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開催日:2025.11.29(土) 14:00開演場所 :坂城テクノセンター(180名収容)今年で32回目を迎えるライフ・ステージエコーに行ってきました。32回目の公演はみんなで楽しむゴスペルコンサート。ケシェットノーツによるコンサートとなりました。プログラム前半1.Amazing Grace【邦題:慈しみ深き】2.Oh Happy Day【邦題:幸せの日々】3.ゴスペルについてのお話(参考曲:翼をください)4.My Life is in Your Hands【邦題:運命に守られて】5.You are Good【邦題:あなたって最高!】6.One Love~上を向いて歩こう後半7.How Hreat Thou Art【邦題:輝く日を仰ぐとき】8.信濃の国9.みんなで歌ってみようのコーナー(参考曲:こげよマイケル)10.ありがとうの言葉をあなたに11.白い恋人たちアンコール12.クリスマスメドレーレポート前半まずはゴスペルとは?という視点でのステージとなりましたが、参考曲の翼をくださいを題材に実際に歌って話してという大変わかりやすいアナリーゼワークショップ的な内容も入り、あっという間の30分ほどでした。後半1曲目の輝く日を仰ぐときを伴奏なしのアカペラで披露。そして2曲目の信濃の国では、アルト担当のMayuka氏が上田生まれの松本育ちの信州人という縁もあって、メインボーカルでの演奏となりました。3曲目のみんなで歌ってみようのコーナーでは、こげよマイケルでは、長谷川繁氏のもと旋律パート、ハモリパートの両方を観客参加のもとしっかり練習して、みんなで歌うという楽しい企画がありました。プログラムの締めくくりは、クリスマスを意識した選曲で、もう今年もそんな時期になったのだなと感じたひとときになりました。まとめ坂城町が文化芸術事業として取り組むライフ・ステージエコーは、今年で32回目とのことですが、500円という格安のチケット代金も手伝って180名定員分は完売とのことでした。そして今回来訪したケシェットノーツは、東京で活躍するグループですが、2020年のコロナ禍により集まって歌うことが難しい中「やっぱりこんなでゴスペルを歌いたい・届けたい」そんな想いのもと、ゴスペルを愛する新進気鋭のシンガー・ゴスペルディレクターが集まって結成されたグループだそうで、素晴らしい演奏と優れた指導力は、大変な実力派揃いとの印象を受けました。またファンサービス精神も旺盛で、終演後にはメンバー全員でお見送りがあり、お話や握手にも気軽に応じていただき、演じ手と聴き手との距離感がとても近いと感じた次第です。
November 29, 2025

開催日:2025.11.24(月) 14:00開演場所 :イオンスタイル上田2階イベント広場(タワーレコード前)上田西高校吹奏楽部の演奏会に行ってきました。プログラム1.アルセナール2.SNSバズりメドレー Vol.42.野球応援メドレー3.RPG4.ウィー・アー・ザ・ワールド5.オーメンズ・オブ・ラブアンコール6.銀河鉄道999レポートアルセナール店内のフードコート付近から演奏しながら行進し、演奏会場であるイベント広場へ入るという派手な演出がありました。これによってイベント広場付近には人だかりができ、これから始まる演奏会の集客はバッチリということで、インパクトがすごいなと感じました。SNSバズりメドレー Vol.4SNSで大流行した曲をメドレーにしたSNSバズりメドレーの第4弾で、「最上級にかわいいの!」「可愛くてごめん(feat. かぴ)」「キス・ミー・パティシエ」「わたしの一番かわいいところ」「ひたむきシンデレラ!」「きゅるりんしてみて」「アイサレタイ」「かわいいだけじゃだめですか?」の大メドレーで、まさにこういったイベント演奏にはピッタリの楽曲と感じました。アラジンアラジンで使われた楽曲のメドレーですが、アラビア風の調べをまず堪能。そしてアラジンといえばホール・ニュー・ワールドということで、楽曲の後半部分でじっくりと聴かせていただきました。野球応援メドレー栄光は君に輝くやアフリカン・シンフォニーなどをつなげた楽曲で、次にどの曲が出てくるのか?とわくわくしながら聴かせていただきました。またソロや静かに曲をきかせる部分もあって、これまで野球部が何度も甲子園出場を果たした上田西高校の吹奏楽部ならでは職人気質あふれるガッツリ感のある応援メドレーと感じました。RPG2013年にクレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!! の主題歌として採用されたでSEKAI NO OWARIの代表曲の1つですが、スクールバンドでは人気という印象があり、ミドルテンポのマッタリ感とキャッチ―なメロディーの融合が絶妙かもと感じました。ウィー・アー・ザ・ワールド1985年に発売された楽曲で、アメリカの著名なアーティストが一堂に集結したプロジェクト「USAフォー・アフリカ」が制作したチャリティーソングで、トレーナーやTシャツなどの関連グッズも販売され、これらによるすべての印税がアフリカの飢餓と貧困層解消のためにチャリティーとして寄付されたという、まさに音楽で人を救えるという先例になっていますが、私自身つい先日M8版編曲で演奏したこともあり、今回の編曲ちがいではあるものの、親しみを持って聴かせていただきました。オーメンズ・オブ・ラブ原曲はあるものの、真島俊夫氏によるアレンジの吹奏楽の大定番曲として知られる楽曲で、私自身もつい先日の演奏会でやったばかりで、楽譜を想像しながら楽しく聴かせていただきました。銀河鉄道999こちらは劇場版のエンディング曲ですが、銀河鉄道999といえば、少し前にユーチューブでテレビシリーズ全話が無料公開されていたことから、ちょっとしたマイブームになっている方もいるかもですが、こちらの楽曲は老若男女問わず広く演奏されていることから、アンコールの定番曲としても定着しており、いわゆる曲目紹介の必要ない曲としてアンコール向きということもあるのかなと感じました。まとめイオンスタイル上田2階イベント広場では、地域の団体を招いて約30分くらいの枠でこういった催しを定期的に開催しており、地元に根付いたお店として親しみを感じるところです。考えみれば、発表者側は発表の場を提供を受けられ、お店側は来客者によって売り上げ増につながるはずで、いわゆるウィンウィンの企画ではないかと思いました。また上田西高校吹奏楽部の演奏は、高校生らしく相当に力強いもので、特に野球応援メドレーでの爆発的な音圧には若さっていいなと改めて感じた次第です。
November 24, 2025

開催日:2025.11.21(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)三原未紗子ピアノ・リサイタルに行ってきました。プログラム前半1.C.ドビュッシー:<ベルガマスク組曲>より「月の光」2.M.ファリャ:<恋は魔術師>より「火祭りの踊り」3.M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ4.M.ラヴェル:水の戯れ5.M.ラヴェル:夜のガスパール 「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」後半6.M.ムソルグスキー:展覧会の絵 <プロムナード> 第1曲 グノームス <プロムナード> 第2曲 古城 <プロムナード> 第3曲 テュイルリー 第4曲 ブイドロ <プロムナード> 第5曲 卵の殻をつけたひなどりのバレエ 第6曲 サムエル・ゴールデンベルクとシュムイル <プロムナード> 第7曲 リモージュの市場 第8曲 カタコンブ-ローマ時代の墓 第9曲 にわとりの足の上に建っている小屋(バーバ・ヤーガ) 第10曲 キエフの大門アンコール7.M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌレポート<ベルガマスク組曲>より「月の光」コンサートのオープニングは、照明をぐっと落とした状態で、幻想的な雰囲気の中でのスタートとなりました。月の光は、先週の地域ふれあいコンサートでも演奏されたことから、三原氏の生の演奏を聴くのは3回目となりましたが、考えてみれば同じピアニストの同じ曲をわずか2週間の間に3回も聴くというシチュエーションは、あまりにも贅沢かもと感じつつ、その名演を心に刻ませていただきました。<恋は魔術師>より「火祭りの踊り」月の光のイメージカラーが青だとすれば、この火祭りの踊りは赤。呪いを吹き飛ばす力のある音楽はとてもエキサイティングかつダイナミックで、元気をもらえた感がありました。作曲者のファリャは、ラヴェルの1つ下で親交もあったとのことで、当時二人がどんなやりとりをしていたのかな…と想像しながら聴かせていただきました。亡き王女のためのパヴァーヌ~水の戯れ~夜のガスパールここからは、ラヴェルのオールプログラムということで、管弦楽の魔術師と言われるラヴェルの作風についてお話があり、その技巧の素晴らしさは、内声にありとのことで、まずは同じ日に公開された「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「水の戯れ」が連続して演奏されました。そして「夜のガスパール」は、ラヴェルのピアノ曲の中ではもっとも難しいと言われる楽曲とのことで、それを弾きこなすために、三原氏の集中力がいやおうなしに高まり、そのオーラがひしひしと伝わってくる感覚がありました。展覧会の絵この曲は、ラヴェルによって管弦楽化され、大ヒットしたことがきっかけになって、原曲であるムソルグスキーのピアノ版も注目されるようになったということでしたが、私自身も10年程前に展覧会の絵の全曲演奏をメインに据えたプログラムでコンサートに臨んだことがあり、そういった意味では全10曲について1つ1つの想い出があり、とても親しみを持って聴かせていただきました。また先週の地域ふれあいコンサートでダイジジェスト演奏を聴かせていただいたこともあり、足りないパズルをはめて曲が完成した!という感覚もありました。亡き王女のためのパヴァーヌ展覧会の絵を演奏し終えた三原氏が、アンコールではまる曲がなくて悩んだというお話がありましたが、考えてみれば、これだけラヴェルのカラーに深く染まったコンサートでアンコールで別の作曲家の曲の演奏はありえない…という想いは三原氏にも聴き手側にもあったところで、前半で演奏されたこちらの曲のチョイスとなりました。まとめサントミューゼのレジデントアーティストによるアウトリーチ、地域ふれあいコンサート、アナリーゼワークショップ、リサイタルという包括的な企画は、サントミューゼの基本方針の1つである「育成」という部分においてとても素晴らしい効果を上げていると感じた次第です。それはアーティスト自身の口から「とてもよい勉強をさせていただきました!」という言葉が出てきたり、聴き手は言うに及ばずですが、演じ手と聴き手の双方が成長できる感覚を毎度感じるところです。
November 22, 2025

開催日:2025.11.16(土)14:00開演場所 :東部文化ホール(324名収容)2010年3月の「はじめてのえんそう会」より15年半。13年前の2012年の「にかいめのえんそう会」、11年前の「さんかいめのえんそう会」、9年前の「よんかいめのえんそう会」、7年前の「ごかいめのえんそう会」、2年前の「6thコンサート」を経て、今回「7thコンサート」に縁あって加わらせて頂きました。プログラム1st Stage1.マーチ「ベスト・フレンド」2.「イギリス民謡組曲」より第1曲 行進曲3.マーチ「ブルースカイ」4.アルヴァマー序曲2nd Stage5.「ドラゴンクエストI」より『序曲』6.ゲケゲの鬼太郎7.時代8.オーメンズ・オブ・ラブ9.美女と野獣アンコール10.風になりたいレポートマーチ「ベスト・フレンド」2003年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲になりますが、課題曲の中では再演の機会はあまり多くはない印象で、隠れた名曲という位置づけかもしれませんが、B♭管の譜面では#1個の調性からナチュラルへという転調でそこまで吹きにくい感じはないものの、実際に演奏してみると、音の配列の関係からかスムーズな運指が難しい感じで、やや高難易度曲なのかなと感じました。「イギリス民謡組曲」より第1曲 行進曲副題として「日曜日は17歳」と記されており、想像ですが、イギリスにおける17歳を前にした祝いの音楽なのかなと想像しました。私の個人的印象とすれば、これってホルストの第1組曲と同じ香りがする…ということで、イギリスの格調高く上品な曲想がとても心地よいひとときになりました。マーチ「ブルースカイ」2007年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲になりますが、課題曲の中では再演の機会がかなり多く、作曲者自身によって金管バンドなどのいろいろな編成への展開もされ、人気課題曲の一角を占める曲という印象があります。私自身もつい昨年別団体で演奏しており、調整もナチュラルから♭1個への転調でオープニングのベストフレンドと比べると、圧倒的に気持ちよく演奏できる作りが人気の要因なのかなと思うところがありました。アルヴァマー序曲吹奏楽の代名詞バーンズの楽曲ですが、まさにザ・吹奏楽という響きをもち、おなじみのA-B-A形式と、そしてやればやるほど曲の味わいが深まってくるという印象もありました。184小節以降の木管系に早いフレーズがあり、このあたりは6th演奏会でやったアパラチアン序曲を彷彿させるものがありましたが、音が厚く書いてあることで木管群による総力戦の様相を呈し、数の力で押し切ることができたのかなというところで、まさに合奏の醍醐味を感じた演奏になりました。「ドラゴンクエストI」より『序曲』第2ステージのオープニングは、有名なドラクエの序曲でスタートとなりました。この真島氏による編曲版は、東京佼成ウインドオーケストラや東京吹奏楽団によるドラゴンクエストコンサートでも演奏されたはずなので、私自身昨年の11月に東京佼成ウインドオーケストラのドラゴンクエストコンサートで耳にした記憶を想い起しながらの演奏となりました。ゲケゲの鬼太郎楽譜には1968年の曲という記載があり、歴史を感じるところです。そしてこの曲は、いずみたく氏の作曲で山下国俊氏編曲ということですが、ミュージックエイト社のHPを見ると、山下国俊氏の訃報が掲載されており、私自身、くせが少なく演奏しやすい山下氏の編曲はとても好感を持てていたので、新たに山下氏の編曲の楽譜が出ないかと思うと寂しさを感じます。そんな気持ちを抱きつつ、このゲゲゲの鬼太郎を山下氏の編曲作品として感じたひとときになりました。時代こちらの楽曲は、1975年の曲という記載があり、まさに昭和後期の名曲選といったところですが、私の中では、時代は中島みゆきの原点とも言うべき曲で、その後にヒットした地上の星や糸も素晴らしい楽曲ではありますが、時代は、ある意味別格な存在です。またこの編曲はミュージックエイトではおなじみの小島里美氏によるもので、こちらはちょっとひねりのきいた内容で、ソロなどの見せ場もあってさすがと感じた次第です。オーメンズ・オブ・ラブ日本語訳は恋の予感ですが、原曲よりはるかにカッコイイ曲にアレンジした真島氏の手腕は宝島でもおなじみというところで、吹奏楽あるあるでもよいのでは?と思うところです。私自身、この曲は何度かやってきていますが、演奏する度に演奏したバンドの想い出が蓄積されていく感じがあって、そういった意味では栞のような曲なのかなと感じるところです。美女と野獣ニュー・サウンズ・イン・ブラス'96に収録されていた楽曲で、このCDには、ディープ・パープル・メドレー、グレン・ミラー・メドレー、ファンティリュージョンといった、今でもよく演奏される人気曲が入ったあたり年であった訳ですが、その中でもコンサートのメイン曲として人気があり、真島氏による編曲版ということもあって、とてもドラマチックな展開が素晴らしく、コンサートの締めくくりにふさわしいと感じました。風になりたいアンコールは、パーカッションが大活躍する曲になりますが、ちくたくミュージッククラブでは、2014年の2かいめのえんそう会で演奏された楽曲でもあり、そういった意味では懐かしさを感じつつのフィナーレとなりました。まとめ今回、コンサートは7回目となりましたが、ちくたくミュージッククラブは2010年以降隔年での演奏会を行ってきましたが、コロナ禍で5年間隔が開きましたが、2023年からリスタート。そして2025年の7thコンサートで足掛け15年。今回は1回目から御一緒させていただいているメンバーをはじめ、6thコンサートに続いて長野商業高校吹奏楽部の皆さんとの共演が実現したことで、一期一会の想い出としてとてもよい想い出となりました。
November 16, 2025

開催日:2025.11.13(木) 19:00開演場所 :真田中央公民館 大ホールサントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.101 三原未紗子ピアノ・コンサートin 真田地域へ行ってきました。プログラム1.シューベルト=リスト:アヴェ・マリア2.グラナドス:アンダルーサ(祈り)3.ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」4.ファリャ:恋は魔術師より「火祭りの踊り」5.ラヴェル:水の戯れ6.ラヴェル:鏡より「道化師の朝の歌」7.ムソルグスキー:展覧会の絵より 「プロムナード」 「卵の殻をつけたひなどりのバレエ」 「にわとりの足の上に建っている小屋」 「キエフの大門」アンコール8.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌレポート演奏曲目は、11月11日の城南地域と同じため、曲ごとのレポートはいたしましせんが、改めて生演奏は一期一会ということを感じながらのひとときになりました。このあたり、CDなどで繰り返し音楽を聴ける現代にあっても生演奏がなくならないのは、CDはスタジオで録音した演奏を繰り返し聴けるだけであって、変わることはない…。でも生演奏は、11月11日と同じ曲であっても今日の演奏は確実に変わっている…そんなことを想いながら鑑賞させていただいた次第です。あと余談ながら、今回の公演で、三原氏はいっさい楽譜を見ない完全暗譜での演奏をされましたが、これはプロなんだから当たり前的に思われがちではありますが、アマチュアながら演奏活動をしている立場からすると1フレーズ暗譜するのも相当大変なのに、60分のプログラムをすべて暗譜するってどれだけ練習すればよいのだろう…と気が遠くなるところであり、これは心からリスペクトした次第です。一説によればこの暗譜演奏はクララ・シューマンが始めたことらしいのですが、思い返せば、金子三勇士氏や高橋多佳子氏といった日本を代表するピアニストも暗譜演奏しており、本当に皆さんすごい練習を重ねた賜物として実現されているのだろうなと感じました。まとめ三夜連続の公演の締めくくりは、終演後に三原氏と直接会話させていただく機会に恵まれましたが、その会話の中で、ステージ上のアーティストは、演奏に集中しているから客席を見ていないようでいて、じつはよく見ているということに改めて気が付きました。そういえばMCの時に「先日の公演でお見かけした方もまたお越し下さいましてありがとうございます!」というようなことを言われていたので、やっぱりそうだったか!と思った次第です。
November 13, 2025

開催日:2025.11.12(水) 19:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)三原未紗子 ピアノ・リサイタル関連プログラムのアナリーゼワークショップに行ってきました。プログラムアナリーゼレポート10ページにおよぶフルカラーの資料が配布され、その表紙に11月22日(土)ピアノリサイタルのプログラムコンセプトとして、「ラヴェル生誕150周年」「映像が見えるような音楽」「見える芸術=視覚的モティーフ」→ムソルグスキー「展覧会の絵」が記載されており、三原氏がリサイタルにかける熱い想いが伝わってきました。まずは資料に沿ってプログラムコンセプトについてのお話。そして三原氏自身が留学時にラヴェル直系の弟子のもとで勉強した経験も踏まえて、特別な想い入れをもってラヴェルの曲に取り組んでいること。そしてラヴェルの経歴へと話が進み、その後は正面の大スクリーンに展覧会の絵の楽譜を写しながら、第1曲から第10曲までを丁寧に解説していただき、大変よい勉強となりました。60分の予定でしたが、30分延長しての濃密な時間となりました。まとめリサイタルの前に楽曲の予習として演奏者視点による演奏者の生の声を聴くことができるアナリーゼワークショップは、内容的に大変有意義なものですが、加えてリサイタルのチケットを持っていると無料で参加できるというのもお得感満載なところで、改めて素晴らしい企画だと感じました。また、これまでのアーティストは演奏会衣装で登場することが多かった印象がありましたが、三原氏は、スーツ姿で颯爽と登場し、テキパキと話を進める姿に、このアナリーゼワークショップにかける三原氏の熱い想いを感じるところでした。
November 12, 2025

開催日:2025.11.11(火) 19:00開演場所 :城南公民館サントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.100 三原未紗子ピアノン・コンサートin 城南地域へ行ってきました。プログラム1.シューベルト=リスト:アヴェ・マリア2.グラナドス:アンダルーサ(祈り)3.ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」4.ファリャ:恋は魔術師より「火祭りの踊り」5.ラヴェル:水の戯れ6.ラヴェル:鏡より「道化師の朝の歌」7.ムソルグスキー:展覧会の絵より 「プロムナード」 「卵の殻をつけたひなどりのバレエ」 「にわとりの足の上に建っている小屋」 「キエフの大門」アンコール8.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌレポートアヴェ・マリアオープニングは、もともとはシューベルトの歌曲であったものをリストがアレンジし、豪華な雰囲気になったアヴェ・マリアでのスタートとなりました。豪華と聴いてふと思い出すのは、シューマンの献呈をリストが豪華にアレンジしたら、クララが「私の曲をこんなふうにアレンジしてしまって!」と不快感を示したという逸話もありますが、それだけリストの編曲はキラキラ感が際立っているということなのかなと感じながら、楽しませていただきました。アンダルーサ(祈り)スペインのアンダルシア地方に伝わる祈りの楽曲とのことですが、お国が変われば祈りのスタイルもがらりと変わる!ということで、情熱の国スペインらしい熱い熱い想いが伝わってきました。ベルガマスク組曲より「月の光」演奏前の三原氏のお話でアウトリーチで子供たちから「朝の月を感じる!」というインスピレーションを受けて、これまで抱いていた「夜の月」を描いたものという固定観念をリセットして新たな月の光に挑戦した演奏となりました。これまでのレジデントアーティストの皆さんもそうでしたが、アウトリーチによる子供たちの固定観念のないピュアな感想というものが、演奏家のみなさんにとって新しい発見をする機会になっていることが多いと感じました。そして私自身も今日の三原氏の演奏を朝の月を想像しながら聴いてみましたが、これまでとは違ったイメージを持って聴くことができました。恋は魔術師より「火祭りの踊り」ここからは、11/22のリサイタルで取り上げるラヴェル関連の曲に入るということで、まずはラベルの同年代の親友であったファリャの代表曲である火祭りの踊りが取り上げられました。未亡人が亡くなった夫の霊を追い払って新しい恋へ向かう…。というのは有名なストーリーですが、私はこの曲を聴くとキャンプファイヤーを想像してしまうところで、燃え盛る炎がまさに目の前に広がるような情熱的な演奏を楽しませていただきました。水の戯れ1901年発表のラヴェルの作品ですが、三原氏によれば透明感が魅力的な楽曲とのことで、このあたり公民館のピアノのメーカーがどこかはわかりませんが、おそらくヤマハかカワイ?とすると、じつはキラキラ感が際立つスタンウェイで弾くよりも少し落ち着いた音色を持つヤマハかカワイのピアノで弾いた方がよりみずみずしさが際立つのではないか?と感じながら、聴かせていただきました。鏡より「道化師の朝の歌」三原氏がラヴェルを作曲の天才!と褒めたたえる理由がひしひしと伝わるような楽曲と感じました。盛り上がりは、三原氏が演奏後にコンサートの締めくくり感あり!と表現したように1曲で物語が完成するような大曲感を感じました。展覧会の絵よりもともとはピアノの曲として世に出ましたが、長らく日の目を見ず、そうこうしているうちに作曲者のムソルグスキーも亡くなってしまった訳ですが、後にラヴェルがこの曲をオーケストラ版に編曲したことがきっかけになって日の目を見ることとなり、やがてはピアノ版への回帰も起きたとのことでした。私たちがよく耳にする展覧会の絵は、オーケストラ版の印象が強く、私自身も元祖となるピアノ版を初めて聴くこととなりましたが、元祖の展覧会の絵とは!という興味を大いに満たすことができました。亡き王女のためのパヴァーヌ水の戯れと一緒に演奏されたことで知られる楽曲ですが、アンコールはそんなラベルつながりからの演奏となりました。なおこちらの曲は11/22のリサイタルのプログラム曲としてエントリーされており、その前哨戦という意味合いもあったのかもしれません。まとめサントミューゼ開館以来、続いてきた地域の公民館でのふれあいコンサートですが、今回は記念すべき100回目となり、感慨深いものがありました。そして今回三原氏のスケジュールの都合かと思いますが、本日の地域ふれあいコンサートに続いて明日11/12はアナリーゼワークショップ。そして11/13は地域ふれあいコンサートVol.101 in真田地域と三夜連続というのも、レジデントアーティストとの濃厚なふれあいになりそうな予感がありました。
November 11, 2025

開催日:2025.11.9(土) 13:00開演場所 :上山田文化会館(952名収容)今年で17回目を迎える千曲音楽祭・第2日目へ行ってきました。プログラムオープニングファンファーレ ウィローウインドオーケストラ G1ファンファーレみんなでうたいましょう「翼をください」1.坂口鉄久<尺八独奏> ※出演辞退 岬の灯台 アメージング・グレース2.松崎高志<バリトン独唱> 野ばら 魔王3.吉池春子<ソプラノ独唱> 赤とんぼ オペラ「トゥーランドット」から「お聞きください王子様」4.ポラリス<二重唱> 「サウンド・オブ・ミュージック」より「ひとりぼっちの羊飼い」 サウンド・オブ・ミュージック5.はのん<斉唱> 未来から来た青いネコ「ドラえもん映画メドレー」 ひまわりの約束~タイムパラドックス~THE GIFT~Universe~スケッチ~ボクノート~虹6.KBE上山田吹奏楽団<ビックバンド> ALL OF ME 365日の紙飛行機 Moonlight Serenade7.上山田小学校金管バンド<金管合奏> オーラ・リー マツケンサンバII8.千曲ギターアンサンブル<ギター合奏> カノン 涙そうそう9.千曲坂城クラブ合唱専門部<混声3部合唱> Chessbroad RPG10.コール・シャンゼリゼ<合唱> 星に願いを 大切なもの 糸11.治田小学校金管バンド<金管合奏> In the Mood SEPTEMBER RUNAWAY BABY12.ウィローウインドオーケストラ NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」テーマ ボヘミアン・ラプソディー13.コーラス更級 ありがとう 大地讃頌さいごに うたいましょう 「夢の世界を」 レポートオープニングファンファーレ音楽祭の開幕を告げるのは、ウィローウインドオーケストラの金管チームによるファンファーレとなりました。トランペット×3、ホルン×2、トロンボーン×2、ユーフォニアム、チューバの9人編成の迫力のある演奏に会場の空気が引き締まったような感触がありました。みんなでうたいましょう「翼をください」オープニングは、千曲音楽祭の恒例であるみんなでうたいましょうでスタートとなりました。改めて歌ってみると、曲想のさわやかさに加えて、これは旅立ちの曲なのかなと感じる歌詞がとても印象的でした。松崎高志<バリトン独唱>堂々たるバリトンの熱唱でシューベルトの有名な2曲が披露されました。これまでバリトンの歌手の歌唱を何度が耳にしたことがありますが、このように生歌唱を目の当たりにし、改めてバリトンの張りのある声色の魅力を再確認した次第です。吉池春子<ソプラノ独唱>吉池氏は、千曲市出身でプロとして活動されている方ですが、そんな第一線のソプラノの美声を地元の音楽祭で拝聴できるよろこびを感じつつ、楽しませていただきました。ポラリス<二重唱>女声二重唱にて、サウンド・オブ・ミュージックの2曲を日本語にて演奏されました。私自身、ここ最近サウンド・オブ・ミュージックを演奏する機会が多かったので、親しみがあるところでしたが、歌詞が入るとまた表現に幅が出て、聴きなれた楽曲でもまた違った新鮮味を感じることができました。はのん<斉唱>ご家族三人のユニットの微笑ましい演奏のひとときなりました。映画ドラえもんのメドレーということもあり、より家族の絆といったイメージが前面に出ていたように感じました。※出演順の関係で6~13番の演奏を聴くことができずレポートできないことをご容赦下さい。ウィローウインドオーケストラ<吹奏楽>今回演奏する1曲目の「江~姫たちの戦国」は、私の中では、歴代大河ドラマの中でも指折りの素晴らしいオープニング曲ということで、姫を具現化した冒頭部。そして中盤からの戦国の疾走感はじつに心地よいものがありました。そして2曲目の「ボヘミアン・ラプソディー」は、あのフレディー・マーキュリーの楽曲で、ちょうど春にI Was Born To Love Youをやったこともあって、同系列の親しみを感じつつも、お洒落感がぐっと増した森田一浩氏の編曲の妙もあいまって大いにその雰囲気を楽しませていただきました。さいごに うたいましょう 「夢の世界を」 希望する出演者の皆さんがステージに上がってみんなで夢の世界を歌ってのフィナーレとなりました。残念ながら最後から2番目というブログラム順だとこの演奏に参加するのは難しいのですが、第1日目のことを想像しつつ撤収作業を行いました。まとめ今回、出演者として参加ということもあり他の出演団体の演奏を一部分しか聴くことができず残念でしたが、毎年感じることではありますが、この千曲音楽祭の魅力は、独唱・独奏・アンサンブル・合唱・合奏と音楽であればジャンルを問わないというスタイルにあるのかなと感じました。また楽器を習い立てのアマチュアからプロとして活動されている(と思われる)方までが同じステージで音楽を表現しあうというシチュエーションも素晴らしい機会と感じた次第です。
November 9, 2025

