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★★+鑑賞No:00091製作:1978年監督:マーヴィン・チョムスキー出演:アン・ヘイウッド/ロバート・ヴォーン高校でラテン語の教師をしていたワイコフは、最近原因不明の体調不良に悩まされていた。やがて下宿に閉じこもるようになったワイコフは、同僚の勧めもあって医師の診断を受けることに。しかし、彼女が医師から受けた宣告は、35歳にして処女の身からくる更年期障害とのこと。さらに精神科医の元を訪れた彼女は幼い頃のトラウマからセックス恐怖症であることを知り・・・・。私は男性なので、この主人公女性の心理を本当に理解できているのかは疑問だが、それでもひしひしと伝わってくる中年女性の切ない気持ちはなんかよくわかるような気がした。それぐらい男性にもわかりやすく女性心理を見事に描いている。内容的には特に女性にはお薦めではないが、このような結婚に憧れながらなぜか未婚のままいる中年女性が多くなっている昨今にも何か参考になりそう。黒人男性はひどい奴だが、ワイコフは何も責められることはないと思うが・・・・。
2010年03月13日
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★★★★鑑賞No:01570製作:2007年監督:陣内孝則出演:森山未來/加藤ローサ/坂口憲二プロのタップダンサーになる夢に破れ、小学校の教師となって恋人の静華がいる北海道にやってきた修平。早速、静華の父親に結婚の許しを請いに行くが、結婚の条件として少年アイスホッケチーム“スマイラーズ”を勝たせることを言い渡される。勝利経験のないアイスホッケーチーム相手に、全くの素人である修平は、得意のタップダンスを活かした奇抜な作戦を次々と考えていく・・・。あまり期待してみたわけではなかった分、なかなか良かった。多少軽薄な演出だが、青春サクセスストーリーとしては基本に忠実でそれなりに楽しめる。ただストーリー的には王道すぎて、逆に新鮮さには欠けるきらいがあった。もう少しストーリーに工夫があるか、人間をもう少し描くなどがあれば深みが出たかも。アイスホッケーシーンはさすがに経験者を採用しているだけあって迫力があったが、その分演技は素人なので、演技面から見た完成度は低い。陣内監督の人脈なのか、主役の子供たち以外には結構豪華なキャストではあったが、皆チョイ役で絡みも薄かったのはチョット残念。少々軽いが、ノリがよく、テンポのよい、爽やかな作品。
2008年06月16日
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★★★★+鑑賞No:01526製作:2007年監督:佐々部清出演:田中麗奈/麻生久美子/堺正章こうの史代原作の同名コミックの映画化。原爆投下から13年後の広島。地元の小さな会社で働く皆実は、同僚の打越から愛を告白されるが、原爆で死んだ父や妹のことを思うと自分だけが幸せになることはできないと彼を受け入れられずにいた。しかし、自分の被爆体験を彼に語ることで次第に心を開いていくが、やがて皆実にも原爆症の症状が現れてくる。時は過ぎ、平成19年の東京。皆実の弟、旭は家族に内緒で広島に向う。父の行動に不審を抱いた娘の七波は駅でバッタリ会った友人の東子と共に父の後を追うが・・・。タイトルは「夕凪の街」と「桜の国」の2部構成であることを示す。「夕凪の街」では原爆症の不安を抱えながら、自分だけが生き残った苦悩に苦しむ皆実を、「桜の国」では、父の秘密を追うことで自分のルーツが明らかになっている七波をそれぞれ描きながら、後半は2つの時代がうまく交錯しながらストーリー展開していく見事な構成となっている。原爆がテーマなので重くはあるが、それぞれ悩みながらも明るく振舞う2人の女性により、決してすごく暗いというイメージではなかった。ただ、それだけに起こる現実は物悲く、せつなかった。すでに終戦から60年以上経ち、私も含め戦争の恐ろしさ・悲惨さが風化しつつある今こそ、この映画を観て再認識して欲しいと思える映画。(私も広島県出身ですので、より強く感じます)それにしても、藤村志保の台詞、「あんた、被爆者と結婚する気ね」は胸にグサリときた。被爆者だからこそ、重みのある、子を思う言葉だが、こんな言葉を言わなくてはいけない現実が実際に数多くあったのかと思うと、怒りと悲しみで思わず涙がこぼれた。
2008年04月21日
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1937年のこの日、俳優のジャック・ニコルソンが生まれている。
2008年04月22日
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★★★+鑑賞No:01970製作:2009年監督:クリス・コロンバス出演:ローガン・ラーマン/ブランドン・T.ジャクソン美術館で怪物に襲われた高校生のパーシーは、自分の父がポセイドンであり、自分も半神半人のデミゴッドであることを教師ブルナーから知らされる。しかも、全能の神ゼウスの最強武器である稲妻を盗んだ嫌疑をかけられていた。そのせいで母親を冥界の王ハデスにさらわれたパーシーは、嫌疑を晴らし母を救うべく、ハデスの元に向かうが・・・・。「タイタンの戦い」(2010年版)と同時期に観たが、あちらがギリシャ神話のイメージをよく表現しているのに対し、こちらは現代を舞台にしているため、ちょっと違和感の感じる世界観でややとまどった。ただそんなことは無視して観ると、お馴染みのギリシャ神話のキャラクターが登場する冒険アドベンチャー映画としては楽しめる。ただ、あまりにも神々が軽い扱いで俗人化したイメージで描かれているため、「オリンポスの神々」という荘厳なイメージはまったくない。
2010年09月10日
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★★★★鑑賞No:01561製作:2007年監督:森田芳光出演:織田裕二/豊川悦司/松山ケンイチ45年前に黒澤明&三船敏郎で製作された傑作時代劇をリメイクした作品。とある社殿で9人の若侍が密談していた。若侍のリーダーである井坂が、上役の汚職を訴える意見書を城代家老に差し出すがはねつけられ、代わりに大目付の菊井に受理されたという。そのため彼らは大目付についていこうと決断するが、そこに偶然居合わせた浪人が、大目付こそ汚職の黒幕だと言って彼らの前に現れる・・・。現在公開中の同じ黒澤作品のリメイクである「隠し砦の三悪人」はオリジナルから色々と設定やストーリーを変えているようだが、この「椿三十郎」はオリジナルとそっくりそのままといっても過言ではない内容。(もっとも脚本の完成度が高いため、下手に変えると全体をダメにしてしまう恐れ大なので賢明な選択かも?)話は単純な勧善懲悪ものながら、細かい点では面白さがてんこ盛りのストーリーで退屈させない。ただ、オリジナルを観た私にとっては俳優陣の演技にやや不満が残る。三船敏郎の自然体の椿三十郎に比べ、織田裕二はややオーバーアクションの不自然さが目立ったし(時代劇初挑戦ではやむを得ないか)、クールな演技の豊川悦司の演技は光るものの、仲代達矢のようなギラギラ感が感じられなかったのは残念。唯一、オリジナルと大きく異なると思われたのはラストシーン(織田と豊川の対決シーン)だが、ある意味評価できるが、インパクト面ではオリジナルに大きく及ばない。それでもお話は面白いので、オリジナルを観ていない人にはそれなりに楽しめる。
