2005年07月17日
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銀灰色の空に うすい青空と白い雲が あちこちに見えています
夏への序曲はもう終わりに近いのでしょうか
ある人の日記に きれいな朝顔の画像が出ていました
瑞々しくてきれいだな～ と見ているうちに 頭の中に ポッ ポッ と
ちぎれ雲のように現れたのが 朝顔 桔梗 源氏物語 でした
朝顔というのは８世紀に渡来した
朝に咲く美しい ムクゲの花 を差していたのが
その後 同じく渡来種の牽牛子（ けにごし ）の花色が美しいことから
万葉時代までは 桔梗 を ＜ あさがほ ＞ と呼んでいたそうです
万葉集の歌にある
朝顔は 朝露負 ( お ) ひて 咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ
これは間違いなく 桔梗 を詠んだ歌ですね
紫式部が源氏物語を書いた頃には すでに現在の朝顔があったようですから
物語に出てくる ＜ あさがおの君 ＞ は 桔梗ではなく朝顔だったんでしょうね
ちょっと残念 (^^ゞ
でも ＜ 朝顔の君 ＞ ではなく ＜ 槿の君 ＞ と書いて
＜ あさがおの君 ＞ と読んでいます
＜ あさがおの君 ＞ に文を渡したのでしょうか
詳しくは調べないと判りません (^^♪
＜ 槿（ あさがお ）の君 ＞ は光源氏のお相手としては 互いに惹かれながらも
恋文のやり取りだけで終わってしまった
凛とした魅力的な女性でした
静かな大人の恋の終わりという感じで印象的です
見しをりの 露わすられぬ 朝顔の
花の盛りは 過ぎやしぬらん
（ 昔お見かけしたことが いっこうに忘れられません
美しい朝顔の盛りはもう過ぎたことでしょうか ）
秋果てて 霧のまがきに むすぼほれ
あるかなきかに うつる朝顔
（ 秋も終わりの霧のまつわる垣根に
あるかなきかに色あせた朝顔 それが今の私です ）
この頃の光源氏は三十代 もう若くないことを知った恋の終り でもあったようです
＜ 槿の君 ＞ が印象に残ったのには もうひとつ理由があります
槿の君 が光源氏と結婚しなかったのは母親の影響でした
母親がある夜 無心に 『 陵王の舞 』 を舞っていました
【 陵王 （ りょうおう ） の舞 】
６世紀頃の北斎（ 中国 ）の王・長恭が
その顔の美しさに兵士が見とれて戦場での士気があがらない
そこで彼は異形の面をつけて戦いの指揮をとり大勝利を収めた
その勝利を祝って部下達が作った舞といわれている
その舞い姿を見た 槿の君 が思ったこと
陵王とは反対に すべての妻たちは怒りや涙を面に隠して
女の戦をたたかわねばならなかった
貞淑な妻という面の裏側に 押し曲げられた自分を隠して････
そういう男と女の愛の戦に足を踏み入れたくない････
色とりどりの様々な恋を描いた源氏物語ですが
私が最も強く感じたのが この 槿の君 の想いでした
平安宮中の雅と華やかさの裏に隠された
女たちの ≪ 忍 ≫
この ≪ 忍 ≫ を古風な女性の美の要素とするのには
ちょっと辛いものがありますね
ってことで
就寝前のベッドで 今 ２冊の本を読んでいます
【 源氏物語 】 と ････
なかなかページが進みません
面白くないのではなくて
すぐに寝入ってしまうんです (^^ゞ
ただ今の ＢＧＭ
ケニー・Ｇ ≪ デュエット ≫ ＜ ソプラノ・サックス ＞
源氏物語を語るには似合わないけど･････
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