開催日:2025.11.8(土) 13:00開演場所 :上山田文化会館(952名収容)今年で17回目を迎える千曲音楽祭・第1日目へ行ってきました。プログラムオープニングファンファーレ:坂城町吹奏楽団 ショート・ファンファーレみんなでうたいましょう「翼をください」1.中村はま子<ピアノ独奏> ノクターン Op.72-1 ワルツ Op.69-12.吉池春子<ピアノ独奏> メヌエット ト長調 幻想小曲集から 飛翔 Op.12-23.滝沢久美子・志川由香<ピアノ連弾> ディズニー・ファンティリュージョン 「リトル・マーメイド」より「パート・オブ・ユア・ワールド」 「パイレーツ・オブ・カリビアン」より「彼こそが海賊」4.アニージョ・ブランコ<ケーナデュオ> さよならの夏 千の風になって モルダウ5.トゥインクル・ベル<ミュージックベル合奏> 主よ、人の望みま喜びよ 糸 乾杯の歌6.グリーンメイ コーラス<合唱> いのちの歌 Storia7.コーラス くさぶえ<女声三部合唱> 時代 ヘッドライト・テールライト Stand Alone8.戸倉小学校合唱団<同声二部合唱> 青空に深呼吸 Dream&Dream ~夢をつなごう~9.埴生小学校金管バンドHBB<金管合奏> 情熱大陸 オーメンズ・オブ・ラブ10.アカペラコーラス アンサンブル・エコー<女声三部合唱> ハナミズキ 遠くへ行きたい11.ぽぷり<合唱> ツバメ 愛は勝つ12.更級小学校4学年<斉唱・合唱> Sing 棚田姫13.更級小学校5年生<ニ部合唱> MUSIC 空は今14.緑風二胡楽団<二胡合奏> Jupiter「惑星」より 枯葉15.坂城町吹奏楽団<吹奏楽> 星の船 映画「ラ・ラ・ランド」よりAnother Day of Sunさいごに うたいましょう 「夢の世界を」 レポートオープニングファンファーレ音楽祭の開幕を告げるのは、坂城町吹奏楽団のクラリネットチームによるファンファーレとなりました。B♭クラリネット×4、バスクラリネットの5人編成で奏でられる重厚なサウンド感に会場の空気が引き締まったような感触がありました。アニージョ・ブランコ<ケーナデュオ>AIによると、ケーナとは、南米ペルーなどが発祥の縦笛(気鳴管楽器)。素朴で温かみのある音色が特徴で、「コンドルは飛んで行く」などの曲で広く知られ、演奏方法は尺八に似ており、唇と歌口(上端の切り込み)に息を当てることで音を出します。 とのことで、実際に演奏をきいた感覚としては、とてもやさしい感じのする音色で癒されたひとときになりました。トゥインクル・ベル<ミュージックベル合奏>ミュージックベルの合奏は、このところわりと頻繁に見かけるようになってきましたが、いつも思うのはすべての音を出せる楽器と違って、ベルは1音しか出せない楽器なので、一人で1音~2音を担当して、1つの曲を作りあげるという作業はまずもってタイミングを合わせるのがすごく難しいそうですし、一人欠けても曲にならないということで、それをこなした上でこんなステキな音楽を奏でていることを大いにリスペクトしたいです。グリーンメイ コーラス<合唱>いのちの歌を聴くといつも想うのは、限りある時間の中を旅する私たち…。誰もがいつかはこの世を去る時が来る。自然の摂理とはいえ、その時に後悔がより少なくできたらいいなと感じながら、しみじみと心温まる合唱を聴かせていただきました。コーラス くさぶえ<女声三部合唱>中島みゆきの代表的な2曲が披露されましたが、私的には昨年が特に中島みゆきの曲を手掛けたことが多く、今年はその仕上げとして時代を手がけていることから、親近感を感じながら聴かせていただきました。戸倉小学校合唱団<同声二部合唱>2曲とも初めて聴く曲ではありましたが、子供たちの声量の豊かさと生命力にあふれた瑞々しい歌声に、大いに感銘を受け、元気をもらうことができました。坂城町吹奏楽団<吹奏楽>今回の演奏曲星の船は、7月の演奏会ではたなばたと並んでよく演奏されている人気曲ですが、味わい深いストーリー性から、季節を問わず演奏会での静かな曲カテゴリーの1ピースとしてよく取り上げられることが多い印象があります。そして2曲目の映画「ラ・ラ・ランド」よりAnother Day of Sunは、2016年公開、日本では2017年にブームとなった楽曲で、耳に残る特徴的なリズム感の曲で、編曲的には、後半から吹奏楽ではふだん使われない調に転調することで、演奏しにくさがありますが、奏者の必死感を引き出すことで、ある種雑踏感のような雰囲気を表現したかったのかなと感じました。さいごに うたいましょう 「夢の世界を」希望する出演者の皆さんがステージに上がってみんなで夢の世界を歌ってのフィナーレとなりました。私自身この曲は、ソプラノ・アルト・テノール・バスに分かれて練習した経験から、歌いながら「そういえばこのパートはこの音だったっけなと想い出しつつも忘れてしまったパートはソプラノの主旋律を拾いながら楽しませていただきました。※出演順の関係で1~3番、9番~14の演奏を聴くことができずレポートできないことをご容赦下さい。まとめ今回、出演者として参加ということもあり他の出演団体の演奏を一部分しか聴くことができず残念でしたが、毎年感じることではありますが、この千曲音楽祭の魅力は、独唱・独奏・アンサンブル・合唱・合奏と音楽であればジャンルを問わないというスタイルにあるのかなと感じました。また楽器を習い立てのアマチュアからプロとして活動されている(と思われる)方までが同じステージで音楽を表現しあうというシチュエーションも素晴らしい機会と感じた次第です。
November 8, 2025

開催日:2025.11.3(月) 18:00開演🌙場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)オトナのひととき たしなむクラシックへ行ってきました。プログラム前半1.D.ベダール/ファンタジー2.フランス民謡 編曲:高橋宏樹/アヴィニヨンの橋の上でin Jazz3.S.ラフマニノフ 編曲:石川亮太/ラフマニノフのアダージョ4.高橋宏樹/ガーネット・ゼロ後半5.R.ボノー/ワルツ形式によるカプリス(Saxソロ)6.C.ドビュッシー/月の光7.D.ミヨー/スカラムーシュ8.石川亮太/四季のファンタジアアンコール9.石川亮太/信濃の国レポートファンタジーオープニングは、現代作曲家のベダールによる楽曲で、クラシック的な要素にフランス音楽の香りが感じられるとのことで、まずはお二人が奏でるハーモニーの世界を楽しませていただきました。アヴィニヨンの橋の上でin Jazz演奏に先立って小林純菜氏より、自らは大学でクラシックを専攻していたこと、サクソフォーンといえばジャズの印象が強いが、こちらの楽曲はクラシックを基本としつつもジャズの要素を取り入れて作られたもので、クラシック奏者がジャズを演奏したらこんな感じになるということを楽しませていただきました。考えみれば、クラシック音楽はまず楽譜という絶対的な設計図が存在し演奏者はそれをどう読み取って演奏するかというものですが、ジャズは演奏者が演奏する場で音楽を紡ぎ出すもの…ということで、そういう観点からすれば、大枠としてはクラシック音楽の範疇なのだろうと感じました。ラフマニノフのアダージョラフマニノフの交響曲第2番 第3楽章アダージョ部分に登場するロマンティックな旋律を取り出してソプラノサクソフォーンとピアノの二重奏用にアレンジした曲とのことですが、ソプラノサックスの甘い音色を存分に堪能できる楽曲で、コンサートの1ピ―スとして秀逸と感じました。小林純菜氏と小林百香氏との絡みの素晴らしさも存分に感じさせていただきました。ガーネット・ゼロ小林純菜氏の師匠である小山弦太郎氏が作曲家の高橋宏樹氏に委嘱した楽曲で、曲名に「GENTARO」が隠されているという秘話もありということでした。楽曲は人生を走馬灯のように振り返るような壮大なテーマを感じることができ、いろいろな想いがこもった師匠の楽曲を弟子の若き演奏家が演奏するというシチュエーションにも感動を覚えたひとときになりました。ワルツ形式によるカプリス後半のスタートは、サクソフォーンソロでの演奏となりました。この曲は、大学の入試などでもよく演奏される曲だそうで、カプリスとは気まぐれを意味するものであり、まさにそんな気まぐれ屋さんが、思い思いの音符を連ねた…そんな印象のある曲でした。月の光続いてはピアノソロとなりました。演奏に先立って印象主義・印象派についてのお話がありましたが、ドビュッシーの音楽も月とか海などを題材にした楽曲が多いことから、まさに印象派の代表格と言えるかもしれませんが、ドジュッシー自身はそう言われることを嫌がっていたそうで、芸術家のこだわりはわからないです。そして演奏された月の光は、あまりにも有名な曲なので、演奏家の個性をより感じやすいところがあり、そういった意味で小林百香氏の紡ぎ出す世界を垣間見た印象がありました。スカラムーシュスカラムーシュとは道化師(ピエロ)を意味する言葉で、ピエロの何たるかをフランスの作曲家ミヨーが描いた楽曲ということで、3楽章からなっていますが、その中でも3楽章のブラジレイラは、私も何度か聴いたことがあり、今回ブラジレイラに続く1・2楽章も合わせてフルで聴くことができ、ようやくつながった感がありました。四季のファンタジア16分におよぶ大曲ですが、楽譜販売元の曲紹介によれば、「春から夏まではアルトサックスによる演奏で「花」「朧月夜」「茶摘み」「浜辺の歌」、秋はソプラノに持ち替え「村祭」「紅葉」「赤とんぼ」と続きます。独奏により表現される厳しい冬の訪れ、そして「ゆき」と「冬景色」。最後はまたアルトに戻り壮大なフィナーレを迎えます。」とのことで、古き良き日本の四季の童謡をとてもお洒落にまとめたとてもステキな曲という感想を持ちました。信濃の国アンコールは、クラシック風信濃の国ということで、短調になった信濃の国も楽しめるじつに面白い作品で、もともとはオーボエとピアノを想定して書かれた楽曲のようですが、今回ソプラノサクソフォーンでの演奏となり、もともとオーボエとソプラノサクソフォーンは音域的に近しいところがあり、またサクソフォーン特有の艶深い音色とともに楽しませていただきました。まとめこのコンサートは、日中に行われた「0歳から入れる!ようこそくらしっく」と夜間の「オトナのひととき たしなむクラシック」の2本立ての企画の中の夜間の部という位置づけでしたが、同じ演奏者が毛色の異なる2つのコンサートを同日に開催するという企画力の秀逸さもさることながら、それにかかる楽曲練習だったり、準備も大変だったのだろうなということは想像に難くないところです。またコンサートパンフレットがB5判の三つ折りになっており、この形状だとちょうどひざの上に広げた時に落ちることも無く具合がよかったことも、素晴らしいと感じました。
November 3, 2025

開催日:2025.11.3(日) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)5年ぶりに小諸高校音楽科の定期演奏会に行ってきました。プログラム0.小諸高校校歌合唱1.惑星そぞろ 2.ロマンス集 第1集から教会堂3.3つの宗教的合唱曲 Op.37 1.ああ、慈悲深きイエスよ 3.天の女王管楽(吹奏楽)4.ブリュッセル・レクイエム管弦楽5.ピアノ協奏曲イ短調 作品16独唱・合唱・オーケストラ6.オラトリオ「メサイア」第一部 第1曲 シンフォニア(オーケストラ) Sinfony 第4曲 コーラス こうして主の栄光があらわれ 第8曲 レチタティーヴォ(アルト) 見よ、おとめがみごもって 第9曲 アリア(アルト)コーラス よきおとずれをシオンに伝えるものよ 第14a曲 レチタティーヴォ(ソプラノ) 羊飼いたちが野宿をしながら 第14b曲 アコンパニャート(ソプラノ) すると、主の使いが彼等のところに来て 第15曲 レチタティーヴォ(ソプラノ) 御使いは彼等に言った 第16曲 アコンパニャート(ソプラノ) すると、たちまち、その御使いと共に多くの天の軍勢が現れて 第17曲 コーラス いと高きところでは、神に栄光があるように 第18曲 アリア(ソプラノ) シオンの娘よ、大いに喜べ 第19曲 レチタティーヴォ(アルト) その時、見えない人の目は開かれ 第20曲 アリア(アルト ソプラノ) 主は羊飼いのようにその群れを養い第二部 第24曲 コーラス まことに彼は私達の悩みを負い 第25曲 コーラス その打たれ傷によって、われわれはいやされたのだ 第26曲 コーラス われわれはみな羊のように迷って 第40曲 アリア(バス) なにゆえ、もろもろの国びとは騒ぎたち 第44曲 コーラス ハレルヤ第三部 第47曲 レチタティーヴォ(バス) ここであなたがたに奥義を告げよう 第48曲 アリア(バス) ラッパが響いて 第53曲 コーラス 屠られた小羊こそは-アーメンアンコール7.鴎(かもめ)レポート音楽科の演奏会ということで、合唱、管楽(吹奏楽)、管弦楽、合唱+オーケストラという広義のクラシック音楽におけるすべてのジャンルでの公演が行われました。惑星そぞろ *合唱*第92回NHK全国合唱音楽コンクール高校生の部の課題曲とのことで、解説によれば現代と宇宙を結び付けた歌詞になっているということで、宇宙に星がちりばめられたような伴奏とともに太陽系の惑星を想像しながら聴かせていただきました。ロマンス集 第1集から教会堂 *合唱*曲目解説によれば、教会堂のはるか上の世界と下の世界。想像できる雰囲気が違い、その違いや言葉の重みが後半になるにつれて重くなるということで、曲の進行に注目しながら聴かせていただきました。そしてこの曲はドイツ語での歌唱ということで、ドイツ語の発音や子音の立て方も学ばれたとのことで、言語を1つから学んだ成果が表れているのかなと感じました。3つの宗教的合唱曲から「1.ああ、慈悲深きイエスよ」「3.天の女王」 *合唱*曲目解説によれば、ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスによって作曲されたラテン語の曲とのことで、暗めの管楽曲のイメージが強いブラームスが、このような癒し系の曲も手掛けていたということに新鮮なものを感じながら聴かせていただきました。ブリュッセル・レクイエム *管楽(吹奏楽)合奏*2016年3月22日に起きたブリュッセル連続テロ事件を題材に作曲された楽曲で、4楽章からなる気合を入れて作りこまれた吹奏楽オリジナル曲という印象がありますが、それだけに生演奏で聴く機会も限られるところなので、そんな貴重な機会を存分に堪能させていただきました。余談ながら、この曲は所属楽団の定期演奏会の候補曲として上がり、楽譜をもらったものの、コロナ禍突入でほとんど練習もできず、その後復活することも無く幻となってしまったことから、もしやっていたらこんなイメージだったのかなと感慨深いものがありました。ピアノ協奏曲イ短調 作品16小諸高校音楽科の5期生にして現在は演奏から指導まで幅広く活躍されている秋場敬浩氏をソリストに迎えての演奏となりましたが、秋場氏の繊細な演奏のもと北欧のショパンと言われるグリーグの景色が見える音楽を堪能させていただきました。パンフレットにはグリーグのプロフィールについて詳しい説明が記載されており、そのあたりも熟読しつつ音楽科ならではの曲紹介のクオリティーの高さを感じるところでもありました。余談ではありますが、グリーグといえば私の中ではホルベアの時代から!があるのですが、改めてグリーグの音楽の魅力を感じた次第です。オラトリオ「メサイア」より *独唱・合唱・オーケストラ*ソリストに三井清夏氏(ソプラノ)、前島眞奈美氏(アルト)、大石洋史氏(バリトン)を迎え、オーケストラの演奏団の後ろに大合唱団を要するという見た目からして相当に豪華なステージとなりました。おそらく時間の都合で抜粋演奏となりましたが、それでも1時間を越えるスケールの大きさはメサイヤの大作ぶりをよくよく感じることができるものでした。余談ながら、冒頭からトランペット奏者の方のタチェット(音を出さない)が延々と続いているようで待つのも大変だなと思いましたが、第44曲のハレルヤでようやく出番となり、見せ場はこれだけか?!と思ったら、その後の第48曲のラッパが響いてで目立つ活躍の場が用意されており、その気品のある音色の素晴らしさに終始釘付けとなりました。鴎(かもめ)5年前に拝聴した時もこの曲がアンコールだったので、おそらく伝統の締めくくり曲と思いますが、超大曲のメサイヤの後を受けて、最後の余韻を楽しむようなイメージで楽しませていただきました。まとめ音楽科の生徒を中心に、職員、卒業生、吹奏楽部の生徒、賛助出演者、スタッフが力を合わせて大変素晴らしい演奏会になりましたが、小諸高校としての演奏会は今回で一区切り。来年度からは小諸商業との統合で新しい校名のもとで再スタートとなり、ますますの発展を心より願うところです。
November 3, 2025

開催日:2025.10.25(土) 11:30開演場所 :シャトー・メルシャン椀子ワイナリー椀子マルシェ2025秋で行われた上田ウィーンアカデミークラリネットパートによるアンサンブル演奏へ行ってきました。プログラム上田ウィーンアカデミークラリネットパートによる演奏1.アイネクライネナハトムジーク/モーツァルト2.交響曲第25番ト短調より第一楽章/モーツァルト3.セビリアの理髪師より序曲/ロッシーニ4.秋の童謡メドレー5.サウンドオブミュージック/ロジャースレポートアイネクライネナハトムジークモーツァルトといえばアイネクライネ!という程よく知られている曲でのスタートとなりました。特に1楽章が有名ですが、だいぶ古い話ではありますがマリオブラザーズのゲームスタート時に冒頭部分が使われていたことで、クラシックファンのみならず、広く一般にも知られるようになったのかもしれません。今回は、その有名な第1楽章の抜粋演奏となりました。交響曲第25番ト短調より第一楽章2025年の上田ウィーンアカデミーのレッスン曲として取り組まれました。モーツァルトとしてはめずらしい短調の曲で、大変有名な曲でもありますが、モーツァルトあるあるとして、まわりを聴きこうとアンテナをはると、つられて間違ってしまうため、時には耳を塞いでわが道を行く…ということが必要な曲なのかなと感じました。セビリアの理髪師より序曲2025年の上田ウィーンアカデミーのレッスン曲として取り組まれました。ロッシーニといえば大の食いしん坊であったそうですが、廣田先生の曲紹介でもそのことにふれられ、ステーキの上にフォアグラ。ロッシーニ風!折しも演奏会場となった2Fフロアでは、ワインとおいしい肉類が提供されており、まさに美食家ロッシーニと音楽家ロッシーニが共存したようなひとききと感じました。秋の童謡メドレーこの時期にピッタリな日本の秋の曲をセットにした曲で、季節感を感じながら楽しませていただきました。近年は地球温暖化の影響で夏が長くなり、秋をより感じるのは10月半ば過ぎになってきていますが、この日は冬を想わせる寒さがあり、晩秋~初冬の季節感がありました。サウンドオブミュージックメドレーアンコールということで、締めはサウンドオブミュージックを構成する楽曲から私のお気に入り、ドレミの歌、エーデルワイス、すべての山に登ろうなどをメドレーにした楽曲で昨年のマルシェに続いての演奏でしたが、定番曲として改めて椀子ワイナリーの開放的な景観によく似合う楽曲と感じました。まとめ椀子マルシェは春と秋に開催されていますが、恒例のやぎさんも来ておりにぎやかな催しとなっていました。また今回例年になく気温が低く、風も強かったため恒例だった野外ではなく、2Fの一角が演奏会場となり、とても新鮮な面持ちの中での演奏となりました。演奏後は、お楽しみのランチタイムということで、出店していた地元のお弁当屋さんのスペシャルランチをいだきましたが、メインにおいしい唐揚げ。そして地元の食材をふんだんに使った副菜など味わい深いところで、地元の食文化と世界に認められた椀子ワイナリーの一流のワインを楽しむ最高のシチュエーションになっていたと感じました。
October 25, 2025

開催日:2025.10.18(土) 13:30開演場所 :さかきテクノセンター(180名収容)2022年10月以来の、さかきテクノセンターでの定期演奏会のレポートです。また演奏会のテーマは「アメリカンミュージック」で、第1部をメインにアメリカの楽曲を取り上げました。プログラムオープニング1.行進曲「よろこびへ歩きだせ」第1部 アメリカンミュージックステージ2.アメリカン・パトロール3.ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー4.アメリカン・グラフィティー5.グレン・ミラー・メドレー第2部 アンサンブルステージ6.坂ブラクラッツ ショート・ファンファーレ7.坂ブラクラッツ ワルツィング・キャット8.坂ブラクラッツ 君といつまでも9.おにぎしブラス 真昼の用心棒10.おにぎしブラス 愛を見つけた場所第3部 坂ブラ2025 オータムステージ11.ひまわり12.私のお気に入り13.星の船14.Another Day of Sun15.J-BEST インフェルノ~私は最強~ダンスホール~僕のこと~ケセラセラアンコール16.ウィー・アー・ザ・ワールド17.亜麻色の髪の乙女レポート行進曲「よろこびへ歩きだせ」この曲は、2012年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲2で、同じく2012年度の課題曲1であり絶大な人気を誇るさくらのうたの裏側に印刷されていた楽曲として知られていますが、じつはこの「よろこびへ歩きだせ」は、讃美歌などを手掛ける土井康司氏による作曲ということで、行進曲でありながら、福音的なよろこびに満ちたとても暖かい曲調が特徴的と感じました。また曲中でのかけあいが会話をしているようなイメージもあり、聴けばきくほど奥の深い楽曲という印象を受けました。アメリカン・パトロール1885年に作曲された行進曲ですが、後にグレン・ミラーがジャズに編曲し、それが全世界でヒットしたため、ジャズの曲というイメージが定着した感があり、恥ずかしながら私自身もアメパトはジャズの曲と誤認して節があり、今回改めて原曲は行進曲であるとのイメージを再構築した感がありました。そしてこちらの楽曲はあの小島里美氏による編曲版ということで、ひねりが効いていて、難易度も高めではありましたが、その分やりがいがあるのかなと感じました。ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー今回の演奏会のメイン曲という位置づけですが、「アメリカ」「トゥナイト」「マンボ」という毛色の異なる3曲をピックアップしていることから、メリハリがあって粋を感じるところがありました。特にマンボでは、掛け声が何度か出てくることから、観客もかけ声で参加できるという盛りあがり効果も期待できるところで、このあたりはさすが吹奏楽ポップスの父と言われる岩井氏の編曲だなと感じた次第です。アメリカン・グラフィティー1950~1960年代に各国でヒットを飛ばし、特に日本で親しまれたアメリカン・ポップスの5曲「悲しき片想い」「恋の片道切符」「オンリー・ユー」「ミスター・ベースマン」「ヴァケイション」を岩井氏がメドレーに編曲し、後にシリーズ化されるニューサウンズインブラスのアメグラの元祖となる楽曲ですが、ソロとして悲しき片想いのフルート。オンリー・ユーのテナーサクソフォーン。ミスター・ベースマンのチューバと見せ場も多く、演奏者も聴き手も楽しめる1曲と感じました。グレン・ミラー・メドレーアメリカンミュージックといえばジャズは外せない1ピースと思いますが、グレン・ミラーの名曲「茶色の小びん」「イン・ザ・ムード」「タキシード・ジャンクション」「アメリカン・パトロール」「ムーンライト・セレナーデ」を岩井氏がメドレーに編曲したもので、こちらもソロもあって見せ場あり。そして今回の演奏会のポイントとしてあえて1曲目のマーチのアメリカン・パトロールとグレン・ミラーが編曲したジャズのアメリカン・パトロールを被らせることで、マーチとスウィングジャズの音楽観の違いというものも聴き比べることができたことが面白いと感じました。ショート・ファンファーレ11/8に開催される千曲音楽祭の開幕ファンファーレとして練習している楽曲の先行披露ということでしたが、1分弱で堂々たるファンファーレとなっており、曲名は簡素なものですが、もっと堂々たるネーミングもありだったか?と思わせるところがありました。ワルツィング・キャットルロイ・アンダーソンの名曲からの演奏となりましたが、グリッサンド奏法を活用してネコちゃんの鳴き声の再現やコミカル感を出すためのスライドホイッスルの活用など、アンダーソンらしい楽しい音楽であり、演奏者が猫耳バンドをつけるというのも定番の演出で、いろいろな意味で楽しませていただきました。君といつまでも永遠の若大将のおなじみの楽曲ですが、親しみやすいメロディーに加えてセリフの演出も入り、改めて若大将の楽曲の中でも素晴らしいヒット曲なのだろうと感じるところがありました。真昼の用心棒1966年のマカロニ・ウエスタンの楽曲ですが、そんな西部劇映画の殺伐とした雰囲気を想像しながら約60年前の楽曲を楽しませていただきました。愛を見つけた場所響けユーフォニアムの第8話の劇中曲として使用され、その後アンサンブルや吹奏楽譜も発売され、吹奏楽の世界ではおなじみの楽曲になっていますが、トランペットとテナーサクソォーンが会話しているかのような雰囲気がとてもよい感じでした。ひまわり1970年公開のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合作のドラマ映画で、ソフィア・ローレンが演じる主人公のジョバンナが行方不明になった夫を探して訪れる広大なひまわり畑の映像が作品を象徴するシーンになっている作品ですが、その音楽はヘンリー・マンシーニによるもので、主人公の絶望感にも似た悲しみをアルトサクソフォーンが歌いあげる…そんな雰囲気にステージの照明も暗くしたいと思うようなムードが出ていた感がありました。私のお気に入り1959年公開のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の中の楽曲の1つですが、つい先日演奏した岩井氏編曲のサウンド・オブ・ミュージック・メドレーには入っておらず、そういった意味ではミュージカルの中でも少し異色感がある曲なのかもと感じましたが、JR東海の「そうだ京都、行こう。」のCMでおなじみなこともあり、京都の風景を連想しつつ音楽を楽しませていただきました。星の船たなばたの織姫と彦星のために、一年に一度だけ天の川を渡る星の船をイメージして書かれた曲で、吹奏楽の世界では7月の演奏会では「たなばた」と並んでよく演奏されているイメージがありますが、こちらはよりしっとり系で、聴く側の想像力をよりかきたてるところがあるのかなという印象がありました。Another Day of Sun2017年に日本で公開されて一大ブームとなった映画「ラ・ラ・ランド」のオープニングナンバーですが、情熱大陸の伴奏を想わせるような細かい動きと、今日演奏されたウインズスコア版では、後半からシャープが6個になるという演奏のしにくさも手伝って、奏者の必死感が伝わってくるところもあり、舞台となったロサンゼルスの雑踏感を演奏者の必死感で表現したかったのかなというところです。J-BEST インフェルノ~私は最強~ダンスホール~僕のこと~ケセラセラ令和のJ-POPを代表するMrs.GREEN APPLEのヒット曲5曲をメドレーにした楽曲ですが、曲名をあえてMrs.GREEN APPLEメドレーにしなかったことは、大人の事情があったのかと推測されるところです。そんな紆余曲折はありますが、楽曲とすれば5曲とも大森元貴氏による楽曲ゆえに、メドレーとはいってもクラシック音楽における組曲のような風情を感じることもでき、そういった意味ではJ-POPのメドレーで同一作曲家によるものに対する見方が少し変わったような印象がありました。ウィー・アー・ザ・ワールドあまりにも有名な楽曲で、コンサートのエンディングまたはアンコールの1ピースとして秀逸感を感じました。編曲的には、前半のフルートソリや締めくくりのアルトサクソフォーンのソロがお洒落と言えます。亜麻色の髪の乙女この曲の題名は、ドビュッシーの方を想像する方も多いかもしれませんが、こちらは島谷ひとみのJ-POPの方であり、ドラゴンクエストで有名なすぎやまこういち氏による作曲ということで、キャッチ―なメロディーによって演奏会の締めくくりがおなじみ風のメロディーで終われた感がありました。まとめ坂ブラとしては秋の定期演奏会2022以来のさかきテクノセンターでのコンサート開催となりました。テクノセンターもコロナ禍をはさんで特にロビー部分で改修が行われ、来場者の憩いの場がある施設として生まれ変わった感がありました。また今回の演奏会は、アメリカンミュージックというテーマをともに、1部、そして2部と3部でもいくつかの曲がアメリカ仕様となっており、まさにアメリカ一色というところがありました。
October 18, 2025

開催日:2025.10.13(月) 14:00開演場所 :松本市音楽文化ホール・メインホール(693名収容)松本クラリネットアンサンブルの第28定期演奏会に行ってきました。また縁あってSTAGE2から演奏者として参加させていただきましたので、演奏者視点でのレポートもさせていただきます。プログラムSTAGE11.おもちゃの兵隊の観兵式2.「スペイン組曲 第1集 作品47」より第3曲「セヴィーリャ」3.喜歌劇「こうもり」セレクション4.情熱大陸STAGE25.「組曲 ニ短調 HWV448」より第5曲「シャコンヌ」6.スラヴ舞曲 作品72 第2番7.ハンガリー舞曲 第6番8.ファンタスティック・ズー!9.「管弦楽組曲 第3番 ニ短調」より第2曲「アリア(G線上のアリア)」10.「となりのトトロ」メドレーアンコール11.アリオーソ12.聖者の行進レポートおもちゃの兵隊の観兵式クラリネット4重奏による演奏で、オープニングによく似合う推進力のある楽曲ですが、私自身この曲はかなり前に使っていたガラケーの着信音の1つで入っていたことが記憶に残っており、電子音にも関わらず完成度が高かったので、気に入って着信音に設定していたことを懐かしく想い出した次第です。「スペイン組曲 第1集 作品47」より第3曲「セヴィーリャ」クラリネット4重奏による演奏で、サクソフォーンアンサンブルで演奏されることが多いという紹介がありましたが、金属的な艶のあるサクソフォーンの音色とは違うクラリネットの木の暖かい音色でのこちらの曲のアンサンブルは、また違った味があってとてもステキだなと感じました。喜歌劇「こうもり」セレクションクラリネット5重奏による演奏で、今年はシュトラウス2世の生誕200年であることから、こうもりの演奏機会も多い訳ですが、そんな名曲こうもりのおいしいところをつなぎ合わせて作られたのがこちらの楽曲ということで、楽しく聴かせていただきました。また私自身、この曲は昨年別団体で演奏した縁もあってより親しみを感じるところがありました。情熱大陸クラリネット5重奏による演奏で、葉加瀬太郎氏による楽曲ですが、どこかマシーンを連想させるような特徴的な伴奏に格好良い旋律がのっかるということで、とても粋な感じを受けました。またこの曲は、吹奏楽でも複数のアレンジが存在しアンサンブル用の楽譜も多数出版されていることから、より耳なじみのあるポピュラー音楽なのだなと改めて感じました。「組曲 ニ短調 HWV448」より第5曲「シャコンヌ」ここからは今回の演奏会に集った15名の出演者全員による演奏となりましたが、まずはヘンデルの有名なシャコンヌからスタート。こちらの楽曲は、音の処理がやや独特で特に伴奏は楽譜通りに演奏してしまうとシャコンヌらしくない…という印象がありました。また響きのよい音楽文化ホールということもあり、そのあたりも考えつつの演奏となりました。スラヴ舞曲 作品72 第2番~ハンガリー舞曲 第6番2曲続けての演奏になりましたが、曲紹介の中でブラームスのハンガリー舞曲がまずあって、ブラームスの勧めでドヴォルザークがスラヴ舞曲を書いたというお話があり、この有名な2曲にそんな関連性があったのかと大いに興味が湧いたところでした。楽曲の方は、スラヴ舞曲は、私のイメージとすれば濃いグリーン。木が生い茂った暗めの湖のほとりで流れる音楽といったイメージを持ちながらの演奏となりました。そしてハンガリー舞曲はスペシャルコンサートマスターの春山俊介氏がリハーサルで何を考えているかわからない女性とつきあって振り回されている感じの曲と表現されていましたが、まさしくそんなじゃじゃ馬的な曲。意表をつかれる音楽というところです。ファンタスティック・ズー!~動物童謡メドレー~犬のおまわりさん~ぞうさん~山の音楽家~証誠寺の狸囃子~かもめの水兵さん~七つの子~お猿のかごや~兎と亀~かたつむり~金太郎~森のくまさん~かえるのうたを組み込んだ大メドレーですが、冒頭がサン=サーンスの動物の謝肉祭になっているのがとてもお洒落だなと感じました。私自身この曲は、過去に何度か演奏した記憶がありますが、曲紹介でファンタステスィック・シー!という兄弟分の曲もあることに触れられ、そちらにも興味が湧いた次第です。「管弦楽組曲 第3番 ニ短調」より第2曲「アリア(G線上のアリア)」曲紹介でヴァイオリンのG線だけで演奏できるからG線上のアリアというお話があり、そんなことを念頭に置きつつ、バッハの超有名曲をヴァイオリンの弦をイメージしながらの演奏となりました。「となりのトトロ」メドレーさんぽ~五月の村~風の通り道~ねこバス~エンディングテーマのメドレーで、もともとはクラリネット6重奏曲による福田洋介氏による編曲版ですが、私自身1月に6重奏で演奏したこともあって曲の構造はわかっていましたが、パートが変わったことで、同じ山を違う登山道から登るようなイメージがあってとても新鮮な気持ちで演奏することができました。アリオーソ過去のクラリネットクワイアー関連の演奏会でアンコール曲として何度か取り上げられ、私も演奏した記憶がありますが、イメージは「クールダウン」。アンコール1曲目は、やはり静かな曲が構成的には良いのかなと改めて感じた次第です。聖者の行進こちらはアンコール2曲目の定番曲ですが、私的には初めて見るアレンジで、導入部はゆっくりと、その後スピードUPという形でメリハリのきいた聖者の行進だなと感じました。改めて聖者の行進といえばBBBB。ニューオーリンズジャズの粋なリズムを想い出しつつ演奏を楽しませていただきました。まとめコロナ前の2019年の演奏会以来6年ぶりに参加させていただきましたが、指揮者を立てずにスペシャルコンサートマスターの春山俊介氏の合図で演奏を進めるという方法での演奏となりましたが、これはアンサンブル編成の演奏方法の延長上といった感じでわりとスムーズに合わせられた感じがあり、よい意味で勉強になるところも多く、じつに楽しい音楽会のひとときになりました。
October 13, 2025

開催日:2025.10.5(日)14:00開演場所 :大町市中学校体育館黒部ダムで有名な大町を拠点に活動する大町市民吹奏楽団の定期演奏会に行ってきました。また、縁あって演奏者として参加させて頂くことができましたので、演奏者視点でもレポートさせて頂きたいと思います。第1部1.アルセナール2.喜歌劇「小鳥売り」セレクション3.星の生まれる場所で4.サウンド・オブ・ミュージック・メドレー第2部 5.名探偵コナン メインテーマ6.楽器紹介のためのスタジオジブリ曲集7.「レ・ミゼラブル」セレクションスペシャルステージ~一般参加のみなさんとともに~8.秋空に9.DREAM SOLISTER 響け!ユーフォニアムOP主題歌アンコール10.オー・シャンゼリゼ11.マツケンサンバ2レポートアルセナール吹奏楽の世界では、大変メジャーであり、コンサートのオープニング曲としての演奏頻度も高く、私自身も近々では今年の春にこの曲でオープニングを飾った演奏会を経験しており、これまで参加した演奏会で少なくとも10回以上は演奏してきたおなじみの曲ではありますが、だからこそ指揮者やバンドのカラーの違いによる表現の違いのようなものを感じやすいところで、そういった意味では石津先生率いる大町市民吹奏楽団のアルセナール!という認識のもと、一期一会のアルセナールを楽しませていただきました。喜歌劇「小鳥売り」セレクション大町市吹の前身であるアルプスシンフォニックバンドがコンクールに出場し金賞を受賞した時に演奏した曲という紹介があり、団にとっては金字塔のような想い出の楽曲なのだろうと感じました。石津先生のレッスンでは、この曲について「どういうふうに面白く演奏するか考える。」という教えがあり、それは喜歌劇だからということが根底にある訳ですが、何度か合奏するうちに私なりにこの曲の面白おかしい場面をよりリアルに想像しつつ曲を楽しむことができた感がありました。星の生まれる場所で『バンドジャーナル』2021年1月号・2月号の付録楽譜として世に出た楽曲ですが、2021年1月といえば世界がコロナ禍に深く覆われていた頃…。誰かと会うということが憚られ、自由な行き来も制限されていた時期ですが、今は会いたいけれど会えない、でもいつかまた会えるね!といった気持ちを表現した曲なのかな…と自分なりに捉えましたが、そんなコロナ禍の閉塞感の中にあっても希望を持ち続けるという気持ちを感じさせてくれる楽曲でした。サウンド・オブ・ミュージック・メドレー第1部のトリは、サウンドオブミュージック、ドレミの歌、一人ぼっちの羊飼い、さようなら、ごきげんよう、エーデルワイス、すべての山にのぼろうがメドレーになった大曲でしたが、どの曲もこれまで何度も聴いたり演奏したりしてきた楽曲でなじみがあり、1曲1曲これまでの想い出も回顧しつつ楽しませていただきました。そしてこの曲は、吹奏楽ポップスの父と言われる岩井直溥氏の編曲ということで、そういえば岩井氏から亡くなってからもう11年が経つのだな…といったことにも想いが及びました。そしてこの曲はいわゆる複数の曲を並べたメドレーと一線を画す仕掛けが1つあり、それがクラリネットとバスクラリネットのカデンツァで、まずクラリネットがメロディーを奏で、それに呼応するようにバスクラリネットがメロディーを奏でる(返すようなイメージで)ということで、これを「やまびこ」と捉えると、サウンドオブミュージックの世界観のイメージがすごく膨らむ気がしてより楽しめた感じがありました。また私自身この曲は昨年からなぜか縁があり、近々では都合3回目の演奏ということで、それぞれ異なる指揮者・演奏者とともにそれぞれのバンドの中での役割を楽しませていただきました。名探偵コナン メインテーマ2部のオープニングは、派手なスタンドプレーソリの演出が光るウインズスコア版のコナンですが、私もスタンドメンバーの一人として加えさせていただき、ソロもいいがソリでのスタンドプレーというのも一体感があってよいものだなと感じました。楽器紹介のためのスタジオジブリ曲集一昨年の楽器紹介のためのファンタジーメドレー、昨年の楽器紹介「山の音楽家」に続いての楽器紹介曲になりますが、題名通りジブリアニメの有名な楽曲が次々と繰り出され、それぞれのパートが旋律を取ってリレーしてゆくというもので、なかなかによく考えられた曲と感じました。そして楽器紹介という形での演奏では私が一人パートという特性なのかもですが、毎度わりと目立つ役割をいただいて恐縮なところではあるのですが、今回も目立つ役割をいただき、プレッシャーになりつつもよい想い出として残る楽器紹介曲となりました。「レ・ミゼラブル」セレクションレ・ミゼラブルもいろいろな編曲版がありますが、こちらは演奏時間11分にも及ぶ全部入りの大曲で1曲1曲をじっくりきかせる編曲になっていて、大変やり応えがありました。またいくつかのパートにしっかりと聴かせるソロがあり、この見せ場も光るところで、レ・ミゼラブルの世界観を存分に堪能させていただきました。秋空にここからは一般参加の方と大町中学校吹奏楽部の皆さんが加わってのスペシャルステージということで、人数が増えての演奏となりました。秋空には、1976年に世に出た曲で、高知県の秋空をイメージしたもので吹奏楽の世界では古典の部類に入るのかもしれませんが、私自身この曲は秋の時期のコンサートで何度か耳にしたことがあり、曲は知っていたのですが、やるのは初めて…。そういった意味ではようやく演奏者側からこの曲を体感することができた訳ですが、石津先生のレッスンでは高知の秋空ということが強調され、大町のこの時期はもう冬支度が始まるのだろうけど、高知はまだ夏の名残があるイメージだからもっとスッキリ感がなくては!という曲のイメージを作るとともに、リズムもかなり掘り下げられた感があり、オーソドックスなマーチそうだけれど、じつは凝った作りでやることが多いのかなと感じました。DREAM SOLISTER 響け!ユーフォニアムOP主題歌吹奏楽部を舞台にしたアニメ作品の主題歌ですが、青春真っただ中を彷彿とさせる曲調が特徴的で、そういった意味ではまさに青春真っ盛りの中学生の皆さんは今を音楽で表現!そして大人となった我々は過去の青春を想い出しながら表現!といった形になりました。石津先生のレッスンでは、この曲はスタジオ録音の曲だから楽譜通りに演奏しても参考演奏通りにはならないとのお話があり、そのあたりのバランスを取りながら生演奏でより青春感が伝わるキラキラした音楽を想像しながらの演奏となりました。オー・シャンゼリゼアンコール1曲目は、おフランスの代表曲としておなじみの楽曲ですが、岩井氏のアレンジということで、後半にスローダウンする箇所があるなど、ひねりもきいていて面白いと感じました。石津先生からは、フランスを感じて演奏するんだよ!との指導があり、行ったことはないけれどシャンゼリゼ通りの様子を想像しながらの演奏となりました。マツケンサンバ2アンコール2曲目は、2023年の第28回定期演奏会でも締めくくりで演奏されたキラキラ衣装でおなじみのこの曲。石津先生扮するマツケンにあやかって演奏者もキラキラの腕輪を装着しての演奏となりました。まとめ昨年に続き演奏者として参加させて頂いた訳ですが、今回は会場が体育館だったということもあって、文化会館で行われる定期演奏会では得られない貴重な体験をさせていただきました。特に印象的だったのは舞台配置で、最初に設置した演奏者の配置と客席の配置を石津先生がリハーサルで大幅変更したことで、まずは実際に先生が客席まで行って「ここまではかろうじて聞こえるけど、ここから後ろは霧がかかったようで何を演奏しているのかわからない。だからこういう配置に変えた方がいい。」といったお話があり、演奏会における配置の重要性と我々が出した音が客席でどう聞こえているかがとてもリアルに感じることができました。
October 5, 2025

開催日:2025.10.2(木) 19:00開演場所 :中澤ホール(40名収容)オーボエ&バンドネオン Tours vol.12へ行ってきました。プログラム前半1.ラ・クンパルシータ / G.マトス.ロドリゲス2.G線上のアリア / J.S.バッハ3.タンティ・アンニ・プリマ / A.ピアソラ4.オーボエ協奏曲 / D.チマローザ後半5.天空の城ラピュタ~君をのせて / 久石譲6.初恋 / 越谷達之助7.星めぐりのうた / 宮澤賢治8.プレパレンセ / A.ピアソラ9.リアン~絆 / 早川純10.新世界より / A.ドボルザーク11.アヴェ・マリア / C.グノー12.この道 / 山田耕筰13.リベルタンゴ / A.ピアソラアンコール14.ガブリエルのオーボエ / E.モリコーネ15.もののけ姫 / 久石譲レポートラ・クンパルシータまずは1曲ということでコンサートが始まりました。こちらの曲は、タンゴの代名詞とも言うべき有名な曲ではありますが、アルゼンチンではなくウルグアイの学生が書いたということで曲のメジャー度からすればいかにも巨匠が書いたのだろうと思っていたところ、意外や意外、先入観はあてにならないなと改めて感じました。G線上のアリアバッハの代表的な楽曲ですが、哀愁をおびたオーボエの音色と教会のオルガンを連想させるバンドネオンの響き…。この2つの音色の融合は神々しいものがあり、会場となった中澤ホールのビジュアル的な効果もあいまって、なんともいえない幸福感を感じることができました。讃美歌~失われし時のワルツプログラムには無かったのですが、バンドネオンの起源のお話、そして教会でオルガンの代わりとして使われたという話からの讃美歌の実演。また詳細なバンドネオンのメカニカルの紹介の後のデモ演奏として早川氏作曲の失われし時のワルツが披露されました。タンティ・アンニ・プリマ日本語で昔々という意味を持つピアソラの楽曲ですが、題名通り過去を回想する時に流れるような音楽のようで、とてもしみじみとした曲調がとても印象的でした。ピアソラといえばタンゴの破壊者としてのイメージが強いですが、じつはこんなしっとりとした曲も書いていたのだなと感じた次第です。オーボエ協奏曲オーボエのために書かれた本日のメイン曲という位置づけの楽曲としての演奏になりましたが、バッハより前の時代の古い曲のですが、哀愁もあってなかなか面白いとのことで、聴いてみて確かにテクニカルなところもあって、オーボエの音色の特徴をよく生かしているなという印象がありました。天空の城ラピュタ~君をのせて後半のスタートは、早川氏よりオーボエ&バンドネオンの組み合わせは、久石譲氏の曲と相性が良いのではないかと思い、いろいろアレンジしています!とのことで、その1発目の披露として豪華な前奏のついた君をのせての演奏となりました。印象的にオーボエとバンドネオン双方で多くの装飾が入り、これを吹きこなすプロの演奏家ならではの醍醐味を感じたひとときになりました。初恋~星めぐりのうた日本の歌2曲の披露となりました。初恋は、早川氏が学生時代にいい曲だなと感じて、いつかやろうと温めていた曲ということで、ぜひこの機会にみなさんに知っていただきたいとのことで、心して拝聴させていただきました。実際に聴いた感想とすれば、その語り掛けるような温かなメロディーがとても印象的でした。星めぐりの歌は、どこか銀河鉄道999を連想させるような情景が浮かんできて、大らかに、かつ自由気ままに星を旅をする印象がありました。プレパレンセ演奏に先立って早川氏よりピアソラについてのお話がありました。ピアソラあるあるとして、当初ピアソラはクラシックの音楽家を目指していたが、師匠に良く書けているけど独創性が無いね…ということになり、師匠からそもそもあなたは祖国アルゼンチンでどんな音楽をやっていたの?となり、封印していたタンゴをしぶしぶ披露したところ、師匠から「それこそがあなたの音楽だ!」となり、一大決心をして故郷に戻って最初に書いた曲がこの曲。直訳すると「用意はいいか?」だったとのことで、後に新しいタンゴの名曲の数々を世に送り出すピアソラの原点ともいうべき楽曲で、そこには野心のようなものが感じられるとのことで、実際の演奏からはまさにそんな雰囲気が漂ってくるところがありました。リアン~絆早川氏による曲で、もともとはバンドネオンとコントラバスのために書いた曲とのことでしたが、人と人の絆は思わぬところからできるもの…。早川氏と藤井氏の絆もしかり。というお話もあって、改めて絆や縁といったものに想いを馳せたひとときになりました。またこの曲では、藤井氏がイングリッシュホルンに持ち替えての演奏で、そのオーボエより低めの響きを堪能させていただいた次第です。新世界よりイングリッシュホルンといったらこの曲でしょう!ということで8分くらいの曲を聴きやすく3分くらいに縮めての演奏となりました。この曲は、抜粋した「家路」もよく知られている訳ですが、今回はそれ以外の部分のフレーズも組み込まれていて、これぞ新世界!という格好の良さを感じることができました。アヴェ・マリアバッハのアヴェ・マリアに歌を加えたのがグノーとのお話がありました。ここまでイングリッシュホルンとバンドネオンの演奏となりましたが、その音色を存分に堪能することができました。この道 早川氏より故郷に久しぶりに帰って感じたのは、この道こんなに狭かったっけ?ということで、同じ場所でも子供目線で見る景色と大人になってから見る景色とでは印象が変わるという故郷あるあるのお話がありました。このあたり、誰にでもそういった場所はあるものですが、藤井氏より憂慮すべきはそういった場所が戦争などによって無くなってしまった人もいるということで、国境が無いと言われる音楽で癒すことができないかという想いを込めての演奏となりました。リベルタンゴ 締めくくりはやはりこの曲!ということで、大いに盛り上がっての締めくくりとなりました。このあたり、この曲をやらないと聴き手からクレームが…という藤井氏のお話もあり、とにかく有名どころの楽曲ですが、バンドネオンによる超カッコイイ前奏があり、その後のおなじみのテーマはオーボエとの絡みが絶妙と感じました。また早川氏が演奏しながら足踏みでアクセントを入れているのも全身で演奏している感が伝わってきて、毎度のことながら全身全霊をかけた演奏と感じました。ガブリエルのオーボエアンコール1曲目は、3年前から藤井氏がレパートリーにしているこちらの曲の演奏となりました。ちょっと長めの前奏がバンドネオンにより行われ、じゅうぶん聴き手の期待感をあおっておいてから、オーボエがあの有名なメロディーを奏でる…というステキなアレンジがとても素晴らしいと感じました。もののけ姫コンサートではアンコールが1曲で終わることが多いようですが、昨日に続いて2曲の演奏となり、こちらも私自身は小布施のバドで初めて聴いたおなじみの楽曲を楽しませていただきました。まとめ3年前にオーボエ&バンドネオンTours Vol.1を拝聴してから、2年前にVol.4。1年前にVol.9。そして今回のVol.12の拝聴となりましたが、Vol.2~3とVol5~8とVol.10~11を聴いていないのは、海外公演や遠隔地公演ということで、足をのばせる地元公演に伺ったゆえのことになります。改めて藤井氏と早川氏のDuoは度重なるツアーでとてもこなれた演奏で息がぴったりあっていて素晴らしく、お話も音楽大学の楽理科を卒業された理論整然の早川氏の音楽史のお話と藤井氏のドイツでのお話なども聴かせていただきとても楽しいひとときを過ごすことができました。
October 2, 2025

開催日:2025.9.27(土) 14:00開演場所 :松本市音楽文化ホール・メインホール(693名収容)松本市民吹奏楽団の第36回定期演奏会に行ってきました。プログラム第1部1.ワシントン・ポスト2.さくらのうた(2012年課題曲改訂版)3.ジェネシス(2022年課題曲)4.マードックからの最後の手紙第2部5.Departure(Good Luck!!テーマ曲)6.ぞうさんのひるね(ぞうさんの世界旅行)7.コパカバーナ8.シェルブールの雨傘9.日本民謡メドレーアンコール10.信濃の国11.オーメンズ・オブ・ラブレポートワシントン・ポスト1889年に発表された吹奏楽の古典的なマーチで、アメリカの新聞社ワシントンポストの作文コンクールの表彰式で演奏するために作曲されたとのことで、特徴的な出だしが印象的ですが、吹奏楽の起源は軍楽隊であり、そういった意味でまず演奏会の最初の曲として演奏する狙いとして原点回帰の意味も込められているように感じました。さくらのうた(2012年課題曲改訂版)全日本吹奏楽コンクール課題曲の中では人気トップ5には必ず入る曲と思いますが、2012年当時は勝てない課題曲としてコンクール的には不人気という印象があったものの、そんな黒歴史などどこに吹き飛んでしまったのか…という程、コンクール後の人気ぶりは13年が経過した今でも続いており、かくゆう私自身もコンクールで初回の演奏をしてから、かれこれ数回この曲を演奏する機会に恵まれ、曲をより深く楽しませていただいている次第です。そして今日の改訂版は、作曲者自身が課題曲版から手を加えたものということですが、風紋のように新しい部分が追加された訳ではなく、尺はそのままにマイナーチェンジした感があり、ぱっと見ではトロンボーンのソロが1stから3rdに移動したということが大きな変更点かなという印象を受けました。ジェネシスジェネシスと言えば「発生」「起源」「創世」といった意味を持つ英単語ですが、私的には新世紀エヴァンゲリオンを連想するところで、映画音楽のようなドラマチックなオープニングと堂々たる曲調がとても印象的と感じました。マードックからの最後の手紙吹奏楽の世界では絶大な人気を誇る樽屋雅徳氏の人気曲の1つで、タイトルからもわかるようにストーリー性が前面に出てくるドラマチックな曲調がとても楽しいところです。また私自身も今この曲に取り組んでいるところで、楽譜を脳裏に浮かべつつ演奏者視点で楽しませていただきました。Departure第2部は「世界旅行」をテーマとしたステージということで、スタートは飛行機の離陸音の後に「出発」を意味するこちらの楽曲が披露されました。この曲はANAが撮影に全面協力した人気ドラマ「GOOD LUCK!!」の主題歌で、公開が2003年とのことで、もう22年も経つ訳ですが、いまだにコンサートの1ピースとして人気が高いという印象を受けました。ぞうさんのひるねこの曲は、ぞうさんが昼寝の夢の中で世界を旅してゆくというとても面白い着想で書かれたものですが、冒頭はぞうさんの登場。程なく子守歌が演奏され、ぞうさんは眠りに落ち夢を見始める・・・・そして夢はスタートであるアフリカ、続いてインドネシア、中国、日本、アメリカと進んでゆきます。そして1つ1つ曲を見てゆく中で、改めてアフリカの音楽ってこんな感じ、インドネシアの音楽ってこんな感じ・・・みたいなイメージがリアルに感じられて、楽譜は万国共通だけれど、音楽の色は十人十色なんだなあと再認識することができました。また私自身この曲を3年前にやったことがあり、異なるメロディ―が交錯する独特な曲で聴いている分にはそれほど感じないが、演奏するとなると他のパートの音につられやすいので、苦労したことを想い出した次第です。コパカバーナパーカッションがご機嫌なニューサウンズ・イン・ブラスの草分け的な曲ですが、南国風全開の底抜けに明るい曲調は聞いていてとても清々しく、本来はコパカバーナビーチの近くにあるバーを舞台にした曲とのことではありますが、コパカバーナビーチそのものを連想してしまうところがありました。シェルブールの雨傘雰囲気がガラリと変わり、哀愁あふれる雨の曲。こういった味のある曲は、やっぱり年の功を重ねた一般バンドの真骨頂かなと感じるところがありました。またチラシ記載曲ということで、演奏者側としてのアピールポイントも高く感じられました。日本民謡メドレー世界旅行の終わりは祖国日本の音楽を!ということで、やはり日本の音楽はDNA的に落ち着く感がありました。信濃の国アンコールでこの曲を演奏する場合、1番・2番・6番または1番・2番・4番・6番。というパターンが多いように感じますが、今回はフル演奏となりました。改めて4番で曲調がガラリと変わるのが組曲的でもあり、信濃の国は信州交響曲であると感じるところがありました。オーメンズ・オブ・ラブアンコールの定番曲とも言える真島俊夫氏編曲のこちらの曲ですが、原曲よりはるかに豪華でカッコイイサウンド感になっているのは吹奏楽あるあるなのかなと感じながら楽しませていただきました。まとめ今回初めて松本市民吹奏楽団の定期演奏会を拝聴させていただきましたが、松本地域でも老舗的なバンドということで、幅広い年代層で構成された歴史のある楽団で演奏についてもよい意味で奏者のカラーがよく感じられるという印象がありました。
September 27, 2025

開催日:2025.9.15(月) 17:00開演場所 :信州国際音楽村 パノラマステージひびき(1,000名収容)9月12日から開講した上田ウィーンアカデミー2025のフィナーレコンサートである、ひびきピクニックコンサートに行ってきました。プログラム出演:カールヤイトラーウインドアンサンブル指揮:カール ヤイトラー1.聖セシリアのファンファーレ2.オペレッタ「ヴェニスの一夜」より序曲3.スラブ舞曲No.84.オペラ「さまよえるオランダ人」より操舵手と船乗りの合唱団の歌5.ポルカ「オペラの夜会」6.ムッシナンマーチ7.ワルツ「うわごと」8.ポルカ「手に手を取って」9.ポルカ「ハンガリー万歳」アンコール10.ラデッキー行進曲レポート聖セシリアのファンファーレ上田ウィーンアカデミー開闢以来ずっとオープニング曲として演奏されてきていますが、ヤイトラー氏自身が書いたプログラムノートによれば、聖セシリアは古代ローマ時代の人で音楽家、歌手、詩人の守護聖人として奉られているとのことで、襟を正すような気持ちで演奏させていただきました。ヤイトラー氏の中では、トランペットが全員揃うまでリハーサルをしないというこだわりも感じられ、それだけにコンサートの冒頭のファンファーレへのこだわりも感じられました。オペレッタ「ヴェニスの一夜」より序曲8分弱の大曲で、コンサートの始まりは序曲で!という定番スタイルで、2曲目にして相当骨のある楽曲と感じました。そしてこの曲は、1825年10月25日生まれのヨハン・シュトラウス2世の曲で、生誕200周年の話題とオペレッタ「こうもり」と並んで、最も人気のある作品の1つという紹介もあって、本当に耳なじみのよい曲という印象を受けました。スラブ舞曲No.8楽譜にリピート記号が多く、ダカーポしてもオールリピートありというなかなかヘビーなところで、じつに曲の半分を2回演奏してやっとコーダへ飛べるという構造になっていました。また巷に出回っている演奏では早いテンポのものが多いようですが、ヤイトラー氏によれば、早くやる指揮者と遅くやる指揮者がいるとのことで、自分は後者の方であるということを最初のリハーサルで宣言され、終始おちついたテンポでの演奏となりました。オペラ「さまよえるオランダ人」より操舵手と船乗りの合唱団の歌華やかな曲の入りの後に、テナーホルンのソロが2回繰り返されるという曲調がとても印象的な曲ですが、前日のアカデミー受講生コンサートでトロンボーンチームが演奏したこともあって、そこでソロを担当したプレイヤーが楽器をトロンボーンからテナーホルンへ持ち替えての演奏がとても印象的でした。演奏後には、ソリストを讃えるヤイトラー氏の演出もあって、テナーホルンという日本の吹奏楽には無い楽器の活躍が強く印象付けられたところです。ポルカ「オペラの夜会」シュトラウス3兄弟の末っ子であるエドゥアルドによって作曲された曲で、まったり感のあるテンポにとても愛らしいフレーズで親しみを感じるところがあり、演奏する我々にとっても「この曲好き!」という方がいて、私自身も演奏していてとても幸せな気持ちになれるところがあってお気に入りの曲となりました。ムッシナンマーチプログラムノートによれば、バイエルンの将軍ルードヴィヒ・ムッシナンに敬意を表して作曲されたとのことで、吹奏楽の起源である軍楽隊が演奏することを想定していることから、今日のコンサートの中でザ・吹奏楽という響きがする唯一の曲という印象がありました。ワルツ「うわごと」シュトラウス3兄弟の2番目のヨーゼフの作品で、プログラムノートでは特にエレガントで素敵だという一部の音楽愛好家がいますとのことですが、その要素が難易度が高めになる要因になっているのかなというところで、この10分弱の大曲をリハーサルする時にヤイトラー氏から「難しい曲ですね。がんばりましょう。」というコメントを何度かいただいたことが印象的で、特に難しいのは1番ワルツまわりの細かい音符で、これについては何度も繰り返し練習し、最終的にはできるテンポまで急速にリットさせて対応するといったヤイトラー氏のやさしさを垣間見たひとときになりました。ポルカ「手に手を取って」こちらもヨーゼフ・シュトラウスの楽曲ですが、まったり感のあるポルカでテンポの揺れを楽しみながら演奏させていただきました。楽曲のタイトルにもあるように、ダンスで使われた曲なのだろうと感じるところです。ポルカ「ハンガリー万歳」本プログラム最後を飾るのは、ポルカ・シュネルのこちらの楽曲。キャッチ―で耳なじみの良いメロディーは、さすがヨハン・シュトラウス2世という印象がありましたが、こちらの楽譜はコーダが2パターン用意されており、1は原曲通り。2は難易度を易しくして短縮したものでしたが、今回は1の方での演奏となりました。そして曲が終わると「エイエン!」と叫ぶようになっていますが、それが日本語の「永遠」を連想させる趣がありました。ラデッキー行進曲第1回から演奏しているアンコール曲の定番ですが、楽譜には書かれていない冒頭のスネアドラムソロに加えてヤイトラー氏流のフルリピートもすっかり板についており、ヤイトラー氏が聴衆側を向いて指揮を振るというラデッキーのお決まりの演出も健在でアカデミーの締めくくりを感慨深く感じることができました。まとめ14回目のアカデミーを締めくくるは、昨年に続いての通常規模での開催となり、総勢54名による大迫力のピクニックコンサートとなりました。また夏日で30℃を超える陽気ながらも天気にも恵まれ、秋の虫の音も演奏に加わりつつ、陽気は夏ですが、季節は進んでいると感じた次第です。
September 15, 2025

