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ドイツ宝飾界の老舗ヴェンペから、新しい手巻き時計が発表になっています。 「N E W M o d e l - Wempe Chronometerwerke」 「The new WEMPE CHRONOMETERWERKE Power-Reserve.」 ヴェンペはドイツ時計界において戦前は非常に大きな影響力を持っていましたが、大戦後は西ドイツの老舗の一宝飾店に過ぎない存在になってしまっていました。ところが、東西ドイツ統一後、グラスヒュッテの各時計メーカーが勃興してくると、ヴェンペの時計に対する情熱も復活し、特にここ何年かでは、オリジナル・ムーブメントの時計や、ドイツ唯一のクロノメーター規格検定所を設けるなど、再びドイツ時計界の重鎮に復帰しつつあります。 今回の新製品も、そうした流れの中でリリースされた物で、非常に興味深いムーブメントを搭載しています。 何年か前にリリースされた戦後ヴェンペ初のオリジナル・ムーブメントのトノー型時計は、特別仕様のトゥールビヨン機も含めて、グラスヒュッテのノモス社が設計・製造を担当していたのですが、今回の時計は何処が設計・製造を担当しているのか、今のところ良く分かりません。 それにしても、この機械は非常に魅力的です。両持ちで保持されたテンプは緩急針のないフリースプラング式で、チラネジで調速しています。もちろん、グラスヒュッテ特有の3/4プレートがガッチリと輪列を保持し、青ネジで固定されたゴールドシャトンも美しいです。 テンプ直径はやや小さく、二番車がセンターに来ないという、古典から離れたやや変則的な輪列配置に見えますが、それはそれで現代的だとも言えます。 こういう魅力的なムーブメントの時計が、貴金属ケースだけでなく、ステンレス・スチールケースでも供給され、しかもメーカー希望小売価格が8,500ドルからというのは、かなり良心的な設定に思われます。 ただ、残念ながらヴェンペは日本に店舗を持っておらず、通常の輸入ルートでこの時計が日本で売られる事はありません。 でも、わざわざこれを買うためだけにドイツに出かけても良いかなと思わせる程の魅力はあります。[魅力ある時計ブログは此方 Click!]
2013.05.21
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マニアな方にオススメの手の込んだムーヴメントです。限定300本!ドイツのBruno Sohnle【ブルーノ・ゾンレー】グラスヒュッテ手巻き腕時計/ゴールドシャトンマニアな方にオススメの手の込んだムーヴメントです。ドイツのBruno Sohnle【ブルーノ・ゾンレー】グラスヒュッテRONDOMAT1【ロンドマット】自動巻き腕時計/オートマチック 今まで気付いていなかったのですが、ドイツ・グラスヒュッテの小工房であるブルーノ・ゾンレの時計が、日本でも販売されているようです。 上のリンクのショップさんで販売されているのは、自動巻5機種と手巻き2機種で、価格的にはかなり良い線であるように思います。円高を上手に利用したリーズナブルな値段です。 自動巻の方は、スイス・セリタ社の汎用ムーブメント「SW200」に、グラスヒュッテ風の装飾を施した機械を搭載しており、これはこれでなかなか美しい機械外観になっています。 一方、手巻きの方は、スイス・ETA社の汎用ムーブメント「Cal.6498」を大改造した機械を載せています。ムーブメントの受板をグラスヒュッテの時計らしい3/4プレートに交換し、ビス止めゴールドシャトンやスワンネック緩急針など、古典時計マニアが喜ぶ仕様を備えています。 正直に申し上げると、どちらも時計マニア受けを狙ったムーブメントの外観だけが売りで、実質的な中身はほとんどスイス製低廉汎用機械の普及タイプ腕時計でしかありません。(笑) ただ、ちゃんとそういう時計らしい価格になっていますし、それと分かって見た目を楽しむ分には、十分に価値のある時計になっていると思います。 特に手巻きの方は、ベースムーブメントに加えられた改造度も高く、スワンネックという機能的な向上もなされているので、非常に興味深い存在です。 ちょっと欲しい時計です。[マニアが喜ぶ時計ブログは此方 Click!]
2013.05.15
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ハードな仕様が魅力のジン社から、2,000m防水の自動巻腕時計「T2」が発表になっています。 「Sinn Model T2 (EZM 15)」 高強度チタンケースの直径は41mmですから、この手のダイバーウォッチにしては少し控えめのサイズになっています。実は、同時に「T1」というモデルも発表になっているのですが、そちらの方は1,000m防水に45mmケースとなっています。視認性を考えると大きい方が有利ですが、大きくすると構造的に防水性能が下がるという事なのでしょう。 この時計で私が個人的に注目したのは、使われている自動巻ムーブメントです。それには、ソプロッド社の「A10」ムーブメントが使用されているのです。 世界最大の汎用ムーブメントメーカーであるETA社が、同社が属するスウォッチ・グループ外へのムーブメントの供給を制限するというような発表をして以降、ETA社の汎用ムーブメントに代わるリーズナブルな汎用機を各社が開発し供給を始めていますが、ソプロッド社の「A10」もその内の一つです。 同じような汎用機としては、セリタ社の「SW」シリーズに先を越されている感は否めませんが、ETAムーブメントのほとんどコピー機とも言える「SW」シリーズに比べると、独自性という意味でソプロッド社の「A10」は面白い存在です。 今回のジンの新製品は、非常に「真面目」なダイバーウォッチなので、裏蓋はシースルーではなく、残念ながら「A10」の姿を拝む事はできませんが、こうしてジン社での採用が始まったという事は、後々シースルーバックのモデルにも「A10」が使われるようになる可能性が高いのではないかと思わせます。 多様なムーブメントが市場に根付いていくのは、機械式時計ファンとしては大歓迎です。[注目の時計ブログは此方 Click!]
