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2010.12.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
菅首相、辺野古「ベター」発言への批判に釈明
2010年12月18日21時9分アサヒコム


沖縄県嘉手納町で記者会見に臨む菅直人首相=18日午後3時13分、飯塚悟撮影
 菅直人首相は18日、沖縄県嘉手納町で、沖縄訪問を締めくくる記者会見をした。米軍普天間飛行場の同県名護市辺野古への移設を「ベターな選択」と発言して、県側から批判されていることについて「基地負担の軽減にもつながるので、ぜひ皆さんにも考えていただきたいという趣旨で申し上げた」と釈明した。

 首相は「沖縄の皆さんが県外・国外を望んでいるのはわかるが、現在の国際情勢や実現性を考えたとき、辺野古案は多くの点で普天間の危険性を大きく除去することになる」と述べ、日米合意を進める姿勢を改めて強調した。移設に伴って在沖縄海兵隊約8千人のグアム移転が進むことも指摘した。

 一方で、来春に予定している訪米までに普天間問題が決着しない場合の日米同盟への影響については、「同盟深化の方向性がより進むことが重要。そこ(普天間問題)にだけ焦点が集まるのではなくて、もっと幅広い日米関係の深化の大きな一歩にしたい」と述べた。


「辺野古案は危険除去や負担軽減になる」18日の菅首相
2010年12月18日19時32分アサヒコム
 菅直人首相が18日午後、視察先の沖縄県嘉手納町で記者団の質問に答えた内容は、以下の通り。
 【沖縄訪問総括】


一つは沖縄について、総理として、私がどんな風に考えているのか、そのことを知事はもとよりでありますけれども、特に沖縄の県民の皆さんに私の考え方を伝えたいというのが一つの大きな目的であります。
そしてもう一つは、沖縄の現状を改めて、基地の問題、また沖縄振興の観点から、しっかりとこの目でみたいと。ま、この二つの目的でお邪魔をさせていただきました」

 「幸い昨日の知事との会見の席で、県民の皆さんに向かっても私の考えを申し上げる機会をいただきました。また、今日は天候にも恵まれまして、沖縄本島全域をヘリコプターで視察をし、また昨日今日といくつかの施設等をみることができまして、二つ目の目的も、大変、実現することができたと、このように考えております。そう言った意味で、後ほどいろいろとご質問をいただけると思いますけれど、まだまだいろいろな意見の違いや、いろいろな見方の違いはありますけれども、丁寧に、しっかりと議論をつみ重ね、あるいは議論を進めていくことができる、そういう訪問になったと、そういうことができたとこのような感想を持っております。私から以上冒頭申し上げました」

 【基地負担軽減】

 ――昨日知事との会談で基地負担を日本全体で考えるべき問題だと発言。具体的にどのように進めていくのか。

 「私が申し上げたのは、知事の方が、 米軍基地の存在が日本の安全保障上必要であるとする、あるとする方、私を含めて多いわけですが 、そのときは『日本全体で受け止めて考えて頂くことが必要だ』との趣旨を言われましたので、そのこと全体について、知事がおっしゃることは、正論だと思うということを申し上げました。このことは従来から、本当に昨日のお話でも申し上げたように、沖縄が本土に復帰してから以降においても、本土の米軍基地がかなり減る中で、 沖縄の基地があまり削減されなかったというこの間の経緯 を見ても、昨日も私も申し上げましたが、私も政治に携わる者として大変忸怩(じくじ)たる思い、あるいは慚愧(ざんき)の念に堪えないところであります」

 「私は、日本全体の皆さん、この日本の安全保障のために日米安保条約が必要であり、米軍基地の日本国内の存在が必要であると、そういう風に思っておられる方も私含めて多いと思いますので、 そういう中でこの問題を全国民の課題として、しっかり受け止めていかなければならないと、こう思っておりますし、 こういう形で申し上げることも、いわばそういうことを全国民に、あるいは全47都道府県の、 沖縄以外の46都道府県の皆さんにも考えて頂きたいという思いで申し上げさしていただいたところであります」

 【県民との直接対話】



 「私はこの間も沖縄の皆さんのいろいろな声は、知事ご自身からもですね、自ら公約をされた県外というご意見も含めお聞きいたしておりますし、いろいろな機会にお聞きをいたしております。その中で今回は私自身の考え方をまずきちっとお伝えすることが、この段階で私としてやらなければいけない第1弾目の、やるべきことだと考えたわけであります。今後、あるいはこれからも、これまでもそうですが、いろんなご意見を聞く機会はあると思いますけれども、まずは、なぜこのような判断を私がしたかということを、昨日は、私なりの知識ではありますけれども、この沖縄の歴史をさかのぼる中で、私の見方、考え方に触れて申し上げたところです。なかなかこういう形で、自分の考えをきちんと伝える機会がこれまで十分になかったものですから、そういう意味では、コミュニケーションをする上ではいろいろなご意見をこれまでも聞いてきました中で、総理大臣という立場できちんと伝えるというのは今後のコミュニケーションを深めていく、大きな一歩になると、あるいはなったと、このように思っております」


