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2011.11.13
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カテゴリ: ドラマ系の感想


『卜伝 見参』

内容
鹿島神宮で、千日参籠を終えた新右衛門(堺雅人)は、
「己は相手とともにある」と、、、一つの太刀を習得する。

ふたたび新右衛門の名声は轟き、多くの武芸者たちが訪れるように。
一方で、鹿島では城主・景幹の戦死により
その弟・義幹(須田邦裕)が、城主となっていた。
それとともに玉造常陸介(松田悟志)の重用をはじめ、軍備の増強を進めていた。
反目する塚原土佐守(田山涼成)ら古参の重臣たち


諸国を巡らないかという誘いだった。心揺れる新右衛門。


一方、鹿島での争いは激しくなりつつあった。
やがて常陸介が刺客に襲撃されるのを助ける新右衛門
どうやら敵視する勢力による者と思われた。

その数日後、刺客の死体が発見される。
残された太刀筋を見た新右衛門は、師・松本備前守(永島敏行)の犯行と確信。
備前守を問いただしたところ、土佐守による刺客だという。
表沙汰にならぬよう、始末したようだった。
そして新右衛門は、備前守から問いただされてしまう。

養父である土佐守に付くか、それとも城主に付くかと。
苦悩する新右衛門。

亡き物忌(江波杏子)の最期の言葉を新右衛門に告げるのだった。

“平法の剣”こそが、鹿島の太刀であると。

覚悟が決まった新右衛門は、その旨を備前守へと伝えに行くと。。。。。


敬称略



ついに最終回を迎えた今作であるが、

剣豪モノの作品としては、かなりキレイに収まったという印象ですね。

たとえ剣術を極めたとしても、自分自身の“道”に迷い、
神のお告げで、行く道を見定める

と言う感じですね。


正直、剣を極め、その次が、どういった方向に行くのかが分からなかっただけに

番組開始当初から言っていた、
“鹿島の剣を広げる”という部分に落としてきたのは
なかなか、見事だったと言えるでしょうね。

結局、心技体を鍛え、剣を極めても、人間は人間。
人間には、人間としての生きる道があると言う事なのだ。

それが世俗のモノなのか。それとも剣に生きる道なのか。

ただそれだけのこと。

ホントに綺麗に収まった感じである。



ドラマ全体を見て。

全7回と言うことで、物足りないかなぁ。。と思っていた今作ですが。

ここまで綺麗に収まると、それぞれに掴んだモノも見えてくるわけで
テンポ良く進んだと言うべきでしょうね。

逆に
私のように、納得し、ハマレばハマルほど
納得し、満足しながらも、、、もっと見たい!!

と言う印象になったのも事実ですけどね。

それだけ、オモシロ味があった作品だったと思います。


基本的に、剣豪モノ、剣術修行モノも、
時代劇にとっては、一つの定番であるのだ。

時代劇が、日本のドラマ界から消えゆく中、

それを、飽きさせずに描ききったのは、見事でした。

今風の演出を使い魅せながら
と同時に、
よくある様なベテランを使うわけでも無く。
最近の俳優ばかりを使い、演出にもそれを取り込み魅せてきた。

秀逸なのは、最近のドラマにある様な
“主人公さえ目立てば良い”なんていうドラマ作りではなかったことだ。

しっかりと、内容でも魅せてきたのだ。

このあたり“サスガNHKだ”と言うべきでしょうね。


こういった作品を生み出す限り、
たとえBSであっても、時代劇は消えない。

そう感じさせてくれた今作だったと思います。



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Last updated  2011.11.13 21:25:53


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