2013.05.04
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世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド・2013」が、現地時間5月2日に終了し、一通り今年の時計の新製品が出揃った感じです。その新製品の中から幾つかをピックアップして、これから何回かに分けて「あーだ、こーだ」とテキトーにご紹介しておこうと思います。 まず最初は、私も好きなブランド、ドイツ・グラスヒュッテのノモス社から「Ahoi」です。 「Ahoi」 ノモス社内で製造されている自動巻ムーブメントを使用したスポーツ・ウォッチという設定ですが、ダイヤルデザインはほとんど同社の「タンジェント」シリーズと同じです。ですから、既存の「タンジェント・スポーツ」と被る時計という事にはなります。 ただ、「タンジェント・スポーツ」はケース直径36.5mmの手巻きであるのに対して、新製品はケース直径40mmの自動巻です。また、リューズ周りのケースデザインや時分針の形状も異なります。でもまぁ、「タンジェント・スポーツ」の自動巻拡大版というような感じで考えても良さそうです。 デザイン的にも機械の内容的にも、なかなか魅力的な時計だと思います。 で、商品名の「Ahoi」なのですが、ドイツ語の辞書を引きますと、「船を呼ぶ声、おーい」などとあり、発音は「アホイ」だそうです。商品名で「おーい!」って・・・。(笑) 船上で使う言葉だと考えれば、スポーツ・ウォッチらしい名前だと言えない事はないかも知れません。 ノモスの自動巻の日本に於ける実売価格は30万円前後ですから、この時計はそれより少し高くなりそうです。とは言え、その辺の価格であれば悪くないと思いますので、ご興味がおありでしたら買ってみても良いのではないでしょうか。[魅力的な時計ブログは此方 Click!]
2013.05.03
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たまにはレディース時計の情報をば。(笑) ドイツの高級ブランドのグラスヒュッテ・オリジナルから、レディース用機械式腕時計の新シリーズ「Pavonina」が発表になっています。 「Glashütte Original Pavonina Collection」 柔らかい雰囲気のクッション型ケースが素敵ですねぇ。 でも、私が個人的に注目したのは、ブレスレットのデザインです。革ベルト仕様の方もなかなか良いのですが、ブレスレット仕様の方のベルトデザインには少し驚きました。今まで、グラスヒュッテ・オリジナルのレディース時計で、こういった凝ったデザインのブレスレットの機種はちょっと記憶にありません。 ランゲやG.O.といったハイクラスのドイツ時計と言えば、例えレディース用であっても、少し無骨で無機質なデザインばかりだというイメージを今まで持っていたのですが、この新機種のブレスレットのデザインは、本当にドイツ時計なのかと疑ってしまうほどオシャレです。 この高いデザイン性は、最高のドイツ時計ブランドのランゲ&ゾーネでも、まだないように思います。G.O.も遂にここまで来たかってな感じです。 ・・・まぁ、ほぼ自分に関係のない世界なので、好き勝手な事を言ってますが・・・。(笑) 嗚呼、こういう時計を誰かにポンポンとプレゼントできるだけの甲斐性が欲しいものです。orz[最高の時計ブログは此方 Click!]
2013.02.23
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SIHHも終わりましたし、そこで公開されたランゲ&ゾーネの今年の新作について、私個人の感想なんぞを一応は書いておこうと思います。 ランゲの今年の新作については、以下のサイトで見る事ができます。 「Neuheiten 2013」 今年のランゲの目玉は、なんと言っても「1815ラトラパンテ・パーペチュアル・カレンダー」という事になりますが、流石にこのクラスになると何とも縁遠い存在で、感想もヘッタクレもないというのが正直な所です。 ただ、この機種は基本的に目立った新技術が使われているという訳でもなく、ほとんど力技的な複雑時計なので、面白味という意味では今一つに感じます。 「今一つ面白味に欠ける」というのは、今年のランゲ新製品全体に言える事で、まぁ、流石のランゲもそうそう毎年は超絶新技術を開発できる訳ではないという事だと思います。 私にとっては「1815アップ&ダウン」が比較的身近に感じる時計です。従来の「1815」シリーズのラインアップ拡大による新製品ですが、登場するのが少し遅かったなと思っています。何年か前に三針の「1815」がサイズアップしてモデルチェンジしましたが、そのモデルチェンジ前の「1815」にも「アップ&ダウン」のバリエーションは存在していました。ですから、三針の「1815」がモデルチェンジしてから直ぐに新「アップ&ダウン」も登場するかと思っていたのですが、なかなか出ずに、結局今年になってやっと出たという感じです。 旧「アップ&ダウン」では、それをベースとして4時位置スモセコのままパワーリザーブ表示を取り去った「サイドステップ」が、ドイツの老舗宝飾店「ヴェンペ」の限定品としてリリースされ、かなりの人気を獲得したのですが、新「アップ&ダウン」でも同様に「サイドステップ」が出てきて欲しいなと個人的には思っています。 さて、その他の3機種=「サクソニア・アニュアルカレンダー」「グランド・ランゲ1・WGケース」「グランド・ランゲ1・ルーメン」については、まぁ、普通のバリエーション展開ですし、「アップ&ダウン」に比べると身近でもありませんから、個人的にはほとんど興味が湧きません。 という事で、全体的に見ると今年のランゲ新製品は、従来ラインアップ中のバリエーション展開の抜けを埋めるような性格が強かったように思います。まぁ、超絶新技術を投入するばかりが高級時計メーカーの使命という訳でもありませんから、今年のように着実なラインアップ拡充を図る年もあって然るべきだと思います。[超絶時計ブログは此方 Click!]