2008年05月26日
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★★★鑑賞No:00143製作:1988年監督:アイヴァン・ライトマン出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ダニー・デヴィートアーノルド・シュワルツェネッガーがコメディに挑んだ意欲作。6人の優秀な男性の遺伝子を混ぜ合わせ、美しく才能のある女性に提供して理想の赤ちゃんを産んでもらうという試みがなされるが、産まれてきたのは双子だった。二人は環境もまったく異なるところで成長するが、小さくて冴えない兄と、すべてにおいて優れた弟となっていた。この二人が35歳になって再び出会うことに・・・・。シュワちゃんの演技の評価は難しいところがあるものの、今までのイメージとは違った横顔が見れる映画ではあった。設定は突拍子もないものだが、ストーリー的にはありきたりで印象に残りにくく、印象に残るのはシュワちゃんとダニー・デヴィートのでこぼこコンビというイメージだけ。ただ、コメディ初挑戦のシュワちゃんに対して、ダニー・デヴィートの貫禄ある演技で盛り上げていたように思う。気軽に観れるライト・コメディといったところですか。
2008年05月29日
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★★★★+鑑賞No:01972製作:2008年監督:キャスリン・ビグロー出演:ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー2004年、バグダッド。ブラボー中隊の2人は、爆弾処理中に爆死したトンプソン軍曹の後任ジェームズ班長を迎える。彼はこれまでに873個の爆弾を処理した爆弾処理のエキスパートだが、防護服を着なかったり、爆弾処理中に無線を切るなどチームプレイを無視する行動をするため、部下の2人は彼に反発するが・・・・。イラクの現実を生々しく伝えた映画。これがイラクの現実、日常かと思うと恐怖を感じざるを得ない。過剰な演出はなく、淡々と描いている分、より恐怖は増長され、手持ちカメラを有効に使っているため、臨場感、緊迫感は尋常ではない。最初から最後まで緊張しっぱなしで、息をつく間がほとんどなかった。任務完了までのカウントダウンを見るたびに、生きていることにホッと胸をなでおろすが、ラストの新たなカウントダウンの始まりに、言いようのない脱力感と絶望感を感じてしまった。生きていること、そして平和な日本の幸福感を再認識させられる映画。
2010年09月14日
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★★★★+鑑賞No:01295製作:2006年監督:ゴア・バービンスキー主演:ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム1/9の記事で一度掲載した本作ですが、「ワールド・エンド」鑑賞に備え観直しましたので再度ご紹介します。前作で海賊バルボッサからブラックパール号を奪い返したジャック・スパロウの前に新たな試練が立ちはだかる。13年前にディヴィ・ジョーンズと取り交わした“血の契約”の執行を求めてきたのだ。その契約とはジャックの魂を取り立てること。命運尽きかけたジャックはこの窮地をのがれるため、ディヴィ・ジョーンズの心臓が入った箱の鍵を見つけ、彼を意のままにすることを考え付く・・・。前作よりスケールが大きくなり、相変わらず大いに楽しませてくれる映画。またテンポよい展開で飽きさせない。新しく登場したキャラクターもそれぞれ魅力があって面白いが、観ていてやや気持ち悪い感はあった。ストーリー的には盛りだくさんではあるが、最初から第3作めを意識して作られているせいか、中継ぎ的な印象も残った。ただ第3作「ワールド・エンド」への期待は大きい。《裏話》クライマックスで暴れまくる巨大怪物クラーケンは「海底2万マイル」にも登場する怪物。もちろん映画ではCGで作成されているが、壊される船は本物。船を壊すのに巨大なコンクリート柱2本を使ったそうだ。なお、クラーケンは北欧神話に登場する海の怪物。姿や大きさには諸説あるが、タコやイカのような頭足類で描かれることが多い。
2007年06月05日
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★★★★+鑑賞No:01354製作:2005年監督:パク・クァンヒョン主演:シン・ハギュン/チョン・ジェヨン敵対する兵士たちがトンマッコルという村に来たことから巻き起こるドラマ。純粋な心を持つトンマッコルの村人との交流がきっかけで、それまで命を懸けて殺し合いをしていた男たちが国境や人種を越えて心が通じ始めていく。そして、トンマッコル村を爆撃しようとする米軍に対し、力を合わせて阻止しようとするが・・・。国家や戦争の犠牲になっているのはいつも罪のない人々であることを再認識させられ、改めて戦争に対し憤りを持った。それゆえトンマッコルの純粋な村人に接し、本来の人間らしさを取り戻し、それまで敵だった相手と心を通わせながら、村を出て再び戦場で見えたら殺しあわなければならないと寂しそうに話すシーンは象徴的だった。一味違った韓国映画で、とても良かった。
2007年03月22日
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★★★+鑑賞No:01504製作:2008年監督:ダグ・リーマン主演:ヘイデン・クリステンセン/サミュエル・L・ジャクソン世界中どこでも瞬間移動できる人々“ジャンパー”と、彼らを抹殺しようとする集団“パラディン”の対決を描く。高校生デヴィッドは、ある日凍結した川に落ちた際に、無意識のうちに図書館に瞬間移動して助かる。これにより、自分に瞬間移動の能力を知った彼は、この力を使って銀行から大金を盗む。さらに折り合いの悪かった父親の元を離れ、世界中を瞬間移動するという生活を満喫していた。しかし、彼の前にパラディンというジャンパー狩りをしているグループの首領ローランドが現れ、命を狙われる・・・。SF映画としては設定は面白い。だが、追跡劇としてのハラハラドキドキ感には、例えば「明日に向って撃て!」のような深みというか緊迫感は薄かった。(瞬間移動できるという逃げる側の優位性からか?)追っ手のパラディンにも多彩な武器があったが、もう一つ緊張感を高めるような武器がなかったのが残念。テンポよい展開はよかったが、88分という短尺だったため、アッという間に終わってしまった感がある。ストーリーは単純でわかりやすいのはいいが、やはり内容的な充実感は薄かった。世界各地の観光地でのロケが話題になっていたが、日本は夜の東京なんですね?(まったくストーリーとは関係なかったけど・・・)ラストは中途半端な終わり方だったけど、続編があるってこと?
