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2017.09.06

『決戦』

天樹（東山紀之）は、監察官・島村唄子（久世星佳）の聴取を受けていた。
その後も、満身創痍の“十二係”の青山（塚本高史）環（倉科カナ）
そして沙村（高嶋政宏）からも聴取。
馬久根恒義（山本學）が関わると思われる“薬物カルテル”の摘発からの、
一連の事件についてであった。

片桐（吉田鋼太郎）の命を受け、天樹たちは組織を摘発。
臨海エリアの浄化作戦の始まり。それは、馬久根との対決の始まりであった。

そんななか、死刑囚として拘置所に収監中の丸藤遼平（音尾琢真）が、逃走。
食中毒騒ぎに乗じて、病院へ搬送。逃走したと言うことだった。

敬称略

今回は、総括気味で。

この《３》において、今までとの大きな違いは、

フィクサーのような存在を盛りこんできたことだ。

たしかに、シリーズ物では、こういうパターンもアリなのだ。

実際、かなり強引ではあったが《１》から引っ張ってきた

主人公・天樹の過去についても表現されましたし。

そういう意味では、一定の成功だと言えるだろう。

が、何かと強引に絡ませてしまったため、

同時に、エピソードとしての１話１話の質が下がったのは、否めない事実だろう。

決して、面白くないわけじゃ無い。

でも、違和感を感じてしまったのも、本当のところだ。

例えば、先日の天樹の過去に関わるエピソードなんて、良い例。

あのとき、真犯人を前にして、天樹は。。。。。

そもそも、天樹は、“そういうキャラでは無い”ことは、

シリーズを見ていれば。。。いや、今期を観て居るだけでも分かることなのだ。

しかし、あのとき、思わせぶりな演出で、引っ張った。

たしかに、ドラマとしては、悪くない演出ではある。

普通ならば。

が。。。天樹を知っていれば、あの瞬間、無駄な引き延ばしに感じたのも事実。

そういうことなのだ。

本来なら、天樹で魅せる。。。東山紀之さんで魅せるべきだったのだ。

今作は、それを怠った。

良い意味で、面白さは増えたが。

逆に、今作としては、面白味が失われてしまった瞬間だった。

決して、面白くないなんて言わない。

でも、面白いなんて、言う事も出来ません。

今期《３》の馬久根についても、

もうちょっと、上手く描写していれば、

この最終章の段階で、もっと面白くなったかもしれません。

しかし、今作は、それを怠ってきた。

だから、表面的に、面白さを感じるものの、

唐突さと違和感も同時に感じているのは、言うまでもありません。

たとえば、今回の丸藤なんて、

シリーズを見て入れれば、強敵なのは分かる。

ただ、どうだろう。。。。馬久根は、ともかく。

丸藤自体を表現せずに、敵として投入しているようにしか感じ無い。

そう。

ドラマとしては、緊張感を盛りこんでいるはずが、

背景が見えないため、緊張感の描写が中途半端になっている。

ドラマとして、。。。連ドラとしては、大失敗の演出である。

話は、面白いんだけどね。

ちょっと、雑すぎです。

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