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◆【COVID-19】感染拡大が抑制できなかった場合の「感染ピーク時の患者数」推定の数式が都道府県に対して示されています

テーマ：医療・健康ニュース(4172)

カテゴリ：データ分析

人口に係数を掛けて、新型コロナウイルスの患者数を推計する数式が、厚生労働省から各都道府県に対して、事務連絡として示されています。

↓全国での患者数などの規模感がわかるように、下記の数式と人口を基に患者数などを算出してみました。

なお、地域によってピークの時期は異なるので、全国の数字を算出するのは不適当だとされています。

確かに、一度に下記のような数字になるわけではないと思いますが、インフルエンザなどのピークのタイミングの地域差がそれほど大きいわけではありません。おおよその規模感をつかむ上ではそれほど問題はないのではないかと思います。

感染拡大抑制がうまくいかなかった場合のピーク時に、入院治療が必要な患者数が全国で１日あたり20万人という規模になりかねないということですが、その対応方法をどうするのでしょうか。事務連絡には対応策については何も示されていません。具体策は、都道府県で考えてください、というのが厚生労働省のスタンスです。

また、ピーク時の１日あたりの推計ということですが、ピーク時に至るまでに、全国で１日あたり数万人規模で入院が必要な患者数が生じる日々が続くということになるとすると、ピーク時以前に対応しきれなくなっていると思われますが、どのような医療体制で対応するのかを明らかにしてほしいと思います。

そもそも入院が必要な患者の場合、２週間程度は入院治療が必要だとすると、ピーク時の患者数に達するかなり前の時期に病床は足りなくなってしまいます。

山のピークだけでなく、山の幅（期間）もわからないと対策を立てられないのではないでしょうか。

マスク不足、トイレットペーパー不足だけでなく、医療スタッフ不足、病床不足、人工呼吸器不足、医薬品不足などにならないように具体的に取り組んでほしいと思います。

例年のインフルエンザの感染者数は、年間で約1000万人と言われていますが、この規模と比べてどうなのかといったことも示してもらうとわかりやすいのではないかと思います。

感染拡大が抑制できなかった場合、年齢別人口と以下の数式からピーク時の患者数の推計ができます。でも、具体的な医療体制整備策なしにこのような数字だけ出しているのは、緊急事態宣言に向けての布石かなにかでしょうか。

厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部

新型コロナウイルスの患者数が大幅に増えたときに備えた

医療提供体制等の検討について（依頼）

（１）（ピーク時において 1 日あたり新たに新型コロナウイルス感染症を疑って

外来を受診する患者数）＝（0-14 歳人口）×0.18／100＋（15-64 歳人口）

×0.29／100＋（65 歳以上人口） ×0.51／100

（２）（ピーク時において 1 日あたり新型コロナウイルス感染症で入院治療が必

要な患者数）＝（0-14 歳人口）×0.05／100＋（15-64 歳人口）×0.02／

100＋（65 歳以上人口） ×0.56／100

（３）（ピーク時において 1 日あたり新型コロナウイルス感染症で重症者として

治療が必要な患者数）＝（0-14 歳人口）×0.002／100＋（15-64 歳人口）

×0.001／100＋（65 歳以上人口） ×0.018／100

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