開催日:2025.9.14(日) 14:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)9月12日から開講した上田ウィーンアカデミー2025のアカデミー受講生コンサートに行ってきました。プログラム1.フルートアンサンブル ●W.A.モーツァルト/オペラ ドンジョヴァンニより「お手をどうぞ」 ●J.シュトラウスII,J.シュトラウス/ピツィカート・ポルカ2.トロンボーンアンサンブル ●フォアルベルガー/パレード・マーチ ●R.シューベルト/聖なる感動とともに ●R.ワーグナー/さまよえるオランダ人より操舵手の歌 ●R.ワーグナー/リエンチより平和の使者の合唱3.クラリネットアンサンブル ●W.A.モーツァルト/交響曲第25番ト短調より第一楽章 ●G.ロッシーニ/セビリアの理髪師より序曲レポートフルートアンサンブル今回のフルートアンサンブルは、モーツァルトのオペラ曲でおなじみのお手をどうぞと、生誕200周年のヨハン・シュトラウスII世と弟ヨーゼフ・シュトラウスの合作によるピツィカートポルカの2本立てのプログラムでしたが、1曲目はフルートらしい淡色のやさしい音色が楽曲のほのぼのとした雰囲気とよくマッチして大変心地よく感じられました。2曲目のピツィカートポルカは、弦楽器のピツィカート感をどう再現するのか…ということが大いに興味深いところでしたが、歯切れよく音を切る奏法を取ることで縦割り感のある粋な音楽をとてもよく表現していると感じました。トロンボーンアンサンブルハーモニーを得意とするトロンボーンによる9重奏となりましたが、1曲目のマーチは高音のパリッとした音色がよく通る小気味よい曲で躍動感が素晴らしく、2曲目の聖なる感動とともには讃美歌のような聖なる響きがまるで教会にいるような厳かな気持ちになるところ。3曲目のさまよえるオランダ人は、アカデミー最終日の大編成ウインドアンサンブルの演目にもなっている曲で、それをトロンボーンアンサンブルで!ということで、その違いなどをとても興味深く聴かせていただきました。4曲目のリエンチより平和の使者の合唱は、演奏に先立って市村先生より、昨今の戦争が絶えない世界情勢への憂いのコメントがあり、そんなお言葉をかみしめながらの拝聴となりました。クラリネットアンサンブル今回も縁あって、チームの一員として参加させて頂きました。交響曲第25番は、モーツァルトとしてはめずらしい短調の曲で、大変有名な曲でもありますが、事前に受けたヤイトラー氏のレッスンで音符の処理が大きく変わったことで、それまで演奏していたアンサンブルチームとしての曲キャラクターが大きく変わったようなイメージがありました。これはまさにヤイトラー氏のマジックというところです。そしてセビリアの理髪師より序曲は、曲の導入部からのスローテンポな部分と後半の疾走するような部分に分かれますが、私自身は、このスローテンポな部分のロッシーニらしいユーモア感にあふれた曲調がとても好きでいつも楽しい想像をしつつ、取り組ませていただいた感があり、その集大成がこのアカデミー受講生コンサートということで感無量なところがありました。
September 14, 2025

開催日:2025.9.13(土) 16:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)9月12日から開講した上田ウィーンアカデミー2025の目玉である、カール・ヤイトラー トワイライト トロンボーンコンサートに行ってきました。プログラム1.P.I.チャイコフスキー:王子のアリア オペラ「エフゲニー・オネーギン」より2.R.シューマン:二人の擲弾兵3.H.シェーファー:森の中の郵便馬車4.F.シューベルト:菩提樹5.G.マーラー:外へ、外へ!6.W.A.モーツァルト:パパゲーノのアリア オペラ「魔笛」より7.レーヴェ:時計アンコール7.オーストリアでとても有名なお酒を飲む歌 ワイン貯蔵庫にて8.小さい秋みつけたレポート9月12日から開講して15日までの上田ウィーンアカデミーの最初のコンサートは、昨年に続きトワイライトコンサートということで夕暮れ時に向かっての16時スタートという時間設定のもと、アカデミー受講生と一般の聴衆のもとで厳かに演奏が始まり、ヤイトラー氏の温かく音色のすてきな演奏にとても心地よいひとときを感じることができました。そして今回、ヤイトラー氏が恩師のH.バウアー氏より譲り受けた楽器で、1965年にドイツの工房Kuhnで作られた楽器を、ヤイトラー氏自らが本公演のために特別に持参して使用するという貴重な機会となりました。演奏を聴いた感想としては、楽器は変わってもやはりヤイトラー氏の音色は健在なのだなあということで、感慨深いものがありました。また演奏曲のパパゲーノのアリア オペラ「魔笛」よりは、昨年7月の三井清夏ソプラノリサイタルにおいて拝聴したオペラ『魔笛』より「パパゲーノ-夏の恋物語」(日本語訳上演)において、パパゲーノ役のバリトン宮本益光氏が歌っていた曲ではなかったか…ということで、ピアノで演奏されていたメロディーが宮本氏が吹いていた笛のメロディーと同じであったことから、より親しみを感じました。そしてアンコールでは、ヤイトラー氏といえばお酒好きということで、演奏すると気分が上がってくるので、お酒を飲みたくなる!というお話があった上で、今年もアンコールにてお酒にまつわる曲の演奏がありました。また締めくくりには日本の秋の歌「小さい秋みつけた」が演奏されましたが、今年は長かった猛暑がようやくここ数日25℃くらいまで気温が下がってきて秋の気配を少し感じるところでのタイムリー感が素晴らしいと感じました。まとめコンサート終演後は、ヤイトラー氏がロビーに出て、アカデミーメンバーや来場者と談笑するというひとときが設けられました。またワンドリンク付きということで、ホットコーヒーや冷たい麦茶。ワインが提供され、折からの暑さを癒したり、宿泊するアカデミーメンバーは、ワインを楽しんでいる様子がありました。
September 13, 2025

開催日:2025.8.31(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)辻彩奈ヴァイオリン・リサイタルに行ってきました。プログラム前半1.J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002 第1楽章:アルマンド/ドゥーブル 第2楽章:クーラント/ドゥーブル 第3楽章:サラバンド/ドゥーブル 第4楽章:テンポ・ディ・ブーレー/ドゥーブル2.J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ハ短調 BWV1017 第1楽章:ラルゴ 第2楽章:アレグロ 第3楽章:アダージョ 第4楽章:アレグロ後半3.イザイ:悲劇的な詩 op.124.サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 op.75 第1楽章 第1部:アレグロ・アジタート 第2部:アダージョ 第2楽章 第1部:アレグレット・モデラート 第2部:アレグロ・モルトアンコール5.パラディス:シチリアーノレポート無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番プログラムノートによれば、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータは、第1番から第6番まであり、ヴァイオリンのバイブル的存在ということで、思い返せば、2022年9月の第581回 群響定期演奏会プログラム 上田定期演奏会で辻氏がソリストとしてサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲を演奏した後のソリストアンコールで第3番の第3楽章を演奏したことが、強く印象に残っている訳ですが、今日は第1番の全楽章の演奏ということで、尺的には前半プログラムの半分以上となる約30分というボリューム感で、演奏後の辻氏のコメントでも、そのことに触れられており、これだけたっぷり演奏を聴いていただいて今更みなさんこんにちは!でもないですけれど…。と恐縮するほどの大プログラムに圧倒された次第です。ヴァイオリン・ソナタ 第4番プログラムノートによれば、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータと好一対をなすのが、チェンバロとの6つのソナタとのことで、今回はチェンバロをピアノに替えての演奏となりましたが、バロックの響きをじっくりと楽しませていただきました。プログラム的には、バッハの2曲で前半をまとめるという形になりましたが、このあたり辻氏のバッハへの想い入れを感じたひとときになりました。悲劇的な詩後半プログラムの1曲目は、アナリーゼ・ワークショップでも取り上げられた曲で、弦のチューニングを通常とは違う形にすることで、ヴァイオリンでありながらヴィオラのような響きを得るということで、辻氏も私の楽器でこんな音色がするなんて!と新しい発見があったようで、聴き手側としてもヴァイオリンとしてとても珍しい音色を存分に堪能させていただきました。ヴァイオリン・ソナタ 第1番7月3日の地域ふれあいコンサートVol.98、7月19日の地域ふれあいコンサートVol.99、そして舐めるように楽譜を見せていただきながら行われたアナリーゼ・ワークショップと合わせて、集大成となる3回目の演奏をじっくりと聴かせていただきました。今の時代CDで繰り返し曲を聴くことはできるけれど、リサイタル前に辻氏の生演奏で2回聴いたということは、あまりにも贅沢なシチュエーションであり、アナリーゼワークショップで得た楽曲の知識と合わせて、この短期間でさらに進化した辻氏の演奏を大いに感じることができました。シチリアーノ大曲の2曲を聴いた後のクールダウンということで、あえておだやかな曲を選んでの演奏になりました。まとめ今回、7月からのサントミューゼのレジデント・アーティストとしての辻氏の一般公開の三公演(地域ふれあいコンサート2公演、アナリーゼワークショップ)を聴かせていただき、また公演後には辻氏と直接お話できる機会も作っていただき、特にアーティストとの距離感を縮められた感がありました。その分リサイタルではお話を少な目にして演奏に全力で取り組んだ形でとなったようですが、辻氏自身も言われたようにもりもりの大プログラムは本当に聴き応えがあり、大きな感銘を受けた次第です。
August 31, 2025

開催日:2025.8.16(土)16:00開演場所 :高崎芸術劇場 大劇場(2,027名収容)群響サマーコンサート2025に行ってきました。プログラム前半1.J.シュトラウスII/喜歌劇《こうもり》序曲 作品362 約9分2.ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37 約37分 ピアノソロ:鈴木愛美 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ 第2楽章 ラルゴ 第3楽章 ロンド:アレグロ ソリストアンコール シューベルト/6つの楽興の時 Op.94,D.780 第3番後半3.J.シュトラウスII/ワルツ「レモンの花咲くところ」作品364 約9分4.J.シュトラウスII/新ピッツィカートポルカ 作品449 約32分5.J.シュトラウスII/ポルカ「浮気心」 作品319 約3分6.J.シュトラウスII/皇帝円舞曲 作品437 約11分7.J.シュトラウスII/ポルカ「雷鳴と稲妻」 作品324 約3分8.J.シュトラウスII/ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314 約13分アンコール9.J.シュトラウスII/トリッチ・トラッチ・ポルカレポート喜歌劇《こうもり》序曲 作品362ヨハン・シュトラウス二世生誕200周年となる2025年は、私自身も年初からその楽曲にふれる機会がより多くなっていますが、特にこうもり序曲は、聴くだけでなく演奏者としても触れてきていることから、より親しみを感じながら聴かせていただきました。そして今回は何と言ってもフルオーケストラによる演奏であり、オーストリア出身のクリストフ・コンツ氏による指揮であるということも、より本場感を間近で感じられる贅沢なひとときを堪能させていただきました。ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品372024年11月、3年に一度開催される浜松国際ピアノコンクールで日本人初となる第1位を受賞した23歳の新進気鋭の鈴木愛美氏を迎えての演奏ということで、その注目度は大変大きなものがありました。そして今回、あえてピアノの生音を間近で聴くために音響が良いとされるS席ではなくA席扱いとなる最前列にて演奏を聴かせていただいたところ、ピアノの演奏が思っていた以上に大きくクローズアップされ、オーケストラはだいぶ遠くで聞こえている感じになって、ピアノに全振りとも言えるバランスでの演奏を聴くことができ、これは生演奏ならではの醍醐味の1つとして大いにありなのではないか?と感じるところがありました。また間近ゆえに、演奏する鈴木氏の表情や腕の動きなどをとてもリアルに捉えることができたのも、フルオーケストラの協奏曲でありながら、サロンで演奏を聴くような感覚もあってとても新鮮でした。6つの楽興の時 Op.94,D.780 第3番ソリストアンコールは、シューベルトの有名な楽曲ですが、こちらは3月に行われた高橋多佳子氏のリサイタルでも聴いたところだったので、より親しみを持って聴かせていただきました。ワルツ「レモンの花咲くところ」作品364後半は、オールシュトラウス2世プログラムということで、その皮切りとなるのは南国風のこちらの楽曲。この曲は、シュトラウスがイタリアからの招待を受けて旅立った先でインスピレーションを得て書かれた曲なのかなと想像するところですが、私自身も過去にこの曲を演奏したことがあったので、その当時のことを懐かしく想い出しつつ聴かせていただきました。新ピッツィカートポルカ 作品449弦楽器で弓を使わず、指で弾くだけのピッチカートで演奏されるのが特徴的な曲ですが、弓を使わないゆえに、弦楽器特有の動きがなく、なにやら新鮮な演奏風景となりました。また音楽的にも音量が小さくて音と音の隙間ができるため、とても可愛らしい印象がありました。ポルカ「浮気心」 作品319疾走感のあるポルカ・シュネルで、曲目解説には跳躍や前打音の多い、飛び跳ねるような曲調と紹介されており、まさしくその通り!というところです。皇帝円舞曲 作品437『美しく青きドナウ』と『ウィーンの森の物語』とともに「三大ワルツ」の一角を占める人気曲ですが、やはりフルオーケストラで聴くと、その堂々たる曲調がよりクローズアップされてじつに見事と感じ、音楽的誉め言葉とすればブラボーと心の中で叫ばずにいられないところでした。ポルカ「雷鳴と稲妻」 作品324運動会でおなじみのナンバーと曲紹介にありましたが、まさしくその通りだなというところです。とはいえやはりフルオーケストラで聴くのは格別で、大太鼓とシンバルの雷鳴と稲妻の迫力を体で感じることができました。ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314オーストリアの第2の国歌として知られるシュトラウス二世の代表曲ですが、私自身もつい2カ月ほど前に演奏する機会があり、やはりこの曲の素晴らしさは別格だな…という想いを改めて感じたところでしたが、フルオーケストラで聴くのは2023年1月のウィーン・フォルクスオーパー交響楽団とNHK交響楽団のニューイヤーコンサート以来であり、しかも正月以外でこの曲を聴くのは記憶の中では初めてかもしれず、とても新鮮な感覚がありました。トリッチ・トラッチ・ポルカアンコールはおなじみの曲でしたが、こちらも雷鳴と稲妻とならぶ運動会曲…。それにしても運動会でシュトラウス二世の両曲をBGMに使おうと最初に思いついたのは誰なんだろう…とふと気になった次第です。まとめ1週間前のブロードウェイミュージカル・ピーターパンを鑑賞しにきた時に、ふと目にしたチラシでこのサマーコンサートのことを知り、演目内容が生誕200周年のシュトラウス二世の有名曲総ざらいと新進気鋭のピアニストである鈴木愛美氏の協奏曲であり、さらに指揮者がウィーンの烈風を連れてくる若きマエストロと銘打ったクリストフ・コンツ氏であることから、これはなんとしても聴いてみたいと思い、高崎芸術劇場に足を運ぶことになりましたが、期待をはるかに上回る素晴らしい演奏に大いに感動し、2025年の夏休みのとてもよい想い出にすることができました。
August 16, 2025

開催日:2025.8.15(金)14:00開演場所 :美しの国クラブハウス(70名収容)内田由美リサイタル 天空のコンサート~夏の輝きへ行ってきました。プログラム前半1.バッハ=ブゾーニ トッカータ、アダージュとフーガ ハ長調 BMV564 1.プレリュード テンポ モデラート 2.インテルメッツォ アダージョ 3.フーガ モデラータメンテ スケルツァンド2.ショパン 3つのノクターン Op.15 1.アンダンテ・カンタービレ 2.ラルゲット 3.レント3.リスト バラード第2番 ロ短調 アレグロ モデラート後半4.ラフマニノフ 楽興の時 Op.16 1.アンダンティーノ 2.アレグレット 3.アンダンテ・カンタービレ 4.プレスト 5.アダージョ・ソステヌート 6.マエストーソアンコールあり 静かな曲(曲目不明)レポートトッカータ、アダージュとフーガ曲目解説によれば、バッハが作曲したオルガンの曲をブゾーニがピアノ用に編曲したとのことでしたが、演奏後に内田氏より、ピアノ用に編曲されたものとはいえ、もともとオルガン用に作られた曲なので弾くだけでも大変という演奏者視点でのお話があり、なるほどと感じた次第です。AIによれば「バッハの生きた時代、ピアノはまだ発明されて間もない楽器で、主流はチェンバロやオルガンであり、バッハ自身はピアノのために作曲しておらず、現在ピアノで演奏されているバッハ作品は、チェンバロやオルガンのための楽曲をピアノで演奏しているものである。」ということで、これまで私たちが耳にしているピアノで演奏されるバッハの音楽は、当時とは形を変えているということが改めて認識した次第です。3つのノクターン Op.15曲目解説によれば、ショパンがパリでの生活を始めた頃に友人となったピアニストのヒラーに献呈された楽曲とのことですが、演奏に先立って内田氏よりじつは第3曲のレントがショパンにしては珍しく装飾が少ない曲であり、世間ではショパンで最もつまらない曲とされているというお話がありました。とはいえ、内田氏にとっては想い入れのある曲ということで、そんな世間の評判をひっくり返す!という意気込みを持っての気合の入った演奏を感じることができました。バラード第2番 ロ短調演奏に先立ってリストについてお話があり、いろいろな評判があるけれど、じつはとてもよい人で数多くのボランティア演奏をしたり、教えを乞う人たちからレッスン代を取らなかったりと、ある意味損得勘定だけで動く人物ではなかったという印象を受けました。そして演奏曲となるバラード第2番について、ギリシャ神話を題材にしたものであり、その背景も詳しくお話いただき、そんな物語性を想像しながら15分ほどの大曲を楽しませていただきました。楽興の時 Op.16後半はこの1曲だけというブログラムでしたが、演奏に先立ってラフマニノフの人物像についてお話があり、よく知られる手が大きいことについて触れ、そして楽興の時が作曲された背景については有名なシューベルトの楽興の時を引き合いに出しつつ、構成される6曲について、パンフレットに詳細な解説が書かれているものの、改めて内田氏より1つ1つ性格が違い、1~4曲目は短調。5曲目は舟唄的。6曲目はハ長調で壮大なテーマを持つ…というお話があり、作品をより深く感じることができました。まとめ天空のコンサートということで、美ヶ原にほど近い標高1100~1650の別荘地のクラブハウスが会場となりましたが、平野部が35℃に迫る猛暑の中、25℃程度と涼しく冷房いらずで高原の爽やかな風が取り入れられ、まさに真夏の避暑地での素晴らしい音楽を楽しませていただくことができました。またクラブハウスのピアノは、ローズウッドのような木目調の外装がとてもお洒落でメーカーは河合楽器。私的には、河合楽器のピアノの落ち着いた音色が好みなので、とてもうれしいひとときになりました。また演奏者の内田氏は前日からリハーサルを行ったとのことでしたが、リハーサルを通してピアノと仲良くなれました。とてもいい子です!とのことで、ピアニストと楽器との一体感も強く感じる素晴らしいリサイタルでした。
August 15, 2025

開催日:2025.8.10(日)13:00開演場所 :高崎芸術劇場 大劇場(2,027名収容)ブロードウェイミュージカル ピーター・パンに行ってきました。プログラムミュージカルナンバーズM1 ブロローグM2 心優しい羊飼いM3 雄叫びM4 ネバーランドM5 アイム・フライングM6 パイレーツ・マーチM7 フックのタンゴM8 モリビトダンスM9 ウェンディM9A ウェンディ(リプライズ)M10 フックのタランテラM11 大人にならないM12 ミステリアス・レディM13 地下の家M14 血の兄弟M15 遠いメロディM16 フックのワルツM17 雄叫び(リプライズ)M18 心優し羊飼い(リフライズ)M19 大人になりますM20 フィナーレ/ネバーランド(リプライズ)レポート2,000円にてパンフレットを購入し、ストーリー、キャスト、ピーターパンの原作について、歴代公演資料といったピーターパンとは?について講演前に予備知識を得た訳ですが、2023年で初めて鑑賞し、その素晴らしさの虜となり、昨年も鑑賞。そして3回目となる鑑賞だったので、今年は前2回とどこが違うのかな?といった比較も含めて楽しませていただきました。印象とすれば、3年目のピーターパン山﨑玲奈氏の板についてきた感のある熟練の演技で全体をリードしつつ、今回主要4役はすべて新キャストとなるフック船長の石井一孝氏。ウェンディの山口乃々華氏。ダーリング夫人の実咲凛音氏が、また新しい色彩感を出している感じがありました。そしてピーターパンの圧巻はやはりラストでピーターパンが妖精の粉を振りまくシーンですが、今回の座席が最前列中央だったため、ピーターパンがステージから飛翔するところを間近で見ることができ、粉(実際には細かく切ったキラキラテープ)を全身に浴びるというまたとない体験をすることができました。まとめ途中2回の休憩を挟み、3部構成にての公演でしたが、ピーターパンはの1981年の初公演から数えると今日の公演が1742回目ということで、聴き手はそのストーリーをどんな解釈でどういった演出で、そしてキャストがどんなふうに演じるのか…ということに期待することになろうかと思いますが、今年も演出は長谷川寧氏、音楽監督に宮川彬氏という基本的な枠組みは変わらずでしたが、去年はこんなシーンがあったっけかな…とか、基本となるストーリーは変わらないのに、初めて見るような新鮮さがあるということも、リピーターにならずにはいられない魅力なのかなと感じました。また今回、高崎芸術劇場を初めて訪れましたが、高崎駅から5分という好立地に加えて雨天時でも濡れないで会場まで入れるよう雨除けが設置されいるというのも素晴らしい感じました。
August 10, 2025

開催日:2025.8.3(日)15:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)辻井伸行・三浦文彰 ARKフィルハーモニック行ってきました。プログラムモーツァルト(1756-1791)フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299I.AllegroII.AndantinoIII.Rondo.Allegro高木綾子(フルート) 吉野直子(ハープ)チャイコフスキー(1840-1893)ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23I.Allegro non troppo e molto maestoso - Allegro con spiritoII.Andantino semplice - PrestissimoIII.Allegro con fuoco辻井伸行(ピアノ)ブラームス(1833-1897)交響曲第1番 ハ短調 Op.68I.Un poco sostenuto - AllegroII.Andante sostenutoIII.Un poco allegrettto e graziosoIV.Finale.Adagio - Piu andante - Allegro non toppo,ma con brioレポートフルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299曲目解説によれば、1778年にパリの有力貴族でありフルートを巧みに吹くアマチュア音楽家のド・ギーヌ伯爵がハープを弾く自分の娘と共演するために、パリを訪れていたモーツァルトにこの曲を委嘱したとのことで、親子共演という微笑ましい一面を持った楽曲と感じました。演奏は、ソリストのお二人がオーケストラをバックにして舞台中央にて堂々たるソロを奏でるということで、大変華やかさを感じるものがありました。ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23曲目解説によれば、チャイコフスキーが1875年に完成させたこの曲は、ピアノの名技性とともに民族色を強烈に打ち出した名作とのことで、その独自性から初演を依頼するつもりだった演奏家からはダメ出しされてしまったとのことで、いつの時代も斬新なものは理解されないのかなというところですが、結果的に時代を先取りすることに長けた演奏家によって演奏され大成功し、後にダメ出しした演奏家も曲の価値を認めたというエピソードは興味深いと感じました。演奏は、世界的なピアニストとして知られ、2024年からはARKフィルハーモニックのレジデントピアニストを務める辻井伸行氏をソリストに迎えてということで、いっときも目を離せないような緊迫感のある名技にくぎ付けになり、強烈な印象を受けました。そしてソリストアンコールでは、アシタカとサンのソロ演奏が行われ、映画のシーンが手に取るように浮かび上がってくるような雰囲気がありました。交響曲第1番 ハ短調 Op.68完璧主義のブラームスが20年という歳月をかけて作り上げた緻密に計算し尽された交響曲として知られる大曲ですが、ARKフィルハーモニックの総力をかけて!といったすざましい熱量を感じる演奏で、これには聴き手は圧倒されるばかり…。50分にもおよぶ全4楽章の壮大なストーリーを感じることができました。まとめ今回の公演は、チケットがまず手に入らない人気ぶりだった…ということで、私自身も発売日の発売時間と同時にどうにかこうにか入手することができましたが、改めて世界的なピアニストの辻井伸行氏を擁するARKフィルハーモニックの全国的な人気ぶりを思い知らされるところでした。そして指揮者の三浦文彰氏はあの真田丸のオープニングテーマでヴァイオリンを弾いたことで知られる訳ですが、そういったことからアンコールで真田丸を聴いてみたい…という想いもありましたが、交響曲第1番で完全に燃え尽きた感がありアンコールは無し。とはいえ、奏者の譜面台にアンコール用の楽譜があったようだという情報もあり、もしかすると公演時間が押してしまって、アンコールに手が届かなかったのかなということかもしれません。
August 3, 2025

開催日:2025.8.2(土)10:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)丸美屋食品ミュージカル アニーに行ってきました。プログラムアニーミュージカルナンバー第1幕M1 序曲(オーケストラ)M2 メイビー(アニー)M3 アニー・エスケープ(オーケストラ)M4 ハードノックライフ(アニーと孤児たち)M5 ハードノックライフ・リプライズ(孤児たち)M6 トゥモロー(アニー)M7 フーバーさん(カンパニー)M8 フーバーレイド(オーケストラ)M9 子供、子供(ハニガン)M10 子供、子供・リプライズ(ハニガン)M11 ここが好きかもね(アニー/グレース/使用人たち)M12 N.Y.C(ウォーバックス/グレース/アニー/カンパニー)M13 この世の極楽(ルースター/ハニガン/リリー)M13a Into Warbuck's Mansion(オーケストラ)M15 夢をかなえてくれる(グレース/ウォヘバックス/アニー/使用人たち)第2幕M16 間奏曲(オーケストラ)M16a Timpani Cue(オーケストラ)M17 フリードレス(ボイラン・シスターズ/パート・ヒーリー)M18 フリードレス(孤児たち)M19 この世の極楽・リプライズ(ルースター/リリー/ハニガン)M20 Train Music(オーケストラ)M21 ホワイトハウス・トゥモロー(アニー/閣僚/ルーズベルト/ハウ/ウォーバックス)M22 ホワイトハウス・エンド(ルーズベルト/閣僚/ハウ)M24 この心を満たすのは(ウォーバックス)M25 二人でいればいい(ウォーバックス/アニー/グレース/ドレーク/カンパニー)M26 Party Music(オーケストラ)M27 メイビーリプライズ(アニー)M28 希望と愛のクリスマス(ウォーバックス/グレース/アニー/カンパニー)M29 Bows(全員)M30 Exit Music(オーケストラ)レポート2,000円にてパンフレットを購入し、ストーリー、キャスト、リハーサルシーン、歴代公演資料といったアニーについての予備知識を得た訳ですが、アニーといえばトゥモローのイメージしかなかった私にとっては、このようなストーリーの中でアニーがトゥモローを歌うんだな!ということがわかり、初鑑賞ということもあって、とても新鮮な気持ちで楽しむことができました。また、音楽がオーケストラピットに陣取ったオーケストラの生演奏ということで、2F席からの鑑賞だったため奏者の一部が見えて、管楽器・弦楽器・打楽器、キーボードといったところでそれぞれの奏者が一部楽器の持ち替えも行いながら、演奏している様子もわかってとても親近感がありました。ロビーの方に掲示されていた本日の出演者情報によれば11名のプレイヤーによる演奏とのことでしたが、臨場感はさすが生演奏と思わせる素晴らしいものがありました。まとめ途中1回の休憩を挟み、2部構成での公演でしたが、10時半のスタートで13時すぎの終演と尺的にもけっこうなボリューム感があり、存分に堪能させていただきました。そして退場時に丸美屋さんからのお土産ということで、「麻婆豆腐の素」「とり釜めしの素」「海苔茶漬け」「さけのふりかけ」「のりたま」をいただきました。このあたり、いずれもごはんをおいしく食べられるステキな食材であり、食品会社ならではのうれしいお土産と感じました。
August 2, 2025

開催日:2025.7.26(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大スタジオU演奏家協会創立10周年記念シリーズ~第2楽章~ サクソフォン5重奏に行ってきました。プログラム前半1.サクソフォンデュオの為のソナタ ハ長調より第1楽章/J=M.ルクレール2.44のデュオより 9.6.1.41.39番/B.バルトーク3.チェロとコントラバスのためのデュエット ニ長調より 第1楽章/G.ロッシーニ4.ソナタ ヘキサグララミック/日景貴文5.民謡風ロンドの主題による序奏と変奏/G.ピエルネ後半6.アラベスク第1番/C.ドビュッシー7.サクソフォン5重奏のための2つの情景 I.寄港 II.渡り鳥の踊りと祝祭の踊り/川崎龍8.サクソフォン・パラダイス/本多俊之アンコール9.ヤンキードゥードル(アルプス一万尺)レポートサクソフォンデュオの為のソナタ ハ長調より第1楽章アルトサクソフォンによる2重奏の演奏となりました。演奏後、川島氏より、アルトサクソフォンは、サクソフォンを扱う私たちにとっては基本の楽器で、全員が吹けるものであるというお話がありました。このあたり、クラリネットの基本がB♭クラリネットであるように、サクソフォンはアルトが基本ということで、そんな原点とも言うべきアルトサクソフォーンによる2重奏でまずはサクソフォンの世界へと誘われた形となりました。44のデュオより 9.6.1.41.39番続いてはソプラノサクソフォーンの2重奏という、サクソフォーンアンサンブルでは花形とも言えるソプラノ同士によるじつに興味深いアンサンブルを聴かせていただきました。こちらは5曲演奏となりましたが、1曲が1分程度という聴きやすい尺も手伝って、とても簡潔にソプラノ同士のハーモニーの何たるかをじっくりと楽しませていただきました。チェロとコントラバスのためのデュエット ニ長調より 第1楽章続いては、テナーとバリトンによる二重奏となりました。演奏に先立ってテナーの甘利氏より楽器の特徴と演奏するロッシーニについてお話がありましたが、セビリアの理髪師といった具体的な曲目が上がってくると身近に感じられるところでした。表題から察するに、原曲はチェロとコントラバスでテナーとバリトン用に編曲したものなのかもしれません。このあたり、今年に入ってからチェロは宮田大氏、コントラバスは髙橋洋太氏のコンサートを聴く機会があったので、そんな弦楽器の音色も頭に浮かべつつも艶深いテナーとバリトンの絡みを大いに楽しませていただきました。ソナタ ヘキサグララミック演奏に先立って山本氏からサクソフォンアンサンブルについての魅力についてお話がありました。今回のコンサートが、だんだん演奏者の人数が増えてゆく(デュオ→トリオ→カルテット→クインテット)ので音楽用語的に言うとクレッシェンド形式のコンサートである旨の説明があり、なるほど!と感じた次第です。そしてここからはサクソフォンのために書かれたオリジナル曲ということで、ガラリと雰囲気が変わり、これぞサクソフォーンアンサンブル!という絡みをアルト・テナー・バリトンのトリオ編成にて大いに楽しませていただきました。民謡風ロンドの主題による序奏と変奏演奏に先立って作曲者のG.ピエルネについてお話がありました。G.ピエルネは、指揮者としても有名でダフニスとクロエや火の鳥を初演したことで有名とのことでした。そしてこの曲ではサクソフォーンの各楽器が1名づつのカルテットとなり、上から下まで揃ったサクソフォンアンサンブルの醍醐味を大いに感じることができました。アラベスク第1番後半は5名全員が揃ってのクインテット(ソプラノ1名、アルト2名、テナー1名、バリトン1名)での演奏となりました。この曲がどんな曲かちょっと調べてみたところ、いわゆるドビュッシーとしての輝かしい名曲群が生まれるより前の時代にドビュッシーが生活のために万人受けを狙って書いた楽曲であり保守的でもあり、ある意味ドビュッシーらしくない部分があるようですが、音楽としては親しみやすい面があるのかなという印象で、後半の始まりにはぴったりなのかもと感じました。サクソフォン5重奏のための2つの情景 I.寄港 II.渡り鳥の踊りと祝祭の踊り川島氏の大学の同期の川﨑龍氏によるオリジナル作品とのことで、アニメーション音楽を得意とする同氏の繰り出すいろいろな仕掛けが特徴的とのことでした。この曲はアンサンブルコンテストでも広く演奏されているようで、そういった意味ではプロのサクソフォーン奏者によるお手本演奏といった意味合いも感じられました。サクソフォン・パラダイス3楽章に渡る楽曲で、ジャズの要素が入った曲とのことでしたが、どこか現代曲のようでもあり、演歌的でもあったりとサクソフォン特有のグリッサンドやしゃくりあげのような奏法も登場して面白いと感じました。この曲は、サクソフォーンアンサンブルの草分け的存在であるトルヴェールクァルテットのために書かれた曲だそうで、そういった意味では、これまでに数えきれない程演奏されてきたはずで、そんなことにも想いを馳せつつ、今日のクァルテットの皆さんのアンサンブルを集中して楽しませていただきました。ヤンキードゥードル(アルプス一万尺)アンコールはアルプス一万尺でおなじみのこちらの楽曲ですが、恥ずかしながら、アルプス一万尺に原曲が存在していたことを本日初めて知ることになりました…。余談ながら、ちょうどいま小島里美氏版のアメリカンパトロールを取り組んでいるところで、その中にアルプス一万尺が入っているのですが、どうしてアメパトの中にスイスの曲が入っているのだ?!と気にはなっていたのですが、これで謎が解けた次第です。まとめ本日のコンサートは、昨年秋より毎月のリハーサルを重ね、入念に仕上げられたきたとのことで、そんな珠玉の演奏を2時間というひとときで聴かせていただいたことがとても贅沢なひとときだったと感じました。また本日出演の方々は、お初の方、何度か演奏を聴かせていただいたことがある方、そして中学生の時以来、十数年ぶりに演奏を聴かせていただいた方もいて、立派に成られたお姿を拝見してとてもうれしいひとときになりました。
July 26, 2025