2013.02.05
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ドイツ第二の高級時計メーカーであるグラスヒュッテ・オリジナル社が、同社初のドイツ国内ブティックをスタートしたそうです。 「Glashütte Original Opens First Boutique in Germany」 場所は、本社のあるグラスヒュッテ村が属するザクセン州の州都ドレスデンだそうです。ブティックと言えば販売店ですから、ド田舎のグラスヒュッテ村より、都会のドレスデンの方が適しているという判断なのでしょう。 それにしても、あのグラスヒュッテ・オリジナルほどのブランドが、今まで本国ドイツ内に専門店=ブティックを持っていなかったという方が意外です。グラスヒュッテ・オリジナルと言えば、あの派手好きのスウォッチ・グループのトップ・ブランドの一つですし、東独時代も存在し続けたグラスヒュッテ時計メーカーの中心的後継者です。それにも関わらず、本国内にブティックがなかったというのは、色んな想像を掻き立てます。 ご存知のように、グラスヒュッテ・オリジナルが属するスウォッチ・グループは、基本的に日本勢によるクォーツショックからスイス時計業界を救うためにスタートした企業グループです。それが勢力拡大の過程で手中にしたのが、東西ドイツ統一によって民営化されたGUB社=グラスヒュッテ・オリジナルな訳ですが、元がスイス時計業界のための企業グループだっただけに、グループ参入後のグラスヒュッテ・オリジナルは、高級ブランドとしての位置付けはあったものの、グループ内でも比較的不遇の扱いを受けていたのかも知れません。 或いは、何年か前にグラスヒュッテ村を襲った洪水災害で、グラスヒュッテ・オリジナルの工場も大きな被害を受けたと聞いていますが、それもブティック開設を遅らせた遠因だったのかも知れません。 ドイツの老舗宝飾店ヴェンペの存在も影響したように思います。ヴェンペは戦前からドイツ時計業界に大きな影響力を持っていたと聞きますし、現在でも高級宝飾店として確固たる地位を築いていますから、高級な雰囲気のお店での高級時計の販売はヴェンペに任せておけば良いという雰囲気もあったのではないでしょうか。 何れにしても、今回の動きはグラスヒュッテ・オリジナルのブランドとしての進展を示す事柄でしょうし、経済が低迷する欧州においてドイツだけが絶好調という現在の世相を良く表していると思います。 興味深いニュースでした。[興味深い時計ブログは此方 Click!]
2012.11.06
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このアンクルの写真は、ランゲの「ツァイトヴェルク」の新製品のものです。 新製品の情報はこちらにあります。 「A. Lange & Sohne Zeitwerk Handwerkskunst」 このアンクルは、普段私たちが見慣れている機械式時計のアンクルと少し違うと思いませんか? このルビーをサンドイッチにするような形態のアンクルは「グラスヒュッテ・レバー」と呼ばれていて、戦前のグラスヒュッテの高級時計で良く見られます。当時のランゲの懐中時計も、このアンクルです。 今のランゲの時計では、良くあるタイプのアンクル=スイス・レバーを採用しています。ですから、ランゲは今回の新製品でグラスヒュッテ・レバーを復活させたということなのでしょう。 このアンクルは、ぜひとも他の機種にも広く採用してもらいたいところです。ドイツ時計の個性がますます引き立ちます。 もしかすると、あと何年かしたら、ランゲの時計はますます戦前の意匠に近くなっていくかも知れません。ドイツ時計好きとしては、とても楽しみです。 まぁ、今でもランゲの戦前の懐中時計をオークションとかで買ってしまえば、このアンクルの時計は手に入れる事はできるのですが、ランゲの戦前の懐中時計って、中級クラスでも結構な価格なんですよね。最高のクラスになると、今のランゲの新品を買うのと、それほど違わない値段だったりします。 ランゲへの道のりは、まだまだ遠いのでありました。(笑)[楽しみな時計ブログは此方 Click!]
2012.10.22
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この写真の手巻きムーブメントなのですが、地板と受板の色が少し変だと思いませんか? 実はコレ、マンモスの象牙で出来ているんだそうです。 ドイツの時計工房ラング&ハイネが発表した「Caliber I」という機械なのですが、何でもドレスデンのアート・ミュージアムに展示されている100年以上前の象牙時計に触発されて製作したのだそうです。 詳しくは以下の記事をお読み下さい。 「NEW: Lang & Heyne 'Caliber I' in Ivory」 しかしまぁ、ラング&ハイネという工房は、懐中時計華やかなりし頃のドイツ時計の意匠に拘った良質の時計を製作しているブランドなのですが、まさかこういうブッ飛んだ時計まで作るとは思いませんでした。100年以上前に制作された物を手本にしているので、そういう意味では既知の範疇に入るアイディアではありますが、やっぱり一つのキワモノだと思うんです。 マンモスの象牙というのがどれ位の硬度を持っているのか不明ですが、何度かオーバーホールをする内に、直ぐにネジ穴がバカになってしまうのではないかと心配です。ですから、実用で使うのではなく、本当に観賞用として持っておくくらいになってしまいそうです。 観賞用として考えれば、マンモス象牙の地板&受板以外にも、ダイヤモンド・エンドストーンや青焼きネジ、ネジ止めゴールド・シャトン、サンバースト仕上げの丸穴車&角穴車など、萌えポイントは満載です。 キワモノ好きの貴方にピッタリです。(笑)[良質の時計ブログは此方 Click!]