2008年03月10日
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★★★+鑑賞No:01510製作:2006年監督:アレン・コールター出演:エイドリアン・ブロディ/ ダイアン・レイン/ベン・アフレック 1950年代のTV番組でスーパーマン役を演じ人気を博した実在の俳優ジョージ・リーブスの謎の死を描くサスペンス・ミステリー。彼の死の謎を追う架空の私立探偵を織り交ぜながらハリウッドの内幕を暴露していく。1959年6月16日、スーパーマン役で知られた俳優ジョージ・リーブスが自宅で死亡する。警察は拳銃自殺と断定するが、彼の母はその死に不審を抱き、調査を私立探偵に依頼する。依頼を受けた探偵シモは捜査を進めるうちに自殺に疑問を持ち始める・・・。無名の俳優ジョージ・リーブスが、大物映画関係者の妻との不倫をきっかけに人気俳優にのし上がるも、固定イメージのついた役から脱却できずに苦しむ中、死を迎えるまでと、彼の死の謎に迫るべく調査する探偵シモのドラマの2本のストーリーがうまく絡まりながら進んでいく。リーブスの栄光と苦悩の物語はドラマとして良かったが、本題の“死の謎”については結局迫りきれず結論もないまま終わってしまうという消化不良の内容となっている。ハリウッドの内幕暴露というふれこみだったが、特に目新しさのない内容ではあった。
2008年03月22日
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★★★+鑑賞No:01195製作:2002年監督:大森一樹主演:織田裕二第19回横溝正史賞を受賞した井上尚登の同名小説の映画化。伝説の日本人詐欺師が上海・東京を舞台に究極の詐欺を展開するアドベンチャー大作。20世紀初頭の上海で日本人詐欺師・伊沢修は武器商人を巧みに騙して大金をせしめていた。ある日、伊沢に騙された武器商人が彼に殺し屋を差し向けるが、間一髪のところで革命家の関に助けられる。関は伊沢を保護する代わりに、日本陸軍から大量の武器を奪い取るよう頼まれるが・・・。頭脳戦といいながら結構アクションシーンもあり、それなりに楽しめた。お決まりの二転三転もあり、ラストシーンはこの手の映画の最高傑作「スティング」を彷彿させるところもあった。テンポがもう少しよければ良かったかもしれない。
2007年10月09日
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★★★+鑑賞No:01427製作:2005年監督:スティーブン・スピルバーグ出演:エリック・バナ/ダニエル・クレイグ 1972年のミュンヘン・オリンピック開催中に実際に起きたイスラエル選手団襲撃事件の真相に迫る問題作。1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピックに参加していたイスラエル選手団の宿舎を、パレスチナゲリラ“黒い九月”が襲う。人質となった選手11名は全員死亡するという最悪の事態に、イスラエル機密情報機関モサドは暗殺チームを結成しこの事件の首謀者の暗殺を企てる。暗殺チームのリーダーに抜擢されたアフナーは仲間4人と任務を遂行していくが・・・。実際に起きた事件(イスラエル選手団襲撃事件)としては史実にできるだけ忠実に描いているようには受け止められたが、その後の復讐劇は同情には値するがややユダヤ人を擁護するような表現が目についた。主人公の国家に対する忠誠心と暴力による解決方法に対する疑問の葛藤、そして家族愛と死に対する恐怖などはよく描かれており、緊張感や恐怖感はヒシヒシと伝わってきた。ただ見知らぬ俳優が多く出演している関係もあり、途中やや分かりにくくなるところもあった。本作では明確なメッセージが今ひとつ伝わらなかったが、確実に言えることは「テロ行為は最も憎むべき犯罪であり、それに対する報復行為は何の解決にもならない」ことだと思いました。一見する価値はある作品です。
2007年09月26日
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★★★+鑑賞No:01425製作:2007年監督:平山秀幸出演:国分太一/香里奈うだつの上がらない二つ目の落語家・三つ葉は、知り合いの女性からの頼みでクラスになじめない少年の村林に落語を教えることになる。落語教室を始めることになった三つ葉のもとに、ひょんなことから美人だが口の悪い十河、元野球選手だが口下手な解説者の湯河原が参加することになる。自らも伸び悩んでいるにもかかわらず、彼ら3人のために落語教室は続いていく・・・。大きな変化はないものの静かにテンポよく進むストーリーとなっている。落語という日本の伝統的な話芸に、思うように気持ちや言いたいことが伝わらない人々が救いを求めて取り組む姿勢がよく描かれている。芸達者な伊東四朗の落語は見事だが、国分太一も(多分相当特訓したと思うが)なかなかの話芸を披露していた。最後の「火炎太鼓」は相当のものと思われるが、ストーリの中で突然上手くなった理由がよく分からなかった。子役の子の「饅頭こわい」は多少小生意気だが、大人顔負けの上手さだった。
2007年09月27日
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★★★★鑑賞No:01440製作:2007年監督:松岡錠司出演:オダギリジョー/樹木希林リリー・フランキーのベストセラー小説の映画化。1960年代の小倉。酔っ払いのオトンに愛想をつかしたオカンはボクを連れて家出する。その後、時々現れるオトンに見守られながら、オカンに育てられたボクはやがて東京の美術学校に進学する。しかし東京で自堕落な生活をするボクのもとにオカンが入院したとの知らせがくる・・・。私も地方出身者として一時期上京したことがあるが、やはり「東京タワー」は特別なものだった。東京タワーに上がって東京を一望したとき、東京に来たことを改めて実感した。今では数ある東京の名所だが、地方の人間にとってはまだまだ東京タワーは東京の象徴のように感じた頃が懐かしい。リリー・フランキーの原作は読んだことがないが、映画は主人公が幼少の頃から、母親が死去するまでを淡々と描いている。決して普通ではない一家ではあるが、かといって深刻でもなく、ただ静かに緩やかに時間が過ぎていく。最後は母親の死という不幸な結末となるが、何かほろ苦くも爽やかな感じのする映画。この映画を観て、今からでも遅くない親孝行というものをもっとしなければ、と改めて思った。