開催日:2025.7.19(土) 19:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)クワチュール・ベー・コンサートに行ってきました。プログラム前半1.メンデルスゾーン:弦楽四重奏のための4つの小品より「カプリッチョ」2.パスカル:サクソフォーン四重奏曲3.ハス/ヴォルカニック・アッシュ後半4.QuatuorBが贈る進化系エンターテイメント【べーかるぼっくす2025】アンコール5.to be continuedレポート弦楽四重奏のための4つの小品より「カプリッチョ」演奏後に國末氏よりメンデルスゾーンについて音楽史講義があり、モーツァルトの再来と言われたメンデルスゾーンの天才性。そして今でこそ音楽の父と言われるバッハもじつは埋もれた作曲家であり、発掘して世に知らしめたのがメンデルスゾーンだったという、知らない方には衝撃の事実では?と思う節がありました。そして演奏者視点では、もともと弦楽四重奏曲なので管楽器特有の息継ぎという概念が曲に存在しないため、演奏にあたっては非常に息継ぎが苦しいというお話もあり、確かに聴いていてこれは大変だ!と感じるところでした。またこちらの曲は、メンバーの小山弦太郎氏が編曲したものということで、自作自演の妙も楽しませていただきました。サクソフォーン四重奏曲演奏に先立って山浦氏より全4楽章の詳細な解説がありました。それぞれの楽章の特徴をイメージしつつ、楽しませていただきましたが、山浦氏より「4曲終わって、よかったら拍手いただけたらと思います!」ということで、楽章間の拍手のニアミスがないよう気配りがありました。このあたり、最近感じるのは聴き手の文化水準もこのところ上がってきているようで、楽章間に拍手してしまうというケースはあまり見かけなくなっており、この地域にも音楽文化が根付きつつあるということを感じるところです。ヴォルカニック・アッシュ演奏に先立って有村氏より楽曲紹介があり、この曲は2017年に作られた比較的新しいものであること。また「灰」をテーマにしていること。そして灰といえば火山灰ということで、有村氏の出身地である鹿児島の桜島の日常のお話もあり、鹿児島には晴・曇り・雨の他に灰という予想があることや、鹿児島弁で灰のことを「ヘ」ということなど、この曲のイメージがすっかり桜島になったところで演奏を楽しませていただきました。QuatuorBが贈る進化系エンターテイメント【べーかるぼっくす2025】後半は、前半からうってかわってエンターテイメントショーのステージとなりました。プロジェクターを使って映像による視覚的効果や各種コント類が大変素晴らしく思い切り笑って拍手する夢のようなひとときになりました。レポート的にはその素晴らしい内容を書きたいところではありますが、これからこの素晴らしいエンターテイメントを初めて体験する皆さんの楽しみを奪ってしまってもいけないので、あえて伏せておくこととします。to be continuedアンコールは、これからもクワチュールベーの活動が続くことを願いつつ、クワチュール・ベーのテーマ曲で幕引きとなりました。まとめ昨年に続き、クワチュール・ベーのコンサートを拝聴させていただきましたが、前半の大真面目なステージと後半のエンターテイメントステージの構成のわかりやすさと、メンバーお一人お一人がそれぞれ自分の言葉でお話をするというところは変わらずで、とても親近感を感じました。また今回もサイン会ありということで、メンバー全員とお話させていただくことができる素晴らしい機会となりました。
July 19, 2025

開催日:2025.7.19(土) 14:00開演場所 :中央公民館 3階大会議室サントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.99 辻彩奈ヴァイオリン・コンサートin 中央地域へ行ってきました。プログラム1.エルガー 愛の挨拶 op.122.クライスラー 愛の喜び3.クライスラー 愛の悲しみ4.サン=サーンス ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 op.75 第1楽章 アレグロ・アジタート-アダージョ 第2楽章 アレグレット・モデラート-アレグロ・モルト5.サラサーテ ツィゴイネルワイゼン op.20アンコール6.マスネ タイスの瞑想曲レポート愛の挨拶 op.12・愛の喜び・愛の悲しみ2週間前のin川西地域と同様のプログラムではありますが、生演奏は一期一会。今回ピアニストが五十嵐薫子氏になり、辻氏も初めてのレジデントアーティストとしての小学校でのクラスコンサートを全て終え、アウトリーチでの締めくくりのコンサートということでより熟成された感のある演奏と感じました。スタートからの小品3作品は、辻氏のブログラミングチョイスということで、偶然か必然かはわかりませんが、「愛」の三部作。ストーリー的には、愛が生まれ、育まれる喜び、そして終わる悲しみ…という構成になっており、そんなことを感じつつ楽しませていただきました。ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 op.75前日のアナリーゼ・ワークショップで30分ほどかけて辻氏から教わったことを想い出しつつ、楽しませていただきました。2週間前に聴いた時もその気迫の演奏に心を捕らわれた訳ですが、「なんだかどえらい大曲!」というざっくりした感想であったものが、知識を得たことでそれぞれの楽章が2つに分かれている構成感や楽譜を舐めるようにみせていただいたこともあって、演奏を聴くと音符が浮かんでくるようなイメージもあって、より深く曲を感じることができました。ツィゴイネルワイゼン op.20前日の演奏から2日連続となりましたが、生演奏で2日連続で聴けるという贅沢を噛みしめつつ楽しませていただきました。サン=サーンスのヴァイオリンソナタでかなり指が疲労してきているということでしたが、渾身の力がこもった見事な演奏を楽しませていただきました。タイスの瞑想曲アンコールに先立って、辻氏よりレジデントアーティストとしてのアウトリーチによるクラスコンサートという体験がとても素晴らしいものだったというお話がありました。このアウトリーチ事業はサントミューゼの基本理念である文化芸術活動の育成のための柱として開館以来行われているものですが、聴く側の子供たちだけでなく、演じる側のアーティストも普段のコンサートでできない経験をすることができ、それがアーティストの成長にもつながるという一石二鳥の部分もあるのかなと感じました。まとめ辻彩奈氏のレジデントアーティストとしての一般向けの三公演(地域ふれあいコンサート2公演、アナリーゼワークショップ)を聴かせていただき、私がそれまで知っていた辻氏の演奏家としての圧倒的な力量感に加えて、メッセンジャーとしても歯切れの良いわかりやすいお話をされていて、これからの飛躍がますます楽しみな若手アーティストという意識を強く持ちました。残るは8月31日のリサイタルを残すのみとなりましたが、辻氏よりさらに勉強してさらにパワーアップした演奏を届けたいという強いメッセージをいただき、大いに楽しみなところです。
July 19, 2025

開催日:2025.7.18(金) 19:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)辻彩奈 ヴァイオリン・リサイタル関連プログラムのアナリーゼワークショップに行ってきました。プログラムアナリーゼレポートリサイタルで演奏するサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ第1番、イザイの悲劇的な詩にスポットを当ててアナリーゼが行われました。まずはサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ第1番について、プロジェクターに楽譜を投影し、参考演奏をかけながら、辻氏が説明しながら丁寧に楽曲を紐解いて行くという形で、視覚的な音符の並びと聴覚的な音源という2つでより直感的に曲を学ぶことができました。続いてイザイの悲劇的な詩では、ピアノの五十嵐氏も登場して辻氏の演奏を絡めながらの解説となり、特殊なチューニングでヴァイオリンだがヴィオラ的な響きが感じられる曲とのことで辻氏も「私の楽器でこんな音が出せるなんて!」と新しい発見があったとのことです。締めには、辻氏より「ここまでアナリーゼを聴いていただいたお礼に…。」という形で、先日の地域ふれあいコンサートでも演奏されたサラサーテのツィゴイネルワイゼンを聴かせていただました。このあたり、小ホールでの響きで聴けるのは今夜限りと考えるととても貴重な演奏を聴けた感があり、また尺的にも予定1時間のところ15分ほど延長しての充実の内容。さらには、終演後にお見送りまでしていただけるという至り尽くせりのアナリーゼワークショップとなりました。まとめリサイタルの前に楽曲の予習として演奏者視点による演奏者の生の声を聴くことができるアナリーゼワークショップは、内容的に大変有意義なものですが、加えてリサイタルのチケットを持っていると無料で参加できるというのもお得感満載なところで、改めて素晴らしい企画だと感じました。また今回、辻氏のお話をたくさん聴けた中で、演奏家として作曲家に物申す!といったシチュエーションにおいて「戯言ですが…。」と遠慮がちにお話されていましたが、これは過去にピアニストの酒井有彩氏もリヒャルト・シュトラウスはなかなか手になじまない…といったお話をされており、私自身もアマチュアながら演奏する時に困難な運指に遭遇すると「これって楽器のこと知らないで書いているよね…。」と感じる場面があり、とても共感できるところがありました。
July 18, 2025

開催日:2025.7.6(日) 9:45開演場所 :上田高校 同窓会館2F第68回松尾祭 上田高校室内楽班 Classic concertに行ってきました。プログラム1.弦楽セレナーデより第1楽章 -ドヴォルザーク2.管弦楽組曲第3番よりアリア -バッハ3.It's a small world4.「ホルベアの時代から」より前奏曲 -グリーグ5.サマーウォーズより「栄の活躍」6.生まれてはじめて7.プリンク・プレンク・プランク -アンダーソン8.セントポール組曲より第4楽章 -ホルストアンコール9.白雪姫より いつか王子様がレポート弦楽セレナーデより第1楽章曲目紹介によれば、カノンの形式が採用されており、曲全体を通してパート同士が会話をしているかのような雰囲気が感じられるとあり、そんな対話の雰囲気を感じつつ、まずはオープニング曲として弦楽合奏らしいやさしいサウンド感に浸らせていただきました。管弦楽組曲第3番よりアリアG線上のアリアで知られるバッハの有名曲の1つですが、3年生引退後の2年生中心のパート割りでの演奏となりました。前列で演奏する2年生を後方から3年生が支える形となり、温かみのある曲調もあいまって、学年間の絆を感じさせるひとときになりました。It's a small world1年生8人よる演奏となりました。演奏に先立って3歳から弦楽器を習っているという班員の方にインタビューがあり、弦楽器の大変なところとして指が痛くなるというお話がありました。そういえば先週の辻彩奈氏のコンサートでも最後の方で「もう少し私の指にがんばってもらって…。」というコメントがあったことを想い出し、弦を抑える指の力は相当に強いのだろうということがわかりました。「ホルベアの時代から」より前奏曲3年生による最後の学年演奏となりましたが、息の合った演奏とまとまり感がとてもステキなハーモニーとなっており、流石の演奏と感じました。またこちらの楽曲は3月の第27回定期演奏会のオープニング曲で演奏されたこともあり、集大成感もありました。サマーウォーズより「栄の活躍」~生まれてはじめて2曲続けての演奏となりましたが、サマーウォーズは細田守監督の奥さんの出身地が上田だったことからインスピレーションを受けて生まれたとの紹介がありました。また映画中に上田高校の校門が出てくることもあり、今日の演奏会場である同窓会館2Fからはその校門が見えることもあって、なんとも贅沢なシチュエーションのもと縁を感じつつ楽しませていただきました。生まれてはじめてはアナ雪の代表曲の1つですが、神田沙也加さんが歌った曲としての印象が強いですが、題名もそうですが曲調的にもこれからの曲というイメージがありました。プリンク・プレンク・プランクここからは3学年全員での演奏となりました。アンダーソンらしい遊び後心にあふれた楽曲で、特徴としてはオールピッチカートで弓を使わないため、独特なサウンド感がありました。また指揮をされた先生が、足元にスライドホイッスル、ヴィヴラスラップなどを置いて演奏に加わったり、曲の最後にかけ声!といった演出もあり、そういえば最近演奏したアンダーソンのワルツィングキャットでも最後にワンワンワンがあったっけな…と想い出し、改めてアンダーソンの曲の魅力を感じた次第です。セントポール組曲より第4楽章曲紹介にもありましたが、こちらの楽曲はホルストの吹奏楽のための第2組曲の中の1曲を弦楽合奏版に編曲したもので、私も1度だけ第2組曲を演奏したことがあり、聴いとたん「これ演奏したことある!」ということで、とても懐かしく演奏を楽しませていただきました。白雪姫より いつか王子様がアンコール曲は、ディズニーミュージックではおなじみの楽曲ですが、やっぱりこの曲は弦楽器のサウンドがしっくりくるなと感じながら映画のエンドロールを見ているかのような雰囲気で楽しませていただきました。まとめ室内楽班の定期演奏会は、開催時期が3~4月ということもあり、ニ・三年生によるステージとなることから、一年生も加えた三学年が一同に会してコンサートを行う最後の機会が、松尾祭での公演ということで、全学年揃い踏みのとても貴重な機会と感じました。また班員は三年生10名、二年生8名、一年生8名とのことですが、顧問の先生もヴィオラで合奏に参加するなど、一緒になって楽しむ様子がとても素晴らしいと感じました。
July 6, 2025

開催日:2025.7.5(土) 13:15開演場所 :南条小学校音楽堂坂城町音楽愛好会・坂城町公民館が主催する音楽団体の音楽会に行ってきました。プログラム第1部1.坂城コーラス[男声・女声・混声合唱] ・永遠の花 ・ヘッドライト・テールライト ・地球星歌2.坂城オカリナ教室[オカリナ演奏] ・肩たたき ・花のメルヘン ・広い河の岸辺 ・少年時代3.村上小学校合唱部[合唱] ・はじめの一歩 ・ひまわりの約束 ・あしたは晴れる ・マイバラード4.坂城ミュージックベルの会[ベル演奏] ・埴生の宿 ・みかんの花咲く丘 ・上を向いて歩こう5.坂城小学校合唱部[合唱] ・翼をください ・はじまりの予感 ・いのちの歌第2部6.さかきハッピーブラス(南条小・村上小・坂城小)[金管合奏] ・バック・トゥー・ザ・フューチャー ・青と夏7.アルストロメリア[コカリナ合奏] ・みかんの花咲く丘 ・荒地のレクイエム ・鳩の絵を書こう ・友よ8.童謡・唱歌を楽しむ会[合唱] ・星に願いを ・風 ・真夜中のギター ・オブラディ・オブラダ 9.坂城中学校吹奏楽部[合奏] ・マーチ「メモリーズ・リフレイン」 ・希望のすべてに10.坂城町吹奏楽団[合奏] ・行進曲「よろこびへ歩きだせ」 ・私のお気に入り ・We are the World11.全員合唱 ・ふるさとレポートコーラスを皮切りに、合唱、ハンドベル、コカリナ、オカリナ、金管バンド、吹奏楽と音楽愛好会に相応しい様々なジャンルの団体が出演し、日頃の活動の成果を発表する舞台としての音楽会と感じました。その中でも坂城町吹奏楽団についてレポートしてみたいと思います。坂城町吹奏楽団結成42年目を迎え、一昨年10月には上田市交流文化芸術センターサントミューゼ小ホールにて結成40周年記念演奏会を開催しました。41年目となる昨年は、5月にこの南条小学校音楽堂において春の定期演奏会2024を開催し、さらに11月には初の依頼演奏となる南相木村総合文化祭での演奏会を開催しました。42年目の今年は4月12日にリニューアルされた坂城町文化センターで南相木村での演目も一部取り入れる形で春の定期演奏会2025を開催し曲目の一区切りとなり、以降は新しい曲でリスタート。この納涼音楽会では秋の10月18日に行われる予定の演奏会の曲から3曲を先取りする形での出場となりました。行進曲「よろこびへ歩きだせ」2012年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲2ですが、人気課題曲「さくらのうた」の裏側の曲で連想される方もいるかもしれません。行進曲ではあるのですが、タイトル通り沸き上がるよろこびを音楽で表現した感があり、そういった意味では応援曲的な色彩もあるのかなと感じました。またこの曲は、クラリネット1番・2番・3番で異なる役割を割り振るといった普通にハモルのとは違うアンサンブルの妙を体験することができ、そういった意味ではよい意味で音楽を学ぶことができ、課題曲らしい課題曲と言えるのかもしれません。私のお気に入りサウンドオブミュージックの1曲として有名ですが、吹奏楽の世界でよく知られているのは宮川彬良氏編曲版のニューサウンズインブラス版で、もちろんそちらの方が聴き映えも良く粋ではあるのですが、いかんせん難易度が高く、練習時間が限られる一般バンドにおいては選択しづらいところがあり、もう少し演奏しやすく、それでいてお洒落な編曲版は?ということで本日演奏されたのは髙橋宏樹氏による編曲版(M8版)で、こちらは3拍子のリズムにのってやや単調なところはあるものの、演奏面においてはとても素直で原曲のイメージを持って色付けしてゆくとなかなかお洒落な感じになるのかなと思いました。特にコーダの締めくくりがうまくできており、しっかりとした終わり感がありました。We are the World1985年にアフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で作られたキャンペーン・ソングで、トレーナーやTシャツなどの関連グッズも販売され、これらによるすべての印税がアフリカの飢餓と貧困層解消のためにチャリティーとして寄付されたという伝説の楽曲で、その後も繰り返し歌われていることでより多くの人々に知られる楽曲になりますが、編曲はあの天国の島を書いた佐藤博昭氏ということもあり、冒頭のフルートの入りから静かに曲が始まり、その後いろいろなパートにテーマが受け継がれ、最後はエピローグのようなサクソフォーンのソロで幕を閉じるというお洒落な作りになっているところがとても秀逸と感じました。ふるさとコロナ禍前の2019年の納涼音楽会までは、出演団体の演奏が終わった後に全員でふるさとを歌っていたのですが、2020年の中止を挟んで2021年からはずっと休止されていましたが、今回6年ぶりに復活ということで、坂城町吹奏楽団の伴奏による全員合唱の復活となり、ここに至って納涼音楽会も完全に元の形に戻った感がありました。まとめ坂城町音楽愛好会に所属する団体の交流演奏会という位置づけになる納涼音楽会ですが、今回久しぶりに坂城中学校吹奏楽部が出場となり、小・中の団体が揃っての音楽を楽しむことができるようになりました。また今回より各団体が演奏後に代表者のインタビューという新たな試みが設けられ、進化する納涼音楽会を感じた次第です。
July 5, 2025

開催日:2025.7.3(木) 19:00開演場所 :川西公民館 大ホールサントミューゼのアーティスト・イン・レジデンス 地域ふれあいコンサートVol.98 辻彩奈ヴァイオリン・コンサートin 川西地域へ行ってきました。プログラム1.エルガー 愛の挨拶 op.122.クライスラー 愛の喜び3.クライスラー 愛の悲しみ4.サン=サーンス ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 op.75 第1楽章 アレグロ・アジタート-アダージョ 第2楽章 アレグレット・モデラート-アレグロ・モルト5.サラサーテ ツィゴイネルワイゼン op.20アンコール6.マスネ タイスの瞑想曲レポート愛の挨拶 op.12多くのアーティストがコンサートのオープニングに選ぶ名曲中の名曲ですが、それだけに演奏する方の個性がより感じ取りやすいということで、このあたり課題曲の聴き比べという感覚に似たものがあるのかなと感じました。そして辻彩奈氏の個性ははしっかりとした太い音色とよく通る澄み渡った高音がとてもステキな印象でした。愛の喜び・愛の悲しみ辻氏よりヴァイオリンの音色がより美しくきこえるように作られたクライスラーの楽曲ですという紹介がありました。またこの2曲は愛の悲しみの方がやや演奏頻度は高い印象がありますが、セットで演奏されることも多いのかもしれません。私自身は愛の喜びの底抜けに明るい表現が好みですが、愛の悲しみの哀愁にあふれた作風もまた心に染み入るところです。ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 op.75辻氏いわく「私の挑戦!」ということで、人前で演奏するのは今日が初めてという宣言があり、聴き手としても気合が入りました。またこの曲をやるなら本日のピアニストであり、小学校5年生の時のマスタークラスの講習会で出会ってから長いつきあいのある碓井俊樹氏と一緒にと決めていたそうで、そんな強い想い入れを感じながらの演奏となりました。2楽章あわせて25分ほどの大曲でしたが、辻氏の気迫は相当なものがあり、特に2楽章後半ではその音量に圧倒され、ソリストとしての確固たる力量を目の当たりにした次第です。なおこの曲は、8月31日のサントミューゼでのリサイタルのプログラムとしても挙げられているので、今から楽しみというところです。ツィゴイネルワイゼン op.20ヴァイオリンと言えば!ということで紹介がありましたが、昨年7月のレジデントアーティストだった南紫音氏もこの曲を地域ふれあいコンサートの2公演で演奏しており、その時の紹介でサラサーテは手が小さかったが、それを逆手にとった超絶技巧がこの曲!ということで、辻氏の手がヴァイオリニストとして大きいか小さいのかはわかりませんが、弱奏部の繊細な表現から始まって超絶技巧がさく裂する後半まで目を片時も目を離せない演奏を大いに楽しませていただきました。タイスの瞑想曲ヴァイオリンリサイタルではかなり演奏頻度の高い有名曲になりますが、アンコールでの演奏と考えると、チャルダッシュと人気を二分しているのかな?という印象があります。そして辻氏のタイスの瞑想曲はやはり格別なものがあり、レジデントアーティストして続くこれからの数公演への期待感が膨らむところでした。まとめ辻彩奈氏は、2022年の郡馬交響楽団上田定期演奏会でサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲のソリストとして登場し、その圧倒的な実力はもちろん、伸びやかで澄んだ音色は天性の才なのかと思わせるところがありましたが、昨年の軽井沢大賀ホール2024春の音楽祭 辻彩奈&阪田知樹デュオ・リサイタルを拝聴する機会を得て、さらにその想いを強くしたところで、今回サントミューゼのレジデントアーティストとして登場するということで、大いに期待して一般向けの最初の公演である地域ふれあいコンサートを聴かせていただきましたが、さらにパワーアップした感と公民館というホールの響きの助けを受けられない状況下にあってもその圧倒的な力量を感じたひとときになりました。
July 3, 2025

開催日:2025.6.22(日) 14:00開演場所 :長野市芸術館 リサイタルホール (293名収容)昨年に続き、クラリネットだけで作るオーケストラである長野クラリネットクワイアーの演奏会に行ってきました。また縁あって、今回も演奏者として参加させて頂くことになりましたので、演奏者視点でのレポートも加わります。プログラム第1部1.March Op.992.The Waltzing Cat3.2羽のかわいいブルフィンチ4.GUISGANDERIE(ギスガンドリー) クラリネット・ソロ 春山俊介5.こうもりのポルカ Op.3626.ワルツ「美しき青きドナウ」第2部7.喜歌劇「ペンザンスの海賊」序曲8.愛の挨拶9.バレエ音楽「白鳥の湖」より 情景 ハンガリーの踊り ナポリの踊り スペインの踊り 終曲アンコール10.口笛吹と犬11.聖者の行進(ドナウ風)編成レポート 本日のクラリネットクワイアーの全編成は下記のようでした。 Eフラ クラリネット 2名 Bフラ クラリネット 23名 アルト クラリネット 7名 バス クラリネット 6名 コントラアルト クラリネット 4名 コントラバス クラリネット 2名また 「東京クラリネット・クワイアー」 「金沢クラリネット・クワイアー 「船橋ブレス・クラッツ」 「クラリネット・フィルハーモニー名古屋」 「浜松クラリネット・クワイアー」 「和歌山クラリネットファミリー」 「松本クラリネット・アンサンブル」 「長野市民吹奏楽団」 「メセナ市民交響楽団」 「ちるくま音楽隊」 「ウィローウインドオーケストラ」 の皆さんが賛助で参加しておられました。演奏レポートMarch Op.99曲目解説によれば、プロコフィエフが1944年に放送局のテーマ音楽として作曲した吹奏楽のための作品とのことで、オープニングにふさわしい疾走感あふれる曲調がとても印象的でした。またもともとが吹奏楽曲ということで、中低音パートにも旋律が回ってくる構造になっており、みんなでごあいさつ代わりに!といった雰囲気もありました。余談ながら、プロコフィエフのマーチといえば、昨年の今時分に南紫音氏のヴァイオリンコンサートで『3つのオレンジへの恋』より「マーチ」を何度か聴いたことがあり、その後のリサイタルでは、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番を拝聴し、プロコフィエフがちょっとしたマイブームになっていたこともあり、そんなこんなで今度は自身がプロコフィエフの曲を演奏できたことが感慨深いものがありました。The Waltzing Cat演奏に先立って稲垣先生のお話ということで、楽しい曲をたくさん作ったアンダーソンについて触れられ、代表曲を数曲挙げられた中で、タイプライターがあり、これはつい先日の軽井沢ファミリーオーケストラで演奏を聴いたこともあって、楽器だけでなくタイプライターの打音まで音楽に取り込んでしまうアンダーソンの視野の広さに感嘆を禁じ得ないところですが、このワルツィング・キャットは、楽器でネコの鳴き声を取り入れた面白い曲で、鳴き声のニャーオをグリッサンドで表現しているところがじつにチャーミングで楽しい感じがありました。また終盤には、イヌが登場。これは人間がワンワンワン!と叫ぶ訳ですが、なかなか面白いアイデアと感じました。2羽のかわいいブルフィンチそもそもブルフィンチって?ということですが、スズメ目アトリ科ウソ属に分類される鳥類の一種で、鷽(ウソ)のことのようです。そんなウソの口笛のような鳴き声を音楽にしたのがこの曲で、2羽の鷽が会話するように、歌を歌うようにといったイメージがあり、2羽の鷽を見立てたソリストお二人が前に出ての演奏となりました。GUISGANDERIE(ギスガンドリー)作曲者のジャンジャンの友人のクラリネット奏者であるHenri Guisgand(アンリ・ギスガン)のために作曲された楽曲ですが、今回の演奏では、ゲストの春山俊介氏がソロを務め、ハイスピードなテンポ感に加えて、超高音も要求されるなかなかの難易度の曲でしたが、春山氏のスペシャルな演奏はじつにお見事で、感動した次第です。こうもりのポルカ Op.362ここからはヨハン・シュトラウス二世の生誕200年の記念演奏ということで、まずはウインナポルカの最高峰と言われる喜歌劇「こうもり」よりこちらの曲の演奏となりました。曲調は、これぞシュトラウスのポルカということで、おなじみ感満載でした。ワルツ「美しき青きドナウ」曲目解説においてウインナ・ワルツの傑作中の傑作と紹介されており、オーストリアの第2の国歌とも言われる名曲中の名曲ですが、私自身にとっては聴く機会は1月2日の中継で聴くウィーンフィルのニューイヤーコンサートや信州国際音楽村のニューイヤーコンサートなど多いのですが、演奏する機会となると2010年の上田ウィーンアカデミー以来というしばらくぶりで、楽譜を見てそういえばこんなテンポ感だったな…とか、第1ワルツ、第2ワルツ~コーダといった曲の流れまで、内側から見るドナウを堪能させていただくことができました。喜歌劇「ペンザンスの海賊」序曲こちらの曲は、イギリスの作曲家アーサー・サリヴァンが劇作家ウィリアム・ギルバートと組んで作ったコミックオペラの序曲ということで、その曲調は、曲紹介によれば行進曲風の第1テーマ、アリア風の第2テーマ、テンポの速い第3テーマを経て、最後は海賊船が大海原を疾走するとあり、そんなオペラのイメージを頭に置くと、だいぶリアリティーを感じる面白い曲と感じるところがありました。愛の挨拶演奏に先立って稲垣先生から、イギリスの音楽界にとってエルガーの果たした役割はとても重要なものだったというお話がありました。エルガーと言えば威風堂々第1番が有名ですが、この愛の挨拶は特に日本の演奏家が好んで奏でている印象があり、過去にヴァイオリンやチェロ、フルートのコンサートの1曲目でご挨拶がわりに!ということが多く、とても耳なじみなところで、今度はそれをクラリネットクワイアーで!ということで、感慨深いものがありました。バレエ音楽「白鳥の湖」よりチェイコフスキーの三大バレエ曲の一角を占めるおなじみの白鳥の湖から第2幕より情景、4羽の白鳥の踊り、第3幕からハンガリーの踊り、ナポリの踊り、スペインの踊り、第4幕から終曲をピックアップした演奏となりました。私自身2021年に新国立劇場バレエ団 白鳥の湖<新制作>の公演を鑑賞した経験から、第1幕/城の中庭→第2幕/月明かりの湖畔→第3幕/舞踏会→第4幕/湖にてと進むストーリーに沿って、当時のダンサーたちの華麗な踊りを脳裏に浮かべつつ、の音楽の魅力を再確認したひとときになりました。特に終曲については、今回演奏する全体の3分の2の尺を占める大曲で、フィナーレの重厚感はクワイアーならではの数の力を十分に生かすことができる場面だったのではないかと感じました。口笛吹と犬アンコール1曲目は、トロンボーン奏者のアーサー・プライヤーが愛犬をモチーフとして作った楽曲で愛らしい耳になじむメロディーが特徴的でクラリネットの高音に特徴的なかわいい感のある音色も生かしての楽しい演奏となりました。聖者の行進アンコール2曲目は、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを意識してアンコールはドナウ!という聴衆の期待に応えて…といった感じで、ドナウの前奏から1メロに入ったと思ったら聖者の行進にすり替わるというユーモア感覚にあふれた曲でした。このあたり長野クラリネットクワイアーは昨年も別の編曲版の聖者の行進を演奏しており、18番的な印象を受けました。まとめ縁あって、今回も一奏者として演奏に加わらせて頂くことができましたが、今回初めて長野市芸術館のリサイタルホールでの演奏会開催ということで、私自身もリサイタルホールの裏側に入ったことが無かったので、舞台裏や楽屋内の構造などいろいろなことを知ることができてとてもよい経験になりました。また今年は、シュトラウス二世の生誕200年ということで、ここまで私自身アンネンポルカやこうもり序曲などを演奏してきましたが、シュトラウス二世の名曲中の名曲である美しき青きドナウを演奏できたこともとてもよい経験になりました。
June 22, 2025

