全く気にしない人もいらっしゃるかと思いますが、この辺を意識してみるのもパイプ喫煙の一つの面白味なのではないでしょうか。[風通しの良い煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.19
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ダン・タバコ社(DTM)の煙草を続けて吸っています。今回は「ダビンチ」です。これも昨年の新製品ラッシュよりもずっと前から販売されている銘柄です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年8月の事でした。 前回の「ブルーノート」と同様に、この「ダビンチ」もDTMらしい良く出来た着香煙草だと思います。イタリア・トスカーナの赤ワインによる着香という事なのですが、アルコール系よりもバニラ系の濃厚な風味を感じます。 昨年発売になったDTMの新製品のなかに「モナリザ」という銘柄があって、それの缶ラベルには「ダビンチ」と同じ「OKサインのモナリザ」が描かれています。「ダビンチ」の着香がイタリア絡みである事を考えると、「モナリザ」も同じくイタリア絡みの着香内容なのかと思いきや、そういう情報は見当たりませんし、昨年実際に吸ってみても良く分かりませんでした。未だに謎です。(笑) 缶デザインが被っていて困るのは、買う時とかに一瞬どっちがどっちだったか分からなくなるという事です。今回買う際も「あれ? 前から売っていたのはどっちだったっけ?」と迷ってしまいました。せっかくユニークな缶デザインなのですから、夫々にもうちょっと個性的な缶デザインにして欲しかったように思います。 きっと将来的には、錯誤して狙っていた方とは逆の銘柄を買ってしまう事になるんだろうなぁ・・・。orz[ユニークな煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.12
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今回はダン・タバコ(DTM)の「ブルーノート」を吸っています。これも昨年のDTM新製品ラッシュで吸う事がなかった従来品の一つなのですが、人気銘柄ですし、私も好きな煙草なので、それまでは割りと回数吸っています。因みに、この煙草の初レポートは2012年7月なのですが、この初レポートを書く前に実は一回吸ってはいました。 着香の上手いDTMを象徴するような煙草で、そのフルーツ系の香りが大変に心地良いです。味の方では、フルーツ系の酸味によって適度に抑えられた甘味があるのですが、抑えられているだけに、全く甘くないと感じる方もいらっしゃるようです。確かに、着香 or 非着香に限らず、これより強い甘味が感じられる銘柄は多いと思いますが、この煙草の柑橘的な酸味とのバランスを考えると、十分な甘さがあるように私には感じられます。 また、喫煙後半に着香が抜けて来ると喫味に重厚感が出て来るのも、甘味を感じさせ難くしている要因の一つかも知れません。葉組はバージニアとブラックキャベンディッシュ(バーレー葉ベースと思われる)となっていて、ブレンドの中にはバージニア・フレイクを解した物と思われる欠片も見受けられるので、含まれる糖度はそれなりにあると思われるのですが、バーレーの重厚感が少し上回っているような側面があります。 何れにしても、DTMの中でも出色の出来である事は間違いないと思います。昨年多くのDTM銘柄が日本に入って来ましたが、「ブルーノート」が未だにDTM最高の煙草であるという私の思いは変わりありません。[最高の煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.08
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今回から暫くダン・タバコ社(DTM)の煙草を吸う事にします。昨年はDTMから多くの新製品が輸入されて、それら全てを吸ってみましたから、今回はそれらではない旧来の製品を吸います。まずは50gパウチの「No.13」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2014年8月の事でした。 で、パウチを開けて思い出しました。DTMの50gパウチは手で綺麗に開ける事が出来ないタイプだという事です。今回それを忘れていて、手で開けようとした所、やっぱりグチャグチャになってしまい、最後にはハサミを使わざるを得なくなりました。最初からハサミかカッターを使っていれば、綺麗に開けられただろうに・・・。orz 昨年発売された20gパウチは、容量は少ないですが、パウチのタイプとしては普通で、手で簡単・綺麗に開ける事が出来ます。