2012.07.10
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恥ずかしながら、こんなモデルが既に昨年に発表になっていたなんて知りませんでした。ランゲの薄型二針モデル「サクソニア・フラッハ」です。とっくにランゲのHPにも記載されているにも関わらず、まったく気付いていませんでした。ってか、「サクソニア」のシリーズって、ノーマークでした。(^^ゞ(それとも、チェック済みなのに忘れていたのか?) 厚さ2.9mmのシンプルなムーブメントを、直径40mm・厚さ5.9mmのシースルーバック・ケースに収めています。「L093.1」と名付けられたムーブメントは、近年のランゲの三針モデルとは違って、丸穴車と角穴車が3/4プレートの上に出ていて見える配置になっています。この姿は、往年のランゲの懐中時計ムーブメントを彷彿とさせ、非常に萌えます。(笑) 文字盤は他のサクソニア・シリーズ同様に、5分置きのバーインデックスですが、1分毎の分目盛りはありません。ですから、電車の時間とかが気になるようなシチュエーションでは使えない休日用のドレス・ウォッチと見るべきでしょう。個人的には、「1815」シリーズのようなアラビア数字インデックスが好きなのですが、「1815」シリーズの機種展開が縮小傾向なので、しょうがないかなと思っています。 価格は、184万8000円だそうですから、「サクソニア」の三針手巻きモデルより少し高いです。 最近のユーロ安で、個人輸入したら随分と安く買えそうですが、どなたかチャレンジなさったらいかがでしょう。[萌える時計ブログは此方 Click!]
2012.06.03
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ノモスオリオン金無垢 かなりのレア物:楽オク中古品価格:220,000円(税込、送料別) 金無垢ケースのノモスが楽天オークションに出品されています。 最近のノモスはステンレスケースの機種だけだったと思うのですが、数年前には金無垢ケースの機種がいくつか販売されていました。このモデルも、その内の一つです。 ノモスは比較的良心的なメーカーで、リーズナブルな価格で面白いムーブメントを搭載した良質な時計を楽しめるというのが最大の良さだと思うのですが、そうした方向性と金無垢ケースというのはマッチしないので、ノモスの金無垢を実際に購入する人は非常に珍しいのだと思います。 ただ、金無垢ケースにしては買いやすい価格の時計であった事は確かでしょう。楽オクに出ているこの金無垢ノモスも、金無垢のしっかりした中古機械式時計の割りには、価格設定が低めであるとは思います。 個人的には、オリオンよりもタンジェントの方が好きですし、機械式は裏スケに限ると思っているので、今回の出品に関して私の食指は動かないのですが、何かの金無垢機械式時計を欲しいと考えている人には良い選択肢になるのではないでしょうか。[良心的な時計ブログは此方 Click!]
2012.05.18
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世界最大の時計見本市「バーゼル・フェア」を目前に控えたこの時期、いくつかの時計メーカーが新製品の事前発表をしていたりします。その中で、今のところ要注目だと思っているのが、上写真のグラスヒュッテ・オリジナル「セネター・オブザーバー」です。 このダイヤルデザインは、第二次世界大戦頃までドイツで使用されていた船舶用デッキウォッチや懐中時計で良く見られるタイプです。昔の懐中時計も好きな私としては、大変にそそられるデザインです。 ケースはステンレスで、ムーブメントもG.O.の主力Cal.100系ですから、価格的にはそれほど高価にはならないだろうと思われます。輸入元が今後の為替レートの動向をどう読むかによるとは思いますが。(笑) で、この「セネター・オブザーバー」は、昨年末に発表された限定モデル「セネター・オブザーバー・1911」(下写真)の量産版だったりします。 「オブザーバー・1911」は、1911年12月14日にアムンゼンの探検隊が南極点に到達した事の100周年を記念して、25個限定で発売されています。アムンゼン隊は、G.O.社の前身の一つであるアスマン社のデッキウォッチを使っていたようです。 ケースはK18のWGで、リューズが懐中時計っぽくタマネギ型になっている事、ムーブメントの型番が微妙に異なる(具体的に何が違うのか良く分かりません)事、インデックスのアラビア数字の書体が異なる事などが量産型の「オブザーバー」と違うところですが、パッと見はほとんど同じです。 ・・・いやぁ、G.O.は貴金属ケース以外のモデルもちゃんとラインアップしてくれるフレンドリーなメーカーだと思います。 で、やっぱり気になるのが、円換算した小売価格です。今は為替レートが大きく変動している時期なので、価格を決める担当者はさぞかし悩んでいるだろうなと思います。(笑)[そそる時計ブログは此方 Click!]
2012.03.04
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伝統的な機械式鳩時計と言うと、昔ながらの形を想像するものですが、最近はモダンな外観の製品も製作されて輸入販売されているようです。伝統のカッコー時計に、モダンなデザインを取り入れたスタイルドイツ 黒い森の鳩時計 カッコー時計 モダンスタイル グリーン【送料無料】【smtb-k】【kb】創業1894年老舗カッコー時計工房よりシュヴァルツヴァルト時計協会認定書付の本物のカッコー時計 ロンバ鳩時計 錘で動くドイツ カッコー時計 モダンスタイル ナチュラル【送料無料】【smtb-k】【kb】 我が家にも、小さいですがドイツ製の機械式鳩時計があって、毎日チクタクと時を刻んでおります。このチクタク音が、慣れない内はうるさく感じる人もいらっしゃるようなのですが、慣れてくると、むしろ落ち着く音になってきます。この音がしないと、変な感じになってくるのです。「生きている家庭の心臓の音」とでも言いましょうか、つつがなく日々の暮らしが送れている証のようなものです。 普通の鳩時計のデザインだと、部屋の雰囲気に合わないと感じる場合があるでしょうから、上記のようなモダンデザインの鳩時計も悪くないと思います。 時計一つを動かすにも一々手間を掛ける丁寧な生活というは、味わい深いものだと思います。[丁寧な時計ブログは此方 Click!]
