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2016.07.21

「あなたの手は、離さない」

夫・信次（江口洋介）の“運命”という言葉に押しきられた美奈（尾野真千子）
ふたりは、男の子との特別養子縁組を申請。
資格を得るために、さまざまな研修を受けるのだった。
そして３か月後。。。やっとのことで研修も終わり、
２人は児童相談所の真知（余貴美子）に書類を提出する。
すると、適性があるかどうか、最後は面接で決まると言われる。

後日、児童相談所で、真知から色々な質問をされる美奈と信次。

ふたりの家族についての質問。
信次の母・志乃（浅茅陽子）妹・春代（坂井真紀）弟・巧（速水もこみち）
そして美奈の父・真美（藤竜也）。。。亡き母のことにまで及んでいく。
お互いに知らない事実まで発覚し、困惑する２人。
その後、家庭訪問まで。。。なぜ子供を持たなかったのか？
家族の協力を得ることはできるのか？

ふたりは、家族のことを見つめ直したことで、親の存在が。。。。。

そんななか、審査結果を待つだけになるが。
信次が、男の子に会いたいと。。。美奈のピアノを聴かせたいと言い始め。。。

敬称略

主人公ふたりのキャラを描きつつ。

かなり丁寧ですね。

そこに“らしさ”を盛り込み。

遊川和彦さん流の“社会派ドラマ”と言って良いかもしれません。

実際、セリフだらけのドラマは、いろいろとハードルが高く。

作品、俳優、スタッフに対しての視聴者の好み以前の問題で、

セリフは重しになり、ドラマのオモシロ味にならないのだ。

いや、むしろ、面白くならないことの方が多い。

だが今作。

ドラマとしてシッカリと魅せることが出来ているため、

セリフが、あまり苦にならず。。。

そのメリハリが、ドラマのメリハリに直結。

このあたりは、俳優の演技のたまものであろう。

見事なのは、

美奈と信次のやりとりを描くことで、ふたりの設定を描き。

そこから、今回の“事件”の結末に繋げていったことだ。

さすが、遊川和彦さん！ってところですね。

数字に．．．評判に繋がっていくかどうかは分かりませんが。

ちょっとクセはあるが。。。。これ。。。

遊川節の真骨頂で魅せる傑作になる可能性が見えてきた感じがします。

でも、ほんと。独特のクセがあるよね。

慣れれば、それこそクセになるんだけど（笑）

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