2007年10月28日
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★★★★+鑑賞No:00488製作:1971年監督:スティーブン・スピルバーグ主演:デニス・ウィーバーハイウェイを走行中の平凡な男デビッドの車が大型タンクローリーに行く手を遮られる。先を急いでいたデビッドはアクセルを踏んでタンクローリーを追い抜くが、これが悲劇の始まりとなる。タンクローリーは再びデビッドの車を抜き前方をふさぎ、さらに追い抜いたデビッドの車を執拗に迫ってきた・・・。映画の大半は追われる車と追うタンクローリーのシーンが中心というこれほど単純な映画はないが、なぜか最後まで目が離せない。追う者の姿(顔)をみせないこと、なぜ執拗に追い回すのか不明なこと、が観る者に不気味な恐怖感を起こさせる。特撮やCGもなく、単純なストーリーでもこれだけ面白い映画が作れるという典型的な例である。
2007年06月29日
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★★★★鑑賞No:00243製作:1982年監督:ジョン・カーペンター主演:カート・ラッセル1951年製作の「遊星よりの物体X」をより原作に忠実にリメイクしたSFホラー。南極観測隊のノルウェー基地が全滅し、ノルウェー隊の犬を介してアメリカ基地に未知の生命体が侵入する。やがてその生命体は隊員の中に侵入し、次々と隊員はやられていく・・・・。南極基地という閉鎖空間の中で未知の生物に襲われる恐怖というのは有名な作品としては「エイリアン」があるが、B級ながら「エイリアン」を彷彿させるいい仕上がりとなっている。次々と形態を変える生物の映像も、20年以上前の技術にしてはよくできている。【クイズ006の答え】(C) 超時空要塞マクロス【クイズ007】「遊星からの物体X」には一人も女性が出演していないが、当初は一人出演する予定だった。予定変更になった理由は?(A) 予定の女性が妊娠したため(B) 予定の女性が死亡したため(C) 予定の女性が失踪したため
2007年06月23日
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★★★★鑑賞No:00173製作:1961年監督:ロバート・ロッセン出演:ポール・ニューマン/ジャッキー・グリーソンW・テビスの小説の映画化。ビリヤードで金を稼ぐハスラーの姿を描く。若きハスラー エディはシカゴで名うてのハスラー ミネソタの名人・ファッツに挑戦し、36時間に渡る勝負の結果、敗れて文無しとなってしまう。やけ酒にふけるエディは、ある日、作家志望の女子大生サラと出会い、同居をはじめるが、金に行き詰まってしまう。そんな時、賭博師バートと出会い、ケンタッキーの金持ちと勝負することになる。全体の3分の2がビリヤードシーンという、まさにビリヤード映画。派手さはないが、一球一球に賭ける男たちの真剣な勝負には、思わず手に力が入る緊迫したもの。若きハスラーが、百戦錬磨の名人との勝負を通じて人間として、勝負師として成長していく過程は見事に描かれている。ただし後半の悲劇には胸をつまらされた。
2007年11月08日
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1974年のこの日、フランスのアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭で、近未来の食糧危機の恐怖を描いたアメリカ映画「ソレノイト・グリーン」が作品賞を受賞した。
2008年01月17日
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★★★★鑑賞No:01404製作:2006年監督:塩田明彦主演:妻夫木聡/柴咲コウ手塚治虫の同名の原作漫画の映画化。戦乱の世で、魔物に奪われた肉体の部位を取り戻すために魔物と戦う百鬼丸と、彼が持つ妖刀を奪うためつけ狙う女盗人どろろの旅を描く。天下統一を狙う醍醐景光が魔物と交わした契約で体の部位が欠けた姿で誕生した百鬼丸。その百鬼丸を呪医師の寿海が拾い、秘術を使って仮の肉体を与える。20年後、百鬼丸は失った部位を取り戻すため、魔物退治の旅に出る。そこで出会うのが、彼の左手に仕込まれた妖刀を狙う女盗賊“どろろ”だった。子供も十分楽しめるストーリーであり、次々と出てくる魔物も色々なデザインやキャラがあって楽しめる。また単なる魔物退治だけではなく、根底には親子の愛情・絆を描いており、その絆を断つ戦争に対して原作者・手塚治虫の怒りのメッセージも感じられる。映像も独特の雰囲気があり、戦いのシーンはVFXやワイヤーアクションを駆使したスピード感あるシーンが多く、観ていてワクワクした。
2007年07月16日
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★+鑑賞No:01379製作:2006年監督:デビッド・R・エリス主演:サミュエル・L・ジャクソンジャンボジェット機の中で猛毒を持つ多数の蛇が暴れ回るパニック・ムービー。ギャングのボスが、自分の殺人を目撃した証人の口を封じようと刺客を送るが、間一髪のところでFBI捜査官のフリンが救う。フリンは証人に証言させるために民間機で護送するが、今度はその飛行機に刺客として数千匹の蛇を放っていた・・・。逃げ場のない旅客機内に放たれた多数の蛇で大パニックになるというのがメインストーリーだが、逆に言うとただそれだけ。パイロットが死に、操縦経験のない素人が無事着陸させるというのも、飛行機モノのお決まりのストーリーで、特に目新しさはなかった。閉鎖空間でのパニックものがお好きな方はどうぞ、という感じ。《裏話》蛇の映像にはもちろんCG技術を使用しているが、すべてCGではなく、450匹の本物の蛇も持ち込まれている。当然、無毒化してだが・・・。
2007年05月19日