2012.01.11
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150 JAHRE FREUNDSCHAFT【150のフレンドシップ】限定150本!日独交流150周年のドイツ製NOMOS【ノモス】TANGENTE【タンジェント】手巻き 今年は、日独交流150周年だそうで。・・・し、知らなかった。orz 「日独交流150周年」関連に関しては、このサイトに詳しく載っています。 江戸末期の1861年、当時のプロイセンとの間で結ばれた「日普修好通商条約」を起点として、それから150年にもなる両国の交流を記念して、数々のイベント等な行われているようです。 150年の歴史の中で、第一次世界大戦期以外の時期では、両国の関係は概ね良好でしたし、現在は伴に技術大国として良いライバル関係でもあるのかなと思います。日本で使われているドイツ語は、医療関係をはじめ非常に多いですし、日本人は今でもドイツ車が大好きですし・・・。(笑) 私自身も、ドイツ時計だけでなく、ドイツの自動車工具ですとか昔のドイツ戦車とかも好きだったりします。 で、まぁ、この手の記念関係便乗商品について、ノモス社は割りと得意としているようで、今回もキッチリと記念モデルをリリースしています。 この時計、一部赤色を使ったインデックスがおしゃれです。グイグイと自己主張するわけでもなく、さりとて普通のノモス「タンジェント」とは少し違う所が良いですね。値段も普通です。 こういう時計をサラッと身に着けて、ドイツを表敬訪問(観光)するのも、なかなか粋なのかも知れません。[キッチリした時計ブログは此方 Click!]
2011.11.06
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この時期、時計ファンの注目は当然バーゼルフェアということになります。もちろん私も、timezone.com 等のニュースとかをチェックして、夢を膨らませているわけであります。ま、夢だけですが。(笑) で、その timezone.com の Industry News 欄で非常に興味深い記事を見つけました。どうやら、あのドイツ時計の聖地・グラスヒュッテに新しいメーカーが誕生しているようです。その名も、「Moritz Grossmann」、戦前のグラスヒュッテ懐中時計がお好きな方ならご存知かと思いますが、あの「グロスマン」ブランドの復活ということのようです。 もちろん、名前の復活ということなので、説得力のある継続性が旧グロスマンからある訳ではないようですが、作っている時計に関しては、非常に良さそうです。 6時位置スモセコの白文字盤にアラビア数字インデックス。非常に細くてシャープなデザインの針。オーソドックスな形状のケースデザインに対して、使い勝手の良さそうな個性的なリューズ形状。 大きさも41mmと大き過ぎませんし、見た目は、私にとって、かなりのストライクです。 機械も非常に・・・、何と言うか・・・、萌える機械です。(笑) 3/4プレートにビス止めシャトン、彫金入りのテンプ受けとガンギ車受け、チラネジ付テンプ。昔のグラスヒュッテ懐中を想起させるヒゲ持ちに、やはり昔のヴァシュロン懐中時計の高級機で見られるような独特なマイクロレギュレーター・・・。 こういった古典的意匠の中にあって、ちょっと現代的な雰囲気のあるコハゼや、ホワイト・サファイアを用いた受石などが、単なる懐古趣味ではない個性を醸し出していると思うんです。 で、気になる価格なのですが、timezone.com の記事によりますと、16,800ユーロだそうです。最近の為替レートだと200万円前後でしょうか。実際に日本に入荷する際は、もうちょっと上がるでしょうから、250万円から300万円といったところでしょうか。 ・・・う~ん。同じグラスヒュッテで言えばランゲの「1815」とか、ドイツ語圏スイスならばモーザーの「マユ」とかのライバル機種ということになるかと思うのですが、ちょっと高いかなぁ・・・。 まぁ、何れにしても、こうした時計が増えてくれるのは嬉しいことです。 この新グロスマンの時計は、まだこの1機種だけのようですが、同機種のバリエーション展開や、別機種もそのうちデリバリーされるでしょうから、非常に楽しみではあります。 ・・・ところで、日本では時計バブルはとっくに終了したと思っていたのですが、こういうメーカーが新たに出てくるということは、欧州ではまだまだ旺盛な意欲があるということなのでしょうか。 それとも、このご時勢でも時計なんぞに現を抜かす能天気なセレブ向け?[傑作時計ブログならコチラ Click!]
2011.04.03
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ランゲ&ゾーネのローエンドを担ってきた「1815」シリーズが廃番になるそうです。ランゲを買うなら、もっともシンプルで安い1815にしたいと思っていただけに、とても残念です。(T^T) この情報は、正規販売店で確認したものなので、正しいのでしょう。既に後継機種についての紹介もなされているようです。 で、気になる後継機種ですが、「ランゲマチック」シリーズのようなバーインデックスタイプの文字盤になり、価格が180万円クラスになるそうです。自社製ヒゲゼンマイを使っているかどうか、ビッグデイトの有無、あるいは12時位置にアラビア数字インデックスが入るかどうか等、その他の詳細については、店員さんもよく憶えていないとかで不明です。 私の予想では、「ランゲマチック」から自動巻機構を取り除いたもの≒秒針帰零装置付き手巻きムーブメントになるのではないかと思っています。で、最近のランゲの流れに乗って、サイズも少し大きくなると。 現行の「1815」シリーズについては、生産が今年一杯まで続くかどうか分からない状況だそうで、元より生産量の少ないメーカーだけに、既に流通在庫の動きが活発化しているようです。その店でも、立て続けに売れているそうです。 まぁ、早く買わせるための誇張表現が入っているだろうことは想像できますが、公式発表がなされれば、確実に動きが激しくなるのは確実なのでしょう。 しかしなぁ、今無理して買うと、いろんな意味で苦しくなるからなぁ・・・。(T^T)
2007.04.04