 【沖縄振興と基地負担軽減】

 ――沖縄県向け別枠の一括交付金に言及。基地問題に理解求めるのと、振興策を同時に提示するやり方で基地問題の解決はかられると思うか。

 「この一括交付金交付金、あるいは沖縄振興の新法をぜひ新たにつくるようにというそういう要請は、昨日のその場でもそうでしたし、それ以前から、知事から強く要請を頂いてきたことであります。基本的には今おっしゃったように、 基地負担の軽減は軽減として 、そして 沖縄の振興は振興として


 【普天間問題の日米関係への影響】

 ――来年春に訪米を予定されるが、 普天間問題に期限を設けないで 取り組むとの姿勢だが、総理が同盟関係を強調するなかで、日米同盟関係の最重要課題に何の成果も出ず、解決の状態が見えないことが日米同盟にどのような影響があると思うか。

 「私は、日米関係、あるいは日米同盟というものの重要性は、ある意味、近年、特にこの1年、より強まったというふうに考えております。そういう中で日米同盟の真価については、先のオバマ大統領との首脳会談の中でも、私のほうから三つのカテゴリーで進めたいということを申し上げ、そうだという理解をいただいております。
第1は安全保障の問題。
第2は経済の問題。
そして第3は文化や人の交流の問題。
この三つのカテゴリーで進めていこうということで、来年、半ばまでに訪米して、そう言う考え方を踏まえながら、できれば何らかの共同声明といった形を、実現したいと考えております。そういう幅広い中で、もちろん安全保障の課題の中のひとつとして、この普天間の問題が存在することはその通りでありますけれども、私は全体の日米同盟深化ということの方向性が、より進むことが重要であると思っておりまして、その中における、普天間に関してのいろいろな今後の努力は、当然しっかりやってまいりますけれども、そこにだけ何かこう、焦点が集まるということではなくて、もっと幅広い日米関係の深化の大きな一歩にしたいとこのように思っております」


 「それから冒頭ひとつ、ちょっと、いい忘れたので付け加えさせていただきますが、私は今回最初には那覇の飛行場に新設された、貨物の、カーゴの国際流通の基地、あるいはITの津梁パーク等を見てまいりました。本当にですね私は、日本全国47都道府県の中で最も人口も増大し、そして観光を追い越す形でITが活発な企業活動が進展し、さらには沖縄というこの地理的条件を積極的に生かした、アジアの窓口としてのいろいろな貨物輸送などの基地化というものが進んでいる、 最も日本で元気のいい地域が沖縄だということを実感をいたしました 。そういう意味で、基地経済からの脱却は既に大きく進んでおりますけれども、沖縄は、これから日本のなかでも最も活力のある地域として発展するであろうと思いますし、知事も、もう10年、後押しをする新たな法律をぜひやって欲しいと、そうすればそうしたことも十分にカネになるという自信をも含めておっしゃっておりましたので、私たちとしてもですね、ぜひ沖縄が日本で最も発展する地域に、今なりかけている、なろうとしているという認識の中で、政府としても取り組んでいきたい。このことをすこし付け加えさせていただいておきます」


 【「ベター」発言】

 ――総理、総理…。


 「じゃあ1問だけ」

 ――仲井真知事との会談で辺野古はベターと発言したことに県民から反発。この発言の真意を。ベター発言の撤回するつもりはあるか。

 「昨日の夕方のぶら下がりでもお聞きになりましたんで、その場でも申し上げたけど、これは知事ご本人もそうですが、沖縄の多くの皆さんは、県外あるいは国外が最も望ましいというか、そう思っておられることは私もよく認識をしております。一方で、この普天間の危険性の除去ということは、これは本当に避けては通れない、重要な課題だと、そう認識しております。ま、そういうなかで私が申し上げたのは、沖縄の皆さんにとっては、県外国外ということを望まれていることはわかるけれども、現在における国際情勢や実現性を考えたときに、今の辺野古の案は、多くの点で、普天間の危険性を大きく除去することにもなるし、あわせて40%の海兵隊員がグアムに移転する、あるいは嘉手納以南のいくつかの米軍施設を返還するなど、そういう意味での基地負担の軽減につながることもあるので、そういう意味でですね、ぜひ皆さんにも考えて頂きたい、という、そういう趣旨で申し上げたところであります」





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最終更新日  2010.12.19 16:59:29
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