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★★★鑑賞No:01951製作:2009年監督:デヴィッド・トゥーヒー出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ティモシー・オリファント新婚旅行でハワイにやってきたクリフとシドニーのカップル。2人はカウアイ島にある、ハワイで最も美しいといわれるビーチを目指すが、途中、オアフ島で新婚カップルが殺され、犯人のカップルがカウアイ島に向かったとのニュースを聞く。そんな中、2人はニックとジーナ、ケイルとクレオという2組のカップルに出会い・・・。大どんでん返し系の映画ですが、結果を知ると「これは反則では!」と言ってしまいそうな作品。これ以上は言えませんが、ともかくメインのカップルは3組しか出てこないので、この中に犯人カップルがいることは間違いなく、「意外な犯人」ということであれば自ずと答えが出てしまうので、仕方ないとは言えますが・・・・。最後まで観ると、どうも納得のいかない部分も多々ありますが、ミステリーサスペンスものとして単純に楽しむ気持ちで観れば結構楽しめるかも!?
2010年07月28日
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★★★鑑賞No:01086製作:2001年監督:クリス・コロンバス主演:ダニエル・ラドクリフ同名の超ベストセラー小説を映画化。孤児のハリーは親戚の叔母さん夫婦に引き取られていたが、彼らにいじめられる毎日。そんなある日、ハリーに届いた手紙から彼は自分が魔法使いであることを知る。そしてホグワーツ魔法学校に入学することに・・・。原作は読んでいないが、1作目は目新しさもあってまずまず楽しめたというところ。ただ、この作品がこれほど話題を集め、ベストセラーになり、全7作もあるというのはやや不思議。やはり子供向けなのだろうか?2作目以降、特に観たいという気にはならなかったが、つい流れで「秘密の部屋」は観てしまった。このたび5作目の「不死鳥の騎士団」公開でまた話題となっているので、まずは3作目「アズカバンの囚人」を見ることとしよう。
2007年07月28日
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★★★★鑑賞No:01898製作:2009年監督:篠原哲雄出演:玉木宏/北川景子/堂珍嘉邦/平岡祐太1945年の終戦直前。日本海軍の潜水艦イ-77は倉本艦長に率いられ、次々と米軍の輸送艦を撃沈していた。しかし、倉本の親友・有沢が率いるイ-81は米軍の駆逐艦バーシバルに撃沈されてしまう。有沢から最後のメッセージを受け取った倉本はバーシバルとの戦いに挑むことに・・・・。事実の是非は別にして、上下関係の厳しさばかり目立ったり強調された戦争映画はあまり好きにはなれないのですが、この映画は人間関係や言葉のやり取りに非常に好感が持て、良かったと思います。ただ、その分リアル感には欠けるきらいがあり、何よりも時代感が全く感じられないというところが非常に気になりました。とても1945年という時代の映像とは思えなかったし、いつの時代?という感じで最後まで観る羽目になったのは残念でした。
2010年04月06日
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★★★鑑賞No:01908製作:2009年監督:山崎貴出演:草なぎ剛/新垣結衣/武井証/筒井道隆ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした小学生の真一は、春日という小国の廉姫と、その姫を命がけで守る侍・又兵衛と出会う。真一の面倒を見ることになった又兵衛と真一は次第に打ち解けあい、気心の知れあう仲になっていく。そんな頃、北関東の大名・大倉井高虎が廉姫に婚儀を申し込んでくるが・・・・。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写化。全体的にはそれなりに良かったと思える作品だが、「ALWAYS 三丁目の夕日」のような涙がこみ上げてくるところまではいかなかった。特にラストシーンはなんか釈然としないものが残り、無理やり泣かせようとする気すらしてチョット残念な終わり方。タイムスリップ映画ではあるが、そのあたりはあまり描かれてなく、タイムスリップの理由や方法には重きを置いていない。むしろ戦国映画といった方がよいほど、合戦シーンはそれなりに迫力がある。
2010年04月14日
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★★★鑑賞No:01009製作:2000年監督:ロジャー・クリスチャン出演:ジョン・トラヴォルタ/バリー・ペッパー紀元3000年。人類はサイクロ星人によってわずか9分で壊滅にされ、地球は彼らによって支配されていた。かろうじて生き残った人間のほとんども彼らの奴隷としてこき使われていた。そんなある日、奴隷とならず山奥に隠れ住んでいた青年ジョニーは、周囲の反対を押し切って旅に出るが、サイクロ人に捕まってしまう。サイクロ人のリーダー、タールは人間を完全に支配するため、ジョニーを利用すべく訓練し始めるが・・・・。最低の映画を選出する「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」を、2000年に主要部門をほぼ受賞するという結果になった作品。もともと真面目なSFというよりは、一部のマニアックな人向けに作ったようなB級カルト映画なので、ウケる人にウケればいい程度の製作スタンスが感じられる。ジョン・トラボルタも異様な格好のサイクロ人を、むしろ楽しむがごとく怪演しており、なんともおバカな映画ながら、割り切って観るならばそれなりに楽しめるかもしれない。真剣に観ないことが鍵の映画。
2009年08月21日
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★★★+鑑賞No:01860製作:2009年監督:細野ひで晃出演:浅野忠信/北村一輝/真木よう子/佐津川愛美少年時代の思い出を基に雑誌に連載をしている凸川(でこがわ)。しかしこの小説がきっかけで昔の悪事が明かされることを恐れた、同級生で町の実力者の江田、警察官の岡本は凸川を殺すことに。しかし毒を盛ろうが、車で轢こうが、凸川は死なず、何事も無かったように帰ってくるのだった・・・・。宮藤官九郎脚本の作品。まさにクドカン・ワールドの映像化といった印象の映画で、主人公はどんなことをしても死なない男というのがとても興味深い。ただ設定は面白いものの、結局結論というか、何だったのか、なぜなのかが説明不足で、終った後の消化不良感が残る。浅野忠信の、今までのイメージとはちょっと違うキャラ設定は良かったが、如何せん、何をしても死なないという設定以外は意外性もなく、謎解きの興奮もない、馬鹿げたストーリーに終始した感じの映画。