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今年のバーゼル・フェアも近づいて参りまして、各社からポチポチと新製品の発表が始まっています。 私の好きなドイツ勢のトップを切ったのは、グラスヒュッテ・オリジナルの「セネター・シックスティーズ」です。(横の写真はCal.39搭載の旧セネター)(シックスティーズの写真は他サイトに掲載された情報なので、リンク先をご覧下さい。) アラビア飛び数字インデックスのセンター三針、デイト無し。ムーブメントはCal.39。ドーム風防からベゼルへは段差なくつながり、とても端正な作りになっています。 Cal.39と言えば、今の主力ムーブメントCal.100の前の主力ムーブメントです。片方向巻上げの8振動自動巻で、スワンネック緩急針を備えた、凡庸ですが優秀な機械です。 一方、最新のCal.100は、ダブルバレルに秒針帰零装置、スワンネックにチラネジ付テンプと、ちょっと贅沢な作りになっています。今回の「シックスティーズ」のような薄型で懐古趣味的なデザインには、直径も厚みも少し小さいCal.39の方が有利でしょうし、Cal.100の秒針帰零用プッシュボタンは似合わないのでしょう。 価格については不明なのですが、最新のCal.100を搭載した最もシンプルなニ針モデルが日本では60万円台ですので、それよりもっと安い価格になることが予想されます。希望小売価格で40~50万円台、並行輸入価格で30~40万円台といったところでしょうか。 これはかなり狙い目のモデルになりそうです。(正直、メチャメチャ欲しいです。( ̄¬ ̄) ジュル)
2007.03.16
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2006年春にユングハンスが発表した新製品「アタッシェ」シリーズが国内に入荷したようです。いやぁ、えらい時間がかかりましたねぇ。ほぼ1年かかってます。しかもユーロ高で値段が高い高い。(T^T) 三針モデルはETA2824-2(ユングハンス名J800)、クロノグラフはETA7750(J880)、トリプルカレンダーモデルはETA2892A2(J810)+モジュールという構成ですから、ムーブメント的にはあまり面白い構成ではないですね。 でも、ユングハンスの時計は、出荷時から精度の追い込みをきっちりしてあるようなので、購入候補に入れるのには十分の出来であろうなと思っています。 「アタッシェ」シリーズと同時に発表になった「アンバサダー」シリーズのオートマティックモデル(旧「ピアッツァ」下写真、J800使用モデル)を持っていましたが、購入直後に実使用における日差計測をしたところ、一週間の平均日差-1.6秒、日格差最大2秒、しかも初日以外の日差が常に-2秒という、非常に優秀な値が得られました。 日差がややマイナス方向に振れているのが気になりますが、これは恐らく気温と緯度がドイツと日本では違っているせいだと思われるので、本国工場での調整時にはほとんど日差0秒にしてあるのでしょう。 私の時計がタマタマ当りだった可能性はありますが、購入時から緩急針を微調整した形跡(緩急針がセンターにきてなかった)があることから、出荷前調整が行なわれたことが覗えます。 ということで、なかなかお勧めのモデルが入荷したというお話だったのですが・・・、私が狙っている「アンバサダー」パワーリザーブの入荷は何時になるんだ?
2007.03.11
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いろいろとネット上を徘徊していると、時々“ひょん”なものに出くわすことがありまして・・・。楽天で買えるフィリップ・ドゥボワーを発見しました。 ETA735という角型のデッドストック・ムーブメントを使用した時計です。とてもマニアックですよね。マニアックなだけに、ドゥボワーの時計は、楽天以外のいくつかのマニア系ネットショップさんが扱っているのを確認していますが、まさか楽天のこんなお店で売っているとは・・・。(失礼!m(__)m) ・・・しかし、フィリップ・ドゥボワーを「ドイツ時計情報」として書くのも、変な感じがしますね。ドゥボワー社の本社はスイスのル・ロックルにありますので、スイス時計ということになるのですが、その販社のシュヴァイツァー・ウーレン社はドイツのハンブルグにあるという・・・。しかもシュヴァイツァー・ウーレン社は他に「コモール」と「ビューレン」も販売しているらしく・・・。わけ分からん。 あー、詳しくは、ドゥボワー・ジャパンのHP「歴史」をご覧下さい。(笑)
2007.02.23
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アリストの「アワード2003」がc-watch company(千野時計店)さんにまた入荷したようですね。数は限られているでしょうから、欲しい方は急がれた方がよいと思います。 この時計に使われているムーブメントは、ロンダ社製Cal.2538というマイクロローターを使用した自動巻6振動です。現在ではクォーツムーブしか作っていないロンダ社の機械式ムーブのデッドストックというだけでも珍しいのに、マイクロローター自動巻ですよ! マイクロローターと言えば、昔のユニバーサルとかが有名ですが、ロンダも作っていたんですね。もしかしたらエボーシュ専業メーカーとしては唯一の存在だったのかもしれません。 マイクロローターを使用した現行時計は、パテックとかショパールなどから販売されていますが、どれもかなりの高額品です。また昔のユニバーサル等のアンティークは価格的には手を出しやすいですが、裏スケではありませんし、残存している個体数が少なくて入手するのは容易ではありません。 マイクロローターがクリクリ回るところを裏スケから楽しめて、しかも比較的買いやすい価格。こんな時計は、多分他にはないです。
2007.02.22
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まだ頭からクロックが抜けません。(笑) Wempe(ヴェンペ)と言えば、ドイツの老舗時計宝石商なのですが、過去のドイツ時計業界における貢献度はかなり高かったようです。戦時中のドイツ軍に時計を納入したブランドの一つにWempeの名が出てきますし、雑誌「クロノス日本版」no.009の記事(P.54)にもあるように、ドイツ時計の高精度化に尽力もしてきています。また最近になって、ノモスの協力によって独自ムーブの腕時計の販売を再開してます。 この写真の時計は、そのWempeの船舶用壁掛時計です。しっかり機械式です。 もちろん機械式ということで、現実に計器として船舶に取り付けられることは、今となってはない過去の遺物なのでしょうが、こういう時計を部屋に掛けておくというのも、乙なものなのではないでしょうか。特に海好き・船好きの方には、もってこいだと思います。 やっぱり、家に一個は機械式のクロックが欲しいなぁと・・・。(笑)