むしろ簡単過ぎて、密閉が甘いんじゃないかと思うくらいです。しかも先日その20gパウチ物を続けて吸っていて、且つ20gパウチ物と同じタイプのパウチに50gを無理くり入れた「ザモルトハウス」も吸っているので、その流れで今回は油断していました。「ザモルトハウス」も以前は今回の「No.13」と同じタイプの50gパウチに入っていました。 「No.13」にしても「ザモルトハウス」にしても、この50gパウチの出来が余りに悪いので、50g缶タイプも発売されたのかも知れないと勘繰ってしまいます。・・・これは50g缶入りを吸った時のレポートでも書いていますが。(笑) パウチの出来が悪いとは言え、中身の煙草としての美味しさはDTMなりの完成度があります。パウチの出来の悪さに負けず楽しみたい逸品です。[楽しみたい煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.05
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マックバレン製パイプ煙草の集中喫煙が一段落したので、次はちょっとだけダン・タバコ社製に行こうと思っているのですが、その前に気分を変えてフレイクを吸います。お久し振りのラットレー「マーリンフレイク」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2012年1月の事でした。 この煙草を最初に吸った時には、不思議な塩味を感じたのですが、今回はそれよりもペリクの味を強く感じます。この煙草はバージニア&ペリクの名品ですから、そう感じるのは当たり前なのですが、前はこんなにペリクは前に出ていなかったように記憶しています。 また角缶に変更になった際もレポートしていますが、その時は火種の維持に随分と苦労しました。火付きも火持ちも、かなり悪い類だったのです。ところが、今回の喫煙では、フレイクらしい火付きの悪さはあるものの、一般的なフレイクの火付き・火持ちの範疇で、特に苦労するという事がありません。 このように、同じ銘柄でも間を空けて吸い直すと、違う感想を持ったりします。勿論、煙草の葉は農産物ですから、最終製品の製造ロットの違いによる製品のばらつきもあるでしょうし、季節やパイプ、吸う側の変化というのもあるでしょう。連続して同じ銘柄を吸っていると、こうした変化に気付かなかったりしますが、年単位の間を空けて吸い直すと、まるで違う銘柄のように感じたりします。残念なのは、感じる違いが煙草側の変化によるものなのか、それとも吸う側の変化によるものなのか殆ど判別出来ないという点です。 同じ銘柄の二つのレポートがあって、それぞれの評価が異なっている場合、それが煙草側の変化によるものなのか、それとも吸う側の違いによるものなのか分からないというのは、煙草レポートを読む側にしてみれば、かなり厄介な事です。それぞれのレポートの内容について、何をどこまで信じて良いのか判断出来ないという事になるからです。 ・・・でも、これって、どうしようもないんですよねぇ。レポートを書いている自分でさえ、良く分からないんですから。orz ま、煙草レポートなんて、全部、話半分で読んで下さい。そして、ちょっとでも気になる評価があったら、実際に自分で吸ってみて下さい。また、実際に吸ってみて気に入らなかったとしても、数年後に吸い直してみると、案外気に入る事もあったりします。 他人の評価にしろ、自分の評価にしろ、一つの評価を過剰に信じ込まないのが吉だという事です。[案外気に入る煙草ブログは此方 Click!]
2023.11.01
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引き続きJTブランドの煙草を吸っています。今回は「プロムナード」です。これが一連のJT物の最後になります。この煙草を最初にレポートしたのは、2012年6月の事でした。 「シルクロード」と同じく、この煙草も元は紙巻煙草だったそうで、パイプ煙草に移行するのに合わせてマックバレン製に切り替わったのだと思われます。で、パイプ煙草としては最初からマックバレン製だったので、この煙草の名前にも「2」という数字が入っていないのだと思います。 またこの煙草も、記憶にあるよりも美味しい煙草です。「日本ブランドの煙草も美味しい」という記憶さえ薄れてしまう「舶来コンプレックス」に犯されてしまっている自分がここにもいました。orz という事で、思えば、ここ一連のJT物の喫煙では、色々な感情が湧いて来ました。懐かしい気持ちになったり、色々推測して見たり、自分の感覚を反省してみたり・・・。これだから色々な煙草を吸ってみたり、月日を越えて同じ煙草を吸い直してみたりする事が止められません。 パイプ喫煙という趣味も、続けていれば得られる物は多いです。[得られる煙草ブログは此方 Click!]
