酔走楽部員のあしあと

酔走楽部員のあしあと

2009.11.03
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カテゴリ: 日本酒
前の晩飲んで旨かった「るみ子の酒」
蔵元のホームページ で心打たれるエピソードに出くわしました。
森喜酒造場の「銘柄由来」からたどれます。

----------引用はじめ----------
「前略
 只今、平成三年六月二十二日午前一時です。先だって買ってきた『夏子の酒』を読み終えたところです。
なんと書かせていただければよいか…
 私も実は、造り酒屋の跡とり娘として生をうけました。
大学を卒業し、製薬会社へ勤務しておりましたが、父が脳梗塞で倒れ、急遽主人と結婚し、家業を継ぎました」

銘柄は妙乃華(たえのはな)。
 『夏子の酒』の執筆中に、私はたくさんのお便りを読者から頂きましたが、その中でも夏子をほうふつとさせる、るみ子さんの一通はひときわ印象的でした。
「私も夏子の如く、麹と酒の香りとタンクのもとで育ち、物ごころつかぬうちからお酒の味を覚えました。
小学生の時には、すでに槽口からしたたる荒走り (酒槽に積まれた酒袋から圧力をかけずに、自然流出してくる最初の酒) のおいしさを心得ていて、
学校から帰ると槽場でこっそり盗み利きをしていました。
夏子のように銘柄を当てられる利き酒の達人ではありませんが″おいしいお酒″は解ると思います」
 彼女が子供の頃には能登から五人の蔵人が半年間住み込みで来てくれて、
活気のあった蔵も今では杜氏と代司麹づくりの責任者)だけ。
るみ子さんはお腹に子どもを抱えながらも、朝四時に起きて三十キロの米袋を運び、
蒸米をタンクに入れ、上槽を手伝うという。
「私は来季も、夏子の様に蔵に閉じこもると主人に宣言しました。

 この手紙をきっかけに、私と親しい戚元や酒屋さんが、「放っておけない」とばかりに伊賀にとび、、蔵仕事を手伝ったり、アドバイスしたりという素敵なつながりが生まれました。
『るみ子の洒』はそんな状況の中から生まれた純米酒です。
私もラベルの絵を描くお手伝いをしました。
『夏子の酒』をもじつたものではないか...という意見もありましたが、
これほど的確なネーミングは他に見当りませんでした。

を作ろうとはり切っています。
三重県上野市の森喜酒造は、生き残ってもらいたい蔵のひとつです。」
----------引用終わり----------
「るみ子の酒」のラベルで絵を描かれた漫画家、尾瀬あきら氏のコメントです。
「夏子の酒」で有名な方ですね。先日、このお酒をゲットした日本酒の会にも、
ゲストでいらっしゃってました。

前の晩はこんな背景も知らず、普通に美味しくいただいたところですが、
今後一層、心から味わえそうです。





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Last updated  2009.11.04 23:41:53
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