2007.02.19
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いやぁ、アスカニアの輸入元の直営ショップ「schatz(シャッツ)」さんって、楽天に出店なさっていたんですね。最近まで知りませんでした。 ドイツ・アスカニア社はその昔、精密・光学機器や計測装置などで有名だったメーカーだそうですが、時計メーカーとしてブランドが復活したのは最近だったかと思います。確か去年、黒い森地方からベルリンに工房を移して、かつての栄光を再びということで、まだ少量のようですが機械式腕時計の生産を行なっています。 現行のラインアップを見ると、結構面白いです。ETAムーブだけでなく、テクノタイム社製ムーブやアジア(中国?)製と思われるムーブまであって、単なるエタポンで終わらせようとはしていない拘りを感じます。 「schatz(シャッツ)」さんのHPを見ると、現在売りに出されているのは、ETA7750機だけのようなのですが、ETAムーブ以外の時計が輸入されるようになれば、そこそこ面白い存在になるような気がします。 今後に期待したいところです。
2007.02.07
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ミューレ・グラスヒュッテと言えば、ドイツ・グラスヒュッテの時計メーカーの中でも特異な存在ではないかと思います。なぜなら、機械式時計専業ではない唯一のメーカーだからです。海洋船舶用機器が得意な会社で、売上高ももしかしたら、そっちの方が多いかもしれません。 ミューレの歴史を見ると、とても興味深い話が出てきます。創業はもちろん戦前。大戦後、他の東独のメーカーと合併され国営企業の一部になります。で、東西ドイツ統一後に復活・・・。まぁ、グラスヒュッテのメーカーとしては普通の流れに見えるのですが、とある情報によると、東独時代も旧ミューレが担当していた部門は、依然としてミューレ家の人々が実権を握っていたというのです。 つまり、ミューレは、現在まで一貫して「ミューレ」であり続けた時計メーカーとも言えるというのです。 このミューレがスイス・セリタ社と合弁事業を始めるという情報が入ってきました。 セリタ社は、スイスの時計ムーブメント加工業者です。最近「SW200」と名付けられたETA2824-2ベースのムーブメントを見かけるようになりましたが、それの製造元ということになります。 ミューレとセリタは、来るETAの供給制限に備えて、独自ムーブの開発を行なおうとしているようなのです。確かにミューレは、グラスヒュッテにおいては、ムーブメントの独自性が最も薄いメーカーでした。ここで、自社ムーブの開発に成功すれば、大きな転機になるでしょう。そして、セリタもETAの抜けた穴を自社ムーブで埋めることができるとすれば、それは大きなビジネスチャンスになるものと思われます。 この事業の結果が出てくるのは、数年先のこととなると思われますが、とても興味深い動きです。
2006.12.21
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このマックスビル・ウォッチがもっとも有名だと思いますが、これを作っているメーカー「ユングハンス」が、この秋に新しい機械式時計「1861」シリーズを発表していました。でも、一旦は本国HPに記載されていたのですが、そのうち消えてしまっていたのでした。 おかしいなと思っていたのですが、しばらくは追いかけませんでした。で、つい先日、とある情報筋から、新たなブランドとしてやるらしいという話があり、改めて探ってみると、見つけました。ユングハンスの新しいブランドです。 「エルハルド・ユングハンス」と読むのでしょうか、今のところHPの中身はありませんが、あの「1861」シリーズがここに入るようです。 この新シリーズは、セイコー製のユングハンス専用ムーブメントを使用しています。三針がおそらくセイコーの9S系、クロノグラフが同じくセイコーの6S系をベースにしていると思われ、受板の形状や装飾仕上げがユングハンス専用になっているようです。 セイコーとユングハンスは電波時計の分野で提携関係にありますが、それにしてもセイコーがこういった機械式の上位機種ムーブメントを社外に供給するのは初めてなんではないでしょうか。 ETA社の供給制限も絡んでいると考えられますが、将来的に非常に面白い流れになると思われます。
2006.12.15
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以前ご紹介したヘメス・グラスヒュッテの本国HPが更新され、各モデルの価格が公表されました。 SSケースで最もベーシックなモデルが895ユーロ、最も上級の機種が1295ユーロだそうです。ただこれは、どうもドイツ国内向け通販価格のようなので、EU外向け価格がどうなるかは不明です。 EU内向け価格は、おそらくEU消費税(?)が含まれる価格でしょうから、EU外向けはこれより少し安くなるでしょう。また逆に、送料はEU外向けは高くなる可能性があります。さらに、日本に入荷した際に、日本国政府への消費税が生じますから・・・。 まぁ、おおよそ今のレート(1ユーロ=153円前後)で、14諭吉~20諭吉といったところでしょうか。 ちょっと高いですね。ってか、ユーロが高いですね。(T^T) 5年前のレートが1ユーロ=110円ぐらいでしたから、当時だったら安いモデルは10諭吉ぐらいです。それぐらいだったら、十分に「アリ」の値段かなとは思います。 為替レートのことを考えると、ヨーロッパ製品全体が、今は買い時ではないのかもしれません。(T^T)(例によって、写真がないと寂しいので、グラスヒュッテ各メーカーの時計でお楽しみ下さい。(笑))
2006.12.10