2023.10.29
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マックバレン製JTブランドの続きの今回は「カピート・メローライト」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年11月の事でした。 最初に吸った当時、この煙草は「カピート2・アロマティック」と呼ばれていて、且つ「カピート2」には他に「カピート2・スーパーライト」という銘柄もありました。それが現在では旧「カピート2・アロマティック」は「カピート・メローライト」と呼ばれるようになり、「スーパーライト」は廃止になっています。・・・ってか、今のJTブランドのパイプ煙草って、「飛鳥」「桃山」以外は四つしかないんですね。以前はもっとあったと思うのですが、気付かない内に減っていました。orz 10年以上にも渡ってパイプ煙草のブログを書いている私が、日本ブランドのパイプ煙草の動向を見落としてしまっていたなんて、何て残念な事かと。・・・いや、それ程パイプ煙草の世界は日本国内市場でさえ広大だという事かも知れません。更に、日本に入って来ていない世界のパイプ煙草を探り始めたら、きっと一生かかっても探り切れないんだろうなと思います。 一生かかっても探り切れない広大な世界・・・。パイプ煙草は、生涯を費やせる趣味の一つです。[趣味の煙草ブログは此方 Click!]
2023.10.25
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マックバレン製JTブランドの煙草を続けて吸っています。今回は「ロックンチェア2」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年8月でした。 ここまでJTブランドの煙草を「桃山」「シルクロード」と吸って来ましたが、今回の「ロックンチェア2」も含めて、どれも非常に良く出来た美味しい煙草だと感じています。 これは私の反省点なのですが、日本のパイプ市場は非常に小さく、且つ現在ではパイプ煙草の国内生産が全く行われていない事もあって、どうしても海外ブランドに比べて日本ブランドのパイプ煙草を一段低く見てしまっています。けれども、日本ブランドのパイプ煙草をこうして改めてじっくり吸ってみると、ちゃんと作られ奥深さも感じられる美味しい煙草である事に気付きます。勿論、マックバレン製だからそうなるとも言えるのですが、そのレシピはJT由来な筈ですから、日本ブランドだから低質だという事にはならない訳です。 ・・・まぁ、どうしても抜けない「舶来コンプレックス」というのもありそうです。 一方、近年は社会の数々の分野で日本ブランドが世界のトップに君臨しており、且つそれを自慢し他国を下に見るかのような風潮≒「日本賛美的視点」が強まって来ているように感じます。それと同時に、もっと進歩して行こうという気概は逆に薄くなっているように見えます。世界に追いつき追い越せと頑張っていた時代の方が、今より遥かに活力がありました。 多分、「舶来コンプレックス」にしても、逆の「日本賛美的視点」にしても、どちらも公正な見方・判断を曇らせる悪癖なのだと思います。こういったものに陥る事なく、冷静に自分の立ち位置を見極め、より良い明日を目指して頑張れる人間になりたいと感じます。[頑張る煙草ブログは此方 Click!]