2010年01月04日
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★★★★鑑賞No:01772製作:2003年監督:ジョン・マクティアナン出演:ジョン・トラボルタ/コニー・ニールセン米軍パナマ基地から訓練に出たレンジャー隊が森の中で消息を絶つ。その後、捜索のため森の上空を飛行していたヘリが3名の隊員を確認するが、彼らは味方同士で撃ち合いをしていた。その結果、1名が死に、救助された2名は固く口を閉ざしたままだった。上官のスタイルズ大佐は元レンジャー隊員だったトム・ハーディを呼び、彼らへの尋問を依頼する。やがて彼らからの証言で、森で起こった事件の真相が明らかになっていく・・・・。事件の真相を、複数の当事者の証言から追及しようとするが証言に矛盾があり混迷を深めていく・・・・といえばまず黒澤明監督の「羅生門」が頭をよぎるが、ストーリー展開はまさにその影響を受けているといえる。映画での証言者は2人なので分かりやすいといえば分かりやすいが、ただ証言に出てくる人名と顔を観ていて一致させるのに時間がかかり、矛盾点まで理解するのが大変。それでもラストの大ドンデン返しを期待して落ちこぼれないように観ていたが、意外とありきたりな結末?とおもいきや、やってくれました!ちょっとウーンと首を傾げる解説ではあるが、さすがに読めなかったラスト。結末には賛否両論はあると思いますが、最後まで息の抜けないサスペンス映画です。
2009年06月21日
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★★★+鑑賞No:01845製作:2009年監督:トニー・スコット出演:デンゼル・ワシントン/ジョン・トラボルタニューヨーク、ベラム駅午後1時23分発の地下鉄が4人組の男にジャックされ、乗客を人に立てこもった。運転室のついた車両を後続から切り離し、1時間以内に1000万ドルをニューヨーク市長に要求、指定時刻を1分過ぎるごとに人質を1人殺すと宣言してきた。犯人から交渉役に指名された地下鉄職員のガーバーは根気強く犯人のリーダー、ライダーと交渉するが・・・・。交渉役を務めたデンゼル・ワシントン、そして犯人役を演じたジョン・トラボルタ、配役は秀逸です。特にジョン・トラボルタはこの手の役をやらせたらピカ一ですね。展開もテンポよく、あっという間の2時間弱でしたが、この“あっという間”という意味あいの中には“面白すぎて”というよりは“なんか物足らない”という感じは拭えませんでした。この配役でこのシチュエーション、もっと面白くなるはず! とくに終盤からラストにかけてはあっと言わせるような展開ではなかったのがちょっと残念でした。
2009年10月10日
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★★★+鑑賞No:01788製作:2008年監督:本田隆一出演:栗山千明/石田卓也/水嶋ヒロ/浅利陽介1968年のGSブームの頃。ブームに乗ろうと新人バンドを発掘するため必死のレコード会社・ファインズレコードは、プロダクションの社長・浅井にその役目を命じていた。そんな中、浅井は「ザ・ダイアモンズ」という3人組のバンドを見つける。しかしファインズレコードが用意した楽曲はオルガンがメインの曲。そこで急遽、ピアノが弾ける女の子を男装させてメンバーに加え、「ザ・タイツメン」としてデビューさせるが・・・・。あまり期待せずに観たが、意外と面白かった。1960年代後半のGSブームが背景ということで、イマイチ当時の記憶がないのでリアルな懐かしさはないものの、これも最近流行の昭和イズムというか、古きよき時代・昭和を懐かしめる映画となっている。ただ当時ブームとなったのが不思議なくらいの髪型やファッションのセンスは懐かしさを越えてもはやコメディのよう。そのためか、音楽&青春映画でありながら、コメディの要素がふんだんにある映画に仕上がっている。楽曲もGSをイメージさせる曲が多く採用されていて、往年のGSファンの方には懐かしく、GSを知らない世代にはどこかチョット変ながらも新鮮さを感じられると思う。
2009年07月14日
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★★★+鑑賞No:00410製作:1994年監督:ジェームズ・キャメロン出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェイミー・リー・カーティスアメリカ政府の最高機密機関の謀報員ハリーは相棒のギブとともにスイスの兵器商人からコンピュータファイルの情報の奪取に成功し、さらにそのファイルからアラブ系テロリスト集団の調査を行うことに。ただ、ハリーがスパイであることは家族には内緒で、妻のヘレンも娘のデイルも、ハリーはコンピュータのセールスマンだと信じていた・・・・。「ターミネーター2」のコンビであるシュワちゃんとジェームズ・キャメロン監督が組んだアクション大作。スパイ・アクションながらコメディテイスト満載で、随所に笑いをとるようなサービス満点さ。(9.11テロ以降だとこうはいかないと思いますが・・・・)それには設定の面白さがあるでしょう。実は優秀なスパイでありながら、普通のサラリーマンを装う夫と、そんな夫に退屈気味な妻は、普通のカー・セルスマンなのにスパイであるかの如く振舞う男と浮気しているところにもあるし、テロ集団も完全なワルでないところなど、ともかく観るものを楽しませようとする気持ちが伝わってきます。もちろん、シュワちゃん映画に欠かせない派手なアクションシーンも健在の映画です。
2009年05月30日
