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カテゴリ: 言語


 発音は大切か、どうえもよいか。当然、大切だという人もいれば、どうでもよいという人もいる。
 ばかばかしいこと、このうえない。
 発音に限らず、世の中のありとあらゆることに、大切な部分とどうでもよい部分がある。

 同じ考えを持ている人でも、相手を考えて大切であるということもあれば、どうでもいいということもある。要するに、大切だという人も、どうでもいいという人も、考えているところはほぼ同じだということだ。

 ぼく自身、「発音は大切ですか」と訊かれれば、
「ええ年した大の大人がそんなこと、自分で考えることもできないのか」と答える。

 第一、通じなければ話にならない。
 ただ、発音なんてものは相対的なもので、それを絶対化してしまうと滑稽なことになる。



 大阪でも、ホハヘハハホカと言っても、それなりのイントネーションで言えば通じる(おまえははあほか)。

 ぼく自身も、現地の人間は音なんかでは判断していないことがよくわかるようになった。着いたころは、これだけ正確に発音しているつもりなのになぜ通じないのかと思ったが、慣れてくると、やばい、まちがったと思っても通じる。要するに雰囲気なのだ。

 こんなことを延々と書き連ねると、お茶を濁すことになるのでこの辺でやめておくが、発音には、意味の区別にかかわる部分とそうでない部分とがある。

 音そのものは違うは、意味の区別に関与しないものがある。たとえば、高等学校の「が」と、そうですがの「が」。明らかに違う音だけれども、意味を区別するためのものではない。
 スペイン語でも、dedo(指)の最初のdとあとのdは微妙に発音が違う。
 わかりやすく言うと、前のdは強く、声帯が強く震えるが、あとのdにはそれがない。
 区別しなくても意味は通じる。
 ただし、一発で外人だということがわかる。

 もちろん、ぼくにはそんなことは朝飯前である。
 これができないと外人のスペイン語になってしまう。
 ただ、スペイン語を操るうえで、そんなことが本当に大切なことなのか。外人のスペイン語であることが一発でわかっても、大切なことを堂々と発言できることが、それよりどれだけ大切なことであるか。



 lとrの区別はすごく大切で、bacalao(たら)なんてのは、bacaraoと発音しては通じない。

 ついこの間も、フランスとの国境にあるアンドラでbacalaoを注文したさいに、ちょっとした気の緩みで、lの発音をするとき、舌をはじいてしまった。やばいと思った瞬間、てきめんに聞き返された。「こいつ、耳ええな」

 要するにアアアオでも通じるときは通じる。だけど、ちゃんとしないと通じないときは通じない。どうでもいいけど、押さえるところはしっかりおさえておけ。そういうことだ。

 くだらないことを考える暇があったら、発音はきちんと勉強しろ。
 勉強してもうまくいかなかったら、どこを押さえておくべきか、ちゃんと勉強しろ。



 それなくして、発音は大切か、どうでもよいかという議論はありえない。

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最終更新日  2008年09月20日 23時13分47秒
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