2023.10.22
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前回に引き続きJTブランドのパイプ煙草を吸っています。今回は「シルクロード」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年12月の事でした。 今のJTブランドのパイプ煙草の名前には、殆どの場合、後ろに「2(II)」という数字が入っています。前回の「桃山」にしても、最新のマイナーチェンジの前は「桃山2」でした。これは、それまで国内生産していたパイプ煙草を、マックバレン社からのOEMに切り替えた際に行った名称変更の痕跡だと思われるのですが、同じくマックバレン社からのOEM品であるはずの今回の「シルクロード」には「2」が付いていません。即ち、この煙草はOEM品への切り替えを経ていない銘柄=最初からマックバレン社で製造されている銘柄であると考えられます。ただ、この辺の経緯については、私がパイプ煙草を吸い始める前の事なので、私の勝手な推測でしかないのですが・・・。orz 私が「シルクロード」について知っているのは、昔この名前はJTの紙巻煙草の一つに与えられたものであったという事だけです。「昭和」の終わり頃、まだ紙巻煙草を吸い始めたばかりだった私は、友人が下宿していた離れで友人達と麻雀をしていたのですが、そこで友人が試しに買って来た「シルクロード」という名前の紙巻煙草を一本だけ吸わせてもらいました。そして、その紙巻煙草らしからぬ強くて甘い香りに、当時とても驚いたのを憶えています。以来、二度と紙巻煙草「シルクロード」の香りを嗅ぐ機会はなかったのですが、私がパイプを吸うようになって、同じくパイプ煙草に移行していた「シルクロード」に再会する事になりました。何だか、社会人として長く経った時に、学生時代の旧友と偶然再会したような感覚です。・・・お互い随分と変わってしまったけど、あの楽しかった学生時代を思い出すよなぁ・・・。そんな言葉をかけたくなります。 この「シルクロード」を吸う度に、必ずノスタルジックな気分になるという、何て単純な私である事だよ。(笑)[驚いた煙草ブログは此方 Click!]
2023.10.11
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今回から暫くの間、JTブランドのパイプ煙草を吸います。とは言え、現在のJTブランドのパイプ煙草は全てマックバレンが製造していますから、先般からのマックバレンの集中喫煙の続きでもあります。で、今回は「桃山」です。この煙草の前のバージョン「桃山2」を最初にレポートしたのは2011年3月で、モデルチェンジした現在の「桃山」をレポートしたのは2015年3月でした。 私にとって前の「桃山2」は、昔何処かで嗅いだ事のある香りに懐かしさを覚える煙草=私にとってのパイプ煙草の原体験的な銘柄だったのですが、モデルチェンジ後の「桃山」は、そういう思い入れがない代わりに、より本格的な奥深さを感じる煙草になっています。国内生産されていた時代の「桃山」を知る方なら、もっと違った評価になるのだろうと思うのですが、それを知らない私にとっては、「桃山2」も今の「桃山」も甲乙付け難い名品に思えます。 私は知らないのですが、「桃山」が国内生産からマックバレン製に変わった時は、国内パイプスモーカーから随分と色々言われたのではないでしょうか。同じく、例えばダンヒルがパイプ煙草を自社生産から他社からのOEMに切り替えた際、或いはそのOEM元さえも変わってしまった際も、多くの批判が出たと聞いた事があります。同じ銘柄が生産者を変えて継続販売される際は、いつもそんな感じです。生産者が変わると、同じレシピでも味が変わってしまう訳ですから、同じ名前の煙草でも、生産者が変わると実質的に廃止になるのと同然です。そりゃあ批判したくなる気持ちも分かります。 でも、好きだった銘柄が次から次へと本当に廃止になっていく近年の状況から見ると、当時名前とレシピが残るだけでもラッキーだったと言えるのではないでしょうか。 まぁ、時代が変わると同じ事象に対する評価も変わるという事だと思います。[甲乙付け難い煙草ブログは此方 Click!]
