The Sixth Sense。 ~徳姫(*^.^*)珍道中~  弐

The Sixth Sense。 ~徳姫(*^.^*)珍道中~ 弐

2005.09.02
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
こんにちは。

今日は、ヒトと類縁関係の一番近い霊長類であるチンパンジーのゲノム塩基配列の全容が、明らかになったという記事をご紹介します。

この全遺伝情報(ゲノム)の概要は米ワシントン大などの米欧研究チームが解読し、1日、科学誌ネイチャーに発表されました。

これにより、ヒトと他の動物の間には一線を画すものは何なのか、その答えを探す旅の道標の1つにたどり着いたと言うことができるそうです。

まず、米国のブロード研究所、ワシントン大などのチームが、飼育下で生まれた雄チンパンジー「クリント」から取ったゲノムを調べたそうで、ヒトとチンパンジーがその共通祖先から分かれたのは今から500~600万年ほど前とされ、両者のゲノムの違いは、その後の突然変異と自然淘汰で生じたということになったそうです。

そして、研究結果によりますと、ヒトとチンパンジーのゲノムの違いは4%ほどだということです。このうち、遺伝情報を示す文字にあたる塩基が一つだけ違うのはゲノム全体の1.23%だったというのです。このことは、すでに日本の理化学研究所のグループが示しているのと同じ結果になったそうです。一方、複数の塩基がまとまって入り込んだり欠けたりしているのは全体の3%ほどだったそうです。このような違いの中に、ヒトとチンパンジーが違う原因が含まれていることになるのです。

そして、今回の結果は正確さが99%程度の概要で、まだはっきりしたことはいえないそうですが、調べられた遺伝子の中には、ヒトとチンパンジー双方で突然変異が起きやすく環境適応に役立つと考えられるもの、チンパンジーよりヒトの方が進化が速いものの候補も見つかり、またヒトにあり、チンパンジーで失われるなどした遺伝子も50以上見つかったということです。

つまり、DNA塩基配列の違いは、挿入・脱落部分を含めても4%しかないが、たんぱく質を作る遺伝子に限ると、71%に微妙な違いがあることが分かったということになるそうです。

よって、すでに解読済みの人間のゲノムとの違いを調べることで、ヒトの直立二足歩行を始め、高い知能や言語能力の理由や、病気のメカニズムなどの鍵を握る遺伝子の解明に役立つのではと期待されているそうです。



1953年、James D. WatsonとFrancis H. C. CrickがX線結晶構造解析などの結果から、「DNAの構造は、2本のポリヌクレオチド鎖が絡み合った二重螺旋構造である」という提案をしてから、どんどんと新たな発見があり進歩していますね♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.09.03 19:20:22


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: