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毎日新聞より~

鉄塔から転落した負傷者を搬送する救急車=福井県敦賀市沓見で2008年9月15日午後0時21分、酒造唯撮影
15日午前11時半ごろ、福井県美浜町菅浜の山中で、関西電力の送電線鉄塔(高さ53.5メートル)が地上約44メートル付近で折れ、すぐ上の鉄塔上で作業をしていた男性4人が地上へ落ちた。岡山市乙多見、澤井孝幸さん(44)▽富山市上大久保、中島春生さん(48)が全身を強く打ち死亡。岡山県瀬戸内市邑久町北島、菊楽信一さん(34)▽富山県立山町利田、高原渉さん(19)が足の骨を折るなど重傷を負った。福井県警敦賀署は、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、16日午後に実況見分した。
同署や関電によると、澤井さん、菊楽さんは岩井工業所(岡山市)、中島さん、高原さんはエフテック(富山市)の社員。両社は関電の協力会社で、4人を含む約30人が15日午前8時から、鉄塔の建て替えに伴い、送電線を古い鉄塔から仮設鉄塔に移し替える作業をしていた。事故当時、澤井さんら4人が鉄塔上で絶縁器具の取り外し作業をしていたが、突然、本体が約44メートル付近から折れたという。
送電線は、関電美浜原発から美浜町新庄の嶺南変電所に27万5000ボルトを送電。関電によると、事故のあった鉄塔は1969年4月に建設されたが、05年の大雪で鉄材の一部が曲がったため、今年5月から建て替え工事をしていた。近くに仮鉄塔を建て、8月10日から移設作業を始めた。
鉄塔は4本の鉄材が左右に張り出した構造で、このうち上から2番目と3番目の間で鉄塔が折れ、西側に倒れるように落ちた。4人は、倒れた方と反対側の上から2番目の鉄材の上にいたという。折れた部分は、3年前に曲がった鉄塔の柱を鉄板で補強した部分の直下だった。
鉄塔の下で作業をしていたエフテック社員(58)は「ドーンという爆弾が落ちたような音がして青白い火花が散った。4人は鉄材に命綱を付けていた。鉄塔が当たると思って逃げるのに精いっぱいだった」と話していた。
現場はJR北陸線敦賀駅から西に約6キロの尾根沿い。
恐ろしい事故だと思います。
命綱をしっかり鉄塔に結んでいても、鉄塔そのものが
折れてしまってはどうにもなりません。
強度不足や施工計画ミスが原因でしょうか・・・
単なる作業ミスというより、背後には今までの
設備管理など保全 方法の問題があるような
気がします。
この鉄塔は1969年竣工とのこと。
「歳」で言うなら中年でしょうか。古いものだと
大正時代に造られたものも残っているようです。
組織は違えど、他人事には思えないこの事故・・・
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。