2023.10.08
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引き続き「アンホーラ」シリーズを吸っています。今回は「リッチアロマ」です。この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、2017年1月の事でした。 随分昔に輸入されていた時期があったと聞いた事がありますが、暫くの間は輸入されず、「フルアロマ」の方だけが「アンホーラ」シリーズ唯一の国内販売品になっていました。で、2016年後半に「リッチアロマ」他の輸入が再開され、現在は他も含めて「アンホーラ」シリーズ4銘柄となっています。 このシリーズはどれもそうなのですが、この煙草も着香でありながら着香感は薄く、ベースの煙草の味わいの深さで楽しめるブレンドになっています。成程、これなら常喫に向いていて、一つの定番銘柄になり得る味わいだと思います。一時期は輸入されていなかったというのが不思議なくらいです。まぁ、日本のパイプ煙草市場は元々小さい上に、ここ数十年は縮小の一途を辿っていますから、輸入が止まったり再開したりといった紆余曲折は避けられないのでしょう。 輸入するかどうかだけでなく、そもそも各銘柄の製造を継続するかどうか、果ては元々のメーカーの存続自体からして紆余曲折している状況がここ何年も続いています。幸い、昨年から今年にかけては比較的安定しているように見えるパイプ煙草業界ですが、人気ブランドの廃止や大メーカーの廃業がまた何時起きても不思議ではありません。 そう考えると、私達はもっと一回一回のパイプ喫煙を大切にして行くべきなのかも知れません。[大切な煙草ブログは此方 Click!]
2023.10.01
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暫く離れていましたがマックバレン製煙草の集中喫煙に戻ります。今回は「アンホーラ・フルアロマ」です。確かこれは、独立した「アンホーラ」ブランドだった物をマックバレン社が吸収し、自社ブランドにした銘柄だったと思います。ですから、これをマックバレン製だと意識していらっしゃらない方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。 この煙草を最初にレポートしたのは、2011年10月の事でした。 かつてこの煙草は日本で最も売れている銘柄とされていたかと思うのですが、最近はどうなんでしょう。今でも定番銘柄の一つだとは思いますが、以前ほどには持て囃されてはいないようにも感じます。ただ、確かに常喫にしやすい味と価格ですので、手を出しやすい銘柄です。 米国某情報サイトによると、この煙草の葉組は「Burley, Kentucky, Oriental/Turkish, Virginia」となっており、着香は「Cocoa / Chocolate, Floral Essences, Orange, Raspberry」となっています。意外に複雑な葉組と着香です。これだけグチャグチャした葉組と着香なのに、実際に吸ってみると程良い着香感と深みのある喫味で、価格の割りにすんなり美味しく吸えます。非常に優れたバランスのブレンド・レシピだと思います。こういう優れたブレンドであるからこそ、マックバレンに吸収された後も継続して製造・販売されているのでしょう。 海外でどうだったのかは良く知らないのですが、日本に於ける「アンホーラ」のシリーズは近年になって銘柄数が増えました。これは元からあった「フルアロマ」の人気があったからだと思うのですが、シリーズが増えた事によって、相対的に「フルアロマ」の存在感が薄くなったようにも感じます。以前ほどには持て囃されてはいないように感じるのは、この辺も原因の一つになっているのではないでしょうか。 どの銘柄を日本に導入するのかは供給サイドの判断次第ですが、それは意外に難しい問題なのだろうなと思います。[深みのある煙草ブログは此方 Click!]
2023.09.27
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ちょっと前に吸ったダン・タバコ(DTM)「パーフェクトブレンド」の味が、ラットレー「ブラックバージニア」と似てると感じたので、「実際どうなんだろう?」という事で、そのラットレー「ブラックバージニア」を買って来ました。この煙草の100g缶を初めてレポートしたのは2015年10月で、今回と同じ50g缶の方をレポートしたのは2021年7月の事でした。 で、比べてみての感想を先に書いてしまうと、着香の内容に違いはありますが、基本的な方向性は大変良く似ているなという事です。着香感は強くなく、黒くなるまで熟成させた葉の濃厚な旨味が喫味の大半を占めています。その熟成は、発酵によるジュクジュクとしたものではなく、乾燥&濃縮によって旨味を太くしたような感じになっています。実際、「パーフェクトブレンド」にしても今回の「ブラックバージニア」にしても、発酵臭の類はなく、黒く乾燥した硬い葉がブレンドの中心になっています。これって、火力乾燥によるものなのでしょうか。何か、そういう感じがします。 こういう煙草って、自分は実は大変好みであるなぁと改めて気付きました。「ブラックバージニア」の100g缶を初めて吸った時は、その美味しさに大変感動した記憶がありますし、その50g缶は割りと違った喫味に感じられたものの、やはりかなり美味しい煙草だと思っていました。ちょっと前に吸った「パーフェクトブレンド」にしても、同時に買ったDTM製20gパウチ物の中では一番好感を持ちました。今後似たような方向性の煙草を探して選ぶというのも、一つのやり方かも知れません。 これまで多くの銘柄を何度も吸って来ましたが、未だに新たな気付きがある事に驚いています。[新たな気付きがある煙草ブログは此方 Click!]