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ドイツの1000m級ダイバーウォッチは、このシャウボーグのダイバーに限らず、やたらとゴツイのが多いですよね。シャウボーグは何もこんなゴツイ時計ばかり作っているわけではなくて、むしろとてもドレッシーで繊細な時計の方が多いのにです。 ミューレの「ノーティック・タイマー」「S.A.R.」「ラスムス」とか、ジンの「Uシリーズ」とか、UTS(日本未入荷)のダイバーとか・・・。「何もそこまで主張せんでも・・・。」と思うようなゴツさがあって、その辺がスイス製1000m級と違うところでしょうか。 着けるドイツ人の腕ってのは、それほど太いのかと。(笑) 基本的にスイスの時計業界は仏語圏が中心なので、たとえ1000m級ハードスペック時計でも、フランス的センスで作られるのかもしれません。対してドイツのハードスペック時計は、まさにスペックと見た目が一致するとでも言いましょうか・・・。 ドイツ的剛健さを最も感じられる時計は、やはりこうした1000m級ダイバー時計なんだろうなと思います。スーツ姿で着用するにはかなりキツイですけど。(笑)
2006.11.30
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ドイツのグラスヒュッテ市は、世界的に有名な時計の産地です。シャンパンと同じように、「グラスヒュッテ」を名乗るには、それなりの規制があって、それをクリアーしたメーカーまたはモデルしか「グラスヒュッテ」と表記することができません。 最近、「グラスヒュッテ」を表記する面白いメーカーができました。ヘメスです。 ベースムーブには、シチズン・ミヨタのCal.8215を使い、これを大きく改造して時計に仕上げています。この手法はノモスと同じですね。 ムーブの改造点は、シャトンの追加(一部ビス留め)、5振動化、ムーブの装飾といったところでしょうか。シャトンの追加ということもさることながら、もともと6振動のムーブを5振動に改造するというのは大きなポイントだと思います。 当然、基本輪列の歯数や、主ゼンマイおよびヒゲゼンマイの変更が必要ですし、もしかするとテンプも専用品かもしれません。大改造と言っても良いほどの内容と思われます。 振動数を落とすということは、テンプの慣性マスが同じだとすると、精度・等時性などに良くはありませんが、ゼンマイトルクが小さくなる分、耐久性は上がると思われます。古典的な機械式時計の方向を向いているということになるわけです。 このヘメス、日本メーカーの、しかもローエンドのムーブをベースにしていると言うと、「なぁ~んだ、安時計か。」と思われがちなのでしょうが、私個人としては、けっこう期待しています。 時計の見た目も、なかなか良さげですし。(笑)(あー、写真がないと寂しいので、以下、グラスヒュッテの代表的メーカーの時計の写真なんぞを。(笑))
2006.11.29
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ドイツのドーンブリュートは楽天では買えません。それどころか、本社に直接オーダーしないと日本では買えません。(一部ショップさんが少量だけ輸入販売した形跡がありますが、今は在庫がないようです。)(よそ様の写真を勝手に流用する訳にもいかないので、ドーンブリュートの写真は本国HPを見て下さい。m(__)m) 時計は、ユニタス6497/8を、3/4プレート、チラネジ付テンプ、スワンネック緩急針、ビス留めシャトンに改造し、機種によっては更に、パワーリザーブ計、ハンドデイト等を付加しています。いやぁ、写真を眺めるだけでエヘエヘハァハァできるようになってるわけです。(それ故、「逆ガワ時計」とも言われてますが。(笑)) で、このドーンブリュートが新しいムーブメント「Cal.04.0」に挑戦しているという話が以前からあって、おおよその外観は公開されていたのですが、最近やっと、ムーブメントのスペックがHPに掲載されました。 正直申し上げて、ムーブの絵を見ると、丸穴車が二本のビスでとまっているので、ベースムーブはプゾー7001辺りではないかと、私、ずっと思っていたんです。 ところがドッコイ、スペックを見ると、直径が随分と大きい。13リーニュもあります。7001はこんなに大きくないです。「いったいコリャ何だ?」とネット上でいろいろと追いかけてみました。 で、どうも旧東独時代のGUBのオールドストックムーブを使っているらしいという情報をキャッチしたのです。GUBと言えば、「グラスヒュッテ・オリジナル」(写真→)や「ユニオン・グラスヒュッテ」のブランドを持つ、ドイツ第二の高級腕時計メーカーです。でもそれは今の話で、東西ドイツ統一前は、東独の国営企業でした。その時代のムーブらしいと言うのです。 これは「萌え」ますね!(笑) 時計としての「Cal.04.0」は、デザインは他の「Cal.99.X」と同じで、直径が38mmと少し小さくなります。デブではありますが、典型的な日本人体型の私としては、実はコレくらいがちょうどいいと思っているので、余計に・・・。 あと問題は価格です。現行機種で最もベーシックな「Cal.99.0」のSSモデルが2400ユーロですから、当然これより高くなるのでしょうが、3000ユーロ台でおさまってくれれば・・・。・・・あ、いや、それでもすぐには買えませんが。(笑)
2006.11.27
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さて、ノモスの話題に関連して・・・。 ドイツのヴェンペと言えば、ドイツ宝石商の老舗と言われているようで、以前から有名時計メーカーにヴェンペ限定の時計を作らせたりして、時計には並々ならぬ力を注いできていましたが、この度ついに、自社ブランドのオリジナル時計の販売を始めるようです。(どうも「復活」ということのようです。) シリーズは大まかに三つ。オリジナルムーブメントの「クロノメテルヴェルク」、ETAムーブを使用した普及タイプ「ツァイトマイスター」、それとクロックのシリーズ。(読み方は合ってないかも。恥) やはり注目は、オリジナルムーブメントのシリーズでしょうね。このムーブメントの開発にはノモスが協力したようです。しかもムーブメントの写真(?)を見ると、明らかにノモスの現行ムーブメントより手が込んでます。 3/4プレート、ストライプ装飾、歯車のサンバースト装飾は当然として、ダブルバレルにビス留めシャトンと、萌え萌えポイント満載です。 ただ残念なのは、日本で購入するのは難しいだろうなということです。何せ、ヴェンペは日本に支店を持っていませんし、ネット通販もしていませんから。(T^T) 何年後でもいいから、大沢商会さんが輸入してくれないかなぁ・・・。(笑)ノモス【タンジェント】
2006.11.19
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