取るに足りない感動

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2017年11月29日

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１１月の終わりの空は

比較的おだやかな気がします

山の眺望がすばらしいのがこの頃だからです

中腹まで雪化粧した山々が日中は雲のない青空に映え

夕方は大きな夕陽でピンク色に染まる

その堂々たる姿は見慣れていても感動する景色です

そんな景色を見られたのは昨日のことで

今日はもう雨ですが

雨の日の休みは比較的落ち着きます

自分でもちょっと驚いた感動がありました

なあに些細なことですけどね

何気なく見ていたテレビのローカル番組で

コーヒー豆の専門店の紹介があり

白いカップに注がれたコーヒーが何種か並べて映し出されました

その中のひとつにハッと目を奪われたのです

カップの中に揺れるコーヒーの色に

他のコーヒーと似ていて非なる衝撃を受けました

普通にコーヒーの色と言ってはそのコーヒーに失礼な気がする

限りなく漆黒に近いコーヒー色の中に

濃紺色のシルクが揺れているように見えたのでした

その言葉を思い出せません

コーヒーを　 こおひい 　と書いて賞賛されていた言葉･･･

大正時代か昭和初期か

ハイカラ時代に書かれた詩の一節のような

その色の美しさに感動したコーヒーは

当県の誇るグローバル企業が

ブラジルの農場で栽培しているコーヒーでした

コーヒー好きの人からはコーヒーと認められないような

超極うすのコーヒーしか飲めない者の感動かもしれませんが

飲めないけど飲んでみたいと思わせてくれた美しい色でした

しかし感動のない坦々とした日々のこの頃

そんなささやかな現象に感動した自分に驚き

ちょっと歳を感じてしまった寂しさもありました

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最終更新日 2017年11月29日 12時39分18秒
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■コメント

Re:取るに足りない感動(11/29)

放浪の達人さん

僕は毎日何かに感動して鳥肌立ってますが歳でしょうか？やっぱ。

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Re[1]:取るに足りない感動(11/29)

★紺桔梗さん

放浪の達人さんへ

知らなかったことを知った子供の頃の感動とは違った感動だと思います。
毎日の生活の中にあって今になって気付く感動は、良かれ悪しかれ、やはり歳によるものではないかと思います。
「歳のせい」というより「歳だからこそ」の感動なのかもしれません。
昨日は「アルケミスト」を読み返していましたが、感動がないのは日本語訳に不自然さを感じるせいでしょうか、それとも歳のせいでしょうか。
(2017年11月30日 05時45分23秒)

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