開催日:2025.6.19(水) 18:30開演場所 :坂城町文化センター 大会議室髙橋洋太 コントラバス・コンサート in 坂城町に行ってきました。プログラム1.サン=サーンス:動物の謝肉祭より 象2.シューベルト:アルペジョーネ・ソナタより 第1楽章3.ブルッフ:コル・ニドライ 作品474.J.S.バッハ/グノー:アヴァ・マリア5.マーティン:テンパラメンタルアンコール6.ザビエル・フォーリー:TUESDAY7.フランク・プロト:カルメン・ファンタジー「III.ノクターン~ミカエラのアリア」レポート動物の謝肉祭より 象コンサートのオープニングは、コントラバスが映えるこちらの楽曲でスタートになりましたが、演奏後に髙橋氏よりコントラバスのソロの曲で一番有名なのがこの曲ですとの紹介があり、ある意味コントラバスの18番的な曲なのかもと感じました。余談ながらこの曲は、以前クラリネットクワイアーで演奏したことがあり、その時はこの象のくだりはコントラバスクラリネットが吹いていたのだろうか?などと回想した次第です。アルペジョーネ・ソナタより 第1楽章演奏に先立ってコントラバスについてのお話があり、いくつかの面白い逸話を知ることができました。そしてこのアルペジョーネ・ソナタは、今は無き古楽器のアルペジョーネを作った人物がコントラバスも作った縁で、世界中のコントラバス奏者に演奏されているとのことで、こちらもコントラバスの18番曲という位置づけを感じつつ聴かせていただきました。コル・ニドライ 作品47演奏に先立って、コントラバスの移動についてお話がありましたが、髙橋氏は師匠にレッスンより先に車の免許を取って下さい!という指導を受けられたそうで、改めて大型楽器の移動ってなかなか大変…。以前グランドハープ奏者の方がユーチューブでどうやって楽器を運んでいるか?ということを流していたことがありましたが、聴き手とすればそんな大変な思いをして楽器を運んで奏でていることも考えつつ演奏を聴かせていただかにくては!と感じました。アヴァ・マリア有名なバッハ/グノーのアヴェ・マリアですが、この日のために髙橋氏がコントラバス用に楽譜を仕立てたとのことで、まさにここでしか聞けないレアな演奏をじっくりと楽しまていただきました。聴いていた感じたのは、大きいフレーズで強弱が意識され、弱音の部分ではピアノの伴奏に埋もれるほどの小さい音で奏でられていた感があり、そういえば以前チェロ奏者の宮田大氏が、より小さい音で弾いて行きたいと語っていたのことを想い出し、弦楽器の魅力は弱音にありなのかもしれないなと感じました。テンパラメンタル数年前に発表された新しい楽曲とのことで、今日のこの日のために強い想い入れをもって準備してきた曲とのことで、まさにメインにふさわしい大曲と感じました。またタンゴの要素が入っているとのことで、どこかピアソラ的なノリも感じられて、そこに現代のテイストが加わった感じが加わり、とても洗練された新しい曲というイメージを受けました。TUESDAYアンコール1曲目として演奏されたのは、髙橋氏のアルバム「イストワール」より無伴奏のこちらの楽曲でしたが、聴いていて感じたのは、コントラバスはベース楽器と思われがちだが、高い音も出るので、単独での演奏も色彩感豊かで素晴らしいものがあると感じました。カルメン・ファンタジー「III.ノクターン~ミカエラのアリア」アンコール2曲目もアルバム収録曲でしたが、こちらは全5楽章におよぶ組曲から3楽章の抜粋演奏となりましたが、とても素晴らしく全楽章聴いてみたいという誘惑に駆られた次第です。まとめ今回、初めてコントラバスのコンサート拝聴しましたが、これまでオーケストラや吹奏楽でコントラバスを見かけることはあっても、なかなか単独での演奏は聴くことができず、そういった意味ではとても貴重な時間となりました。
June 18, 2025

開催日:2025.6.15(日) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)上田市民吹奏楽団の定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前1.サクソフォーンアンサンブル 2.木管アンサンブル前半1.「ラ・ペリ」のファンファーレ2.オリエント急行3.星屑パレット4.Rapsody~Eclipse(2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲4)5.ハンガリー民俗舞曲 op.18後半6.Awayday7.アーデンの森のロザリンド8.オセロ~5つの場面によるコンサートバンドのための交響的描写アンコール9.マーチ「メモリーズ・リフレイン」(2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲3)10.夕焼け小焼けレポート開演前アンサンブル大ホールのエントランスにて2チームがウエルカム演奏を行いました。サクソフォーンアンサンブルとホルンが加入した木管アンサンブルが、同じ場所で入れ替え制での演奏となりました。「ラ・ペリ」のファンファーレ曲目解説によれば、バレエ音楽「ラ・ペリ」のオープニング用に作曲されたファンファーレとのことで、ファンファーレと言えば金管の独壇場!ということで、編成的にも金管楽器のみでの演奏となりました。改めて金管だけでの演奏を聴くと、吹奏楽とは違った響きがあり、それこそが金管アンサンブルの醍醐味なのかもと感じました。オリエント急行スパークの代表的楽曲の1つですが、近藤久敦氏が2009年に上田市民吹奏楽団の音楽監督に就任した1年目に演奏した想い出の曲との紹介がありました。この曲は、汽笛の効果音が入ったりと、遊び心が満載で聴いていて非常に楽しく、さらに私自身も過去に2回ほどこの曲を取り組んだことがあり、当時の楽譜を脳裏に浮かべつつ、親しみを持って聴かせていただきました。星屑パレット曲目紹介によれば、芳賀傑氏が作曲した吹奏楽曲「水面に映るグラデーションの空」から、終結部のコラールを独立させた小品とのことで、まさに星屑が散りばめられるような景色が見えてきました。そして芳賀氏といえば…ちょうどこれから「星の生まれる場所で」を演奏する機会もいただいたので、生まれた星が散りばめられる…といった連想もしつつ楽しませていただきました。Rapsody~Eclipse今年度の課題曲の委嘱作品ですが、大島ミチル氏といえば大河のテーマ曲!というイメージがあることから、そんな壮大なスケール感を感じながら聴かせていただきました。構成とすれば前曲の星屑パレットで散りばめられた星屑をたっぷりあびて力を蓄え、今度は颯爽と宇宙へと羽ばたいて行くといったシチュエーションを感じました。ハンガリー民俗舞曲 op.18演奏にあたって、ハンガリーは親日的。名前が日本と同じように「姓名」という順番になっているなど興味深い情報をいただきました。私の中でハンガリーといえば、ピアニストの金子三勇士氏が真っ先に浮かんでくるところですが、一般的にはブラームスのハンガリー舞曲というイメージなのかもしれません。そんな中で、このハンガリー民俗舞曲は、音楽監督の近藤氏自らが編曲したというまさに自作自演というアドバンテージも加わっての熱演になりました。Awayday曲目紹介によれば、タイトルの「アウェイデイ」は、イギリス英語で「遠足」や「小旅行」を意味するとのことで、ブロードウェイミュージカルからインスピレーションを得て作曲したとのことで、じつに華やかで疾走感がある曲という第一印象を持ちました。またどこか映画音楽の香りもあり、そういった意味では、ジョン・ウィリアムズの色も持ち合わせた曲なのかなというところです。演奏後に「ここ最近やった中では最も高難易度でした。」とのお話もあり、楽譜を見た訳ではないので憶測の範疇ですが、躍動感を出すために連符を多用したり、変拍子を組み入れたりしているのかな?という感じです。アーデンの森のロザリンド2004年に作られた楽曲で、アルフレッド・リードは2005年に亡くなっているので、まさに最晩年の1曲ですが、紹介では上田市吹の18番でもあるとのことで、そういえばこれまでの演奏会で何度か耳にした記憶があるなところです。また私も2016年に演奏したことがあり、そういえばこの曲が好きなメンバーが多かったこともあり、曲としての魅力の高さを改めて感じました。オセロ~5つの場面によるコンサートバンドのための交響的描写今回の定期演奏会のメインとなるオセロですが、私自身にとっては学生時代で最も印象に残った(練習した?)記憶のある楽曲で、久しぶりに全楽章を聴いて、1楽章の緊迫感。2楽章の宮廷の華やかな様子。3楽章はレクイエム。4楽章は勝利の行進。5楽章は再現部。みたいなイメージを抱きました。5つの場面となっているので5楽章までの演奏は必須なのかもしれませんが、組曲としての盛り上がりを考えると、もしかすると4楽章でエンディングの方が自然なのかも…いやいや5楽章はエピローグだからやはり必要とかいろいろなことを考えながら、懐かしく聴かせていただきました。マーチ「メモリーズ・リフレイン」今年度の一番人気の課題曲的なイメージができつつありますが、アンコールの1曲目でこの底抜けに明るいキラキラしたマーチというのが、オセロの5楽章でフェードアウト的に終わってどこかもやもやした空気感を吹き飛ばしてくれた感がありました。夕焼け小焼け上田市吹の定期演奏会のフィナーレは鉄板とも言えるこの曲ですが、記念すべき第1回定期演奏会のプログラムの1つで演奏され、2回以降はずっとアンコールで演奏されてきた歴史ある曲ということで、旧上田市民会館の頃から舞台が夕焼けのようになる演出も変わらないところがいいなと改めて感じました。まとめ昨年も感じたことですが、市民バンドは練習時間の制約もあって年1回の演奏会のところが多いのですが、そんな中にあって上田市民吹奏楽団は春の定期演奏会と冬のポップスコンサートと2公演を行っており、地域の皆さんに音楽文化向上の機会をより多く提供していると言えます。だからと言ってスクールバンドのように毎日のように練習している訳ではなく、週2回、各2時間という、市民バンドとしては多い方かもしれないけれど限られた時間の中で練習をされているとのことなので、きっと効率の良く時間を使っているのだろうと感じました。
June 15, 2025

開催日:2025.6.14(土) 10:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)&野外ステージ信州国際音楽村 開村37周年記念 信州ルネッサンス2024野外フェスティバルに行ってきました。プログラム野外ステージ会場1.式典オープニング・依田保育園2.信州国際音楽村開村38周年記念式典3.丸子中央小学校金管バンドクラブ4.丸子北小学校金管部5.丸子中学校吹奏楽部6.丸子北中学校吹奏楽部7.ナネア フラ8.真田つわもの隊9.レア フラ マーラマ10.上田ベリーダンス レイミーズ11.ポーマイカイ12.dance studio PEEPS(ピープス)13.Studio POP(スタジオポップ)14.和太鼓サークル「和(NAGI)」15.長野大学吹奏楽部16.上田市消防団音楽隊17.スペシャルコンサート#ブラスシンデレラ ・センチュリア ・君といつまでも ・ジャパニーズ・グラフィティー12 銀河鉄道999(TV版)~宇宙戦艦ヤマト~銀河鉄道999(劇場版) ・宝島ホールこだま会場1.ウクレレアンサンブル ホアロハ2.長野二胡楽友会4.フルートアンサンブルFilare/UWAフルートアンサンブル5.らららクらリネット/UWAクラリネットアンサンブル6.マンドリーノ 青いくるみ7.UWAトロンボーンアンサンブル8.音楽村 ギターアンサンブル9.コスモスターズ ジャズオーケストラレポートあいにくの雨天ではありましたが、たくさんの出演・出店があり、キッチンカーや各種販売テントが敷地いっぱいに展開されるという賑わいを感じさせる信州ルネッサンスとなりました。パフォーマンスステージは、野外ステージ会場とホールこだま会場の2会場で同時に進行するのでどちらかを選んで鑑賞する形となります。おおよそ、大編成のチームはパノラマ会場、小編成のチームはこだま会場という感じですが、今回はクラリネット関連の演奏と#ブラスシンデレラスペシャルコンサートでの演奏と出演団体のいくつかの発表を鑑賞いたしました。UWAクラリネットアンサンブル例年9月に行われる上田-ウィーンアカデミーのクラリネットパートによるアンサンブルですが、アカデミーの指導役である廣田喜美先生のもと、教室の発表会や地元ワイナリーイベントでの演奏などで発表の機会を広げてきたこともあり、今年はJ.シュトラウス2世の生誕200周年という話題の年であるということもあり、アンネンポルカ、そしてモーツァルトの数少ない短調の曲である交響曲第25番の2曲の披露となりました。また大編成アンサンブルに先立って、廣田先生以下4名の皆さんがらららクらリネットのユニット名にて、ピアソラのタンゴの歴史より Bordel 1900 Night club 1960とヴェルディの仮面舞踏会の2曲が披露されました。長野大学吹奏楽部昨年度1年生がたくさん入り、バンドとして単独で吹奏楽の曲をできるようになり、さらに今年もメンバーが増え、来年3月にはおよそ20年ぶりにホールでの単独公演となるサントミューゼ公演を予定しているという日の出の勢いの長野大学吹奏楽部ですが、昨年7月7日にイオンスタイルで開催されたたなばたコンサートで聴いた長大吹部の18番的な楽曲や終盤に強烈にアッチェルする遊び心満載の学園天国など大いに楽しませていただきました。上田市消防団音楽隊ミセスグリーンアップルなどのJ-POPのヒット曲の演奏など、馴染みのある楽曲でまとめられており、梅雨時の注意事項の呼びかけや団員募集のノボリなども音楽隊らしい演出と感じました。特筆すべきは22名という人数で感覚的には40名くらいの音圧を感じる重厚なサウンド感で、話によれば野外での演奏が多いとのことでそれに適応したパワーを身に着けたスペシャリスト集団なのかもというところです。スペシャルコンサートサクソフォーン奏者でスーパーコモロウインドオーケストラの指揮者でおなじみの小山弦太郎氏による指揮のもと、ゲストにズーラシアンブラスからアムールヒョウさんを迎えて4曲の演奏となりました。↓センチュリアスウェアリンジェンの名作の1つですが、吹奏楽をやってきた多くの人たちが、わりと早い段階でふれることになる楽曲という印象があります。音域・リズムでは高度なテクニックを必要とすることがない分、ハーモニーや表現といった音楽で最も大切な部分により深く踏み込んでゆける優れた教材的なところがあり、実際のところブラスシンデレラで最も練習時間を取ったのはこの曲だったようで、指揮の小山氏もこの曲で基本となるバンドとしてのサウンド作りを試みているのかなという印象があり、受ける参加者にとっても今一度原点に戻って真摯に音楽に取り組むという有意義なひとときになった感がありました。君といつまでもアムールヒョウさんをゲストとして迎えるにあたり、山口尚人氏によってリアレンジされた楽曲ですが、まずは原曲の雰囲気を知るということで、加山雄三氏の原曲を聴いてそのノリを掴んできてください!ということで、私自身も自宅にあった古いCDを引っ張り出し、加山雄三氏の歌唱や伴奏はどうなっているかなど、ひととおり確認してみましたが、小山氏の指導では流暢な加山氏の歌唱に対して伴奏はけっこうタイトに行く方が良いとのことで、そのあたりを心掛けての演奏となりました。ジャパニーズ・グラフィティー12おそらく歴代ジャパニーズ・グラフィティーシリーズで最も演奏されている曲である印象がありますが、銀河鉄道999(TV版)と宇宙戦艦ヤマトはささきいさおの歌唱による原曲。銀河鉄道999(劇場版)は、ゴダイゴの原曲と、うまく組み合わせた感があり、宇宙感満載な印象がありました。そしてこちらの曲は各パートにソロやソリが散りばめられており、そこをスタンドプレーで演出するとより盛り上がる感があり、よく多く演奏されている理由がなんとなくわかった感がありました。宝島ゲストプレイヤーのアムールヒョウさんが加わり、全員での演奏となりました。おなじみのアルトサクソフォーンのソロ1は、出演者のアルトサクソフォーンパートで。ソロ2は、小山氏のソロでの演奏となり、Hからの金管のスタンドや要所要所での手拍子など締めくくりの1曲として大いに盛り上がった感がありました。まとめあいにくの雨模様ではありましたが、午前中から夜まで目一杯に発表予定が入っており、人でも盛況でまさに信州ルネッサンスという名に相応しい充実したイベントという感がありました。また出店も多数出ていて大変賑やかでした。そして今年もSEKIDO錆作所/umatacoのタコライス弁当をいただき、さらにパティスリーRuRuの信州産いちごを使ったいちごクレープ、コーヒーゼリーミルクをそれぞれいただきました。
June 14, 2025

開催日:2025.6.7(土) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容)上田染谷丘高校吹奏楽班 第36回定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前ロビーコンサートA.金管八重奏 ラファーガB.サックス五重奏 Second Battle第1部1.エールマーチ2.メモリーズ・リフレイン3.オリエンタル・ラプソディ4.シンフォニア・ノビリッシマ第2部 Voyage Misical5.オーメンズ・オブ・ラブ6.スリラー7.サウス・ランパート・ストリート・パレード8.ディズニー・スペクタキュラー9.ファンタズミック10.銀河鉄道999第3部 マーチング11.WAKE ME UP12.楽器紹介のための聖者の行進13.HOLIDAY14.乱世の神威 幸村アンコール15.宝島レポートエールマーチオープニングは、当初2020年のコンクール課題曲として世に出た作品ですが、コロナ禍のため2020年のコンクールは中止となり、2021年の課題曲としてスライドした経緯があり、2021年においてもいつ終わるとも知れないコロナ禍の中で、いろいろな工夫をしながら音楽を続けることに対するエールを送る曲の1つとして意識されていた印象があり、コロナ禍から脱却した現在においても、この曲を聴くと当時の世相が蘇り、今普通に音楽ができている環境に感謝したいという気持ちになりました。メモリーズ・リフレインこれまでのところ、生演奏で聴いた2025年の課題曲としては最も回数が多い3回目の拝聴となりましたが、それだけこの曲を選び演奏する団体が多いということで、改めて楽曲に込められた願いである「自身の担当楽器の魅力や必要性を感じられるように演奏して欲しい。」を感じたひとときになりました。オリエンタル・ラプソディ今年の夏のコンクールの自由曲とのことでしたが、曲紹介によればタイトルが日本語訳で「東洋の狂詩曲」ということで、東洋の民族音楽のエッセンスを取り入れた曲とのことで、サクソフォーンのソロから始まり、少しづついろいろなパートが加わっていく様が日の出を連想させ、これは世界で最も早く日が明ける東洋の地理感を表しているのかなと感じました。その後は、民族音楽のエッセンスということで、よい意味でのオリエンタルチックな雰囲気がただよう心地よい音楽を感じることができました。シンフォニア・ノビリッシマ今年のマーチングパレードコンテストで演奏する曲とのことで、まずは座奏にて曲を仕上げるという意味合いもあってのプログラム入りなのかなと感じました。この曲は、冒頭の躍動感あふれるメロディーが素晴らしいのですが、曲を通して格調高さを感じるところでした。オーメンズ・オブ・ラブ第2部は、Voyage Misicalというテーマのもとメーテルと染郎の銀河鉄道での旅物語。演奏曲は、停車駅という形で紹介され、スクリーン中でのメーテルと染郎のやり取りは往年のテレビ版銀河鉄道999を想わせるものがありました。そして第1曲目のオーメンズ・オブ・ラブは恋の予感ならぬ旅の予感といったイメージで、これから始まる旅への期待感を感じる演奏となりました。スリラー染吹の定期演奏会の大きな特徴として舞踊班とのコラボがありますが、こちらの曲はそんな舞踊班とのコラボの曲で、舞踊班のキレキレのダンスと染吹の粋な演奏の融合が素晴らしく、拍手喝采となりました。サウス・ランパート・ストリート・パレード昨年に続いての演奏となりましたが、1年経つとメンバーの3分1が入れ代わるスクールバンドにとっては、昨年は昨年。今年は今年のサウンドということで、新鮮な気持ちで演奏されているのだろうなという感じがしました。そして1年生による伝統のダンスも飛び出し、大いに楽しませていただきました。ディズニー・スペクタキュラー初めて聴く曲だったので調べてみたところ、アラビアン・ナイト、ひとりぼっちの晩餐会、美女と野獣、フレンド・ライク・ミー、パート・オブ・ユア・ワールド、アンダー・ザ・シー、ホール・ニュー・ワールドがメドレーになった楽曲で、1曲1曲がわりと短めのハイライト収録という構成のようでした。演出として、ディズニーキャラクターが登場し、そこも楽しませていただきました。ファンタズミック曲紹介によれば、米国カリフォルニアのディズニーランドオリジナル「FABTASMIC!」この感動を日本のゲストにも届けたいと思い開発されたのが東京ディズニーシーの「ファンタズミック」とのことで、これまでファンタズミックはディズニーシーオリジナルだと思っていたので、思わぬところでよい勉強になりました。銀河鉄道999曲紹介によれば、銀河鉄道999は、いろいろなアレンジがありますが、今回演奏されたのは「マードックからの最後の手紙」で有名な樽屋雅徳氏アレンジの999とのことで、イメージとすれば銀河の星々の間を走る999といった趣で、グロッケンやフルートといったキラキラ系の楽器を上手に使って星々のキラキラ感をとてもうまく出しているなと感じました。WAKE ME UPここからはマーチングステージということで、オープニングは「暗闇を手探りで進んでゆく、心臓の鼓動に導かれながら」という歌詞に込められたメッセージを感じながら、熱い演奏を楽しませていただきました。楽器紹介のための聖者の行進全パートが主役とのことで、楽曲の特徴である楽器紹介を意識したソリをうまく利用してコンテを作っている感じがありました。また1年生のマーチングデビュー曲であり、2年生のコンテ作成デビュー曲でもあるとの紹介もあり、曲の中で主役となるパートが最前列に来るというわかりやすいコンテがいいなと感じました。HOLIDAY曲紹介によれば最初から盛り上がっている曲とのことで、聴いてみて確かに最初からテンション相当高い!という感じがありました。乱世の神威 幸村昨年のパレードコンテストで演奏した曲とのことで、今日が最後の演奏ということでした。そして武士をイメージさせる格好良いユニフォームも映えており、曲とすれば昨年の座奏演奏から1年以上練習してきている熟成感のあるところで、大会の日よりさらに成長したというマーチングのクオリティの高い演奏に引き込まれたひとときになりました。宝島アンコールは定番のこの曲ですが、舞踊班のダンスも加わって会場全体で盛り上がった感がありました。また舞踊班の振付はまさに宝島で宝探しをしているようなイメージで作られており、いつもは宝島という題名と曲が乖離した形で演奏したり聴いているイメージがあるのですが、今日はそれがうまく融合したような感覚がありました。まとめおおよそ2時間半の公演でしたが、開演前のロビーコンサート。1部の座奏。2部の銀河鉄道の旅。3部のマーチングという曲だけでも17曲という盛ったプログラムなのに、2部では映画さながらの映像とダンスやキャラクターによる演出。そして目玉となる舞踊班の踊り。3部では動きに魅せられるマーチングと、見どころ聴きどころ満載と感じました。
June 7, 2025

開催日:2025.6.7(土) 11:00開演場所 :シャトー・メルシャン椀子ワイナリー椀子マルシェ2025春で行われた上田ウィーンアカデミークラリネットパートによるアンサンブル演奏へ行ってきました。プログラム上田ウィーンアカデミークラリネットパートによる演奏1.アンネンポルカ/シュトラウス二世2.「こうもり」序曲/シュトラウス二世3.セビリアの理髪師序曲/ロッシーニ4.サウンド・オブ・ミュージック・メドレー/ロジャースレポートアンネンポルカ今年は、シュトラウス2世の生誕200周年となり、話題性もある中での演奏となりました。アンネンポルカは、シュトラウス2世が愛する母のアンナに密かに捧げた曲で知られていますが、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでもおなじみで、シュトラウスらしい装飾音符とこれでもかという濃厚なリピートが印象的と感じました。「こうもり」序曲これまで、上田ウィーンアカデミークラリネットパートとして何度か取り上げられ、いわゆるレパートリー的な1曲ですが、どこか新年の風物詩的なイメージがあり、これは信州国際音楽村のニューイヤーコンサートのオープニングの定番曲として取り上げられているせいなのかもしれませんが、何かが始まる…そんな力を感じる曲想が、新年=新たな年の始まりと絡むのかなというところです。セビリアの理髪師序曲ロッシーニ風という料理のカテゴリーがあることから、曲紹介でもフォアグラの載ったステーキの話題が出て、どこまでも食いしん坊のロッシーニ!的な連想をしてしまった次第ですが、このセビリアの理髪師の冒頭はどこかモーツァルト色を感じる部分があったり、導入部はゆっくりと進み、途中からスピードアップする「遅-早」のわかりやすい構成。旋律だけでなく伴奏にまでどころ遊び心を感じるリズムなど、これがロッシーニ風の音楽の醍醐味なのかもと感じました。サウンドオブミュージックメドレーこちらのメドレーは、サウンドオブミュージックを構成する楽曲から私のお気に入り、ドレミの歌、エーデルワイス、すべての山に登ろうなどをメドレーにした楽曲で昨秋のマルシェに続いての演奏でしたが、定番曲として改めて椀子ワイナリーの開放的な景観によく似合う楽曲と感じました。まとめ椀子マルシェは春と秋に開催されていますが、春のマルシェを来訪するのは2年ぶりということで、夏至が近いこの時期特有の強烈な日差しのもと、年々にぎやかになっているなと感じました。また今回は、牛ひき肉のハンバーガーをいだきましたが、お値段1,500円という奮発感の中で、あらびき和牛にたっぷり挟み込まれたピクルス。サンドはコリコリに焼かれたパンとなかなかに食べ応えのある味わいでした。また新聞などで話題になっている上田市民限定の格安ワインも販売されており、世界に認められる椀子ワイナリーのワインが1本2,200円からというお得感もありました。
June 7, 2025