2023.09.20
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一連のダン・タバコ社(DTM)製20gパウチ物の最後は「サンデーズベスト」です。この煙草の100g缶のレポートは2019年7月に、20gパウチについては2022年10月にアップしています。 チェリー系の着香煙草なのですが、少し普通の果物系のニュアンスがあって、ドギツイ感じではありません。ですから、チェリー系着香で感じる事が多い違和感は殆どありません。 ただこれ、米国某情報サイトによると、着香内容は「Fruit / Citrus」なのだそうで、チェリーの表記がありません。えぇ!? これ「Citrus(柑橘)」? 更に、輸入元である柘製作所のHPでは「完熟したベリーとアプリコットのフレーバー」とあります。えぇ!? これ「アプリコット」? ・・・米国某情報サイトと輸入元と自分で、それぞれ違った解釈になっています。まぁ、DTMの着香は意外に複雑なものが多いので、煙草の状態とか感受性の違いで、味わいの感じ方がそれぞれ違って来るのでしょう。この辺は余り真面目に考えない方が良いかも知れません。 実際に吸ってみて、自分で感じたものが全てです。[違った解釈の煙草ブログは此方 Click!]
2023.09.17
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ダン・タバコ社製20gパウチ物の続きの今回は「パーフェクトブレンド」です。この煙草の100g缶を初めてレポートしたのは2020年5月で、20gパウチについては2022年9月にレポートしています。 これの100g缶を吸った時や前に20gパウチを吸った時は、この煙草の喫味について柑橘や蜂蜜の味のオーソドックスな着香だと感じたのですが、今回吸ってみると、それとは随分と違った喫味に感じました。何だかコーヒー牛乳のような、ちょっとロースト感のある甘味なのです。ちょっとラットレーの「ブラックバージニア」にも近い喫味です。 で、米国某情報サイトで着香内容を調べてみますと「Honey, Vanilla」となっており、これだけ見ると前に感じた喫味の方が合っているように見えます。一方、ブレンド内容を見ますと、「Black Cavendish, Virginia」となっており、これはラットレー「ブラックバージニア」と同じです。う~ん、これはどういう事なんだろう。 もしかしたら、今回のパウチでは着香が飛んでしまって、ベースの煙草の味の方が前に出て来ていて、それで葉組なりの味の方に近付いているのかも知れません。 このように、吸う度毎に味が違って感じられるという事は、パイプ煙草では良くあります。特に着香系で多いかな? ですから、毎回異なる煙草を吸って違いを楽しむ場合に於いても、同じ煙草を間を開けて何度も吸うのは、それはそれで意味があるのではないかと思っています。吸う度に味が違って感じられるので、銘柄数は有限でも、もう無限に味の違いを楽しんでいられるという・・・。(笑) パイプ喫煙は、一生飽きずに続けられる趣味なのかも知れません。[飽きない煙草ブログは此方 Click!]