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★★★鑑賞No:01710製作:2008年監督:英勉出演:谷原章介/塚地武雅/北川景子/佐田真由美母親の残した定食屋を継いだ琢郎は、料理は上手いが容姿がぶさいくなため、今まで女性に告白してはフラれていた。そんな琢郎の店に美人で心優しい寛子がバイトとしてやってくる。一目で寛子に惚れた琢郎だったが、あっけなくフラれ、ひどく落ち込んでしまう。そんな矢先、立ち寄った洋服屋で、着るとハンサムになれるというスーツを勧められることに・・・・。もちろんハンサムな男がもてるのは仕方のないことです。でも見た目だけではなく、内面で判断しようとする女性もおり、本当に大切なことは内面がハンサムなことであることを言いたいのかもしれませんが、それ自体ベタな話で現実はそうでもないですよね。でも昨今ではお笑いスターをはじめとした、モテる男の要素も多様化はしており、ただハンサムなだけではダメですね。映画自体はちょっとおバカ映画に近い完成度の低さがあり、特に谷原章介の見ていて恥ずかしくなりそうな素人演技(そういう演出なのでしょうが・・・)がどうも作品の品位・品質を下げているような気がしてなりませんでした。逆に北川景子は本人も役どころもとてもよく、非常に好感の持てる女優さんでした。期待せずに気楽に観るにはいい作品。
2009年03月14日
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★★鑑賞No:01280製作:2004年監督:ザック・スナイダー出演:サラ・ポーリー/ヴィング・レイムスジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」の現代風リメイク。看護婦のアナは夫のルイスと幸せな毎日を送っていた。この日の夜も情熱的に愛し合い、そして朝を迎えるが・・・。寝室のドアの暗がりに浮かぶのは隣家のヴィヴィアンだった。ヴィヴィアンは猛スピードでルイスに突進し、彼をかみ殺してしまう。恐怖に慄きながらもアナは屋外に逃げるが、外でもいたるところで殺人や放火が行われる異常な状況となっていた・・・・。この映画で印象的なのは何といっても“走るゾンビ”。ゾンビが走るなんて、と賛否両論があった設定だが、昔ながらのありきたりのゾンビ映画に飽きた人には大いにいい刺激になったかもしれない。ヨタヨタしながらじわじわ押し寄せてくるゾンビ集団も怖いが、疾走して追いかけてくるゾンビはさらに怖い。そういう意味では設定的にはよかったと思う。ただし、この映画はその点のみ印象が残る程度で、あとはあまり特筆すべき点はなかった。
2009年01月29日
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★★★鑑賞No:01749製作:2008年監督:植田尚出演:高橋克典/永井大/赤井英和/梅宮辰夫人気TVシリーズの劇場版。大手広告代理店・電王堂の窓際係長、只野仁は社内外のトラブルを解決する“特命係長”として会長からの指示で暗躍するというもう一つの顔を持っていた。そんなある日、社運をかけたイベントの開催が迫る中、イメージ・キャラクターに選ばれたアイドルのシルビアに脅迫状が届き、只野は彼女の護衛とこの事件の解決を命じられる・・・。昼間の野暮ったいサラリーマン姿と、夜のセクシーで野生的な男という対照的な主人公・只野は、松田優作が「蘇える金狼」で演じた朝倉哲也を彷彿させるもので、男なら誰しも一種憧れる男性をまるで楽しむがごとく演じているように感じられた。ストーリーは至って単純だが、笑わせるシーンやお涙頂戴のシーン、そしてほどほどにエロティックなシーンと、それなりに楽しめる。チェ・ホンマンや西川史子など本来のキャラを活かした役どころのタレントも出ていて話題性としてはあるのかもしれないが、如何せん演技が素人のため、浮いた感じが否めなかった。
2009年05月09日
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カミーラ・ベル Camilla Belle出身:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生没年:1986年~子役として数多くのCMや映画に出演し、「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2」(1997年)のキャシー役で注目を集める。その後、スティーブン・セガールの娘役を演じた「沈黙の陰謀」(1998年)を経て、「プラクティカル・マジック」(1998年)でサンドラ・ブロックの少女時代を好演している。11/27付のブログで紹介の「ストレンジャー・コール」では、姿を見せない無言電話の犯人に怯えるベビーシッターを熱演している。
2007年11月26日
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★★+鑑賞No:02023製作:1955年監督:アルフレッド・ヒッチコック出演:ケーリー・グラント/グレイス・ケリーかつて、希代の宝石泥棒「猫」といわれたジョン・ロビーは、いまは堅気になり、悠々自適の生活を送っていた。そんな中、「猫」の仕業と思われる宝石泥棒が連続して起こり、彼は警察に追われる身となった。まんまと警察の手を逃れたロビーは、新犯人を暴くべく、保険会社の調査員から南仏の金持ちのリストを手に入れ・・・・。サスペンスの神様・ヒッチコックのお得意のサスペンスがほとんど発揮されていない作品。映像的にはヒッチコック作品だが、内容的には本来のヒッチコック作品とは思えない内容で、観ていて退屈感は否めなかった。その分、目についたのが、グレイス・ケリーの若き日の美貌であり、フランスの美しい風景は印象的。ラストの真相暴きでややヒッチコックらしさが出るが、真相についても納得がいかない部分は残る。
2011年04月05日