開催日:2025.5.31(土) 13:00開演場所 :長野県松本文化会館大ホール(2,000名収容)昨年に続き、松本蟻ヶ崎高校吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。プログラム第1部1.プロローグワン2.2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲3番 マーチ「メモリーズ・リフレイン」3.交響曲第2番「キリストの受難」第2部【ブラックライト劇】「ピーターパン」木管五重奏生まれてはじめて【演出ステージ】It's 蟻 Small world第3部4.オーメンズ・オブ・ラブシークレットステージ5.エアーズ6.I wonder7.ディープ・パープル・メドレーコラボステージ8.マツケンサンバ29.宝島10.合唱 プレゼント11.レ・ミゼラブルアンコール12.I should be so luckyレポートプロローグワンチューニングかな?と思っていたら、自然な形で曲が始まり、遅れて指揮者が登場して一礼といった形のなかなかに洒落た演出がある曲ですが、2021年に世に出た曲ということで、比較的新しいところではありますが、これまでいくつかの演奏会で耳にしたり、私自身もこの曲でコンサートオープニングを迎えたことがあったりして、親近感を感じてオープニングとなりました。マーチ「メモリーズ・リフレイン」作曲者のコメントで「自身の担当楽器の魅力や必要性を感じられるように演奏して欲しい。」という曲紹介がありましたが、魅力という部分については感性や価値観といったものが人ぞれぞれなので、何に魅力を見出すかということになろうかと思いますが、必要性となるとこれは自分の担当楽器がバンドの中でどの役割を担っているのか?ということを意識することなのかな?と感じました。そういった意味ではじつに興味深い着目点のある曲と感じました。交響曲第2番「キリストの受難」3楽章構成でイエス・キリストの壮大な生涯を曲に落とし込んだような作りになっているとの曲紹介から、楽章ごとに設定されたテーマである第一楽章 降誕、幼児虐殺、洗礼 第二楽章 三つの誘惑 第三楽章 寺院への到着、最後の晩餐、逮捕、判決、磔刑、希望の文言をキーワードを想像しながら曲を聴かせていただきました。そんな中で、今世界をまとめている約2000年前に始まった「西暦」というものについて想いを馳せ、今の人類の文明の歩みにも想像が膨らむこととなりました。【ブラックライト劇】「ピーターパン」ブロートウェイミュージカルのピーターパンを一昨年、昨年と鑑賞する機会に恵まれ、ちょっとしたマイブームになっていることもあり、そのピーターパンをブラックライトステージでどのように表現するのか大いに興味がありましたが、時間の制限がある中で原作のストーリーを踏襲しつつ、ブラックライトの視覚効果も生かして、うまくまとめられており、よい劇を見せていただいたと感じました。木管五重奏 生まれてはじめてブラックライト劇から演出ステージへの転換時も音楽を絶やさないということで、木管五重奏にあるアナと雪の女王の楽曲が演奏されました。木管五重奏はすべての楽器が異なる編成ということで、色彩感がじつにカラフルに感じられました。【演出ステージ】It's 蟻 Small worldイッツァのァにリを加えて校名の「蟻」にかけたユーモア感覚はとてもナイスアイデアで、キャストとしてハリーポッター、リトル・マーメイド、不思議の国のアリス、ガーズ、トトロ、アラジンのキャラクターが登場。ストーリーは、It's 蟻 Small worldの演奏会を目前に控えたある日…、チェシャ猫のイタズラで楽器が世界中にばらまかれてしまい、それを回収する旅に出るというもの。旅先で登場するキャストとのやり取りがとても面白く、大いに楽しませていただきました。また演出を盛り上げる音楽が全て生演奏というのも吹奏楽部の演出ステージならではの醍醐味で、ハリーポッター登場時には、私自身も1月に演奏したばかりの交響組曲「ハリー・ポッター(賢者の石)」の一部分が演奏され、あの部分を演奏しているのだな!懐かしい…と思わず聴き入ってしまった次第です。オーメンズ・オブ・ラブ3部スタートは恋の予感を意味するおなじみの楽曲ですが、同じ真島俊夫氏による編曲の宝島の兄弟姉妹といったカテゴリーの曲で、チャイムがクローズアップされるという曲という印象があります。キラキラとしたサウンドが特徴的との紹介もあって、そんなイメージを持って楽しませていただきました。エアーズ~I wonder~ディープ・パープル・メドレーシークレットステージとして演奏されたこちらの3曲は、パンフレットに曲名が記載されず、曲紹介のみがあって聴き手の興味をそそる形になっていましたが、わりと曲に迫る情報がある紹介のため、曲を知っている人であれば「あの曲だな!」ということがわかる内容で、ほどよいシークレット感がいいなと感じました。マツケンサンバ2ここからはコラボステージということで、意味するところは演奏者と聴き手のコラボであるということで、まずはコラボしやすいノリノリのサンバ曲の演奏となりました。具体的には、聴き手は積極的に手拍子で演奏に参加という形になりました。また、お約束の金色の衣装で登場した男子部員のパフォーマンスも素晴らしかったです。宝島コラボがさらに拡大!ということで、楽器を持ってきた中学生が加わっての演奏となりました。このあたり、中高一貫校でなくても、中高の縦の交流を積極的にしている様子を感じ取れた次第です。また宝島ってやっぱりみなさんほとんど暗譜されているようで、いちおう譜面台は立ててありましたが、見ている風はなく、みなさんが真正面を向いて演奏している様がとてもカッコイイと感じました。合唱 プレゼント全員での合唱となりました。顧問の先生が客席中ほどで指揮を振り、いわば客席の半ばを取り込む形になったので、より一体感が出た素晴らしい演奏となりました。曲の中盤で部長挨拶が入り、毎年世代交代があるスクールバンドならではの葛藤や悩みを乗り越えて、バトンを次の世代へとつなげているのだなと感じました。このあたり、銀河鉄道999でよく話題になる「永遠の命」というものが、機械の体になって永遠に生きることではなく、親から子へ、子から孫へと命をつないでゆくことが永遠の命の定義なのだということで、吹奏楽部の活動もこれと同じことが言えるのかなと感じたひとときになりました。レ・ミゼラブル締めは、おなじみの森田一浩氏による編曲版のレ・ミゼラブルの演奏となりました。こちらは、後半のピッコロソロを舞台裏で演奏して、あたかも遠くから聞こえてくる感を表現したこだわりを感じました。この曲は、これまで数えきれない程聴き、私自身も何回か演奏してきているので、そんな特殊効果も興味深く、より深い視点で演奏を楽しむことができました。I should be so luckyアンコールは、パートごとに色を揃えたポンチョを着るという見事なコーディネートをしての演奏で、華を感じるフィナーレとなりました。この曲は昨年もアンコールで演奏されていたので、蟻吹の定番アンコールというところです。まとめちょうどうまく都合がつき、2年連続で定期演奏会を聴くことができましたが、今年も一年生がたくさん入部されたようで、全体で51名のメンバーで、演奏だけでなくブラックライト劇、演出ステージ、シークレットステージ、コラボステージとじつに多くの企画が遂行され、聴き手を飽きさせない、構成もあいまってじつによく考えられていて、大変素晴らしいと感じました。
May 31, 2025

開催日:2025.5.24(土) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)田中美恵子ヴァイオリン・ヴィオラ発表会へ行ってきました。プログラムオープニング演奏0.ヴィオラ三重奏による『日曜の夕方』組曲より 第一楽章 17時30分 第ニ楽章 18時00分 第三楽章 18時30分 第四楽章 19時00分直前発表会演奏1.きらきら星変奏曲より/モーツァルト2.ガボット/ゴセック3.無窮動/ホーム4.きらきら星変奏曲より/モーツァルト5.海の見える街/久石譲6.交響曲第九番『新世界から』第ニ楽章より家路/ドヴォルザーク 主人は冷たい土の中/フォスター7.エトピリカ/葉加瀬太郎8.情熱大陸/葉加瀬太郎9.ロマンス ヘ長調/ベートーヴェン10.協奏曲ホ長調 第一楽章/バッハ11.千本桜/黒うさP12.協奏曲イ短調 第一楽章/ヴィヴァルディ13.メヌエット ト長調/ベートーヴェン アヴェ・マリア/シューベルト14.二つのヴァイオリンのための協奏曲より第一楽章/バッハ15.亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー モルダウ/スメタナ16.タイスの瞑想曲/マスネ17.アルペジオーネ・ソナタより第一楽章/シューベルト18.ヴィオラソナタ第ニ楽章/メンデルスゾーン19.ヴィオラとピアノのためのソナタより/グリンカ20.ヴィオラ協奏曲より 第一楽章/クリスチャン・バッハ21.アイネ・クライネ・ナハト・ムジークより 第一楽章・第三楽章/モーツァルト22.四季より『夏』第三楽章/ヴィヴァルディ23.シャコンヌ/ヴィターリ24.ヴィオラ・ソナタより/イオティ25.無伴奏チェロ組曲より 第三番『プレリュード』/バッハ26.死の舞踏/サン=サーンス27.無伴奏ヴァイオリンソナタOp2より『プレリュード』/イザイ卒業生演奏28.G線上のアリア/バッハ講師演奏29.愛の小径/プーランク全員合奏30.カノン/パッフェルベルレポート前の週の軽井沢ファミリーオーケストラでも講師を務められ、東信地域で幅広い活躍をされている田中美恵子氏の音楽教室の発表会ということで、音楽教室で学ぶ生徒さんはもちろん、卒業生、賛助出演の皆さんも加わっての大人数で開演前の時間から17時すぎまで4時間にわたる31の演目が連なった充実の発表会という印象がありました。私自身、先週弦楽器に実際に触れてみて、それを奏でる難しさを体感したこともあり、皆さんが長い年月をかけて腕を磨き、その集大成としての発表会で曲を演奏していることにリスペクトせずにはいられないところで、演奏後に田中先生より「名演も生まれました。」との言葉通り、素晴らしい演奏を楽しませていただいた次第です。まとめ音楽教室の発表会は、ある意味内輪での発表会的な感じはありますが、コロナ禍を脱却した現在においては一般に公開もされており、金の卵的な演奏も拝聴できることもあって、貴重な音楽鑑賞の機会の1つなのかなと思うところです。また楽器演奏は、長い時間をかけて上達してゆくものであることから、その中でこのような節目となる発表会を積み重ねてゆくこともまた大切なことなのかなと感じました。
May 24, 2025

開催日:2025.5.18(日)14:00開演場所 :軽井沢大賀ホール(784名収容)軽井沢ファミリーオーケストラ 第10回定期演奏会に行ってきました。プログラム開演前ホルンアンサンブル第1部1.シュトラウス二世/春の声2.アンダーソン/タイプライター=指揮者体験=3.ブラームス ハンガリー舞曲第5番=ステージ体験=4.高橋宏樹編曲 どんぐりころころ~オケにはまってさあ大変!~第2部5.ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ6.ビゼー/オペラ『カルメン』第1組曲、第2組曲より 1.闘牛士 2.前奏曲 3.アラゴネーズ 4.間奏曲 5.セギディーリャ 6.アルカラの龍騎兵 7.ハバネラ 8.闘牛士の歌 9.衛兵の交代 10.ボヘミアンの踊りアンコール6.静かな曲7.ラデッキー行進曲レポート開演前13:40頃よりプレコンサートとして、ホルンアンサンブルの演奏がありました。曲の出だしが与作に似ているな…と思ったらまさに与作で、ヴィヴラスラップやクラベスも入って雰囲気たっぷりの演奏となりました。春の声シュトラウスの十大ワルツとして挙げられる「朝の新聞」「美しく青きドナウ」「芸術家の生活」「ウィーンの森の物語」「酒、女、歌」「千夜一夜物語」「ウィーン気質」「南国のバラ」「春の声」「皇帝円舞曲」からの1曲となりましたが、春の声は、この季節に最も似合うワルツと感じました。タイプライターワープロが普及してからはとんと使われなくなったタイプライターですが、その独特な打音を曲で利用しようというアンダーソンの遊び心が楽しい楽曲と感じました。パチパチ、シュッ、チン!という打楽器パートとのアンサンブル感も面白く見て聴いて楽しませていただきました。ハンガリー舞曲第5番3人の子供たちによる指揮者体験で都合3回の演奏となりました。それぞれテンポ感も異なるだけでなく、雰囲気も変化しているようで、指揮者が演奏に与える役割の大きさを改めて感じたひとときになりました。どんぐりころころ~オケにはまってさあ大変!~ステージ体験ということで、抽選で選ばれた子供たち10人が、それぞれ奏者の間に入っての体験がありました。このあたり、聴き手としての視点と演奏者の視点は真逆であり、さらに奏者の動きや息遣いを間近で感じられることから、これは子供たちにとっては大変よい体験になるのではと感じました。楽曲は初めてきくものでしたが、調べてみたところズーラシアンブラスの曲で、どんぐりころころを挟みながら運命、展覧会の絵、ハンガリー舞曲第五番、ヴィヴァルディの春、トリッチ・トラッチ・ポルカ、新世界、カノン、大序曲1812年、威風堂々、カルメン前奏曲のおいしいところが次々と登場するというクラシック好きにはたまらない内容でした。亡き王女のためのパヴァーヌ第2部の始まりは、静けさを感じるおなじみの楽曲となりました。曲目解説にもありましたが、この曲は亡くなった王女の葬送のレクイエムではなく、宮廷で王女が踊ったようなパヴァーヌという意味を持つもので、その流暢な雰囲気を存分に楽しませていただきました。オペラ『カルメン』第1組曲、第2組曲より今回の演奏会のメインプログラムとして、全10曲のカルメンをじっくりと聴かせていただきました。私自身、昨年吹奏楽版のカルメンファンタジーという美味しいところ取りの曲を演奏した経験から、なるほどこの曲のこの部分を抜き出しているのか!といった答え合わせ的な意味合いも持ちながら、この大曲を楽しませていただきました。静かな曲アンコール1曲目はピアノのメロディーから始まる楽曲で癒し系のクールダウンが感じられる曲で、どこかで聴いたことがある感じでしたが、曲名を想い出せず…です。ラデッキー行進曲締めはおなじみのこちらの楽曲ということで、指揮の杉原直基氏がお約束の聴衆への拍手の指示をして大いに盛り上がりました。こちらは、静かに!盛り上がる!のアクセントをうまく演じられるかという訳ですが、それも訓練だなと思いました。まとめ今回、開演の弦楽器体験コーナーに間に合ったので、ヴァイオリンとチェロをそれぞれ体験させていただきましたが、短時間ながら構え方から弓の当て方まで的確に指導していただき、弦楽器の初歩の初歩を体験することができました。このあたり、これまで聴き手として演奏家の奏でる弦楽器を時には間近で拝聴する機会があったとはいえ、実際に弓を手に取って弦を弾く所作をしてみると、聴くと奏でるとでは大違いと感じました。また普段管楽器に携わっている視点からすると、まずよい音を奏でるのが難しく、さらに音程を取るのが難しそう…というのが第一印象ではありましたが、とてもよい実体験をさせていただきました。
May 18, 2025

開催日:2025.5.17(土) 14:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)宮田大チェロ・リサイタルへ行ってきました。プログラム前半1.グラズノフ:吟遊詩人の歌 作品712.ニコライ・リムスキー=コルサコフ(山本清香編曲): ファンタジー・オブ・アラビアン・ウェーブ 「シェヘラザード 作品35」より-チェロとピアノ版3.プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 作品119 第1楽章 アンダンテ・グラーヴェ 第2楽章 モデラート 第3楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ後半4.エンニオ・モリコーネ(山中惇史編曲):Moricone's Chinema Medley5.レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 第1楽章 イタリアーナ 第2楽章 宮廷のアリア 第3楽章 シチリアーナ 第4楽章 パッサカリアアンコール6.リヒャルト・シュトラウス:Morgen!(明日)7.ファリャ:火祭りの踊りレポート吟遊詩人の歌 作品71オープニングは、人間の声に最も近い楽器と言われるチェロの音色が際立つ哀愁あふれるグラズノフの名曲でスタートしました。そして宮田氏より今回のリサイタルのテーマとして「物語」が挙げられ、先のアナリーゼワークショップでもお話のあった楽曲に対するイメージ付けを強く意識した演奏を感じることができました。ファンタジー・オブ・アラビアン・ウェーブ 「シェヘラザード 作品35」より昨年の群馬交響楽団・上田定期演奏会2024秋のメインプログラムの1つでもあり、それに先立つ関連プログラムでもソロコンサートマスターの伊藤文乃氏によるヴァイオリンとピアノによる編曲版を聴いた印象が残る中での鑑賞となりましたが、プログラムノートによれば、2021年の宮田大リサイタルツアーCプログラムで初披露された新しい編曲版であるとのことで、おなじみのシェヘラザードではあるものの、宮田氏独自の世界観のようなものを感じるひとときになりました。またシェヘラザードは、千夜一夜物語の語り手であるシェヘラザードを題材にした曲なので、テーマ「物語」のマストをゆく選曲と感じました。チェロ・ソナタ ハ長調 作品119先のアナリーゼワークシッョプでもふれられたこともあり、イメージとしては「あの王様の曲だな!」という風情で聴かせていただきました。演奏前に宮田氏から、それぞれの楽章について王様の行動が一通り話され、そんなことを想像しながら楽しませていただきました。こちらもテーマ「物語」を強く感じるとともに、宮田氏が曲を演奏する時に大切にしているというイメージを想像すること…これは、宮田氏のツイッターを見てもわかりますが、楽譜にびっしりとそのイメージが記載されており、そのイメージを持って演奏されている様子にアマチュアながら音楽に携わる自分として学ぶべきところが多くあると感じたひとときになりました。Moricone's Chinema Medley後半の1曲目は、昨年3月のリサイタルでも共演したピアニストであり作曲家である山中惇史氏によるとてもお洒落な編曲で、ガブリエルのオーボエをモチーフにした導入部から、ニュー・ハネマ・パラダイスといったモリコーネの名曲群をオーソドックスなメドレー形式ではなく、山中氏の作曲家としての創造を加えた新しい楽曲という形で楽しませていただきました。リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲演奏に先立って宮田氏より、第1楽章<イタリアーナ>、第2楽章<宮廷のアリア>、第3楽章<シチリアーナ>、第4楽章<パッサカリア>について、1曲づつイメージが語られ、全く違うキャラクターを持つ組曲とのことで、こちらもまた「物語」を想像しながら楽しませていただきました。またこの曲は、約1年前に私自身も演奏したことがあり、そこで得た演奏者視点での印象も合わせて2倍楽しむといった様相で、メインプログラムの最後を大いに楽しませていただきました。Morgen!(明日)アンコール1曲目は、リヒャルト・シュトラウスの歌曲とのことで、宮田氏より昨今の世界情勢などから混沌とした世の中ではあるけれど、無事に明日を迎えられたらいいな!という想いを込めて演奏しますというお話がありました。まさに歌うチェロによるその美しい調べに癒されたひとときになりました。火祭りの踊りアンコール2曲目は、激しい曲で締めくくりたいということでタイトル通りの情熱に溢れたファリャの代表曲の1つの演奏となりました。私の中でこちらの楽曲は、2022年4月の加藤文枝 チェロ・コンサートにおいての演奏の印象が強く残っていて、あの曲か!とピンときた次第です。まとめ今回の公演は、チケット発売日のお昼までにチケットが完売してしまったそうで、普段は使われないバルコニー席のステージ横・奥も開放して最大定員の372名収納での完全な満員御礼となるほどで、宮田氏の人気ぶりが伺えるところでした。また宮田氏は昨年のリサイタルシリーズで初めてレジデントアーティストして上田の地に長期で滞在されたようですが、今年も大ホールでリサイタルを行うなど、上田との縁が深まり、今後また演奏を拝聴できたらいいなと感じた次第です。
May 17, 2025

開催日:2025.5.10(土)14:00開演場所 :相模原市民会館(1,264名収容)相模原市民吹奏楽団のグリーンコンサートに行ってまいりました。プログラム開演前プレコンサートA.ホルン4重奏 「フリッパリーズ」よりB.クラリネット4重奏「星に願いを」第1部1.マーチ「メモリーズ・リフレイン」2.フラターニティー3.祝い唄と踊り唄による幻想曲4.「GR」よりシンフォニック・セレクション休憩中のステージコンサート5.木管5重奏 アミューズメント・パーク組曲第2部 市吹の遊園地(テーマパーク)6.メリーゴーランド7.メイン・ストリート・エレクトリカル・パレード8.ファンタジースプリングスメドレー9.小さな世界10.スーパーマリオブラザーズ11.ジブリメドレーアンコール12.アンパンマンのマーチ13.Yours!レポート「フリッパリーズ」~「星に願いを」開演前のステージコンサートとして、ホルン4重奏とクラリネット4重奏による演奏がありました。フリッパリーズは、ホルン四重奏のためのシリーズ化された曲集のようで、今回その中からの1曲の披露となりましたが、音域が同じホルン四人ということで、つい先日のコンサートで耳にしたトランペットカルテットの為の3つの小品とどこか重なるところがあり、興味深く聴かせていただきました。そして星に願いをは、B♭クラリネット四重奏という編成で原曲の雰囲気は残しつつも、ジャズテイストによるアレンジとなっており、ご機嫌なノリとまるでサーカスのような躍動感が素晴らしいと感じました。マーチ「メモリーズ・リフレイン」2025年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲で、曲目解説によれば「リフレイン」(繰り返し)を通して、様々な思い出を回想する様子を描いた作品とあり、曲の構造的には、定番のコンサートマーチではあるものの、遊び心が散りばめられているように感じられ、そのあたりの面白さを感じました。また思い出に着目していることから、長い年月を生きてきて思い出をたくさん持っている年長者の方がより彩り豊かな演奏をできるのかもしれないなと思いました。フラターニティー曲目解説によれば、昨年度の全日本吹奏楽コンクールで3団体が取り上げたとのことで、巷ではいわば流行りもの感のある曲ですが、私自身は初めて耳にするところで率直に第一印象として感じたのは、曲の中にとてもドラマチックなストーリーが展開されているような雰囲気を感じました。曲目解説によれば炭鉱事故を題材にしているとのことで、なるほどというところなのですが、サウンド的には、もともと金管バンドコンテストの課題曲だったことも関係しているのか、その重厚感がより強く印象に残りました。祝い唄と踊り唄による幻想曲2025年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲で、慣例的に4つある課題曲の1つはなんとなく日本テイスト枠?ということで、過去の日本テイストシリーズである風之舞やさくらのうた、天国の島、古くはコーラル・ブルーなどを想い起させる曲想と感じました。曲目解説によれば、打楽器アンサンブルの主題を素材としたとあり、どこかアンサンブルコンテストの打楽器曲を聴いているような感覚もありました。「GR」よりシンフォニック・セレクション吹奏楽の世界では知らない人はいないのでは?という程メジャーであり、それだけに多くのバンドによって演奏され、やりつくされた感のある楽曲ですが、そういった曲だけにバンドの個性がより際立つという面もあるのかなと思いました。実際に演奏を聴くと、相当にドラマチックな展開があり、曲の締めくくりについてはこれでもか!という程豪華に作られているので、聴き手側とすれば、そろそろ終わるか…いやもう一山あるようだ…といった感覚でとことんじらされて最後の大山!ということで、ステージを締める曲としてじつにふさわしいと感じました。アミューズメント・パーク組曲休憩中に、木管5重奏チームによるパフォーマンスステージがありました。曲名からもわかるように、これは2部テーマの導入としての演奏なんだな!とすぐにわかりました。また入退場のパフォーマンスも凝っていて素晴らしかったです。メリーゴーランド第2部はテーマ「市吹の遊園地」のもと、まず1曲目はスパークの有名曲のメリーゴーランドとなりました。こちらはつい先日の5月5日の奏鳩会コンサートで聴いたばかりという偶然が重なり、世の中数えきれない程曲があるのに同じ曲を演奏会で続けて聴く確率ってどのくらいあるんだろう…ということを感じつつも、相模原市吹バージョンでは、パートごとに考えられたパフォーマンスもあり、見て聴いて楽しませていただきました。余談ながら、メリーゴーランドには、スパークの他に内山智恵氏による同名の楽曲があり、こちらも好きな方が多い人気曲となっているようです。メイン・ストリート・エレクトリカル・パレードディズニーのパレードと言えばファンティリュージョン!というイメージが強いですが、メイン・ストリート・エレクトリカル・パレードは、それより前のもので、いわば元祖感が強いところです。私自身の想い出とすれば、この曲は学生時代に演奏したことがあり、トランペットパートの同級生が早いパッセージを必死に練習していたことを想い出し、懐かしさを感じながら演奏を楽しませていただきました。ファンタジースプリングスメドレーディズニーシーを彩るアトラクションの話題から、ピーター・パン、アナと雪の女王、塔の上のラプンツェル、アナと雪の女王2の4曲のメドレーとなりました。4曲とも、それぞれどこかで聴いたことがあり、ディズニーシーという着目点から、曲をピックアップし、うまくつなぎ合わせたものだなと感心した次第です。余談ながら、これらの作品には、それぞれミュージカルもあるようですが、私自身2023年の青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』の地方公演がたまたま地元に来たことが縁でその魅力に取りつかれてしまい、夏の風物詩として昨年、そして今年も鑑賞する予定なのですが、このミュージカルの音楽監督が宮川彬良氏ということで、宮川氏といえば、相模原市吹で指揮を振ったことがあったな…ということで何やら不思議なつながりを感じました。小さな世界グリーンコンサート恒例の中学生との共演曲となりました、今年は大野台中学校吹奏楽部と緑ヶ丘中学校吹奏楽部の2校との共演ということで、おなじみの三年生の入場パフォーマンスもあって、おなじみの小さな世界を見て聴いて楽しませていただきました。スーパーマリオブラザーズここからは関西のテーマパークであるユニバーサル・スタジオ・ジャパンからということで、その中からスーパー・ニンテンドー・ワールドを題材にこちらの曲の演奏となりました。共演曲2曲目ということで、演奏担当の三年生とともに二年生のとてもステキな演出がありました。私自身、この曲のマストであるファミコン版のスーパーマリオブラザーズ(確か黄色いカセットだったか?)をさんざんやっていたこともあり、その演出にはとても共感し、懐かしさもありました。余談ながら、マリオといえば東京オリンピックで、安部元首相がマリオになったこともあり、そういった意味では国民的ヒーローと言えるのかもしれず、演出においては弟のルイージとクッパ、ピーチ姫の主要キャラ全員が登場してステージを飛び回り、じつに壮観なものがありました。ジブリメドレー愛・地球博の跡地にできたジブリパークを題材にジブリの楽曲から、もののけ姫、さんぽ、人生のメリーゴーランド、崖の上のポニョが取り上げられました。こちらもそれぞれどこかで聴いたことがある…ということで、とてもうまくつなぎあわされている感がありました。そしてジブリの音楽といえば久石譲氏の音楽になる訳ですが、久石氏の音楽のコンサートは世界的に人気があり、海外ではプレミアチケットになっているという話もあり、そんな大作曲家の曲を同じ日本人として聞いたり、演奏したりすることはとても幸せなことなのだろうなと感じました。余談ながら、私自身も今年に入ってから既にとなりのトトロメドレー、人生のメリーゴーランド、「千と千尋の神隠し」ハイライトと3曲ほど演奏する機会があり、おそらくこの後もあるのだろうなと思うと、日本の音楽文化への久石氏の影響力は絶大なものがあると感じずにはいられないところです。アンパンマンのマーチアンコールは、今のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で話題のこちらの楽曲となりましたが、この曲は途中にバイキンマンのテーマが入っており、よく考えてみるとバイキンマンという敵役がいるからこそアンパンマンが輝くものであり、そんなことも含めてよくできた編曲だと感じました。Yours!相模原市吹だけの門外不出の楽曲となるYours!ですが、やはり相模原市吹も他のバンドと同様にメンバーは一期一会で演奏会をしていると思うので、そんなことを考えた時に、さて今回のYours!は、どんなサウンドが聴けるのかなと楽しみになるものですが、今回は大野台中学校吹奏楽部と緑ヶ丘中学校吹奏楽部の生徒さんが前半と後半の目立つ部分をそれぞれ2人一組といった形で演奏し、また新たなYours!の歴史が刻まれたと感じることができました。まとめこの時期恒例のグリーンコンサートですが、コンサート後に少し時間があったので、横浜線で15分ほどのところにある片倉城跡公園を散策し、素晴らしい彫刻の数々と森の中に佇む奥の院的な佇まいを見せる片倉住吉神社へ参拝。さらにくるくるとご機嫌よくまわる水車小屋など、新緑が美しい初夏の風景を楽しませていただきました。コンサートでは、恒例の中学生とのコラボはいつも楽しみな訳ですが、世の中数多くのバンドで類似したコラボはあっても、大人側、生徒さん側双方において、ここまで気合の入ったコラボはまずないかも…といつも感じるところで、ここまでに至る練習から前日の仕込みまでに関わった皆さん全員の力の結集がこのステージなのだと心に刻みつつ、大いに楽しませていただきました。
May 10, 2025