2023.09.10
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ダン・タバコ(DTM)の20g物を続けて吸います。今回は「ミロンガ」です。これの100g缶をレポートしたのは2017年4月で、20gパウチの方は2022年10月の事でした。 この煙草、開封時は結構コッテリなバニラ香なのですが、吸ってみると酸味があって、果物&バニラの軽快さが美味しい着香煙草です。ですから、着香好きの方には常喫に適した煙草で、その常喫向けという意味で、100g缶での供給は適切なのではないかと思われます。・・・が、やっぱり100g缶というのは。特に初めて吸うにはハードルが高かったのでしょう、余り売れなかったのか、こうして20gパウチが販売されるに至っています。「20gパウチで試してみて、気に入ったら100g缶を買ってね」という供給サイドのメッセージが垣間見えます。 「100g缶のお試し用」という以外にも、20gパウチには消費者側のメリットがあります。それは携帯に適しているという点です。50g丸缶は言うに及ばず、50gパウチであっても、そのまま外に持ち出すにはちょっと大きく、わざわざ別の小さなポーチとかに移し替えて持ち出している方もいらっしゃるかと思います。その点20gパウチは、持ち出すには丁度良いサイズなのではないでしょうか。少なくとも、従来携帯に最も適していたと思われる最小サイズの50g角缶と同じ位の携帯性があると思われます。 最小サイズの50g角缶で供給される煙草は非着香フレイク物ばかりでしたから、それと同等の携帯性がある梱包で美味しい着香煙草があると、着香好きとしては嬉しい限りです。 持ち出し用の煙草として、20gパウチ物を常備しておくのも良いかも知れません。[メリットがある煙草ブログは此方 Click!]
2023.09.06
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前回は間違えて50gパウチ物を吸いましたが、今回はちゃんと20gパウチ物を吸います。ダン・タバコの「ロンドンブレンド」です。この煙草の100g缶を最初に吸ってレポートしたのは2020年4月で、20gパウチの方は2022年10月の事でした。 ちょっと前までは週に2回のブログ更新で、毎回一つの50g銘柄を吸うというペースで丁度良かったのですが、最近どうも吸うペースが落ちていて、週に二つの銘柄(計100g)を開けるのが厳しくなっています。日常の喫煙回数は減っていないのに吸う量が落ちているのは何故かと考えると、どうも最近はパイプへの煙草の詰め方が少し緩めになっているような気がするのです。意識的にそうしている訳ではないのですが、緩めに詰めてスカスカのドローでスタートし、吸いながらタンパーワークで適度なドローに調整していくような吸い方になっています。こういう吸い方だと、一回当たりの喫煙量が減り、同じ回数吸ってもトータルの消費量が少なくなります。 もう10年以上パイプ喫煙を続けて来て、自分の吸い方は完全に固まっていると思っていたのですが、どうもそうではなく、まだまだ変化し続けているようで、ちょっと驚いています。そして、吸い方の変化は良いとして、不足する記事数をどう確保するのかが問題です。ブログ更新を週一回に減らすと、今度は相対的に吸うペースが速くなり過ぎる事になりますし・・・。どうしましょうかねぇ。 で、取り敢えず今回は「ロンドンブレンド」というラタキア銘柄を吸う事によって誤魔化しています。私の場合、出勤前の朝にもパイプを吸うのですが、周囲の非パイプ喫煙者からの評判が悪いラタキア銘柄は朝には吸えません。ですからラタキア銘柄を開けた際には、非ラタキア銘柄も開けておいて、朝はその非ラタキア銘柄を吸うようにしています。今回は前の「ザモルトハウス」を消費し切っていない段階で「ロンドンブレンド」を開けた訳ですが、「ロンドンブレンド」はラタキア銘柄ですから、同時に二つの銘柄が開いていても一応は従来の私の吸い方を踏襲している事になります。で、このまま続けて20gパウチを暫く吸い続ければ、当面の記事数=消費銘柄数は確保できる見通しです。 ただ、その20gパウチ物の数銘柄を吸い終わった後はどうしましょう。そんなに頻繁に20g物を吸う訳にも行きませんし、近付く年末には100g限定缶が出るでしょうから、そこで再び記事不足になる可能性が高いです。 早急に銘柄レポート以外の記事ネタを確立する必要性に迫られています。(;^_^A[驚きの煙草ブログは此方 Click!]