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★★★+鑑賞No:02058製作:2010年監督:緒方明出演:吉瀬美智子/阿部寛/玉山鉄二/北川景子 手都グループの会長夫人、手都芽衣子と、グループ下の医師として働く時藤隆彦は不倫関係にあり、2人は芽衣子の夫で手都グループの会長を自殺に見せかけて殺害する完全犯罪計画を立てる。計画は上手くいき、完全犯罪は成功するかに思えたが、部屋に侵入するのに利用したロープの回収に失敗してしまう。そのため、退社後すぐにロープの回収に戻り、無事回収するが、乗り込んだエレベーターが突然停止し、閉じ込められてしまう・・・・。いわずと知れた、1958年に同名で製作されたフランスの名匠ルイ・マル監督のデビュー作のリメイク。時代的背景や登場人物の設定等、一部変更はされているが、基本のストーリーはオリジナルに結構忠実に再現されている。ただ、フランス・ヌーヴェルヴァーグの代表的作品と評されているオリジナル作品の醸し出す雰囲気はあまり感じられず、現代風な感じに仕上げられている。けれども、ストーリーの重要なキーである「エレベーター」は、ストーリーの設定上、昭和レトロなエレベーターにせざるを得ないちぐはぐ感はあった。完全犯罪といいながら、結構つっこみどころの多いストーリーだが、「エレベーターに閉じ込められた男」「男の行方を追う女」「男の車を盗んで犯罪を犯すカップル」の3つのストーリーが平行して進行するこの映画の大きな特徴はうまく表現できていた。
2011年03月20日
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★★★+鑑賞No:02124製作:2010年監督:マイケル・アプテッド出演:ベン・バーンズ/ゲイリー・スウィート兄のピーターと姉のスーザンが両親とアメリカに滞在中、エドマンドとルーシーの兄妹はケンブリッジの親戚の家に預けられていた。しかし、その家のいとこのユースチフは理屈っぽく意地悪な性格で2人は辟易していた。そんなある日、壁にかかっていた帆船の絵が動き出し、絵の前にいた3人は絵の中に吸い込まれ、そのままナルニア国の海に運ばれてしまう。そこに通りがかったカスピアン王の帆船に3人は助けられるが・・・・。前2作が4人兄妹の冒険譚だったのが、今回は長男長女は冒険には参加せず、下の弟妹2人が主役として活躍する物語となっている。加えていとこのユースチフが新たに冒険に加わることになるが、こいつがなかなか生意気で嫌な奴。しかし冒険を通して一番人間的に成長するし、随所でこの物語のカギを握る活躍を見せるところは見もの。前2作でのナルニア国の壮大な世界観は今回あまり感じられなかったが、その分冒険ファンタジー色が強くなったようで、より子供でも楽しめる作品となっている。自然・風景を中心とした映像は相変わらず美しい。
2011年07月23日
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★★★鑑賞No:01110製作:2002年監督:デイヴィッド・フィンチャー出演:ジョディ・フォスター/フォレスト・ウィテカー夫と離婚したメグは、11歳の娘サラを連れて、ある富豪が遺した豪邸に入居した。しかし、その夜、屋敷内に緊急避難用に設置されていたパニック・ルームに隠されていると目される遺産目当てに3人の男が侵入してきた。メグとサラはパニック・ルームに逃げ込むが、男たちはパニック・ルームに侵入すべく、屋敷を破壊し始める・・・・。面白い設定ながら、屋敷内に限定された攻防なので、ある程度緊張感がある反面、派手さはない展開で、前半はやや盛り上がりに欠ける嫌いはあった。ただ、パニック・ルームに閉じこもった母娘が侵入してくる男たちをどう撃退して侵入を食い止めるかと期待して観ていたところ、立場が逆転(犯人側がパニック・ルームに閉じ込められる)してから俄然面白くなってくる。意外な展開はなく、オーソドックスな結末ではあるが、強い女性役の似合うジョディ・フォスターの好演が光る作品。
2009年06月09日
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★★★+鑑賞No:01711製作:2008年監督:ジョン・パトリック・シャンレー出演:メリル・ストリープ/フィリップ・シーモア・ホフマン1964年のニューヨーク。カトリック学校の校長シスター・アロイシスは、司祭のフリン神父が校内で唯一の黒人生徒と親密な関係にあることを耳にする。フリン神父が生徒と不道徳な関係にあるのではないかと疑ったアロイシスは、証拠もないままフリン神父を糾弾するが・・・・。第81回アカデミー賞で、メリル・ストリープが主演女優賞にノミネート、フィリップ・シーモア・ホフマンが助演男優賞ノミネート、エイミー・アダムスが助演女優賞ノミネートされている話題の作品。残念ながら3人ともオスカーは逃したものの、特にメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの対決シーンは見もので、緊迫した舌戦に言いようもない興奮を覚えるような演技は見事。しかしそれほどの対決シーンを見せながら、なんかスッキリしない結果に観た人はみんな納得したのだろうか?本当の真実はぼかされたまま終わり、結論を観客に求めるような手法は最近多いが、対決シーンが見事だっただけに観ていてスッキリする結論が欲しかった。ラストのメリル・ストリープの言葉も意味深でますます謎の多い作品となってしまった。
2009年03月15日
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★★★鑑賞No:01721製作:2008年監督:ロドリゴ・ガルシア出演:アン・ハサウェイ/パトリック・ウイルソンセラピストのクレアは、飛行機墜落事故で奇跡的に生き残った5人の心のケアにあたることになった。しかし、その中で一人だけ、事故のトラウマを感じさせず、戸別訪問を希望するエリックに戸惑いを感じながらも惹かれていくことに。一方、事故の記憶をたどる過程で、彼らを監視している人物がいることに気付いたクレアは、事故の真相を隠蔽しようとしている航空会社の陰謀ではないかと疑い始める・・・・。この手の映画は宣伝する側も、そしてこうしてレビューを書くときも難しいものです。ちょっとでも核心に触れるとネタばれになってしまうからです。特に心理サスペンスものと謳っている映画などはその最たるものです。だからほとんど触れることはできませんが・・・。ただ前半の展開とは打って変わった後半の展開というか結末が待っています。意外な展開に驚く人、裏切られた感じを抱く人、それぞれいるかと思います。これも最近よく見かける意外性を主軸にしているが故に、全体的におかしな部分もあり、賛否両論の的になりやすいように思えますが、こういう内容ではこういう展開しかしょうがないのでしょうね。
2009年03月29日
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