トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

2006/12/29
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カテゴリ: 映画
■年末恒例の今年のベストテン。第1夜は映画・ドラマ編。私は邪道な映画ファンであるため、DVD鑑賞がほとんど。よって今年公開された映画の中からだけのセレクトはご勘弁。「ゆれる」も「フラガール」も未見。洋画についても新作はほとんど見ることがなかったのであえてランクからは外しました。(ああ、Brokeback Mountain)というわけで、今年自分が見たものの中でのベストテンということで書いています。あしからず。

climbers high第10位 「クライマーズハイ」

前後編に渡ったNHKのドラマ。横山秀夫の原作をこれでもかというくらいのアクの強い男優たちを集めてドラマ化。主役の佐藤浩市をはじめ、岸部一徳、大和田伸也、綿引勝彦、光石研、松重豊、大森南朋、新井浩文。そして杉浦直樹。俳優の名前を並べるだけで感想になってしまうところがすごい。前編の焼き肉屋のシーンは必見。 感想


kutyuteien第9位 「空中庭園」

「ナインソウルズ」と「青い春」と「空中庭園」、今年はこの豊田利晃監督作品に痺れた。角田光代の原作もすごいが、それを映像化してしまったこの監督の才覚に唸る。小泉今日子の代表作。板尾創路のダメ男も良い。野猿という名のラブホもイメージどおりだった。こんなにヘビーなギターの音を聴かせる映画は滅多にないぞ。主題歌はUAだった。 感想


utyouten hotel第8位 「The 有頂天ホテル」

よくもまあ、あれだけ多くの登場人物を書いて物語をまとめられるものだ。脚本的にはナンバーワンだと思う。香取慎吾の歌う「天国育ち」に佐藤浩市同様、力をもらった。伊丹十三はフィールドを映画に限定したから、名画を残すことができた。三谷はあれもこれも抱えて映画に焦点を絞っていない。でもそのスタンスは今後も続けて欲しい。 感想


jikoh keisatsu第7位 「時効警察」

毎回脚本演出を取りかえて違ったテイストを楽しめた。特にケラ演出の回が抜群に面白かった。誰にも言いませんカード、日曜日のメガネ、検挙は謙虚に、オダジョーのジャージ、岩松了とふせえりのやりとりに毎回、中笑い炸裂。麻生久美子が毎回見られた眼福も大きかった。このドラマが好きな人は「亀は意外と速く泳ぐ」も絶対気に入ると思う。 感想


kirawarematsuko

エルメスと松子のギャップはかなり大きい。中谷美紀はよくやり通したと思う。階段をまともに降りられない晩年の松子は普通の女優にはできない。悲惨な話なのに妙に気持ちが暗く沈んでいかないのは、唐突に歌い出す登場人物たちのせいか。「下妻」同様ポップ感スピード感がみなぎる怪作。伊勢谷友介と瑛太は今年何本の作品に出演したんだろう。ふたりに助演男優賞を。 感想


meison de himiko第5位 「メゾンドヒミコ」

役者ってすごいなって思うのはあの建物にいる人たちがみんな本当にゲイに見えてしまうところ。遠くを見るオダジョーの目に痺れっぱなし。みんなして出かけて行った横浜の夜の「また逢う日まで」のダンスシーンが好き。何故か存在感がある西島秀俊も印象的。細野晴臣の風のような音楽が抜群。 感想


taiyou第4位 「太陽」

イッセー尾形の勇気に敬意を表したい。形態模写は役者の技術なんだよなと思った。日本ではなかなか制作できない映画だったんだろうな。外側から見ると確認できることってたくさんある。日本人はこういう視点で天皇をとらえることはできない。彼が夢でうなされるシーンのシュールな美しさが素晴らしかった。 感想


nodame第3位 「のだめカンタービレ」

原作にこれだけ忠実に進めるのならば、敢えてドラマ化する必要はあったんだろうか、なんて思ってしまうんだけど、かえってそれによって原作が補強される感じさえ受けた。それだけ制作側が原作に愛を持って取り組んだということでしょう。絶妙なキャスティング、コミックでは聞こえてこなかった旋律。サザエさんが江利チエミであるのと同じようにのだめは上野樹里であった。 感想


cats world series第2位 「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」

いつまでもこんなことしてられないというイライラした気分が登場人物たち全てから立ちのぼっていて、ならばなんで決着がつけられないんだと考えた時、やり残したことがあったからだと誰もがわかっているくせにそれをするにはけっこうめんどくさいことがたくさんあってできればやらずに済ませたい。でもそんなことしてたらいつまでたってもこのモヤモヤは晴れやしない。つーことでとうとうぶっさんにバイバイすることができたという映画。宮藤さんの感性には泣けるっす。 感想


itsuka dokusyo第1位 「いつか読書する日」

一編の小説のようなあとあじがある。成就するかと思われたものが寸前の所で逃げていく感じ。でも絶望はしないんだな。30年間で身に付いてしまった感情の隠し方。ひとつの夢が終わったら残りはどう生きていけばいいか。「本でも読むわ」と答えた田中裕子の真意はどこにあるんだろう。タイトルの意味も含めて永遠の問いかけみたいな映画だった。 感想





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Last updated  2006/12/29 09:32:31 PM
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Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…
Mr.Zoku@ Re:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) 今年出た[Deluxe Edition]は聴かれました…

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