2023.09.03
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当ブログでの記事ストックが不足して来たので、ダン・タバコ社(DTM)の20gパウチ物を幾つか吸って、記事数を確保しようと思います。で、先日その20gパウチ物を纏めて買ったのですが、今回吸っている「ザモルトハウス」は20gではなく50gでした。いや、本気で20g物の「ザモルトハウス」を買ったつもりだったのですが・・・。 で、何でこんな間違いを犯してしまったのか考えてみると、今回の「ザモルトハウス」50gパウチは同社の20gパウチと縦横の大きさが全く同じで、厚みだけが違うという形態をしており、普通の他社製50gパウチよりも縦横が小さいのです。それでパッと見で手に取ってしまい、間違えたという訳です。orz ・・・何て紛らわしいんだ・・・。 この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、普通サイズの50gパウチが2012年8月で、50g缶入りが2021年10月の事でした。 考えてみれば、昨年発売されたDTMの全ての20gパウチ物は、それまで100g缶でしか販売されていなかった銘柄でした。一方「ザモルトハウス」は普通サイズの50gパウチと50g缶入りが販売されていて、100g缶物の設定はありませんでした。買う際にその事に気付いていれば、今回のような間違いは犯さなかっただろうにと思います。 でも何でこんな紛らわしい50gパウチをDTMは販売しているのでしょう。DTMの現在の日本向け製品ラインアップにおいて50gパウチ物は非常に少なくなっています。多分、この「ザモルトハウス」ともう一つくらいしか無かったように思います。一方、20gパウチ物は、昨年数銘柄が発売になりました。50gパウチ物よりも20gパウチ物の方が多いのです。こうなると、50gパウチの大きさを20gパウチと同じサイズにした方が輸送コストの面で有利なはずです。もしかすると20gパウチに無理くり50gを詰め込んで、パッケージの製造コストも抑えているのかも知れません。実際、今回購入した「ザモルトハウス」のパウチは、開封前から少しだけ封の接着が剝がれて穴あき状態になっており、中の煙草の乾燥が結構進んでいました。本来20g入りに設計されたパウチに、強引に50gを詰めたので、封が甘くなったのではないでしょうか。 そんなこんなで、今回の「ザモルトハウス」の喫煙は色々考えさせられる喫煙となってしまいました。複雑な気分です。[考えさせられる煙草ブログは此方 Click!]
2023.08.30
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夏の限定物を吸い終わったので、マックバレンの集中喫煙に戻ります。今回は既に廃止銘柄となっている「バージニアフレイク」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2015年4月の事でした。 この煙草を最初に吸った当時、それまで日本ではパウチ物しか売っていなかったマックバレンが、少し高価な缶物フレイクを発売したので、随分と驚いたのを覚えています。これからは高級路線に行くのかと。でも、結局は当初発売になった数銘柄以上にはラインアップは増えず、ちょっと前に終売になってしまいました。尤も、終売になったのは日本向けであって、米国では現在も継続販売されています。ですから、日本向け終売が輸入元の判断なのか製造元の判断なのかは別として、日本では期待した程は売れなかったという事なのでしょう。悪くない煙草だと思うんですけどねぇ・・・。 やはり日本のパイプ煙草市場は小さ過ぎて、新しい銘柄が定着するのは非常に難しいのかも知れません。元々小さい上に、更に縮小傾向にある市場ですから、そこに割って入って定着するのは至難の業なのでしょう。でも新規銘柄がないと市場の閉塞感が強まって、益々市場の縮小傾向に拍車がかかり、厳しさは加速して行きます。 こういう悪い流れは時代背景を考えると仕方ない部分はありますが、少なくとも何とか緩和したい所ではあります。そういう意味で、昨年ダン・タバコ社から大量に新製品が輸入されたのは良い努力の一つだと評価したいものです。今後マックバレンにもそうした努力を期待したいと思います。[期待したい煙草ブログは此方 Click!]
2023.08.27
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