開催日:2025.5.5(月) 14:00開演場所 :千曲市文化会館 あんずホール(760名収容)GW恒例となっている長野県の吹奏楽伝統校である屋代高校吹奏楽班のOBOG会である奏鳩会のコンサートに行ってきました。プログラム第1部1.メリーゴーランド2.マーチ・スカイブルー・ドリーム3.ANTHEM 「アンセム」~吹奏楽のための第2部 特別演奏4.屋代高校校歌~屋代高校附属中学校吹奏楽班の皆さんによる演奏~5.オーメンズ・オブ・ラブ6.Sing Sing Sing~屋代高校吹奏楽班の皆さんによる演奏~7.課題曲IV「Rhapsody~Eclipse」8.私のお気に入り第3部9.ぼよよん行進曲10.コパカバーナ11.ディズニープリンセスメドレー~合同演奏~12.おジャ魔女カーニバルアンコール13.エルクンバンチェロレポートメリーゴーランドオープニングは、メリーゴーランドのくるくる回るイメージを音楽にした楽曲ですが、スパークならではの難易度の高さをものともせずに果敢に食らいついていく積極的な演奏に、度肝を抜かれた形となりました。聴いていてふと感じたのは、これってショパンの子犬のワルツをスパークが聴いてインスピレーションを得た可能性はあるのだろうか…ということで、そう考えると音楽ってみんなつながっているところはあるのかなというところです。マーチ・スカイブルー・ドリーム2016年のコンクール課題曲とのことですが、曲紹介のアナウンスで「お客様の中にも吹いたことがある方がいるかもしれません。」とのことで、まさに私自身、この曲をコンクールではありませんが、演奏会で吹いたことがあり、イメージとすれば瑞々しいメロディーがとても楽しかった記憶が蘇ってきて、懐かしさいっぱいで楽しませていただきました。ANTHEM 「アンセム」~吹奏楽のための2010年の初演奏以来、もう何度目の拝聴か…という感じですが、改めて想うのは、何度聴いても心に響く素晴らしい曲だということ。今回特に印象に残ったのは、オーボエとソプラノサクソフォーンのユニゾンまたは受け渡しの部分ですが、この部分の美しさが今日一だった感がありました。余談ではありますが、いわゆるそのバンドでしか演奏することができない門外不出の曲を持っている団体はそう多くはないはずで、さらにこのように毎年その曲を演奏して語り継いでゆくということになると、私の知る限りでは相模原市民吹奏楽団のYours!くらいしかありません。そんなことから、アンセムをまた次回も聴けることを楽しみにしたいと感じました。屋代高校校歌パンフレットの裏面に屋代高校校歌の記載があったので、プログラムには無いがどこかで歌うのだろうな…と予測しておりましたが、2部の始まりでの演奏となりました。紹介は無かったですが、おそらく演奏は屋代高校吹奏楽班の一部メンバー。歌い手は屋代高校吹奏楽班と附属中学校吹奏楽班の合同ではないかと思われ、若々しい歌声がとても印象的でした。オーメンズオブラブ日本語訳すると恋の予感だそうで、吹奏楽では大編成向けの真島俊夫氏のアレンジが特によく演奏されているようですが、今回演奏されたのは別バージョンということで、小編成でもよく鳴るように工夫された感じがあり、見せ場もしっかりあって秀逸なアレンジと感じました。Sing Sing Singこちらは編曲者の名前からウインズスコア版と思われますが、各パートに見せ場もあってなかなか秀逸なアレンジと感じました。よく知られたニューサウンズインブラス版は、聴き映えは良いですが、クラリネットソロに負担がかかりすぎるところがあるので、そのあたりのバランスをうまく取ったアレンジになっていると感じました。課題曲IV「Rhapsody~Eclipse」大河ドラマ「天地人」のメインテーマで有名な大島ミチル氏の委嘱作品ですが、聴いていて「あ~大河感ある!」と思うところがありました。このあたり、好みの問題ではありますが、私の中では歴代大河曲で特に好きなのは「江~姫たちの戦国~」「風林火山」の2曲ですが、「天地人」もそれに続くところがあり、これから夏に向けてこの曲を聴ける機会を楽しみにしたいと思いました。私のお気に入り宮川彬良氏アレンジの超難曲で、私自身も1回だけやったことがあるのですが、とにかく曲にするのがなかなか大変で、やるにはそれ相応の覚悟が必要な曲と感じますが、そのような曲を今日聴けたことがとてもラッキーと感じました。ぼよよん行進曲ここ最近取り上げるバンドを度々見受けますが、原典はNHK教育テレビの『おかあさんといっしょ』の2006年4月の「今月の歌」であり、そうなると約20年前の曲なのですが、吹奏楽用の楽譜が発売されたのが2023年10月とわりと最近なので、どこか新しいヒット曲のように感じるところです。楽曲は、応援ソングを聴いているような高揚感を感じる不思議な魅力があり、コンサートの1ピースとして秀逸なのではと感じました。コパカバーナパーカッションパートが大活躍する曲ですが、アナウンスによればブラジルのコパカバーナビーチをイメージしたものではなく、それにちなんだニューヨークのナイトクラブでの悲劇の恋を描いたものとのことで、それにしても底抜けに明るい曲調は、カラ元気なのか、自らを鼓舞するためのものか…、そんなことを想像しながら楽しませていただきました。ディズニープリンセスメドレーこちらの楽曲は、小編成用として書かれ、フルート1パート、オーボエ無し、金管2パートづつ、さらにクラリネット1とソプラノサクソフォーン、クラリネット2がアルトサクソフォーン、クラリネット3がテナーサクソフォーン、バスクラとバリサクが共通となっていて、いわゆる音の要素が少ない大ユニゾンの様相を持ち、それがある種独特なサウンド感を出しているようで、さらにその曲を大編成で演奏することにより、それが増幅された感がありました。おジャ魔女カーニバル現役の高校三年生がも加わっての超大編成での演奏となりました。この曲は、最近どこかで聴いたことがあるな…と調べてみたら、松商学園吹奏楽部OB・OG会現役合同演奏会で聴いていたということで、もしかするとOBOGバンドでトレンドになっている曲なのかなと感じました。エルクンバンチェロアンコール曲は、屋代高校の18番とも言うべき曲ですが、控えていた生徒さんたちも合流して、おそらく楽器を持っている全てのメンバーがステージに集まり、立奏による超大編成での演奏となりました。そして奏鳩会コンサートという吹奏楽の祭典の締めくくりにふさわしいど迫力のグランドフィナーレになりました。まとめ奏鳩会コンサートは、コロナ禍によって2020年~2022年は行われず、2023年は関係者のみ。そして前回、5年ぶりに一般公開という形で完全復活。今年はその2回目となった訳ですが、出演メンバーを拝見すると幅広い年代の方が参加しており、屋代高校吹奏楽班の伝統が脈々と引き継がれていることを改めて感じました。
May 5, 2025

開催日:2025.5.4(日) 13:30開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)音の輪Vol.2コンサートへ行ってきました。プログラム前半1.作曲:木下牧子・作詞:まど・みちお/おんがく2.A.ボイト/歌劇《メフィストーフェレ》より「地の果てに近づいた」3.J.D.ゼレンカ/ソナタ第5番 ヘ長調 ZWV1814.V.シェーロコフ/トランペットカルテットの為の3つの小品5.M.ラヴェル(編曲:岩田恵子)/ぼれろぼさのば後半6.E.レハール/メリーウィドウワルツ7.石川亮太/四季のファンタジア8.F.プーランク/オーボエ、ファゴットとピアノの為の三重奏曲9.作詞:浅井洌・作曲:北村季晴(編曲:上村勇希)/信濃の国(音の輪Ver.)アンコール10.久石譲/ジブリメドレーレポートおんがくオープニングは、メゾソプラノとピアノのデュオによる演奏となりました。こちらの楽曲は、2月に行われた長野医療衛生専門学校・音楽療法士学科第41回定期演奏会Happy concertでアカペラ四重唱で取り上げられており、その記憶が残る中での拝聴となったことから、聴いたことある感の中で、新たな要素となったピアノの伴奏も上乗せする形で楽しませていただきました。歌劇《メフィストーフェレ》より「地の果てに近づいた」2曲目はテノールとピアノのデュオによる演奏となりましたが、テノールの力強い歌唱とそれをしっとりと支えるピアノ伴奏がとても心地よいところで、題目の地の果てに近づいたという情景を想像しながら楽しまていただきました。ソナタ第5番 ヘ長調 ZWV181ソプラノサクソフォーン、オーボエ、ファゴット、ピアノのカルテットでの演奏になりました。本来は、オーボエ2本と、ファゴット、ピアノによる曲のようですが、オーボエをソプラノサクソフォーンに変えることで、より曲に色彩感が出て聴き映えがする形になっているように感じました。演奏に先立って、曲名のZWVとは?というお話が出たのでちょっと調べてみたところ、ZWVとは、ゼレンカ・ヴェルケ・フェアツァイヒニスの略であり、日本語ではゼレンカ作品番号または作品総目録番号のことで、バッハだったらBWV、モーツァルトだったらMWVになるとのことでした。トランペットカルテットの為の3つの小品毛色の違う3つの小品を聴き比べできる楽曲ですが、トランペットらしい華やかな音色、対照的な優しい音色、それぞれ感じながら楽しませていただきました。吹奏楽などの合奏体ではトランペットが4人揃うとかなりの迫力が出て、強奏部では正直耳に来る場面もあるのですが、こちらの楽曲を演奏するカルテットの皆さんは、吹奏楽の合奏でよく言われるような全員でf、全員でpみたいなバランス感覚が大変素晴らしく、終始とても心地よい音量で楽曲を感じさせていただきました。ぼれろぼさのば3つの小品を演奏したカルテットがそれぞれトランペットをフリューゲルホルンに持ち替えての演奏となりました。どこかでフリューゲルホルンはトランペット・トロンボーン系の直管楽器ではなく、ユーフォニアム・チューバの系列の楽器であると聴いたことがあるのですが、まさしくそんな雰囲気のまろやかでやさしい音色があふれるボレロとなりました。メリーウィドウワルツメゾソプラノ、テノール、ピアノのトリオでの演奏となりました。この曲は、歌唱もさることながら、メゾソプラノとテノールとの絡みが大きな見どころで、お二人がそれぞれの想いを歌唱し、やがて距離が縮まり、ともに手を取り合って歌唱する形になるのですが、幸せそうなお二人を拝見し、とても暖かい気持ちになりました。四季のファンタジアズーラシアンブラスから発売されているソプラノ&アルトサクソフォーンソロ演奏用の曲で、春から夏まではアルトによる演奏で「花」「朧月夜」「茶摘み」「浜辺の歌」、秋からソプラノに持ち替え「村祭」「紅葉」「赤とんぼ」。そして冬の「ゆき」と「冬景色」。最後はまたアルトでフィナーレという構成ですが、けっこうな尺があるので吹き続ける体力もさることながら、持ち替えもあって吹きこなすのはなかなかヘビーという印象を受けましたが、そのあたりはさすがプロの奏者ということで、素晴らしい演奏で日本の四季を音楽で存分に楽しませていただきました。オーボエ、ファゴットとピアノの為の三重奏曲オーボエ、ファゴット、ピアノでの演奏となりました。オーボエとファゴットとピアノという編成では、わりとメジャーな曲とのことで、ダブルリード楽器の音色の魅力を感じつつ、アンサンブルの妙を存分に楽しませていただきました。またこの曲のタイトルにも書かれているようにオーボエ、ファゴットと「ピアノ」ということで、比重とすればオーボエ+ファゴット二人で1に対してピアノ1という印象で、ピアノの活躍が前面に出てくる場面がけっこうあるように感じました。信濃の国(音の輪Ver.)今回のコンサートの出演メンバー全員での演奏となりました。またこの編成のために上村勇希氏が編曲を行ったとのことで、演奏前にインタビューが行われ、作り手側の裏事情も少しだけ伺うことができました。そして演奏は、冒頭からインパクトのあるメゾソプラノとテノールの歌唱。有名な4番ではメゾソプラノのソロにオーボエが絡んだり、テノールとのハモリがとても美しかったり、時折顔を出すトランペットの華やかな色彩感。またサクソフォーンの見せ場もあったりと、一人一人のポテンシャルをうまく引き出す素晴らしい編曲になっていると感じました。ジブリメドレーアンコールは、おなじみのジブリの楽曲を集めた楽しいメドレーとなりましたが、さんぽでは観客の手拍子も入って大いに盛り上がる締めくくりとなりました。まとめ昨年のVol.1は、小諸高校音楽科の22期生による演奏会ということでしたが、今回の第2回目の公演では近い世代の先輩と後輩が正式メンバーとして加わり、コンサート名も音の輪Vol.2コンサートとしての公演となりました。音の輪には、「音楽を通して人の輪が広がっていきますように」という思いが込められているとのことで、このあたりの想いは音楽家の皆さんが持つ共通の願いなのかもしれないなと感じた次第です。
May 4, 2025

開催日:2025.5.3(土) 13:30開演場所 :ホクト文化ホール 大ホール(1,971名収容)吹奏楽団「夢」の第20回定期演奏会に行ってきました。プログラム第1部1.行進曲「可愛い英国娘」2.過ぎ去りし日々3.高き山へ、遠き川へ4.旅立ちの日に5.「こうもり」のポルカ6.円舞曲「美しき青きドナウ」第2部1.オーメンズ・オブ・ラブ2.津軽海峡・冬景色3.高校三年生4.「トトロ」フアンタジー5.組曲「宇宙戦艦ヤマト」6.東京ブギウギ7.いのちの歌アンコール8.追憶のテーマ9.夢メドレー20番10.信濃の国11.ふるさと12.蛍の光レポート行進曲「可愛い英国娘」オープニングは、初めて聴くシンフォニックマーチですが、曲目解説によれば1897年に作曲された楽曲ということで、古風さとともに雰囲気としてどこかウィーン風の香りを感じました。過ぎ去りし日々続いて演奏されたのは、2017年に作曲された楽曲ということで、1曲目の可愛い英国娘の1897年から120年の間にずいぶんと音楽も変わるものだなという印象ですが、今回は夢バンドのアルトサックス奏者としてごきげんなジャズ演奏を聴かせてくれていた故・村田昭六氏に捧げる曲ということで、演奏後の拍手なしでお願いしますということで、レクイエム的な雰囲気での追悼演奏となりました。高き山へ、遠き川へ長野県吹奏楽連盟創立50周年記念委嘱作品ということで、これまでたくさんのバンドで演奏されてきましたが、2010年の作品披露から15年が経過し、長野県の吹奏楽を象徴する曲の1つとして定着してきた感がありました。曲には、長野県、そして日本の吹奏楽活動がより高いレベルで発展し、多くの人々により広く親しまれて欲しいという願いが込められているということで、そんなことに想いを馳せつつ聴かせていただきました。旅立ちの日に卒業式の歌として広く知られる楽曲ですが、楽曲解説によれば、1991年に秩父市立影森中学校の教員によって作られた楽曲で、歌によって荒れていた中学校を明るく変えたということで、このあたり、つい先日聴いたガブリエルのオーボエにも共通するところがあるのかなと感じ、改めて音楽には人の心を変える力があると感じた次第です。私自身、この曲はアンサンブルでやったことがあるので、その時の印象もあって親しみを感じつつ楽しませていただきました。「こうもり」ポルカ私事ながらここ数年来、こうもりは序曲、おいしいところどりのセレクションなどを演奏してきたので、その楽曲群にとても親しみを持っていましたが、こうもりポルカは初めて聴いた形となり、なるほど、この曲もこうもりを構成する1つなのだなということで、新しい発見となりました。円舞曲「美しき青きドナウ」ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の代表的作品で、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは必ず演奏されていることから、私自身はこの曲を聴くと新年・正月を連想するものですが、何かの音楽番組でプロの奏者としては、できれば演奏したくない曲の1つであると語っていたことから、聴く側が感じる優雅さとは裏腹に演奏側としては、アンサンブルの難しさがある曲なのだろうと感じるところです。曲目解説には、お客様がよく御存知の曲だけにプレッシャーも大きく、練習をたくさん重ねたはずです。どうか寛大な気持ちでお聴きくださいと結ばれており、そんな演奏側の事情も理解した上でこの優雅な名曲を楽しませていただきました。オーメンズ・オブ・ラブ吹奏楽の人気曲として、宝島と人気を二分する印象があるところですが、曲目解説によれば、この曲はもともとEWIで吹く曲としてヒットした経緯があったとのことで、なるほど、確かにEWIならば高音域も自由自在…。それをアナログ楽器である管楽器で再現するとなると簡単ではないことは想像に難くないところであり、さらに編曲が真島俊夫氏ということで、聴き映えは豪華だが金管群の音は高く、木管群の音符は細かく難易度は高い…。聴くは楽しく、演奏は難し。そんなことを感じつつ楽しませていただきました。津軽海峡・冬景色~高校三年生夢バンドが得意とする演歌2曲が続けて演奏されましたが、津軽海峡冬景色は1977年、高校三年生は1963年と、ともに昭和歌謡真っただ中の名曲だけに染み入るものがありました。余談ながら昨今、こういった昭和歌謡をテレビで見る機会がけっこうありますが、当時歌っていた歌手が既に亡くなったり、引退している場合は代役が歌う訳ですが、かなりお年を召してもその当時歌っていた歌手が歌うことがあり、そういった時、ずいぶんと長いこと活躍しているのだな…と感嘆を禁じ得ないところです。「トトロ」ファンタジートトロにまつわる吹奏楽の編曲版はたくさん出ていますが、その中でもこのトトロファンタジーは、かなり昔からある草分け的存在という印象があります。出版社はミュージックエイトですが、ひねりのきいた難易度高めの小島里美氏による編曲版。私自身も過去何度かやったことがあり、当時の楽譜を想い出しながら懐かしく聴かせていただきました。組曲「宇宙戦艦ヤマト」宮川泰作曲、宮川彬良編曲の親子合作とも言うべき名曲ですが、こちらの楽曲は何年か前に宮川彬良氏自身の指揮による演奏を聴いたことがあり、そういった意味では私にとって縁の深い曲の1つという感があります。またこちらの曲は、過去演奏したこともあり、演奏を聴きながら、あの部分は大変だったよな…とか、誰々がソロ吹いていたな…とか懐かしく想い出しながら楽しませていただきました。東京ブギウギ少し前の朝ドラで話題となった曲ですが、曲目解説によれば1947年発売の日本で最初のポピュラー音楽(歌謡曲)とあり、戦後復興を象徴する流行歌とのことで、その当時の様子を想像しながら楽しませていただきました。いのちの歌2008年の朝ドラ「だんだん」の劇中歌で、茉奈・佳奈が歌ったことが印象的でしたが、当時、朝ドラを見ていた私にとっても懐かしくもあり、改めて振り返るとその歌詞のメッセージ性には心を動かされるところです。また、演奏前に歌詞の一部分の朗読も行われ、曲を聴き進めるとしみじみとした感情が広がってきて、感動的なひとときになりました。追憶のテーマプログラム上、ここからはアンコールになりますが、指揮者からは「第3部」というお話もあり、まずはホクト文化ホールの館長さんのトロンボーンソロによるこちらのフィーチャー曲の披露となりました。これだけの大編成バンドでソロを奏でるというのは、ソリスト冥利に尽きるのではという印象がありましたが、とても味のあるステキな演奏と感じました。夢メドレー20番続いて歌を中心とした楽曲へと移りましたが、その皮切りにみかんの花が咲いているなどの懐かしい曲を集めた夢メドレー20番の演奏となりました。こちらは、夢の歌姫がガイドする形で、全員歌唱となり、古き良き時代の楽曲をたっぷりと堪能させていただきました。信濃の国北信地域で特に好んで演奏される信濃の国ですが、今回はフルバージョンの全6番を、歌唱と歌が交互に入る形での演奏で、革新的というイメージを受けました。余談ながら、この信濃の国には藤森章氏による新編曲版と従来からある編曲版の2つが存在していますが、今回は従来版での演奏となりました。ふるさとこちらは、さざなみ音楽祭や坂城町音楽愛好会納涼音楽会などでも締めの歌として使われている嵐でない方のふるさとですが、歌唱と演奏の融合が素晴らしいと感じるひとときになりました。蛍の光曲のスタートは何かのマーチか?と思いきや、いつのまにか蛍の光マーチになるという構成で、これでもかと演奏された第3部の5曲の締めにふさわしい幕引きとなりました。まとめ吹奏楽団「夢」の演奏会を初めて拝聴させていただきましたが、そのバンドの規模に度肝を抜かれました。昨今、賛助の存在なくして演奏会の開催が難しいバンドが多い中で、メンバーの総勢が110人。最も多いB♭クラリネットが19名という人数は、過去に理想的な吹奏楽の編成として捉えた桐朋学園大学 Symphonic Windsの13名よりも6名多いという充実ぶりで、これは吹奏楽の夕べの合同バンドにも匹敵するのでは?と感じた次第です。また集客力も収容人数1,971名のホールに1Fはほぼ満席、2Fも後方に少し空きがあるくらいと、1,500名を超えるのではないかという人気ぶりに感嘆しました。また過去に同じステージで演奏した仲間が元気に演奏している姿も拝見し、大変懐かしく、同時にうれしい気持ちになりました。
May 3, 2025

開催日:2025.4.29(火) 14:00開演場所 :レストランベル藤井貴宏・齋藤寧子 オーボエ&ピアノ デュオコンサートに行ってきました。プログラム前半1.三つの小品/M.ヘッド2.「映画ベニスの愛」~オーボエ協奏曲よりADAGIO/A.マルチェロ3.ガブリエルのオーボエ/E.モリコーネ4.サロンの為の小品/J.W.カリヴォダ後半5.糸6.ハウルの動く城7.君をのせて8.オーボエ協奏曲よりADAGIO/T.アルビノーニ9.ノクターンOp.9-2/F.ショパン10.オーボエソナタOp.166/サンサーンスアンコール11.愛の夢 第3番/F.リストレポート三つの小品オープニングは、オーボエとピアノのために書かれたGavotte・Elegiac Dance・Prestoの3曲からなる楽曲で12分ちょっとの尺があり、なかなかの聴き応えがありました。このあたり、昨今のコンサートのトレンドとも言える傾向で、最初に長めの曲を演奏し、まずはオーボエとピアノという編成のサウンドをじっくり感じもらおうという狙いが感じられました。「映画ベニスの愛」~オーボエ協奏曲よりADAGIOフィギュアスケートのBGMでも使われた楽曲で、バロックの香りがするとてもステキな音楽と感じました。お話では、この曲を使ってバッハが勉強をしたとのことで、もともとのメロディーを繰り返すごとに装飾を加えて変化させてゆくという演奏スタイルも興味深く聴かせていただきました。ガブリエルのオーボエこのところ藤井氏のコンサートでは、必ず演奏され、18番的な楽曲という印象がありますが、言葉が通じない相手に音楽の力で説得する…というお話がありました。また演奏に先立ってキリスト教にまつわる音楽文化の発展についてもお話があり、ここでも教えを歌にしたものがコラールであり、教会の音の残響の長さから音を重ねるとハーモニーが生まれるという発見があったとのことで、いわば音楽の起源と爆発的な発展の起点を感じたひとときになりました。サロンの為の小品わりと古めの楽曲との紹介でしたが、先ほどの音楽の起源の話に絡めて、発展期の音楽が社交場としてのサロンを通じて幅広い人たちに親しまれていったという状況が感じ取れるところでした。楽曲は10分程度の曲ですが、メロディアスだったり、かなりのテクニカルもあってオーボエの魅力を存分に感じたひとときになりました。糸後半最初の曲は、中島みゆきの代表曲の1つとして知られる糸でしたが、藤井氏がその中島みゆきに実際に会った時のお話もあり、その実像はどんなものだったか…ということを演奏された曲とともに身近に感じることができました。ハウルの動く城~君をのせて久石譲氏の有名曲を2曲続けての演奏となりました。そしてこの久石氏は中野市出身であり、じつは藤井氏の小・中・高の大先輩であるということで、そんな縁もあってか、これまでの藤井氏のコンサートで何度か取り上げられていましたが、久石氏の音楽は何といってもメロディーが良いとのことで、それは世界でも認められるところで、その演奏会はプレミアチケットで500ドルにもなるということでした。オーボエ協奏曲よりADAGIO演奏に先立って、ADAGIOについてお話があり、そもそも音楽記号で似たものにLentoやLargoがあるけれど、それとどう違うのか?ということで、藤井氏がヨーロッパの教会で演奏する曲はほぼADAGIOであることから、神に向かい、神に捧げる音楽で温かみを持ったという意味ではないか?ということでした。そんなことを念頭におきつつ曲を聴くと、とても暖かい気持ちになった感がありました。ノクターンOp.9-2こちらの楽曲はピアニストの斎藤氏のソロとなりました。演奏に先立って、今まさに行われているショパン・コンクールへ話が及び、前回2021年のショパンコンクールでは日本人2人の入賞という快挙があったこと。演奏する時に奏者がピアノを選べること。楽器メーカーは、奏者に選んでもらうためにやっきになっていること。限られた調律の時間でいかにベストな状態にする裏方の腐心など、コンクールならではの裏事情も知ることができました。オーボエソナタOp.166藤井氏の18番という印象で、過去には2021年8月の蓼科園地・野外音楽堂内ホールでのサロンコンサートにて1回目。2022年8月の飯山市文化交流館なちゅら 小ホールでの原田愛氏とのデュオコンサートで2回目。その後3年の間が空きましたが、今回3回目の拝聴となったことから「あれ…聴いたことがある。」ということで、一度聴いた音楽は断片的にせよ記憶の深層に残っているものなのだな…と感じたひとときになりました。愛の夢 第3番アンコール曲として、ピアニストの齋藤氏が大好きな曲であるリストの有名曲の演奏となりました。齋藤氏によれば、この曲はピアノソロでの楽譜ではあるが歌のパートもあって、それを藤井氏の演奏が担当する形での演奏となりました。まとめ今回、2023年4月の開催以来のレストランベルでのコンサートとなりましたが、このレストランがピアニストの齋藤氏の実家ということと、斎藤氏は藤井氏が姉さんと慕う間柄であること。そして藤井氏の想いとしてコンサートを開くことをきっかけにして、人が集まり、またお会いしましたね…とか何年振りかの再会ですね!といったことができたらいいねということが語られ、それが実現しているのが今日のこのひとときになったということが感慨深いものがありました。また休憩時間にはレストランならではのドリンクとケーキのサービスもあり、音楽と美味しいコーヒー。そして高原のひんやりした空気感も心地よく、とても贅沢なひとときを過ごさせていただくことができました。
April 29, 2025

開催日:2025.4.19(土) 14:00開演場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容)サキソフォックス・マニア with Beth&Namakemono inすいせん祭りに行ってきました。プログラム第1部1.おもちゃの兵隊の観兵式2.SHORT SHORTS3.ズルい女4.トリッチ・トラッチ・ポルカ第2部5.ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」6.リクエストコーナー7.津軽海峡・冬景色8.Funk de 茶色の小瓶第3部9.サルベージ大作戦10.ラ・クンパルシータ11.ピンク・パンサーのテーマ12.宝島アンコール1曲あり 曲目不明レポートおもちゃの兵隊の観兵式今回のプログラムは、サキソフォックスがこれまでに5枚リリースしたアルバムの中から2枚目の「サキソフォックスのとっておき」の曲を中心に構成したとのことで、まずはご挨拶がわりにとのことで、おなじみのこちらの楽曲でのスタートとなりました。SHORT SHORTSおなじみのメンバー紹介のあと、1958年リリースのアメリカン風の曲の演奏となりました。曲想がサクソフォーンの音色とよくマッチしており、イメージとしてはちょっと悪めの4つ子キツネたち…といった風情を感じました。ズルい女パーカッションのナマケモノちゃんが加わっての演奏となりました。この曲はシャ乱Qの代表曲ですが、ありがとう~さようなら!という歌詞が脳裏によみがえってきて、シャ乱Qの雰囲気がとても良く出ていて、懐かしく聴かせていただきました。トリッチ・トラッチ・ポルカピアニストのベスちゃんが加わって、総勢7名での演奏となりました。ピアノは一人で音楽が完結する楽器なので、いっきに音楽の幅が広がり、先に加わったパーカッションのナマケモノちゃんとともに、生誕200周年のシュトラウス2世の話題性もあいまって、とてもスケールの大きな音楽を楽しませていただきました。ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」第2部の始まりは、恒例のピアノによる独奏演奏となりました。ショパンを代表する楽曲ですが、生で聴ける機会は意外と少なく、今年2月に数年ぶりに高橋多佳子氏による英雄ポロネーズをやっと聴けた感がありましたが、今日のベスちゃんの演奏はじつにダイナミック。スケールが大きくて感動した次第ですが、これだけの演奏をするピアニストっていったい誰なのだろう…手は見えても顔が見えないだけにとても気になるところです。リクエストコーナー(サザエさんメドレー)サザエさんメドレー、アンパンマンのマーチ、オオカミなんかこわくないの3曲からのチョイスとなりましたが、拍手の一番大きかった曲ということで…なのですが、キツネさんたちはその決定方法にいつも納得していない様子で、それを知ってか知らずか今回はデシベル計測器を用意して科学的根拠に基づく納得の決定となりました。とはいえキツネさんたちの好みがそれぞれ違うことから、わかってはいても決定を巡っての喜怒哀楽がまた楽しいところでした。津軽海峡・冬景色マルゴーくんのテナーサクソフォーンをフィーチャーした演奏となりました。演奏を聴いて改めてテナーの魅力を感じるところがありましたが、歌の曲を演奏するのは難しい…というのは器楽演奏あるあるなのかなとも言えますが、まるで歌っているかのように演奏するのはさすがと感じました。Funk de 茶色の小瓶今まさに全世界を混乱に陥れているアメリカの民謡ですが、アメリカ民謡とはすなわちジャズのことなのかな?ということで、ここ数年ニューオーリンズスタイルのBBBBの演奏を聞いてきていろいろと感じるところがある中で、原曲の形を残しつつ、これだけカッコいいアレンジになっているのは素晴らしいと感じました。サルベージ大作戦(絆ノ奇跡)こちらですが、そもそもサルベージとは沈没船を引き上げることなので、音楽的にはボツになった曲を引き上げて演奏するという意味を持つとのことでした。そんな中で選ばれたのがこちらの楽曲とのことで、この曲は、「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編の楽曲であり、なるほど鬼滅らしい曲だと感じました。ラ・クンパルシータ「息が合わない」キツネさんたちの新しい挑戦は、タンゴの名曲であるこちら。いつものようにラトゥール君がおとぼけ役となり、会場の笑いを取るとともに和やかな雰囲気で楽しませていただきました。ピンク・パンサーのテーマサプライズとしてナマケモノちゃんが、客席横の扉から怪しげなサングラスを装着してトライアングルを鳴らしながら登場。曲が持つ妖艶な雰囲気を最大限に生かしつつの演奏となりました。宝島宝島といえば真島俊夫氏による吹奏楽アレンジが最も有名なところですが、サクソフォーンとパーカッション、ピアノによるアレンジもまたステキだなと感じました。まとめ今回もプログラムが配布され、全体を通して次に来る曲がわかった状態で楽しませていただきました。また次の日に行われるズーシアンブラスマニアのブログラムも掲載されており、一石二鳥感がありました。そして今回は、演奏後に行われるB.Y.O.B.パーティーにも参加させていただきました。このBYOBとはBringYour Own Bottleの略とのことで、自分の飲み物は自分で持ってきてね!という持ち寄りパーティーとのことで、メインのパエリエは主催者側から提供され、アツアツの食感を楽しませていただきました。
April 19, 2025

開催日:2025.4.14(月) 19:00開演場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール宮田大 チェロ・リサイタル関連プログラムのアナリーゼワークショップに行ってきました。プログラムアナリーゼレポートまずは、5月17日のリサイタルで演奏する曲の概要説明となりました。また説明しながら曲の導入部を演奏していただけたので、目と耳で曲のイメージをすることができました。そしてリサイタルで演奏するS.プロコフィエフのチェロ・ソナタOp.119にスポットを当てて詳しいアナリーゼが行われました。今回は、宮田氏が演奏する曲に対して、登場人物とストーリーを考えて貼り付けているというお話があり、楽譜に王様、王女、側近、民衆の想いが楽譜上に記されてプロジェクターで表示し、参考演奏を聴きながら詳しく追ってゆくという、これぞアナリーゼという内容でした。とは言いつつもやはり音楽家ということで、締めとして3曲を演奏していただけました。それもアナリーゼに絡めた形で勉強したことを生かして自由に想像の翼を広げて音楽を楽しむということを心掛けて欲しいということでした。そして最後に宮田氏より人生初のアナリーゼワークシッョプでした!というサプライズ発言があり、そんな貴重なひとときに同席できたことに感謝つつの終了となりました。まとめリサイタルの前に楽曲の予習として演奏者視点による演奏者の生の声を聴くことができるアナリーゼワークショップは、内容的に大変有意義なものですが、加えてリサイタルのチケットを持っていると無料で参加できるというのもお得感満載なところで、改めて素晴らしい企画だと感じました。
April 14, 2025
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